平成20年 10月
10月31日 はれのちあめ
今日は極端な天気だった。午前中は晴れていたのに、お昼休みで寝込んでいて目を覚ましたら雨が降っていた。しかも時々あられが降ってくる。これがお菓子の「あられ」だったら僕は大歓迎なのだけれど、空からお菓子のあられが降ることは、まずない・・・・腹ペコ犬である僕は、こんな事を思いながら午後を過ごしたのであった・・・・
10月30日 はれたりくもったり
北の方では雪の便りも聞こえてきた今日この頃なのである。我が故郷と秋田県のシンボルである霊峰「鳥海山」(秋田県と山形県の県境にそびえている2千メートル級の火山)も、この頃では雲に覆われていて姿を見ることが出来ないけれど、すっかり雪の帽子をかぶっているに違いない。ちなみに「我が故郷」とは山形県庄内地方である。明治維新当時は「官軍」、「幕府軍」と別れて戦った間柄である。我が故郷は「鶴岡藩」、幕府軍である。一方、御主人の故郷、つまり今、僕が住んでいる所は「本荘藩」と言って、「秋田藩」と共に官軍に付いた。・・・結果は、ご存じの通りである。まぁ、そんな事はどうでも良いのだ。要するに、日々を追って日射しが弱まり、ここら辺も、やがて雪に埋もれてしまうだろうと言うことを言いたかっただけの事なのである・・・
10月29日 あめのちくもり
ついこの間、御主人はTシャツで、僕は去年からの古い毛を身にまといながらの散歩だったのだけれど、今日の御主人は防寒具、僕は新しい毛が白くひかる身体でのお散歩である。北西からの風が寒い・・・僕の毛は新しく、まだ内側のふわふわした毛が多くない。だから寒さが身にしみる。御主人の防寒具がうらやましいぐらいだ。だから僕は、足早に歩き、身体の中から暖かくなる様にした。御主人も寒いのか防寒句を身にまとっていながら僕に合わせて足を速める。と、言うわけで、いつもの散歩コースを歩くのにいつもの3分の2ほどの時間で終わってしまった。これからは暖かくなることはないだろうから、当分・・・・たぶん春までこんな調子の散歩が続くのだろう・・・・?
10月28日 くもりときどきこさめ
今日は、我が家のお米を農協で取りに来る日である。いつもの如く犬小屋の中に閉じこめられた。それはそれとして、仕方がないとあきらめていたのであるけれど、閉じこめられていた時間が長すぎる。・・・・朝の7時から、夕方の4時半までなのである。9時間半の長い間犬小屋の中で何もすることもなく眠ってばかりいた僕なのであった。「閉所恐怖症」になりそうな今年の農繁期なのである。最も、僕の犬小屋は、そんなに狭苦しいほどではないのが自慢なんだけれどね。何しろ、僕が親元からもらわれてくる時のお礼金が2万円で、犬小屋の建築費用が5万円だからね・・・・
10月27日 はれたりくもったり
今日は、昨日のひどい雨もあがって、束の間の晴れ間である。また午後から天気が悪くなると御主人が言っていた様だが・・・?ともかく、これから冬に向かって少なくなるお日様の光を浴びなければいけないと思って、外でお昼寝をしたんだ。ところが時々曇ってしまう。お日様が雲の影に隠れたとたんに寒くなってくる。さすがに秋も半ばである。ところで、今日の御主人は「忙中閑有り」で、まだモミスリも出来ないのに柿の実の収穫である。今年はお米も豊作だけれど、柿も豊作なのである。犬小屋の正面にある柿の木は枝も折れんばかりに実がなっている。と、言っても犬は柿の実を食べないけれどね。御主人は柿が大好きな様だ。僕が今、気になっているのは、「早く新米を食べさせろ!!!」と、言うことのみなのである。
10月26日 らいう
今日は一日中「ゴロゴロピカピカ」とにぎやかな雷雨が降り続けた。僕は雷と花火が大嫌いなので犬小屋の中で一日を過ごした。御主人は「米祭り」と言って収穫感謝祭が市の主催で行われる行事へ出かけていった。見物に言ったのではない、交通規制の警備に出かけていったのである。白い雨合羽を身にまとって3時間半ぐらい雷雨の中を立っていなければならないそうだ。そんな御主人を「ご苦労さん」と、見送ったすぐあと、僕はぐっすりと熟睡したのであった。やがて・・・・時間がいつの間にか過ぎ去り、朝の8時半に出かけていった御主人が帰ってきたのは13時になろうかという刻限だった。ヤレヤレ・・・の今日一日なのであった。
10月25日 はれたりくもったり
僕の毛は相変わらず抜け続けているのである。以前にもこんなお話をしたのだけれど、それから抜け続けている。だいたい犬の毛が抜けるのは6月頃と相場が決まっている。だけど、いまだに抜け続けているのである。もうすぐ冬がやって来るというのに・・・・今日も御主人がブラシで毛を抜いてくれたけれど、ソフトボールより一回り大きいぐらいの塊の毛が抜けた。そこで、久々の一句
「古い毛や、抜けず迎える初時雨・・・・禄食」
10月24日 あめ
朝から雨なのである。久しぶりにたっぷりと降る雨なのである。稲刈りの終わった御主人はのんびりと雨を眺めているのかと思いきや、モミスリに汗を流さなければならない身体なのであった。お米を出荷しないとお金が入ってこないので、僕のドックフードや犬の缶詰も買えなくなっては困る。だから、僕は疲れている御主人の尻をたたく様にお仕事をする様に強要した。そこで、雨が降り続く外とは関係なく作業小屋の中では御主人が大忙しで働いているのであった。えっ?、僕?、僕は久しぶりの雨音を子守歌代わりに聞きながら、今日一日のんびりとお昼寝を楽しんだのだった・・・・
10月23日 くもり、ぽつぽつとあめ
午前中から雨が「ポツポツ」と落ちている。降っていると言うだけで雀の涙、いやいや・・・アリの涙程度の雨である。でも風が強い。僕は外に寝ていると強い風に身体の水分を奪われそうな気がしたので犬小屋の中で昼寝をすることにした。御主人は作業小屋の中で相変わらず「モミスリ」のお仕事である。モミスリとは刈り取ったモミから玄米を取り出して袋詰めをする作業のことである。僕は犬小屋の中で寝ていたので良くは知らないけれど、御主人は1人で仕事に精を出していたそうな・・・・・
10月22日 はれ
稲刈りが終わったので御主人は僕と遊んでくれる様になった。と、言ってもお互いに中高年なので元気良く遊ぶと言うことはない。せいぜい僕をなでたり、はやし立てたりという程度に過ぎない。それでも僕は尻尾をぐるぐる回して喜ぶ。尻尾は犬の感情表現をする肉体の一部である。人間の顔と言っても良い。と、いうわけで飼い主と飼い犬の楽しい団らんの一時なのであった。
10月21日 はれ
なんと言っても、腹ぺこ犬は腹ぺこなのである。もちろん僕のことである。今日などは、夕方散歩に行って帰ってからの御飯の待ち遠しいこと・・・・やっとご飯を御主人が持ってきたかと思えば食事前の儀式である。伏せの恰好から、立ての形になり、「良し」の命令までは流れる様に命令に従って行動しなければならない。逆らったり、もたもたと行動するとたちまちやり直しをさせられる。ここは賢く素直に御主人の言うことを聞いた方がよい。このようにして僕のご飯は始まるのである・・・・・はぁぁぁ〜飼い犬はつらいねぇ〜・・・・
10月20日 はれ
今日は、我が家のお米の出荷日である。例の如くお米を取りに来る人達に危害が及ばない様に7日、僕がその人達におびえて何をするかわからないので、犬小屋の中に朝から閉じこめられた。普段から自由に(と、言っても僕を繋いでいる長い紐がとどく範囲なのだけれど)歩き回ったり寝ころんだりしているので、狭苦しいことこの上ない。僕の犬小屋は僕ぐらいの大きさの犬を詰め込むと、2頭や3頭ぐらいは入るぐらいの広さではあるのだけれど、普段から外で自由に暮らしている僕にとってはつらい・・・・と、言うわけで、やってきた人達には「わんわんわんわん」と吠え続け、犬小屋の中に半日以上閉じこめられていたという訳なんだ。やっと解放された時は安心して、たまっていたオシッコが大量に出たよ。
10月19日 はれ
空は快晴、東よりの風7メートル。秋晴れの天気である。ちょっと気になるのは風の強さだけである。あとは気持ちの良い秋日和なのである。あまりに天気がよいので稲刈りを終えた御主人が、今日はお休みと言うことで「飼い犬のシャンプーでもしようか」と僕に問いかけてきたけれど、「今日は風が強いので犬のシャンプーには不向きです」と丁重に断った。そこで御主人は仕方なく、自転車で街へ買い物を兼ねて散歩へと出かけていったのであった。御主人がいなくなってすっかり安心した僕は、ぐっすりとお昼寝を楽しむのであった。はぁぁ〜気持ちが良い!!
10月18日 はれ
やっと・・・やっと我が家の稲刈りが終了した。と言っても農繁期が終わったわけではないけれど、稲刈りが終われば、ほっとするのは農家の心情である・・・らしい。犬が散歩とご飯をすませれば安心する様なものなのだろう。でも、これからモミスリと言ってモミから玄米にして袋に詰める作業が続き、さらに農協へと出荷する作業が続く。でも、あとは雨が降ろうが槍が降ろうが屋内の作業なので安心して、いつでもお仕事が出来る。そして犬にとっても、楽しく新米を食べることが出来るのである。今年は稲が倒伏したにもかかわらずお米の品質はよい方だという。早く食べたいなぁ〜
10月17日 はれ
一昨日の夜に薄暗くなった、たんぼ道をお月様を見ながら散歩に行ったら、何だか鳥の声が空から聞こえてきた。どうも白鳥さんらしいのだが、いくら空を見上げてもそれらしい姿は見えなかった。昨日の夜に御主人が、「白鳥たちが、もう渡ってきている様だとニュースで言っていた」と言った。やはり、僕が聞いた鳥の声は白鳥さん達の声だったんだ。3月に北の国へ旅立ってから久々の来訪である。僕の家の田んぼには稲モミが散らばっているから、立ち寄ってたくさん食べていって欲しいなぁ〜
10月16日 こさめのちはれ
稲刈りも終盤にさしかかっている我が家なのである。稲刈りが心配で自分のことは二の次に考えている今日この頃の僕なのである。お仕事のお手伝いは僕が出来る限りのことをやっているし、アニマルセラピストとしての僕も御主人を精神面で支えている。御主人の計画では明日で今年の稲刈りを終了する予定だという。僕も計画通りに稲刈りが終了することを願って手を合わせて祈っているよ!!
でも・・・・犬は肉体的構造上手は合わせられないのであった。足も又然りなのである・・・・
10月15日 あめのちはれ
今日はお米の出荷日である。朝方に雨が降ったので御主人は稲刈りに出かけられないでいた。小屋の中で雑用をしていると、農協のトラックがお米を取りに来た。積み込む人達もたくさんやってきた。御主人はあわてて僕を犬小屋の中に閉じこめようとしたのだけれど、僕は嫌がってだだをこねたので、なかなか犬小屋にはたどり着かなかったのだ。たくさんの人達の前でだだをこねたのは初めてなので少し恥ずかしかったけれど、「みんなの話の種になれば嬉しいね」と思った・・・・と、少々開き直っている僕なのであった。
10月14日 はれ
今日も稲刈りなのである。しかも午後からお母さんがお仕事を休んでのお手伝いである。さらにおじいちゃんもやってきた。でも・・・・・1枚で100eも広さがある田んぼは今日も刈り終わらないのであった・・・
10月13日 はれ
今日もお休みなのである。と、言っても犬には関係ないのだけれど、お母さんは今日も稲刈りのお手伝いである。御主人は遅々として進まない稲刈りに気ばかりが焦っている。コンバイン(稲刈り機械)は新車で買ってから10数年が経ち、犬の年齢で言えばおじいさんである。最も、機械に雄と雌の区別があるのかどうかは知らないけれど、今年もコンバインは老骨に鞭を打たれながら御主人に酷使され続けるのであった・・・・・飼い犬の境遇よりかわいそうなのである・・・・
10月12日 はれ
今日から稲刈り再開である。何しろ稲株がお休みになっている状態(倒伏していること)ので刈りにくい。時間ばかりかかって能率が悪い。お母さんがお休みなのでお手伝いに行くという。僕も御主人が困っているのを見かねて「僕もお手伝い!!」と言ってみたが無視された。犬は、その肉体的な構造上人間のお仕事のお手伝いは出来ないのであった・・・・・長年、飼い犬をやっているのでわかってはいたのだが、お手伝いが出来ないのに「お手伝いをする」と言ってみるのも飼い犬ならではの飼い主に対する気配りなのである。「手伝わなくても良いよ」と言われた後は、のんびりとお昼寝をしてすごした僕なのであった。時々やってくる、刈った稲もみを付けたトラックを運転しているお母さんから「じゃまだ!!」と言われながらのお昼寝なのであった。
10月11日 あめのちくもり
今日から稲刈りを本格的にやるぞ!・・・と意気込んでいた御主人は朝からの雨降りでがっくりである。今日は一日モミスリである。モミスリとはお米の殻をむいて中から玄米を取りだして出荷袋に詰める作業である。もちろん一連の作業は機械がやってくくれるので御主人は今日一日、機械の使用人というわけである。僕と御主人の関係から言えば、いわば機械が御主人で、御主人が僕。・・・つまり飼い犬と言うことになる。僕はその関係を遠くで眺めながらのんびりと過ごすのであった。
10月10日
「秋に3日の晴れ間無し」とはよく言われる言葉だけれど、3日どころか毎日の様に雨がちょっと降っては止んで晴れるという具合である。僕にとっても稲刈りが出来ない御主人にとっても性根の悪い天気の変わり様である。あまり天気の悪口を言うと、さらに雨を降らす恐れがあるので後は言わないけれど困ったものである。と、言うわけで、今日は晴れたけれど、御主人は秋田市へ公務のために出かけて行ってしまった。夜も懇親会で帰ってこない。御主人の「のんびり屋さん」にも困ったものである。と、言うわけで今日一日中誰もいない家で僕はのんびりとお昼寝をしたのであった。
10月9日 はれ
今日は、我が家のお米が売られていく日である。僕はお米をトラックに積み込む人達に害が及ばない様にするため、朝から犬小屋の中に閉じこめられた。僕は特別に凶暴なわけではないけれど、僕にさわろうとしたり近づいてきたりすると恐くなって噛みついてしまう恐れも無きにしもあらず・・・・である。だから、万全な対策のためには僕を犬小屋の中に閉じこめるという方法が一番簡単で適作だといえる。僕にとっては迷惑なことではあるのだけれど・・・・まぁ、とにかく無事にお米が農協の倉庫に運ばれていったので安心したよ。お米の出荷に行っていた御主人も一等米だったと安心した顔で帰ってきたし。あとは夕方散歩に行ければ、今日は平穏無事に終わるなって思っていたら17時半頃から雨が降ってきた・・・・と、言うわけで僕の夕方散歩は中止となったのであった。
10月8日 あめのちはれ
飼い犬はヒマなのである・・・・子犬の頃や若犬の頃は様々ないたずらをして暇をつぶして楽しかったものだけれど、中高年にもなってくると何をしようとも思わなくなってしまった。これは御主人もそうなのである。僕は8歳だけれど、人間の歳で言えば、ちょうど御主人よりはいくらか若い年頃と同じである。御主人も物事にこだわらなくなったと言うし、せいぜい生きても15年か20年・・・・好きなことをして生きていく方が気楽で良いと言っている。僕もそうしたいのだけれど、飼い犬なので、番犬のお仕事は一生涯で定年を迎えることはない。せいぜい、日中はうつらうつらと居眠りをしながら舟をこぎ、冬を迎えるまでの短い期間にお日様の暖かさを堪能するのが唯一の楽しみと言って良いかも知れない・・・
10月7日 あめのちはれ
夕方のお散歩と称していた、ご飯前の散歩ではあったのだが(僕のご飯は一日一食で、それは夕方の散歩が終わってからと言うことになっている。)、今の時期は散歩は日が暮れてからと言うことになってしまって、辺りは暗くなってしまっている。もはや夜と言っても良い。17時半から18時頃の散歩である。夏などは、今頃の時間はまだお日様がギラギラと地上を照らしていて、「なぜ、こんな時間に散歩に行くのだ」と御主人に心の中で文句を言いながら、舌をこれ以上伸びないぐらい「ハァハァハァ」と出したものだけれど、思えばあの暑かった夏の日々も今となっては懐かしい思い出となってしまっている・・・思い出とは、雪が降り積もる様に積み重なっていき、決して消えないものなのかも知れない。・・・・・・・・・
10月6日 あめ
今日は久々におまぬけなことをした。雨降りの中を外へ出て、グミの木に引っかかり身動きが取れなくなってしまったんだ。雨はシトシトと僕の身体を濡らす。おまけに寒くなってきた。絶体絶命の身の上に陥ってしまったのだ。最近は「おりこう犬」で通っている僕としては誇りもあるので、そう簡単には御主人を呼べない。「うぉぉぉぉ〜ん」と、一声二声遠吠えをすれば御主人が来てくれることはわかっているのだけれど、「おりこう犬「」の誇りがそれを許さない・・・・
僕は雨で濡れた地面に伏せの恰好をして雨に打たれながら、いつか御主人がやって来るまで、じっと耐えて待つのであった・・・・・
でも、本当のことを言うと、最近おまぬけなことをしていないので、シャレでわざとこんな事をして見せただけなんだ・・・・
10月5日 くもり
昨日の豪雨はすさまじかった。みるみる空が真っ暗になったかと思うと雨が降り始め、たちまちバケツをひっくり返した様な雨・・・しばらく晴れの日が続いたのでびっくりしたしまった。昨日の夕方はきれいな夕焼けで、明日も晴れだなって確信していたのに、この豪雨である。外に寝ころんでいた僕は、あわてて犬小屋の中へ逃げ込んだ。そして犬小屋の中から降る雨を眺めていたんだ。作業小屋の中でお仕事をしていた御主人が僕のところへやってきて、目の前をうろちょろするものだから、雨降りを見物している僕はじゃまでしょうがなかった。唸り声を上げて御主人を追い払おうとも思ったけれど、風流で雨降りを眺めている僕としては、そんなことをすると「無粋」だなって思って顔だけは嫌な顔をして、それとなく御主人に悟らせる様な方法をとったんだよ。
10月4日 ごううのちはれ
稲刈りが始まり、僕の代弁者である御主人が忙しいこともあって、この日記を書くのが遅くなったことを陳謝する。・・・・等と国会答弁の様なことを言っている僕は「ただの飼い犬」である。でも、僕も国民の1頭として言いたいことがある。犬は動物保護法で守られているから、国民であるという僕の考え方である。で、言いたい事というのは、犬の腹ぺこ度指数を計る機械を国の研究期間で作ってもらいたいと言うことなのである。と、言うわけで昨日の日記の続きになる。犬は秋になると、冬を迎えるために太らなければならない。太るために何をしなければならないかというと、いっぱい食べないといけないのだ。これは犬に限らず、森の熊さんも同じである。ところが、野生の動物はいざ知らず、飼い犬は飼い主が管理する。と言っても自分の犬の「腹ぺこ度」がどのくらいかまでは把握できない。そこで「腹ぺこ度数計測器」なるものが必要になるのではないかと思う。犬の言葉を翻訳する機械が出来たぐらいだから、たぶん将来的には出来るのじゃないか・・なって?。期待している僕なのである。
10月3日 はれ
「秋の犬は腹ぺこなのである。」・・・・・・と言うことで・・・・・明日・・・・・・・・・・・・・・・・・
10月2日 はれ
稲刈りが続く毎日ではあるけれど、稲刈り機械であるコンバインの調子が悪いらしくはかどらない。それに稲株が倒伏しているので刈りにくいためかはかどらない・・・気ばかり焦る御主人ではあるが、ここは一つ犬の力で何とかしてあげようと思い、御主人にすり寄っていっった。「御主人、犬の気持ちになると気分も晴れるよ」とささやいただけなのだけれどね。犬の気持ちとは、「あわてない」、「自分なりに」、「我が道を行く」、「今日できることは明日も出来る」等々と、のんびりとした気分で何かをすることなのだ。地道にやっていれば、いつか稲刈りも終わるだろう。「犬の気持ち」が全世界の人間に広がれば、争いごともなくなるんじゃないかなぁと思う僕なのであった。
10月1日 はれ
暑いだの、寒手だの、雨が降り続くだの、カラカラ天気が続くだのと、様々に騒いでいるうちに10月になってしまった。稲刈りも始まり、今日は僕達の地区のお米の初出荷である。史上まれな大豊作とか言われているけれど、稲の株は重みで倒れ、誠に刈りにくい状態なのである。初出荷と言うことで、今日の御主人は倉庫へお出かけである。夜は夜で初出荷のお祝いとかでいないし、僕はお母さんが車で御飯を食べることが出来なかったよ。夜も8時近くになってやっと帰ってきた御主人・・・・でも、僕を散歩に連れて行ってくれたよ!!夜になってからの散歩もたまには良いものだと思った今日の僕なのであった。