平成21年 7月
7月31日 はれ
又晴れてくれた。真夏なのに晴れる事が珍しい今年の夏であるのだが、今日は暑く晴れた。30度ぐらいにはなったのだとご主人は言う。暑くなればなったで、犬には何かとやっかい事が起きてくる。毛替わりが中々終わらないので、ふわふわの毛に湿気がたまってつらい。早くご主人がブラシで抜いてくれればいいのだけれど・・・・そして、散歩がつらい。夕方なんかは日が落ちてからの方がよい。暑いから食欲が落ちる・・・・事は、今のところはない。出された食べ物はすべて食べている。今は真夏の盛りなのだけれど、後10日か2週間ぐらいすると、暑さの中にいくらかの涼しい空気が混ざり始めて、「もうそろそろ秋かな?」と感じるようになってくる。僕たちの地方では旧盆が終わると、もう秋の気配が漂ってくるのだ。そうなると、稲刈りまでは余す所1ヵ月。そして、犬も活発に行動できる季節を迎えるのである。
7月30日 くもり
さて、今日の「むつ犬のご主人観察日記」である。何しろ主人公であるはずの僕が、毎日トラクターの下に潜り込んでお昼寝ばかりしているものだから、タイトルも、こんな風になってしまう・・・さて、そのご主人であるが、今日は畑にメロンとスイカを守る為の「鳥よけ網」を張り巡らせた。今頃になると、ちょうど食べごろのスイカなどを狙ってカラスがやってくる。そしてクチバシで突っついて中身を食べてしまうのだ。今年は、もう2個のスイカが被害にあった。1個は割られたのをすぐに発見できて、人間がカラスの食べ残した物を食べる事になってしまったのだけれど、もう1個は発見が遅かったので、割れた所から腐ってしまったのだ。にっくきカラスどもである。僕は一応「番犬」なのでカラスを追い払わなければいけない義務があるのだけれど、利口なカラスは飼い犬などを馬鹿にして「わんわんわん」と吠え立ててもびくともしない・・・・番犬としてのメンツは丸つぶれなのだけれど、毎年こんなカラスに接していると、吠え立ててもしょうがない。カラスとはこんな動物なのだと思いこむようになって、近くに飛んで来ても気にも止めないようになってしまった。と、言うわけでご主人は、毎年スイカとメロンに「鳥よけ網」をかけ続けるのであった・・でも・・・去年はトマトも被害にあっているんですけどぉ〜・・・そっちは網をかけなくても良いのかなぁ〜?
7月29日 あめふったりやんだり
昨日の晴れ間は、いったい何だったのだろうか?・・・と、思うぐらいな今日の雨である。やっぱり、あのすばらしい晴れ間がご主人への「誕生日プレゼント」だった・・・・イヤイヤ、僕への「誕生日プレゼント」だったのだろう。と、言うわけで今日も一日トラクターの下に潜り込んで寝ていた。歳を取ると寝る事が楽しみになってくるし、体力も使わないから楽である。今朝も、ご主人と散歩へ行こうと家を出たのだけれど、家から道路へ出たとたんに行くのが嫌になって、足を大地に踏ん張りだだをこねた。どうしても動かない僕にご主人もあきらめて家に引き返したのであった。散歩後にもらうおやつはしっかりともらったけれどね。このようにして歳を取るとわがままになるし、飼い主もある程度わがままを認めてくれるようになる事を最近学習した僕なのであった。
7月27日 あめがふったりやんだり
今日は「クリスマスイブ」ならぬ「ムツイブ」なのである。「ムツイブ」とは?僕の誕生日の前の日だからムツイブなのである。そうなのである。明日は僕の誕生日。満9歳になる。この所、雨降り続きで憂鬱な日を過ごしている僕なのだけれど、今日か明日ぐらいは「ぱぁぁ〜っ」と、心も体も晴れるような事が起こって欲しいと願っている。もっとも、ご主人には期待してないけれどね・・・・天気がからっと晴れたら、それだけでも気分が良くなると思うのだけれどね。まぁ、今夜はもう期待は出来ないけれど、明日はどうかなぁ?「明日がある」という昔の歌を歌いながら今夜は寝る事にしようと思う。でも、犬は基本的に歌詞をつけて歌う事は出来ないので、市役所の5時の時報に合わせて「うぉぉ〜ん、うぉぉぉ〜ん」と歌う事にするよ。
7月26日 くもりときどきあめ
やはり、僕が昨日に予言した通りに雨になった。・・・べつに予言しなくても100%雨になる事は確実だったのだから、僕の法螺だと思って聞いて欲しい。と、言うわけで、僕は一日何をするでもなく、ご主人も何をするでもなく、日がな一日無為に過ごした僕たち主従なのであった。ちなみに、僕とご主人は「主従関係」にあるのだけれど、内々では「家族関係」という事になっている。まぁ、世の中には本音と建て前って言うのが必ずあるらしいからね。でも?、僕たちの関係で本音や建て前って必要があるの・・・・?
7月25日 くもりときどきあめ
今日も「ムシムシ」とした天気だった。気温は28度弱・・・・・何もする事が無くて退屈である。一日トラクターの下に潜り込んでいた。あんまり退屈なので、飛んで僕に近寄ってくる蠅を口で「パクン」とくわえて捕まえてみた。捕まえてどうこうしようという訳じゃないけれど、ブンブンと僕の廻りを飛び交ってうるさいのだ。この湿気だけでもうっとおしいのに、廻りをうるさく飛び回ったりされたら迷惑なのである。捕まえた蠅は吐き出してみたら、僕の唾液にまみれて動けなくなっていた。それを見たご主人がチリ紙にくるんで捨てたらしい・・・・と、いうわけで、そんな暇つぶしをしながら一日を過ごしたのであった。それでも、こんな天気の中で朝晩の散歩に行けるのはありがたい。ちょうどその頃になると小雨になって外を歩けるようになったからである。明日の天気は・・・・ハァ〜、又雨か。・・・・・
7月24日 くもりいちじあめ
今日も田んぼで作業中に雨にたたられたご主人であった・・・それに今日は何という日なのだろう。外に出ると「もわ〜っ」と蒸し風呂の中に入ったような感じである。気温が高い上に連日の雨続きで湿気が空気中にこれ以上は入らないぐらい詰め込まれているに違いない。もっとも、僕は「蒸し風呂イコールサウナ」などには入った事も見た事もない。たまにお風呂場から湯気のようなものが出ているけれど、あんなものかなぁ・・・?。とにかく湿気がひどい一日だったので、少しでも湿気を吸ってくれるかなって思って、木で造られている犬小屋の中で一日を過ごした僕なのであった。
7月23日 はれ
いゃ〜!!久し振りに晴れたよ。あんまり晴れてうれしいので、暑さにもかかわらず、外へ出て地面の上でお昼寝をしてみた。ご主人には「家の飼い犬がおかしくなったのではないか」と心配されたのだけれど、久し振りのお日様だったので、舞い上がってしまっていたのかも知れない。普段なら絶対こんな事はしないのだけれど、毎日の雨に身体が腐りそうだったからこんな気持ちになったんだろうねぇ〜。と、言うわけで体も心もお外も晴れ晴れとした今日の僕なのであった!!
7月22日 くもりときどきあめ
今日は、日本で見える「日食」なのだという。日食とはお日様が欠けていって辺りが真っ暗になってしまう天体現象なのである。何十年に一度という現象なのである。こんな現象が起こると動植物が普段と違った行動をするというので、これを機会に観察する人もいるのだという。ご主人も太陽がかけて暗くなったら犬はどういう反応をするか興味があったらしい。つまり僕の行動を観察したいらしかった。ところが当地は時々雨の空模様。一瞬だけお日様が顔を出したのだけれど、それは日食に入るだいぶ前の時間なのであった。結局、先回にご主人か小学校5年生だった頃以来の「日食」は雨に阻まれ、又26年後の観測へと向かうのであった。その頃はご主人も生きていないし、僕もいなくなっている。このように、天体観測を待つ事は時間はかかるけれど、観測自体は一瞬なのであった・・・・
7月21日 くもりいちじどしゃぶり
今日も曇りだと思っていたら10時過ぎになって雨が降ってきて、その30分後には土砂降りになった。犬である僕は朝から犬小屋の中で寝ていたのだけれど、ご主人は田んぼの草刈りに出かけていって土砂降りに遭ってしまった。最初は「ポツポツ」といった降りだったのだけれど、だんだん降りが激しくなってきた。「そのうち止むだろう」という安易な考えがご主人の身体をずぶ濡れにしてしまったのであった。決断は早ければ早いほど良いという好例だね。何事も「風林火山」だね。「早き事風の如し、静かなる事林の如し、侵略する事火の如く、動かざる事山の如し」だね。でも・・それぞれある程度の矛盾を含んでいるような気もするけれど・・・・?
7月20日 くもりのちはれ
雨はやっと止んだ。川の洪水も水が引いたようだ。川の側にある大豆畑を見に行った御主人の話によると、大豆の畦間にまだ水がたまっていて、その間をカモやウミネコが泳いでいたという・・・餌でも探していたのだろうか?。それでも午後からはお日様も顔を出したので、ご主人は久し振りに自転車で町へ出かけていった。何でも本棚の金具が壊れて置いてあった本が崩れ落ちそうなので金具を買いに行くという。今日は涼しかったので僕も一緒に行きたかったのだけれど、僕ぐらいの大きな犬がお店に行ったりしたら怖がられるかも知れないと思って我慢した。御主人は1時間半ぐらいして帰ってきたけれど、目的のものが買えたらしい。ついでに本も買ってきたようだ。又棚が重くなりそうである。もっとも、ご主人のやる事に飼い犬が口を出す事ではないのだけれどね。御主人の機嫌が悪くなると散歩の距離にも影響するからね。「もの言えば唇寒し秋の風」だよ。でも、まだ秋ではないけれど毛皮を着ていない御主人は「寒い」と言っている。今年は「冷夏」なのかなぁ〜・・・?
7月19日 ふうう
朝散歩の時はちょうど雨が止んだので僕は機嫌良く散歩に行く事が出来たよ。何しろ昨日の朝は散歩拒否したからね。ところで、ご主人は「こよし川フェアー」というイベントの交通警備に出かけていった。故郷の一級河川「母なる川」と言ってもよい「こよし川」で、「イカダ下り大会」、「カヌー体験」、「水上観察会」と川を主体に様々なイベントが組まれている・・・・はずだったのだけれど、何しろこの雨である。水防警報が出る寸前まで川が増水して、濁流がものすごい勢いで海に向かって流れていく。そうなのだ。会場から、もう数百メートル行くと海なのである。そして、前述したイベント以外は当然の事ながら建物の中で行われたのだけれど、ご主人は雨合羽は身にまとっているものの風雨の中を2時間立ちっぱなしで交通整理をしたのであった。そんな訳なので帰ってきた御主人を僕は尻尾を振って「おかえり」といった・・・・だけど、ただそれだけなんだ。お土産をもらった訳じゃないし、あまり愛想を振りまくような陽気でもないし・・・ね・・・
7月18日 あめ・・・
一日中、雨なのであった。野菜も田んぼも、そして人間も犬も「雨は、もう降らなくて良い」と言っている。何もする事がないのは犬も人間も同じなので、動かないトラックの下に潜り込んで一日寝ていた。ご主人達は何をしていたのか知らない。朝、散歩に行こうと誘いに来たのだけれど「いやだ」と行ってトラックの下に潜り込んだまま動かなかったのだ。それ以来僕のところに顔を見せていないご主人なのであった。雨が続くと気がめいる。元気なのは紫陽花とカタツムリさんだけのようだ。と、言うわけで17時30分現在、まだご飯をもらっていない僕なのであった。でも・・・あまり動かないからお腹もあまり減っていないのも事実である・・・・
7月17日 はれ
今日は暑かった。風もいくらか吹いたけれど、焼けるような暑さだった・・・・とご主人は言う。犬の場合は毛皮を身にまとっているので。「蒸し器の中に入れられたようだ」という表現になるけれど、人間の場合は毛が少ないので肌に直射日光が当たる。だから「フライパンの上に載せられたようだ」という表現になる。などと、犬的日本語教室を開いている場合ではない。現在18時であるけれど、僕はまだ夕方散歩に行っていない。今日があまりに暑くご主人も今日は重労働だったので、まだ日中の暑さが残っている内は散歩に行きたくないようだ。僕も、その方がありがたいけれど、晩ご飯が遅くなるのが少し困るんだけれどなぁ〜・・・・
7月16日 くもり
今日は風が強くてご主人でも田んぼで草刈りをしていると吹き飛ばされそうだったと聞いたので、犬である僕はどこか遠くまで吹き飛ばされそうで恐かった。だから一日中トラクターの下に潜り込んでいたんだ。それでも「恐いもの見たさ」というかそんな気持ちになってきたので、外に寝ころんでみたんだ。すると。僕ぐらいの大型犬であると同時にメタボ傾向にある犬はこんなに強い風でも吹き飛ばされない事がわかった。でも、チワワかチンぐらいの小さな犬だったら飛ばされていたかもね?・・・・・・・
7月15日 くもり
ついに!!。ついに気温が30度を超えた。梅雨も明けないというのに・・・でも、そんなに「暑い!!」という感じはしない。なぜなら風が強いからだ。台風並の風は過ぎ去ったようだけれど。強い風が吹いて、強力で巨大な扇風機が僕たちの住んでいる所で回っているという感じがする。ご主人も「昨日よりは汗をかかない」と言っているから、風が強い為に汗が出ないのか、汗が乾いてしまうのか良くわからないけれど、昨日よりはお仕事がしやすかったのだろうと思う。と、言うわけで、今日は朝散歩は交通安全日だったのでご主人が交通指導に出かけたのでいけなかったけれど、夕方散歩は無事に行ってきた僕なのであった。でも・・・・朝散歩の後にもらうおやつが品切れなんだよね。早く街へ行って買ってきて欲しいなぁ、ご主人!!
7月14日 はれのちあめ
今日は午前中は晴れた。湿気がやや多いけれど、風もほどほどに吹いて過ごしやすい天気だったよ。だけど午後から雨がポツポツと降ってきた。ご主人は一日中田んぼの草刈りだったんだけれど、午後は雨に降られながらのお仕事のようだった。雨と言っても昨日のように濡れるような雨ではない。それよりお仕事をした汗で身体が濡れるのである。僕のように一日中寝ころんでいる犬にとってはそこいら辺の人間の体質は理解できないのだけれど、お互い仕事を持っている身(ご主人は農業、僕は番犬)なので、何となく理解は出来そうな気がする。まぁ「武士は相身互い」?ってとこかなぁ・・・・自分で言っていて意味が今ひとつ理解できない犬の僕なのであった・・・・
7月13日 あめあらし・・・
今日の午前中は台風並の風と雨である。午後からはいったん止んだのだけれど、風は強い。時々細かい雨が煙のような色になって吹き付けてくる。まったくさんざんな天気だったのだ。こんな中、ご主人は「稲作生育診断研修会」とやらでひどい天気の中を出かけていった。そして、しばらくして帰ってきたときは、「寒い」と良いながらずぶ濡れで帰ってきたのであった。しかし、夜の慰労会に出かけていったご主人が帰ってきたときは、汗だくになりながら帰ってきたのであった。お酒を飲むと身体が温かくなるのかなぁ〜・・・犬である僕には理解できない人間の性質なのであった・・・・
7月12日 くもり
今日の夕方散歩は、かなり強引なやり方で散歩に行ってきた。今日の場合はご主人が強引なのではなくて僕が強引だったのだ。話としてはこうなのである。散歩へ出かけたのはよいのだけれど、ポツポツと降り始めた雨に御主人は行きたくなさそうである。そこで僕は自分の行きたい方向に足を向け。いつもの散歩方向に向かおうとするご主人と真っ向から対立した(僕の行きたいのは西の方角、踏切のある方でケーキ屋さんやおじいちゃんやおばあちゃんの家がある方、ご主人の行きたいのは東の方、大学の駐車場の方なのである。)。そこで僕は足をしっかりと地面に踏ん張って動かなかった。秋田犬は飼い主に忠実だと言われるが性格的にはかなりの強情っ張りなのである。自分が「こうなのだ」と思ったら生半可な事では動かない。今日もそれなのである。結局、かなり頑張った甲斐があって僕の行きたい方向に行く事が出来た。それでも、途中から行く方向がまたまた対立して、結局「お互いに妥協する」と言う事にして家に帰ってきたのであった。往復100mもあったかなぁ〜・・・・
7月11日 はれ
久し振りに晴れた。雲は多かったけれど晴れには違いない。ご主人は午前中から親戚の法事とやらで出かけていった。でも、家にはお母さんもお兄さんもいるので飼い犬としてはのんびり出来ない。なぜなら、いくらかでも「番犬」のお仕事をしているのだという所を家族に見せておかないと、安心して大いばりでご飯がもらえない。家族や御主人が居ない日ならいくら怠けていても良いのだけれど、誰か1人でもいると緊張してしまうのである。ちなみに犬は緊張するとあくびが出るのだ。僕なんか何時も緊張しているのであくびばかりしている。ご主人から「あくび犬」という称号をもらったぐらいである。そんなわけで、今日は土曜日のお休みとはいえ、疲れてしまった一日だったのである。平日なら家に誰もいないのでのんびり出来るんだけれどね。
7月10日 ぼうふううのちはれたりくもったり
明け方、ものすごい雨が降ったのだけれど僕たちが散歩に行く時間になったら止んだ。ところが、帰りに又雨が降り始めて僕とご主人はずぶ濡れになってしまったのだった。その後がさらにものすごい。台風並の風が吹いて、庭にあるモクレンの高い木が今にも折れそうに揺れて恐かったよ。気温は20度とはいえど、風が強いので寒く感じられる。犬もそうだったから、人間はもっと寒く感じたのかも知れない。そんな訳なので僕は犬小屋の中に寝ころんでいたんだよ。久し振りの犬小屋でのお昼寝は快適だった。ご主人に起こされても夢うつつの状態で、しばらく「ぼぉぉぉ〜・・」っとしていたんだよ。それにしても強い風が過ぎ去ってくれてうれしいよ。
7月9日 くもりのちあめ
雨が降らなければ天に向かって文句を言い、雨が降れば降ったで、「降り過ぎるという」何と人間は勝手な動物なのだろう・・・・・でも、僕も密かにそう思っているんだけれどね。何でも自分の思う通りに物事が進まないと気に入らないというのがほ乳動物の欠点なのかも知れない。いや?人間と犬と猫だけなのかなぁ・・・?でも梅雨なのだからあきらめた方が良いんだろうなぁ〜。その点に関しても、何事に関しても、僕もご主人もあきらめは早いほうなのである。似たもの親子ならぬ、似たもの主従の僕たちなのであった。
7月7日 はれよるになってごうう
今日は午後からものすごい入道雲が東の空に出来た。一つや二つではない。後で聞くと、東の山の向こう側、内陸地方と呼ばれる所ではバケツをひっくり返したような雨が降ったのだという。僕たちの住んでいる所は相変わらず晴れて暑くて、少しの風が吹いて、犬には不適合な一日だった。それでもトラクターの下に寝ていると身体がひんやりとするので、一日中機械の下にいた。ところで、このまま晴れの天気が夜まで続くと今日は七夕様なので天の川をはさんで、織り姫、彦星が見られるはずだったんだ。ところが・・・・夕方から曇ってきて、「飲み方」へ出かけていったご主人が夜の10時頃に帰ってきて、のんびり寝ている僕を起こして僕の身体をいじくり回した後、僕たちの地方はものすごい豪雨に見舞われたのであった。外に寝ていた僕はあわてて作業小屋の中に逃げ込んだんだ。それにしても「雨男」と言われるご主人が豪雨の直前に帰ってこられたのは奇跡に近いと思う僕なのであった。
7月6日 はれ
今日はとてもすばらしく晴れて、午後には東の空に入道雲がわき上がったのだけれど、しばらくして消えてしまった。ご主人は入道雲が大好きなので見せてあげたかったけれど、見せてあげたいなってほどの入道雲ではなかったので大豆畑から帰ってきた御主人には黙っていた。・・・・・そして、汗だらけになったご主人はお風呂に入り、ビールを飲んで日が暮れて涼しくなったたんぼ道へ僕たちは散歩に出かけたのであった。「はぁぁ〜気持ちが良いっ!!」
7月6日 はれ
今日はとてもすばらしく晴れて、午後には東の空に入道雲がわき上がったのだけれど、しばらくして消えてしまった。ご主人は入道雲が大好きなので見せてあげたかったけれど、見せてあげたいなってほどの入道雲ではなかったので大豆畑から帰ってきた御主人には黙っていた。・・・・・そして、汗だらけになったご主人はお風呂に入り、ビールを飲んで日が暮れて涼しくなったたんぼ道へ僕たちは散歩に出かけたのであった。「はぁぁ〜気持ちが良いっ!!」
7月5日 あめのちはれ
最近、朝に雨が降って日中が晴れという天気が続いている。日中晴れると湿気が多くてムシムシするだろうと思うかも知れないけれど、さにあらず!!日中はさわやかな風が吹いて気持ちがよいのだ。但し、犬としては20度以上の気温は勘弁して欲しいのでトラクターの下などの涼しい所へ潜り込んでいる。過ごしやすいというのは人間の基準であって犬は対象外である。インターネットとやらでは「犬の熱中症予報」なるものがあるそうだけれど、犬はパソコンや携帯電話を使えないので、飼い主が積極的に活用して「可愛い愛犬」の世話に役立てて欲しいと願う飼い犬の僕なのであった。
7月4日 あめのちはれ
朝散歩へ出かけると、隣の工場のブロック塀の下をモグラがうろちょろしていた。どうやら地上に出て来たものの、迷子になったらしい。モグラは地上では目がよく見えないらしく、犬である僕の方に向かってきたりする。そのたびに御主人は僕をモグラから遠ざける。僕はモグラに興味津々なのだけれど、ご主人は寝同夜に恐いらしい・・・・。ご主人の嫌いなものと言えば、ヘビとねずみなのだが、どうやらモグラも嫌いなようだ。僕はモグラを追いかけていきたかったのだけれど、御主人は僕の散歩紐を引っ張ってしまう。とうとうあきらめて朝散歩に出かけてしまったのだけれど、帰りに見たときは、すでに居なくなってしまっていたのだった。出来れば鳥さんにさらわれて餌食にならないように祈りたい。
7月3日 くもりのちはれ
梅雨とは思えないようなさわやかな風が吹いて、今日は午後から「すっきり!!」と晴れた・・・・べつに皮肉を言っているわけではない。天のする事だから、動物がいくら文句を言おうが嘆きわめこうが、どうする事も出来ない事の一つが天気である。おかげで気持ち良くお昼寝する事が出来たのだけれどね。それに、曇っていた午前中にご主人が田んぼの中を歩き回るお仕事が終了したので飼い犬としては「暑くならないうちに終わって良かったね」とねぎらいの言葉をかけておいた。このように、飼い犬とは飼い主に対して細心の気配りをして、いかに遊んでもらえるか、いかにご飯やおやつをもらえるかを両天秤にかける。けっこう計算高い生き物なのであった。
7月2日 くもり
なぜか、雨は降っているのにたいした雨が降らない・・・・畑も乾ききっているので野菜がよく育たないようだ。犬はよく眠るし、ご主人は一日中田んぼの中を歩き回って疲れ果てているし、どうも、野菜も稲も犬も人間も元気がない。こんな時は、稲にはお日様と土壌の中に新鮮な空気が必要だし、野菜には肥料とたっぷりの水、疲れたご主人には休養と趣味に費やす時間、そして、犬である僕にはおいしいお肉と自由な空間、つまり自由に走り回れる時間と場所って言う事だよ。それさえ開けば、元気の無さなんて吹き飛んでしまう!!・・・・かも知れない・・・?。でも、夏に向かって居るんだから頑張ろうではないか!!・・・って何を頑張るの?
7月1日 あめのちくもり
今、田んぼの中では赤とんぼの羽化が最盛期である。と、言うのはご主人の話である。犬である僕は田んぼの中にはいる事はないからトンボの羽化までは知らない。但し、誤って散歩の途中に田んぼの中へ足を踏み外して落ちてしまう事がある。もし、そんな事があったら注意深く田んぼの中を観察して赤とんぼを見てみようと思っている僕なのであった。でも、僕がこんな事を思っているなんて言う事はご主人に内緒だよ。もし、こんな事が知れたら、故意に僕を田んぼの中へ落としたりするかも知れないからね・・・・