むつ犬のおまぬけ日記
平成22年 1月
1月31日 くもりのちあめ
午前中は曇っていてお日様も顔を出したのだけれど、午後は雨になった。朝から気温が高くて春先のような気温だった。朝散歩は行ってきて、おやつもしっかりともらったのだけれど、夕方散歩は雨が本降りになってしまっていくことが出来なかった。ご飯を持った御主人がやってきたので犬小屋から外に出てみると、聞き慣れた鳴き声が聞こえる。「あぉう、あぉう」というか「くわぁぅ、くわぁぅ」というのか・・・・白鳥さん達である。我が家の真上を低い高度で20羽以上の群れが南西の空に飛んでいった。雪がすっかり消えてしまったので、どこかに餌を求めてやってきたに違いない。夕方になったのでねぐらに帰るところなんだと思う。何処で餌をついばんでいるのか知るよしもないけれど、白鳥さん達もこの寒さの中で懸命に生きているんだなぁ〜、と思うと僕としても元気がもらえるよ!!

1月30日 うすぐもり
今日は風が冷たくて、お日様の光も弱々しかったけれど、どことなく春がやってきたような気配を感じた。おもわず「春は名のみの風の寒さや〜」と唱歌の「早春賦」を口ずさみそうになった。口を開きかけて、はっ!として辺りを見回す。辺りは一面墨絵のような枯れ野原である。「今は冬なのだ・・・」と思い直して悄然として頭を垂れる・・といった具合の僕なのであった。この間、いまの時期に暖かいからといって「春である」という幻想にひたってはいけない。と、御先祖であるオオカミさんからのDNAが「危険」という二文字で知らせてくれていたのだけれど、飼い犬の気楽さで、つい「季節の厳しさ」という野生時代の教えをないがしろにする所だった。と言うわけで、幻想にとらわれず、今をしっかり見つめながら未来へと邁進したいと思っている僕なのであった。でも・・・・老犬なので・・・

1月29日 はれ
今日は、昨日より気温が低かったけれど一日中お日様が地上を照らした。そんなわけだったので僕は一日中外に「フセ」の恰好でお昼寝を楽しんだんだ。お日様の暖かさは弱くて、僕の着ている毛皮の表面が、ほんの少し暖かくなる程だったんだ。でも、久し振りにお日様の光を十分に浴びることが出来たよ。けれど、夕方から夜にかけて雨になるらしい。早く夕方散歩に行ってご飯をもらわなくちゃならないぞ!!

1月28日 あめ
今日の気温は10度を超えたらしい。雨降りで何だか肌寒いような感じがしたけれど、気温は意外にも高い。木の芽が芽吹きそうな気温である。そんな中で、僕は雨も降っているので犬小屋の中で一日を過ごしたんだ。朝などはあまりに暖かかったので雨降りにも関わらず外に出て御主人が「朝散歩に連れ出さないかなぁ〜」と思って立っていた。それを見た御主人は、散歩に行く気はないらしいけれど、僕に散歩紐を付けて家の裏口まで連れて行ってくれた。おやつだけをあげようという気持ちらしい。そこで僕は散歩にも行かないのに、ありがたくおやつだけもらって満足し、犬小屋まで帰ってきたという訳なんだ。

1月27日 はれのちあめ
春めいた日と、真冬並みの日が1日か2日おきに繰り返しやって来ているような気がする。「真冬並」という言い方はおかしいかな?。だって今は本当に真冬なのだから・・・故郷の霊峰である鳥海山も、いつもの年だと山裾まで厚い雪のふとんをかぶっているように見えるのだけれど、今年は所々まだらになって見える。雪が少ないからそう見えるらしい。こんな気温に油断して「このまま春に・・・?」なんて思っていると、いつか手痛いしっぺ返しが来るかもわからないので、ここだけの話にしておくよ。誰が聞いているからわからないからね。問題は2月なのである。関東地方では2月というと梅の花が咲き始めて春めいてくるのだけれど、僕たちの地方の寒さは、まだまだこれからなのである。2月の古い名は「如月」といって、これから、さらに寒い季節を重ねる、とか、寒いから暖かい着物を重ね着する、等という意味があるらしい。いずれにしても2月が勝負なのである・・・・えっ?・・誰と勝負するのかって?。もちろん寒さとだよ。でも、じっと耐え忍んでいると動物の方がたいがい寒さに勝つんだけれどね・・・・

1月26日 ふぶきのようなかんじ
昨日はあんなに暖かくて雨だったのに、今日は風が強く雪が吹き付けてくる。時々風景が見えなくなるぐらいの天気である。こんな日にやることはたいがい決まっている。犬小屋の中で冬ごもりである。若犬の頃はこんな吹雪の日でも「雪が降った、わ〜い!」と喜んで外を駆け回ったものだ。この頃は黙って犬小屋の中で猫さんのように丸まっていた方がよい。でも、猫さんにはコタツがあるんだよね。「猫はコタツで丸くなる〜」というあの歌である。僕はいまでも幼犬の頃に御主人から教えてもらったこの唱歌を覚えている。。犬は雪の中を外で駆け回らなければならないし。猫はコタツで丸くならなければならない。これは犬と猫に課せられた定めなのだと信じて疑わない。いわば運命なのだ。でも・・・・・内犬は?長い間、不思議に思わなかったことが、歳を取るに連れて疑問を感じるようになってきた僕なのであった。

注・・・外犬とは外で飼われている犬であり、内犬は家の中で飼われている犬のこと、但し、外猫とか家猫などという言い方は使わない。

1月25日 あめ
今朝は異常に暖かかった。3月中旬頃の気温なのだという。ところが・・・お昼を過ぎた頃からだんだん寒くなってきた。犬小屋の中は防寒対策がしてあるとはいうものの、冷たい風が入ってこないだけで、外の気温とそんなに違いがあるわけではない。一方、御主人のいる家は「ストーブ」というものがあって、部屋の温度設定をすると外がいくら寒くても設定した温度に室内が保たれる。時には暑いぐらいにもなるのだという。そんな中で冷たいビールなんかを飲んでいるのだから人間が寒さに対して脆弱になってしまうのは当たり前なのかも知れない。その点、犬は忍耐強くたくましいのだ!!但し、外犬と野生の犬に限ってはだけれどね。でも、飼い犬で外犬とはいえ、野生の犬には生活力でとても太刀打ちできないと思う飼い犬の僕なのであった。

1月24日 はれ
今日は春のような日射しだった。こんな日が来る度に「このまま春になればいいのに・・・」と思いながら空を見上げ、野山を眺め続けてきたこの冬なのであった。でも、まだ1月なのである。もう1ヵ月ちょっともするとだいぶ暖かくなるだろうけれど、それまでは冬ごもりである。「1ヵ月なんてあっという間だよ」と御主人は言う。そうなのだ。歳を取ると一日が早く終わり、一週間は自転車が過ぎ去るように終わり、1ヵ月は矢のように飛び去ってしまう。1年は・・・なんて思ったら恐ろしくて想像もしないようにしている。だけど、日々平穏無事に過ごしてきたし、これからも過ごせるように願いたい。それにしても、お腹が空いた。早く散歩へ行って夕御飯にしてくれないかなぁ〜

1月23日 はれ、くもり、ゆき
今日はめまぐるしく天気の変わった一日だった。午前中は晴れていたのだけれど、急に曇ってきて雪が降ってきた。そして、また晴れて午後からは雪になった。人間も忙しい日があるのと同じように天気にも忙しい日があるらしい。犬は・・・・?犬は野生の犬のの場合、日々の食べ物を取るために野山を駆けめぐる忙しい日もあるだろうけれど、飼い犬は・・・?と言われれば「無いのかも?」と言うしかない。?づくしで恐縮だけれど、飼い犬は食べ物も、住まいも飼い主あってのことなので、飼い主が忙しいと、飼い犬にも影響が出てくるけれど、飼い主が忙しい、その飼い犬も忙しいというわけではない。と、いったわけで、天気の事を話すつもりだったけれど「飼い犬が忙しいというのはありうるのか?」と言うことを論じてみたよ!!

1月22日 ゆきがふったりやんだり
テレビで話題の与党である民主党でなのだけれど、いまだに野党気分が抜けないのは習性と言っても良いかもしれない。これは犬の習性もそうだけれど、学習や経験によっても完全に抜けきると言うことはないのかもしれない。もっとも犬にとっては政治の世界が「どうのこうの」と言うよりは、底辺にいる動物たち(人間を含めて)が日々安楽に・・・とまでは行かないけれど住む所があって食べ物が胃袋に治まればそれで良いのだ。最低限の生活を保障してくれるのならば、住んでいる所は日本であろうが外国であろうがかまわない。と、日本原産の犬は思うのだけれど・・・・ヘレン.ケラーの所へ行った秋田犬もそうだし、ハリウッド版ハチ公物語に出演した秋田犬もそうだろうと思う。

1月21日 あめのちゆき
朝起きたら雨である。積もっていた雪はすっかり消えてしまっていた。このまま雨が一日降り続くのかと思っていたら雨が雪に変わって野山を白く染め始めたんだ。こんなに極端な天気はない・・・朝散歩は雨でいけなかったし、夕方散歩は雪が降っているけれど湿った雪で僕の毛皮や御主人の毛皮もどき(化学繊維で出来た防寒具と毛糸の帽子のこと)が濡れるから行けないだろうなぁ〜・・・・

1月20日 あめ
やはり、この冬は暖冬だったのだ。だいたい、今頃の季節に雨が降って積もっていた雪がみるみる消えていくなんてありえない。北国の動物なら「とんでもないことだ!!」と悲憤するだろう。なぜなら北国に生きる動物は人間を始めとして冬に雪があって当たり前、なければ異常事態。と言う方式がDNAとして身体の中にすり込まれてしまっているからだ。雪の降らない地方をうらやましいと思いながら、雪のない季節に落ち着きの無さを感じる矛盾は、北国に住む動物自身にとっても理解できないのだけれど、遺伝子として持っているものならば知識とか学問という範疇で解決できる問題ではない。日本の、いや世界の謎の一つとして世界無形登録遺産としてされるべき事象なのかも知れない。

注・・・世界無形登録遺産なるものがあるのかどうかは知らないけれど・・・

1月19日 うすぐもり
今日は、まるで春先のような陽気になった。薄日が射して気温も上昇した。積もった雪も溶けて水になって低い方へと流れていく。おかげで朝散歩は道路がぐしゃぐしゃだったので途中で帰ってきてしまったんだ。もちろん、散歩の後のおやつはしっかりともらったけれどね。朝散歩で何処まで行ったのかというと、犬小屋の前から歩き、家を出る。そして、家の前のコンクリートブロックにオシッコを引っかけて終わりなのである。御主人が「もっと行こう!」と紐を引っ張ったけれど、僕は足を道路に踏ん張って動かなかった。こうなると飼い主は僕の言うことを聞くしかない。こう言ったわけで、僕の一日は始まったのだった・・・・

1月18日 くもりときどきゆき
しばらく家の廻りの除雪をしなかった御主人だったが、今日はトラクターに乗り除雪である。1時間程で終わった。そこで僕は犬の習性を大いに発揮して、「新しい縄張り作り」に励んだんだ。つまり積み上げられた雪にオシッコを引っかけて、ここからここまでは僕の行動範囲だから「立ち入るべからず!!」という看板を掲げたようなものである。看板を掲げたからには何人たりとも、どんな動物でも立ち入ることは出来ないはずなのだけれど、猫さんは立ち入って通り過ぎていくようだ。犬の縄張り表示は犬にしか効かないのかも・・・・?

1月17日 くもりときどきゆき
今日は、昨日お話ししたように「新山神社」の裸参りの日である。「裸参り日和」というのだろうか、寒くて、雪が降り積もっていて、しかも雪が降っている。絵になる風景である。小さな子供も参加している。もちろん下帯一つの裸である。裸参り日和だけれど見ている方は見応えがあるけれど、見られている方はたまらない。しかも、神社に出発する前に井戸水を浴びて汚れを払う。・・・・等と書いたけれど犬小屋の中で寝ころびながら毎年、御主人から聞かされる裸参りのお話を書いているだけなんだ。でも、遠く新山神社の方から勇壮なホラ貝の音が高らかに聞こえてくる。・・・・様な気がする。御主人も裸ではないけれど、市役所から貸与された制服の外套を着て北風がまともに吹いてくる所へ3時間も立続けたのであった。お昼に帰ってきた時は御主人が凍ってしまっていた。凍ってしまった身体は、午後からの新年会で溶かしてしまおうというわけで、帰ってから、すぐにお母さんに送られて出かけていったよ。何でも料亭での新年会らしい。きっとおいしいものが出るに違いないぞ!!

1月16日 ゆきがふったりやかだり、かぜつよし
今日は僕たちの町内の神社で「御札焼き」って言うのかなぁ?。古くなった御札や御守りなんかを焼いてくれる神事が行われたよ。御主人は朝早くから古い御札を神社に持って行ったんだ。お賽銭100円で何年もたまった御札を焼いてもらうなんて虫が良すぎるけれど、長年の懸案だった「古い御札をどうするか?」が解決できて良かったよ。と、言うわけで小正月行事がこれから多くなるけれど、明日は新山神社の裸参り。裸の男衆が山頂の神社めがけて山道を一気に?、駆け上るのである。御主人はその警備に行かなくてはならないようだ。風が無く穏やかな日であることを祈っている。何しろ3時間も外に立ちっぱなしなのだからね。と、言う訳なので飼い犬の勤めは飼い主の平穏無事を祈ることも大事な役目なのであった。

1月15日 くもりときどきふぶき
ハァァァ〜・・・・今日も吹雪・・・・と、言うことで今日は何もなく平穏無事に、しかも格別に寒い一日だった終わり!

っていって終わるのも素っ気ないので、だらだらと今日の出来事を思い出して書いてみようと思う。朝散歩は行った。雪がそれなりに積もっていたので御主人は玄関だけ除雪を人力で行った。日中の御主人は「農業決算」が佳境に入ったらしく外には出てこない。もっとも、こんな天気の日に出てくる寒がりの御主人ではないのだけれどね。僕はと言えば相変わらず犬小屋の中で冬ごもりである。そして夕方散歩は吹雪の中を散歩に行った。僕の尻尾は吹き付けてくる吹雪のためにだらんと垂れ下がったままである。御主人も完全防寒体制の服装とはいえど、顔面が凍りそうなぐらい冷たくなっている。こんな恰好で南極探検にいったら、一発で凍ってしまいそうだ。その昔「タロウとジロウ」という二頭の犬が探検隊に置き去りにされて南極で生き延びたというお話しがあるけれど、同じ犬として尊敬してしまう。もっとも、彼らは(雄なのか雌なのかは知らないけれど)カラフト犬と言う種類で、寒さにはめっぽう強いらしいのだ。いくら秋田が北国で秋田犬は寒さに強いと言いながらも、相手がカラフト原産では寒さに対して太刀打ちは出来ないなって思った僕なのであった。

1月14日 今日も吹雪なのである。犬小屋の中に閉じこもりなのである。でも少し寂しいから犬小屋の外に出てみたのである。たちまち雪だるま犬、あるいはあこがれの白犬になってしまったのである。ちょっと、うれしいけれど、辛いのである。北国の犬だから寒さは平気・・・なんて言うのは若犬の時代に強がって言う言葉なのである。人間の若者が「俺は若いんだ!こんなの平気だぜ!!」と言うのと似ている。若い人はもう十数年後、二十数年後に、「こんなの平気だぜ!!」が平気じゃなくなって来るのを知らない・・・・若いから未来を見ないし、いまある自分しか見えていない。それが年寄りには、あぶなかしっくて、一方ではうらやましくって・・・・複雑な気持ちなのだ。そんな気持ちが僕と御主人主従は今更ながら心の中にわき上がってきて、御主人は、いわゆる「青春小説」が目下のところ愛読書になっているし、僕は僕で、若い頃を思い出して妙にはしゃいでみたりしている今日この頃なのであった・・・・

注・・・あこがれの白犬とは、白犬は神様のお使いと言うことなのであこがれなのである。

1月13日 くもりときどきゆき
台風並の風が吹いて列車が軒並み運休や遅れが出ている。そんなに風が強いのかと思っているのだけれど、ここら辺の風速は13メートルが最大なのだという。やはり台風並の風である。だいぶ前に暴風で列車が脱線転覆するという不幸な出来事が僕の生まれ故郷の山形県であったので、その沿線は秋田県も含めて強い風が吹くと即座に列車が運休や速度規制を行うようになったのだ。もっとも、ここら辺では普通列車の本数が1時間に1本程度なので、住民の足にはさほど影響がない。ここら辺は車社会なのである。良い点もあるけれど、悪い点もある。歩いて10分か15分ぐらいの所へ買い物に行くのに車を使う。僕だったら走っても10分はかからないと思うけどなぁ。いま「エコロジー」だと言われているけれど、「コエを大にしてエコを叫ばなければいけない時代になって来ているのではないだろうか?」・・・・・・・・・・・へへへっ!、ちょっと御主人の嫌いなダジャレを思いついたので言ってみたかったんだ。

1月12日 くもりいちじゆき
例年であれば、まだお正月気分が抜けきらない御主人なのであるけれど、今年は「農業収支決算」を早々に終えて・・・までは行かないけれどほぼ確定的な経理進行状態にある。さらに概算ではあるけれど、確定申告の税額まで出した模様である。犬にはとんと理解できないことなのだけれど、今年の御主人は違う・・・!!と思っていたのだけれど、これは単なる性格的なものなのである。面倒くさがり屋だけれど几帳面という複雑な習性を持つ御主人なのだけれど、「せっかち」という局面も併せ持っている。そして、今年は嫌なこと(決算と確定申告の事)を早めにすませてしまって、後で楽をしようという心づもりのようだ。いずれにしても犬には関係のないことだけれど、後で楽をしようなんて言っているけれど、森の熊さんのように「巣ごもり(冬眠)」でもしようって言うのかなぁ・・・?

1月11日 はれのちくもり
今日は誠に穏やかな一日だった。「成人式が今日だったら良かったのにね。」と、夕方散歩の時に御主人とお話しした。ところで、犬には直接関係がない話なのだけれど、僕達の市では「ケーブルテレビ」の導入が盛んに行われている。何しろ市の事業だから設置費用が安く済むらしい。市で運営している地域テレビ局で地域の話題を知る事もできるし、知っている人がテレビに登場することも珍しくない。御主人も以前にケーブルテレビに顔を出したそうなのだけれど、家は導入していなかったので知らなかったらしい。御主人の同級生に教えてもらって初めて知ったという訳なんだ。インターネットも出来るし、時代劇や今流行の韓流専門番組なんて言うのもあって良いことずくめのようである。そのうち、地域テレビに「我が家のワンコ」なんて言う番組が出来て、僕もテレビに登場するかも知れない。でも、副題が「元気な老ワンコ」だったら嫌だなぁ・・・・テレビに出たいと思った僕は「ケーブルテレビを導入しよう」と提案したのだけれど、御主人に却下された。そして、その理由とは某テレビ局の全国放送「今日のわんこが在るじゃないか。」と、「インターネットに関してはケーブルテレビは光ファイバーより格段に遅い」と言うことだけなのであった。どうなる、我が由利本荘市の地域テレビの普及率は!!・・・・?

1月10日 ゆきがふったりやんだり
明日は全国的に「成人の日」だと言うけれど、僕たちの住んでいる所では今日が「成人式」なのだ。お昼前に交通警備に御主人がかり出されて出かけて行ってしまった。何でも「お昼のお弁当が出る」というのでつい協力すると返事をしてしまったという噂もある。・・・もっとも、この噂の出所は僕なのだけれど・・・と、言うわけで夕方の4時頃になってやっと帰ってきた御主人なのであった。「お弁当はおいしかったか?」と聞くのもはばかられる程疲れている。何しろ「成人式」が始まる前は雪がチラチラとしか降っていなかったのだけれど、「成人式」が終わったら吹雪のような雪が降ってきたのだから、外に立ちっぱなしの御主人は体力を消耗したに違いない。晴れ着を着た娘さんもかわいそうだけれど、御主人もかわいそうだと思った忠犬の僕なのであった。そう言う訳なので、僕は眠ったふりをして散歩に出かけなくても良いように気配りをしたのだったが、御主人は寝ている僕をたたき起こして、夕方散歩に出かけたのであった。

1月9日 みぞれ
毎日、天気のお話しばかりが続く・・・・だって、北国の冬はお天気の話ぐらいしか話題がないからだ。犬も森の熊さんのように「巣ごもり」のような状態が続いている。今日の朝散歩だってみぞれの中を行ってきたのだけれど、途中で嫌になって帰ってきてしまった。僕は歩くのが嫌になると、嫌になった時点でぴたりと足を止めて一歩も動かなくなってしまう。すると御主人が僕の気持ちを察して「ああ、帰りたいのだな」ときびすを返してくれるのだ。こんなところは長い間、主従関係を気付いてきた僕たちだから出来ることなのである。夕方散歩の時は、家の前を出た途端に嫌になって、犬小屋へ引き返してしまった。そんなわけで、犬のわがままも聞いてもらえるような歳に僕もなったと言うことを言いたい訳なんだ。

1月8日 はれのちゆき
午前中は、とってもよく晴れていたのだけれど、午後から雪が降ってきた。また積もるのかと思っていたら「春の淡雪」のように地上に落ちては消えていった。そして。野山は灰色の大地となってしまった。これはこれで、水墨画のような風景で趣もあるけれど、やはり彩りがある春から秋にかけての風景の方が僕は好きだな。はぁぁぁ〜・・・・暖かくなるまで、まだ2ヶ月ほどもあるのかなぁ・・・早く、お日様の下で行儀が悪くでも、お腹を出して寝転がりたいものだなぁ〜・・・

1月7日 はれたりくもったり
はぁぁ〜、今日は気持ちの良い一日だったよ。朝からお日様が出て地上を暖かく照らしてくれたんだ。おかげで野山の雪はすっかり消えてしまったけれどね。まるで早春の風景である。そこで僕は外へ出て地面に寝そべった。さすがに若い頃のように、この季節に地面に「寝転がる」様な乱暴なまねは出来ない。えっ?「寝転がる」と、「寝そべる」と、どう違うのかだって?。これは説明するのが難しい。でも簡単に言うと「寝姿」の上品と下品の違いと言うことになる。「寝そべる」という姿勢は、まず伏せの恰好で地面に下腹、つまり秋田犬で言えば白い毛の部分をつけて、両方の前足は前に突き出してそろえる。その突き出した前足にアゴを乗せて目をつむり、半ば居眠りをしながらお日様のありがたさを味わう。と言うのが犬の作法である。一方の「寝転がる」であるが、これは、説明が簡単である。腹を出して右か左向きに身体全体を地面に横たえるだけなのである。と、言うわけで、お日様の暖かさをたっぷりと楽しんだ僕なのであった。

1月6日 あめがふったりやんだり
雪が野原を白く染めたと思えば、一日を待たずして灰色の野山へと変貌させてしまう。雨のせいである。中国やヨーロッパの方ではかつて無い大雪が降ったというニュースが聞かれるけれど、我が国ではこんな天気なのである。要するに「暖冬傾向」なのである。犬の頭では理解できないけれど、天気というものも一種の生き物と同じように様々な行動というか変化を見せるのだろうと思う。と、言うわけで僕は犬小屋の中で寝てばかりいたのだ。朝散歩にはいったけれど、真っ白なお腹の毛が泥んこに汚れてしまって気持ちが悪い。夕方散歩は雨が本降りになっていたので行くことが出来なかったのだ。さて・・・どうなる!今年の冬!!!

1月5日 あめがふったりやんだり
今日からお母さん達は仕事始めである。御主人も仕事始め・・・・と言っても家の中で収支決算、つまりは昨年の会計帳簿をひねくっているという犬には理解できないことに頭を悩ませているようだ。それでも、午前中は「消防出初め式」の交通規制にかり出されて出かけていったようだ。お昼前に帰ってきたので「お迎え」と犬小屋を出てみたら良い匂いがする。御主人は手に何か持っている。「それは何だ?」と聞くと、お昼ご飯用の「パン」を買ってきたのだという。僕は唸り声を上げながら「日本人なら米を食べろ!!」と文句を言ったのだけれど、御主人は何も言わず、そそくさと家の中に入っていったのであった・・・

1月4日 くもりのちゆき
お正月休みも最後の日を迎えた今日、お昼頃から雪が降ってきて、昨日一日でだいぶ消えてしまった野山の雪も、また白く積もってしまった。それでも湿った雪なので道路を歩くと足にしみてくる。道路の雪がシャーベット状になってしまっているのだ。明日は雨が降るのだという・・・やはり暖冬なのに違いない。今日も御主人達はお昼前からお出かけである。「まぁ、正月早々からそんなに出かける所があるものだね」って聞いたら、昨日お母さんの実家に「お年始」に行ったのだけれど、お年玉を忘れてしまって、今日また届けに行くのだという。幸い、今日は昨日より早く帰ってきたので夕方散歩に行くことが出来たのだけれどね。でも、正月早々、御主人達の行動を観察してみると今年は忙しい年になりそうな予感がする。あくまでも犬の感だけれどね!!

1月3日 くもりいちじゆき、おひさまあり
やっと、吹雪から解放されてお日様も顔を出した。今日が本当の元旦にふさわしいような気がする。。まぁ、お正月といっても飼い犬にとっては普段と変わらない日々だったのだけれど・・・いゃ!、普段より待遇が悪かった!!。昨日は「初売り」に出かけていって御主人達が遅く帰って来て、僕の夕方散歩に行かなかったし、今日は今日でお母さんの実家に「お年始」に行って帰りが遅くなったので散歩は無しである。でも・・・ご飯がもらえるだけ「よし!」とするか・・・何だか、お正月早々に侘びしい話になってしまった。飼い犬が愚痴を言うようじゃ、「老犬」と言われてもしょうがないからねぇ〜。でも、今年は御主人に隠れて愚痴を言うより、堂々と飼い主に対して文句を言うことに決めたんだ!!期待して待っていて欲しい!!

飼い主注・・・・期待って何?

1月2日 ふぶき
きょうもふぶき・・・雪がだいぶ積もったので、午後から御主人はゴロゴロしていた身体に鞭を打って除雪を始めることにした。1時間程で終わったので僕は外へ出て積み上げられた雪に「マーキング」(雄犬が自分の縄張りを主張するためにオシッコを彼方此方に引っかける行為)をした。この行為は除雪されるたびに行わなければいけない。・・・と、僕は思っている。なぜ?、と聞かれても犬である僕自身はわからないけれど、きわめて自然な行為なのだと言うことは理解している。こうして、除雪し終わった御主人はお母さんと共に初売りに出かけていき、僕の夕方散歩の時間になっても帰ってこなかったのであった。

1月1日 ふぶき
このに「おまぬけ日記」を読んでいてくれる皆さん
「明けまして おめでとうございます。」今年は、なるべく毎日近況をお知らせできるように頑張るよ!!でも、年だからねぇ〜・・・・
ところで、今日も昨日に引き続き列車は1本も動いていない。年末年始共に吹雪なのである。時々お日様は射すものの、跡は一寸先も見えないぐらいの猛吹雪である。雪がそんなに積もらないのが唯一ありがたい。そんな中で朝散歩に行ってきたのだ。いままで、神社に初詣に行かない正月はあっても朝散歩に行かない正月はなかったのが僕の自慢である。晴れていればちょうど初日の出が登ってくる時間帯の散歩だったので、自然に手を合わせたいようなありがたい気持ちになる。ただ、犬は肉体的構造上、両手を合わせることが出来ないので心の中だけでありがたがった僕なのであった・・・けれど、今日は吹雪・・・それでも、きっと吹雪の影にはお日様がいるんだろう。そのお日様に感謝して心の中出を合わせた僕なのであった。と、言うわけで「今年もよろしくね!」