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このままのすがたで                        

                                白水 かおり

 わたしの信仰の原点ということについて証します。

 わたしは、小学校の六年間、ずっといじめられっ子でした。わたしが物に触ると、「それには菌が着いた」言われたり、みんなが普通にしている事なのに、わたしが笑うと、それを見て「あー、Sが笑ったよー」とまるで幽霊でも見たかのように言われたり、いろんないじめを受けました。わたしと友だちになってくれる人もいましたが、いじめられるというショックが続く中で、わたしは「自分は他の人とは違う変な人間なんだ。わたしの思うこと、考えることは異常なのかもしれない」と思うようになりました。

 そんなおり、わたしが小学校四年生のとき、母が入院し、わたしは母方の祖父母の下に預けられたのです。祖父は牧師をしていましたので、教会に住むようになったわたしも、子どもの礼拝に出席しました。教会では幸い、いじめられずにすんだことと、教会員の方々には、「牧師先生のお孫さん」と可愛がっていただいたことで、わたしにとって、教会はとても居心地のいい場所になりました。そして、その居心地のいい場所で、たくさん神様の話を聞きました。

 その中でわたしがまず心に留まったのは、イエス様がみんなからきらわれている人のところに積極的に友だちになりに行った話です。その話を聞いたとき、わたしは涙が出そうになりました。こんなことが本当にあるんだ! こんなにみんなにいじめられているわたしでも、神様であるイエス様がわたしの友だちになりに来てくださるんだ! そう思ったとき、わたしは、心がすーっと楽になりました。

 それから、わたしは毎週毎週語られる聖書の世界に、吸い込まれていきました。そして、人間には罪があること、そのためにイエス様が十字架という、とてつもなく苦しい重荷を背負われたこと、そして、わたしたちの罪が赦されて、今こうして神様に愛され、生かされているのだという事を知りました。わたしは、このような聖書の話を通して、ありのままの自分を好きになることができました。みんなからいじめられているわたしでも、神様がわたしを大好きだよ、と言って下さるのだから、自分を卑下することはないと思えたからです。

 それからのわたしは、いじめられても以前ほど苦痛に感じなくなりました。そしていじめっ子を許せるようになったのです。これがわたしの信仰の原点です。

 「このままの姿で」という賛美に出会ったとき、まるでわたしの事を言っているんじゃない?と、とても驚きました。「小さな野の花でも、主の愛を受けて輝く。あふれる主の恵みは、いついつまでも。バラはバラのように、すみれはすみれのように、わたしもこのままの姿でついてゆきます。」この賛美を歌っていきたいと思います。

「このままのすがたで」(作詞・作曲 ノア)

 小さな野の花でも 主の愛を受けて輝く あふれる主の恵みは いついつまでも
 バラはバラのように すみれはすみれのように わたしもこのままのすがたでついてゆきます

 そらをとぶとりたちは 主の愛を歌い続ける あふれる感謝・喜びは いついつまでも
 わしはわしのように すずめはずすめのように わたしも主のほめ歌をうたいつづける

 バラはバラのように すみれはすみれのように わたしもこのままのすがたでついてゆきます



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