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現代の伝道 「インターネットと人のネット」

                                永本 慶子
  荒廃した現代人の心に、神様の愛を伝え、福音を伝えるにはどうしたらよいか。これは現代の教会が抱える大きな問題です。いつでも誰にでも当てはまるものは、少ないと思います。わたしたち西川口教会も、暗中模索の毎日です。

 西川口教会には、幼稚園はありませんが、就園前の幼子と母親を対象とした“小羊会”という集会があります。前任者の島静江先生が造られたものですが、今回の先生の異動後も、三人の働き人が起こされ、後を引き継いで立派な奉仕をされています。
 また、最近有志で“JOIN”というゴスペルサークルの活動が活発になって来ました。“JOIN”はあくまでサークルであり、教会の働きではありませんが、メンバーが教会を拠点として活動することにより、今までキリスト教徒無縁だった人たちが頻繁に教会に出入りするようになりました。

 これらの集いに共通していることは、すべて、人のネットワークで集まってくることです。メンバーと同じマンションの住人、子どもを通して、学生時代の友人、あるいは家族、そういった知り合いが、さらにまたその知り合いを誘って参加してきます。
 また、現代に特徴的なこととして、インターネットの活用は見逃せません。西川口教会のホームページを見て、「一番近いから」と、求道者や転居してきた方たちが次々と送られてきています。
 容易に人が信じられず、宗教に対する警戒心が強く、トラクトやちらしをいくら配っても、なかなか人が集まらない現代において、人のネットワークは、一番安心で強力です。
 特に“伝道”と構えず、自然に教会に人が集まってくるというのも大切なことだと思います。

 しかし、せっかく教会に集まってきた人々に、押し付けと受け取られずに伝道することはできないでしょうか。
 それは言葉だけでなく、信仰者自身がどう生きているかということのような気がします。「神様、神様」を連発する前に、まず良き家庭人であり、社会人であり、隣人であるか。「愛」を説く前に、「愛」を行っているか。
 聖書を初めて読んで、すぐ真理を悟り教会に導かれる人はそうはいません。ほとんどの人が、信仰者である「誰か」の信仰とそこから作りあげられた人柄にうたれ、キリスト教に心を向けます。伝道の戦いは自分の罪との戦いと、受け取っています。(「ホーリネス」 2004年10月号掲載)



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