週報短文
バックナンバー 2004年5月分
2004年5月30日
第54回関東教区総会のためお祈りくださり感謝申し上げます。簡単に報告いたします。会場は大宮ソニックシティー、設営担当は茨城地区でした。参加正議員は約150人。教会からは書記の金田兄が信徒正議員として連なり、私は補助書記(総会の逐語録的議事録作成)の奉仕がありました。ここ数年はノートパソコンの持ち込みが主流ですが、アナログ方式(手書き)で臨みました。
26日午前の開会礼拝は、ボイル宣教師の説教、大洗ベツレヘム教会の聖歌隊、在日大韓基督教会の閔(ミン)さんの奏楽で豊かにされました。その後准允(じゅんいん)式が行われました。続いて来賓紹介と挨拶、他教区から関東教区に着任された新任教師の紹介がありました。昨秋の受按教師の紹介、隠退教師への感謝があり、遠藤富寿教師(最終任地・埼大通り教会)が紹介されました。午後は、問安使の小林教団副議長より、教団の課題について報告があり、教団総会議員の予備選挙がありました。教区議長報告から17号までの議案や報告は数多いので分科会に付託されます。議事を終え、「日本基督教団年金局の現状と課題について」協議会が開催されました。夕食後分科会での協議がもたれ、私はここで失礼しました。夜には総会特別委員会が開かれ、深夜まで、各教会から提出された役員会・教会総会議事録の審査を「教会記録審査委員」がします。奉仕者の労苦を思います。長い一日です。
翌27日には、分科会・特別委員会の報告、議案審議が続き、重要議案として「『日本基督教団罪責告白』作成検討特設委員会設置の件」が上程され協議されました。午後の初めに、昨年度の逝去教師(笹田一成師・川口、山下萬里師・東所沢)の追悼式を行いました。議事を再開し、前述の議案の審議に時間をかけました。その後本選挙の結果の発表があり、協議を経て、全議案を承認して、午後4時に終了しました。教団総会議員氏名等、教区総会速報は地区ホームページで報告されます。(金田佐久子)
2004年5月23日
4月の週報でお祈りをお願いし、覚えていただいている、ディボーションスクール(以下DS)2期は、順調に進んでいます。感謝しつつ中間報告をさせていただきます。
メンバーは再受講者も含めて、Y姉、A姉、S姉(U教会求道者)、S兄、永本慶子師、Y師(U教会牧師)、金田です。これに、お世話役の方と外部講師が加わります。DS2期を始めるにあたり、今回も祈ってお声をかけましたが、皆様のいろいろな思いと、許されない状況がありました。神様がすべてをご存知です。西川口教会からの受講者が少ないという中で、Y先生が教会の方と共に参加されたことはうれしい驚きでした。このような形でDSが用いられることが神様のお計らいなのか、と感じました。さらに、前回の学びの時、S姉が受洗を決心されたと伺い、聖霊が働いてくださったと、受講生一同で主の御名をあがめました。共に喜びに与らせて下さる主は、何と素晴らしい方でしょうか。
一方でわたしたちは、弱さを自覚させられています。ディボーションの時間を確保できない、静かな心になれない、ノートに書けない・・などなど。受講生のほとんどがそのような思いを持ちます。わたしたちは赦された罪人に過ぎませんから、罪に染まった習慣・価値観などが依然として内側に残っています。わたしたちは神のものとされましたが、周りの状況は何も変わっていません。自分の意志に頼れば、挫折感・孤立感に捕らえられます。ですから交わりの中で、助け主である聖霊と共に歩む訓練を、少しずつ、継続的に、失望せずに、身に付けていくことが必要なのです。11回という期間が設けられているのも一つの知恵です。その過程の中で神を知る喜びを与えられ、恵みを力としてディボーションを持つことができるように変えられていきます。わたしたちの弱さに神の栄光が映される恵みを体験するのです。(金田佐久子)
2004年5月16日
鎌田康子牧師(埼玉地区越谷教会の担任教師)の急逝は、関係者に大きな衝撃を与えました。十日午前、病のために逝去。三四歳でした。
鎌田先生は姉と東京聖書学校で同級生でしたから、姉を通して鎌田先生と出会いました。鎌田先生の言葉で、姉も献身の思いを深められたそうです。東京聖書学校卒業後は、北九州復興教会の担任教師になられ、三枝道也・育代先生と、共同牧会に励まれました。お住まいであった曽根の集会所には一度お訪ねしたことがあります。宇都宮上町教会に着任後、ここ数年は年に一、二回の、島隆三・静江先生を囲んでの牧師会で、お互いに宣教の課題を分かち合い祈り合っていました。鎌田先生は、若くして主任担任教師になられた女性教職でしたから、島先生方の転任に際しては、特に祈っていただいており、よき助言や励ましを下さいました。
昨年当教会で開かれたディボーションスクールでは、講師をしてくださいました。その背後には、越谷教会の理解がありました。「牧師の働きは教会の働き」と役員会は認識し、他教会への奉仕も役員会の了承を得、喜んで送り出してくださったのです。今年のディボーションスクール二期の派遣も了承してくださっていました。越谷教会の役員の方から「鎌田先生は、西川口教会へ奉仕に行くはずでしたよね」と言われ、胸が詰まりました。鎌田先生と越谷教会が西川口教会のために労してくださったことを忘れないでおきましょう。大切な働き人を失った越谷教会のため、主任の石橋秀雄牧師のため、ご遺族のために、祈ってください。
地区内にも病と闘っている先生方がいます。掲示板の地区月報を時々はご覧になってください。また、本日午後は、埼大通り教会の牧師就任式に出かけます。埼大通り教会は現在会堂建設中のため、埼玉新生教会が会場となります。自分の教会だけでなく、地域共同体としての地区や教区にある教会の課題や働きを心に留め、祈り合い、共に主の宣教の業に仕えさせていただきましょう。(金田佐久子)
※注 三枝道也・育代先生(現・丸の内教会牧師)は、西川口教会の2代目の牧師で、島先生方の前任者でした。
2004年5月9日
「今、昼間祈祷会が熱い」なんて書きますと、キャッチコピーのようですね。
永本先生が旧約の聖書研究を担当してくださって約一ヶ月経ちました。雨宮慧(あめみや・さとし)神父の著作「旧約聖書のこころ」(女子パウロ会)をベースに、毎回ひとつのテーマを深めて学んでいます。今までは、「契約」「土地」「掟・戒め」「ヘセド(慈しみとまこと)」について、旧約聖書はどう示しているかを、丁寧に説き明かしていただきました。一人ではなかなか取り組みにくい旧約聖書も、こうして言葉の意味を教えて、みんなで開くと理解も深まります。
つい先日のテーマは「神の怒り」。バビロン捕囚は、偶像礼拝にふけって主から離れていたイスラエルを打ち砕き、主を知るようになるための、愛に裏打ちされた裁きの業であった。しかし、イスラエルは、「わたしは神に捨てられた」と叫んでいる。エゼキエルは、徹底した裁きの中に神の御心を見出し語った預言者だった。・・・
「何か質問は」と永本先生がおっしゃいます。この後の、皆さんの質問や活発な対話がなかなか面白いのです。このときは、バビロン捕囚の意味を聴いたはずなのですが、老いた親の面倒のこと、自分自身の老いや衰えを感じること、子育ての労苦などの分かち合いへ導かれていきました。重たい内容にもかかわらす、一流のユーモアでやんわりと温かく受けとめる方あり、ご自身のことを明るく言い放つ方あり、思いがけない鋭い一言を忠告してくださる方ありで、泣き笑いに満ちていました。最後のまとめに永本先生が苦心されていましたが。一人一人の状況における心の叫びを、このような形で分かち合える幸いな時だと感じています。「主は生きておられる」との信仰に安らいで、語り始め、交わりを通して「主がわたしを知っていてくださる」ことを体験します。そして、心から教会の祈りをささげます。
毎木曜日午前十時半から、昼間祈祷会でお待ちしています。(金田佐久子)
2004年5月2日
昨年11月の教務会で、こんなことがありました。「金田牧師は、カウンセリングは一生懸命勉強しているようだが、説教はどうなのか」という御指摘を、島隆三先生がある方からいただいたそうです。わたしは自分の実力がないのを棚に上げて、ちょっとカチンときました。しかし島隆三先生の次の言葉で、我に帰りました。「自分も静江牧師も、長いこと自分のスタイルでしてきた。育てられてきた環境の中、聞いてきたところに倣ってやってきた。完全な説教スタイルとはとてもいえない。この年で、もう変えることはできないし、佐久子先生に教えることもできない」。同様のことを静江先生もおっしゃいました。また、「これからは主日礼拝の説教奉仕が重くのしかかってくる」とも言われました。転任の時も近づいており、別れの準備としてはっきりとお伝えくださったと思います。
では、どうしようか。その時ふと思い出したのが、H教会のY牧師が、説教塾で学んでいることでした。早速問い合わせました。Y牧師が通っているのは、「東京説教塾」の定例会で、超教派で、牧師・神学生の出入り自由の会であるから、参加してみたら、とのお返事をいただき、十二月の定例会に出かけました。
非常にレベルが高く、ついていけるか、という印象を持ちましたが、主幹である加藤常昭師の生き生きした導きと、同志の集まりという、何かホットな雰囲気が魅力的でした。昼食を御一緒した先生方からは、数年通って自分の説教が変わった、という言葉を聞きました。
そういうわけで、数年後に期待することにして(?)、加藤先生がお元気なうちに、説教の手ほどきを受けようと、この学びの中に身を置くことにしました。Y牧師のお勧めは、泊りがけで行われる説教トレーニングセミナーだそうで、こちらにも参加してみたいと考えています。教務会では、「出かけすぎ」との注意もいただいています。体調に気をつけて、ご迷惑をかけないように心がけます。皆様の愛と忍耐の御加祷をお願いします。(金田 佐久子)