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週報短文

バックナンバー 2007年 1月分


2007年 1月 28日

主の祝福を身に帯びて

 先週の21日は、埼玉地区講壇交換礼拝を実施でき、安行教会とよき交わりを与えられ、感謝です。夜に、田中かおる牧師から丁重なお礼の電話がありました。「マリア会との交わりにも励まされ、I姉と喜んで帰りました」、とのことでした。
 安行教会の主日礼拝は午前10時半からの集会ただ一つです。毎週子供も大人も共に礼拝をささげます。そのための配慮として、座席の最前列と最後列は「親子席」として確保され、他の人はその間の席に着きます。いわゆる親子室・母子室はありません。保護者と子供が、最後列の親子席に座ります。皆静かに座っており、騒ぐ子はいませんでした。教会員の方から「初めて来た子も、他の子や大人が礼拝をささげる様子をみて、静まる」と伺いました。途中で子供向けメッセージがありますが、その前に親子共々最前列の親子席に移動します。小さな子供は抱っこされてきます。8人くらいでしょうか。皆のお話を良く聴いてくれました。その後子供たちはホールに移動して静かに過ごします。移動しないで最後列に座っている方々もいます。子供たちには奉仕者がついています。大人のメッセージが終わって、ホールにいた子供たちも入ってきました。
 教会として礼拝における子供への配慮を目の当たりにすることができ、新鮮に感じました。安行教会では、“「礼拝は、乳幼児から成人まで一緒に守る」という信仰共同体の原点に立って礼拝を守ることを喜びとしている”そうです。礼拝の最後には、派遣の言葉を告げて祝祷があります。これもとても新鮮でした。安行教会が今年の標語としている御言葉「行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。」(ルカ10・3)、これを牧師が宣言します。教会は、神より派遣され、神の祝福を身に帯びて、礼拝から出発するのです。その姿勢が明確にされていました。礼拝は、神に呼び集められ、神の御言葉に養われ、神から遣わされる、神の業であることを、講壇交換礼拝を通して、新しい思いで味わえました。

2007年 1月 21日

災害への対応について

 12年前の阪神淡路大震災、今回3度目の冬を迎えた新潟県中越地震、また耐震構造偽装事件もあり、地震に対しての意識が高まったと思います。日ごろから災害への備えが必要なことを痛感させられました。しかしながら、最近の新聞記事にありましたが、具体的な備え(水・非常食・緊急持出用荷物など)をしている家庭は一割程度だということでした。
 埼玉地区では、昨年度から教会間・地区・教区における救援のあり方を学び、災害対応について検討を重ねてきました。わたしは地区委員としてその過程を共にすることができました。昨年3月の埼玉地区総会におきまして、「災害対応委員会」の設置の議案が可決され、地区委員が主にこの委員会のメンバーになって、災害対応について具体的な取組を重ねてきました。
 その取組の結果として、昨年秋「埼玉地区の災害対応について」の文書が出されました。遅くなりましたが皆様に配布いたします。
 この中で、ぜひ覚えて試していただきたいのが、「災害伝言ダイヤル171」(いない=171、と覚える)です。災害時には電話回線が込み合って電話がつながりにくくなります。被災した場合は、伝言ダイヤルに安否の状況を録音して伝言を残すと、他の人がその伝言を受け取れます。
毎月1日が体験日で試すことができます。2月1日に金田が、西川口教会(048‐252‐7036)で伝言メッセージを録音しますので、その伝言を受け取ることができるか試してみてください。また、自分で伝言を録音し、それを再生してみることもできます。
一昨年の「災害対応について学ぶ会」において、講師より、災害が起こってからではなく、日常から、教会同士、牧師同士、教会員同士、地域との信頼関係を築くことの大切さを伺いました。また、避難訓練など普段からできることを積み重ねていかなければと思っています。これらのことは地上の教会には必要な働きであると実感しています。

2007年 1月 14日

最近の予定について

 新しい年2007年を迎えましたが、2月から3月にかけては、新年度への展望を備えていく時ともなります。最近の予定についてお伝えしておきます。
 今週は、火曜日に新たにM家の家庭集会が始まります。聖書を開き、御言葉から受けたことを語り合い、祈り合う集いです。小さな交わりだからできること、受ける恵みがあります。どうぞ覚えて祈り、またご参加ください。
 次週21日は、地区講壇交換礼拝を、同じ川口市内の安行教会と実施します。日本基督教団埼玉地区では、成人の日が月曜に固定されたのを機に、この日を「地区デー」として埼玉地区の宣教の働きを覚えることとしました。また、地区デーに近い主日に、講壇交換礼拝を行う活動も続けています。安行教会の田中かおる牧師とは、同じ女性教職で、以前から親しくさせていただきこの度、講壇交換では初めて賛美礼拝での説教もお願いしました。安行教会との交わりがさらに深められることを期待します。
 2月以降ですが、まず、2月4日はファミリー礼拝です。子供も大人も共に守る礼拝です。この日は、子供礼拝と賛美礼拝は10時半からのファミリー礼拝に合流します。礼拝後はおもちつきに代わり、おしるこをいただいて、交わりの時をもつことにしました。2月18日は、役員選挙が主な議題となる教会総会です。春日部墓苑の改築も議題にする予定で、責任役員も準備しています。
 3月2日は東京聖書学校卒業式で、柏明史神学生が卒業されます。西川口教会からもたくさん卒業式に参列し、喜びを共にしたい。その前に柏神学生は、日本基督教団補教師試験を受験されますので、お祈りください。3月10日(土)から11日は、西川口教会アシュラムを行います。講師は村瀬俊夫先生です。聖書を神の言葉として日々聴き御言葉に従うために、今年も、村瀬先生を通して神様に整えていただきましょう。主の許しの中でこれらの計画が成し遂げられますように。

2007年 1月 7日

「あなたの若い日に」

 成人祝福式の際に、あるいは幼年から青年時の若い世代の方々に向けて、たびたび贈られる次の御言葉があります。
 「あなたの若い日に、
  あなたの造り主を覚えよ。」
    (伝道の書 12・1)

 これは以前使っておりました口語訳聖書によるのですが、懐かしい思いになります。わたしも以前は折々にいただいておりましたが、最近は年を重ねたのでいただかなくなりました。さて、現在当教会で使用しています新共同訳聖書では、「コヘレトの言葉」と聖書の書名も変わり、訳も次のように変わりました。
  青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。
  苦しみの日々が来ないうちに。
 「年を重ねることに喜びはない」と
  言う年齢にならないうちに。
    (コヘレトの言葉 12・1)

 御言葉の暗唱は有益ですが、時にはその御言葉の文脈も知るべきでしょう。自戒を込めて書いています。わたしは前半しか覚えていませんでした。コヘレトの言葉第12章1節を味わううちに、「創造主に心を留めて生きるならば、苦しみを乗り越え、歳を重ねることも喜びに変えられるのだ」という希望を与えられました。
 それと関連して、何度も恐縮ですが、渡辺和子さんの講話集から引用します。
“・・・北海道の旭川で生まれてから、今日という日は、私にとって一番歳をとった日です。でも明日はまた歳をとりますから、今日は私にとって一番若い日、the youngest day of my life でもございます。成熟を目指して成長しながら、今というものが財産となるよう、日々を重ねて生きていきたいと思います。”(渡辺和子講話集「成熟した大人の条件」より)
 今日はわたしにとって一番若い日です。どんなに年を重ねた者であっても、「あなたの若い日に、造り主を覚えよ」と、聖書は語っているのですね。