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週報短文

バックナンバー 2012年6月


2012年 6月 24日

第11回IT祭り

 先週17日の午後、埼玉新生教会で、第11回地区IT祭りが開催されました。今回は、聖パウロ女子修道会会員で、女子パウロ会のホームページ担当者のシスター小尾朋子氏による、「メディア伝道の可能性を探る(パート2)」と題しての講演がありました。
 講演の内容は、カトリック教会のメディアを使っての宣教の歴史と、女子パウロ会のホームページ等のメディアへの取り組みについてでした。
 聖パウロ女子修道会の創立は、1915年、創立者はアルベリオーネ神父です。彼は「反対者が利用している手段を使って、今日の使徒とならなければならない。今日のメディアを使っての福音宣教をしなければならない」と語りました。その使命に立っている修道会です。それから後、カトリック教会が世に大きく開かれたのは、1962年に開かれた第2バチカン公会議によってでした。教会の近代化をテーマにした会議で、今でも大きな影響を及ぼしています。以降、メディアを用いての宣教にも積極的になってきました。聖パウロ女子修道会では、メディアにこだわり、常に効果的な手段をとるように目指しているとのこと。新聞、印刷学校、雑誌、雑誌創刊、映画製作、放送協会、レコード制作会社設立、と多岐にわたる活動があります。日本では1948年から活動をはじめ、現在は、絵本、CD、単行本、DVD、葉書・カード・手帳・カレンダー、雑誌「あけぼの」があります。国内9か所の修道院に書店があり、また教会訪問して書籍の普及活動をしています。
 1995年にウエブサイト「Laudate(ラウダーテ)」を開設しました。コンセプトは「インターネットで日本におけるキリスト教のポータルサイト(案内役)を目指す」です。教会に行きたい人のため、キリスト教と出会う入口の役目ができればとのことです。今は、携帯(モバイル)のサイト、スマートフォン対応のサイトもあります。
 IT祭りでは初めてカトリックからの講師を迎え、大いに刺激、示唆を受けました。感謝。(No.419)

2012年 6月 17日

一週間守られて

 先週は、花の日で、キッズクラスの子供たちとスタッフは、川口警察書とYT姉を訪問してくれました。一般礼拝の後には、有志で手分けして、IG兄・T姉ご夫妻、FK姉、YS兄を、訪問しました。また夕拝の後には、KM兄を訪問しました。天候も守られて、訪問先でも喜んでいただけて何よりでした。持っていったお花に慰められ、賛美と祈り、御言葉に耳を傾ける、主にある交わりのひと時を持ちました。
 月曜から木曜までは、盛岡説教者トレーニングセミナーで、加藤常昭先生のご指導をいただきました。盛岡市内の郊外にあるS学園の敷地内の黙想の家が会場でした。少し山に近いところで、肌寒いくらいでした。空気もきれいでした。たくさんの緑に囲まれて、祈りと黙想にふさわしい施設です。参加者は加藤先生を含めて16人で、地元の東北の牧師たちとそれ以外の地域の牧師たちが半々というところでした。詩編130編から説教作成の過程を共に学びました。
 数年続けて盛岡でのこのセミナーに参加しています。特に地元東北の先生方の伝道牧会の労苦を聞かせていただき、貴重な声だと感じます。埼玉・川口に住んでいるだけではわからないことを知らせてもらいます。セミナーの最後のところでも日本伝道、これからの日本の教会の伝道について、熱心な語りかけがありました。なかなか洗礼者が与えられない、ますます高齢化・過疎が進む、教会の経済についても明るい見通しが立てられないところです。それを打破する福音宣教の道はどこにあるのか、説教の再生、説教による教会の再生をひたすら求めていくわたしたちだと、使命を新たに確認して、山を下りました。
 木曜日の夕方は郡山で途中下車し、市内の教会に仕える知り合いのK師をお訪ねしました。昨年の東日本大震災で教会堂・牧師館が被災し、今年になってようやく改修が終わったとのことでした。お互いに伝道、説教の労苦を分かち合いました。木曜夜遅く、無事戻りました。(No.418)

2012年 6月 10日

説教というもの

 明日から説教者トレーニングセミナーに参加するため盛岡に出かけます。次週17日の説教は、セミナーで作成した説教をします。
 説教のため、常日頃の執り成しの祈りを感謝しています。これからも大胆に語れるように、お祈りをお願いします。少し前に出版された、「信徒のための神学ABC」(青木敬和著)より、説教の章の「説教というもの」から分かち合います。
 “「なぜ、そんなに深刻になるの? 神さまのことを話すのだから、もっと喜びにみち、素直にやったらどうなの」という声が響きます。…実はそこなのです。その「神さまのこと」だからこそむつかしいのです。人間のことを話すのなら楽です。…自分の思った考えをそれこそ素直に述べればよいからです。もし神さまのことを、その人の都合のいい、自分の考えで素直に述べたなら、神の言葉を人間のレンズで屈折させる過ちをおかします。
 神の意志は、聖書を通してしか示されませんから、雑念を入れず、ダイレクトに聖書に集中し、聖書から“聴く”作業―。「絶えざる読書の中で頭と心とを新鮮な感動に満たし、聖書の解きあかしのために苦心惨憺し、心を晴々しく保つために人知れず工夫を凝らしてゆかねばならない」(高木幹太)のです。…(神の言葉を)「正しく受け取り」、「正しく伝達する」ことへの厳密さと、徹底。ここに説教者の苦闘があるのです。
 たとえば「敵を愛せよ!」という神の言葉を委託されたとします。説教者といえども哀しい限界を持つ“人間”です。まず“敵”など愛せっこない張本人。…「なぐられたら、何倍にもなぐり返せ!」とやれたらどんなに気分がサッパリするか。だのに…「愛せよ」とおっしゃる。「なぜですか? なぜ! なぜ!」と聞きつづけ、まず説教者のエゴが徹底的に粉砕され、この「敵を愛せよ」という真理の深さ、現実性、真の人間関係への樹立への最終的な答えであることに気づき、そのことへの、ゆるがない信頼と感動に満たされたとき、初めて聴衆に伝達できるのです。…”(No.417)

2012年 6月 3日

第62回関東教区総会

 5月29日・30日、大宮ソニックシティ小ホールにて関東教区総会が開催されました。
 第一日目は、最初に、「常陸大宮伝道所」開設の承認がなされ、喜びと祝福のひとときとなりました。礼拝では、4人の先生方の准允式が執り行われました。その後聖餐を祝い、献金をささげ、礼拝が終わりました。午後は新任教師の紹介と隠退教師感謝の時、来賓紹介がありました。在日大韓基督教会の趙先生のご挨拶で、東日本大震災への救援活動を語られたのが印象的でした。教団問安使は、関東教区のメンバーでもある石橋秀雄教団議長でした。次いで議事に入り、今年秋に開催される教団総会議員選挙が行われました。全体で協議を尽くすには限界があるので、すべての議案と報告が上程されたあとは、若干の質疑応答を経て分科会に回付されました。分科会の前に「東日本大震災被災支援」に関する協議会が開かれ、被災した教会の現状と取組について、写真などをスクリーンに映して報告がなされました。改めて被害の大きさと、それぞれの取り組みに寄り添うことが必要なのだと思いました。次いで、栃木県那須町にあるアジア学院の報告がありました。深刻な放射能汚染に立ち向かい、「共に生きること」を問い続けての報告は、真摯な力強いものでした。
 第二日目は、教団総会議員選挙の本選挙が行われ、議長報告への質疑がありました。昨年の教区総会で常置委員会付託となった議案(関東教区「日本基督教団罪責告白」に関する件)については、小委員会の報告にとどまりました。午後には、逝去者追悼礼拝が行われ、次いで議事に入り、議案の可決、報告の承認を順次進めていきました。教団総会議員選挙結果が報告され、教師、信徒それぞれ14人、合わせて28人が選ばれました。議員からの提案の議案第21号(「原子力発電からの脱却を求める関東教区声明」に関する件)について、声明文に様々な立場に配慮してほしいなどの要望が議場から出され、この議案は常置委員会付託となりました。お祈りを感謝いたします。(No.416)

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