週報短文
バックナンバー 2013年2月
2013年 2月 24日
YS兄召される
皆様の祈りに覚えていただいていたYS兄が先週2月18日息を引き取りました。74歳の生涯でした。葬儀は当教会で執り行いました。YS兄をしのび、2011年に発行した「10年の記録誌」の証しを引用します。
“鷲宮町(現・久喜市)で育ち、学校を卒業して川口に来ました。昭和34年路傍伝道で初めて聖書に触れ、教会に触れました。それから礼拝に続けていくようになりました。翌年のイースターに、横山義孝先生から洗礼を受けました。昭和40年に結婚し、二人の子を与えられました。今まで、いろいろなことがありました。体調のため主日礼拝に行かれなくなりましたが、信仰によって日々支えられ生きています。ただ感謝です。”
昨日から西川口教会アシュラムをしています。御言葉に聴くことを学ぶ、祈りの集会です。この準備の中で皆様に紹介したい文章に出会いました。
“子供のため、事業のため、いろいろのことのために信仰生活が中途半端になっている。しかし、死ぬときには育児の最中だからとか、仕事の途中だから少し待ってくださいとはいえない。あの小さい子供を残してかわいそうにと人が思う時でも、人は死んでいく。そして死んだらその後のことは全然心配できない。死ぬということはそういうことである。ある意味では無責任になることである。死ぬとは、責任は神が持ってくださると信じてゆだねていくことである。”(榎本保郎著「新約聖書一日一章」ヨハネによる福音書12章より)
教会アシュラムに備え、榎本先生の文章と出会い、問われつつ過ごす日々の中で、YS兄の死に立合いました。Y兄の愛唱聖句は、マタイによる福音書 第16章24節です。 それから、弟子たちに言われた。「わたしについて来たい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」 信仰とは、責任は必ず神が持ってくださると信じて、委ねていくことです。YS兄の死と葬儀を通しても強く迫られました。主よ、そのように生かしてください。(No.453)
2013年 2月 17日
被災地訪問の旅
先々週の東北への旅の報告の続きです。
2月4日・5日の「婦人教職の集い」は仙台で開催され、集会後5日の午後は、岩手県大船渡市にある、日本基督教団大船渡教会(村谷正人牧師)を目指して、父と共に移動しました。一関駅から1時間くらいドライブで、宮城県気仙沼市に入りました。津波の来たところと、そうではないところが歴然とわかりました。陸前高田は、町のほとんどが津波の被害に遭いました。復興道路が通っており、重機だけが見え、かなり遠くまで見渡せる広大な更地です。復興が実現するまでには、まことに長い時間が必要です。行って、被災地をこの目で見ることで、被災地と被災された方々に少しでも寄り添えるかなと思いました。
夕方に大船渡に到着し、村谷先生にお願いして、カトリック大船渡教会に寄らせてもらいました。主任司祭代行の森田先生に、御堂を見学させていただき、カトリック大船渡教会の歴史や震災のこと、カトリック教会の震災への支援活動のことなどお話を伺いました。その後、日本基督教団大船渡教会に行き、会堂を見せていただきました。大船渡教会は坂の途中にあり、津波の被害はありませんでした。支援物資の配布や、ボランティアの宿泊のために会堂が大いに用いられました。村谷先生は、2011年4月に着任予定でしたが、3月11日の東日本大震災が起こったので、着任を早め、復興支援の働きにずっと携わって来られました。今回わたしは行けませんでしたが、仮設住宅への訪問もずっと続けておられます。
翌日はNPO法人「さんりく・こすもす」を訪問しました。理事長さんが教団大船渡教会員でいらして、信仰への導きの証しと、障害者と共に生きる活動への歩み、お働きを伺いました。昼食後、山浦玄嗣先生をお訪ねしました。「ガリラヤのイェシュー」を喜んで読んでいますと、お伝えしました。教団大船渡教会に戻り、祈祷会に出席し、帰路につきました。雪が舞っていましたが、運転も守られ、無事帰宅しました。感謝します。(No.452)
2013年 2月 10日
被災地の声に耳を傾ける
お祈りに支えられて、先週は東北での研修の時を守られ、予定通り無事に戻りました。
先週の月曜・火曜と、「婦人教職の集い」に参加しました。青年伝道についての講演は、またの機会に報告したいと思います。5日の午前中は、「被災地の声」というプログラムで、東日本大震災の経験、そして支援活動のお話を伺いました。
東北教区被災者支援センター「エマオ」の専従者の佐藤先生のお話では、初めに映像を見せてくださいました(エマオは、わたしが昨年秋にボランティアでワークに参加したところです)。震災前と震災1か月後と見比べて、街の大きな変わりように、涙が出ました。とはいえ、震災からまもなく2年になろうとする現在では、エマオの活動している若林区においては、中長期的支援に移行しています。見てわかりやすい緊急支援―がれき処理、泥だし、家の片づけ、洗浄など―は、わたしが行った10月には終わっており、人々の生活の再建への支援となっています。最近の被災地の子どもたちへのアンケートから、心の傷はまだ癒えず、深く残っていることが明らかになりました。怖い夢を見たり、地震の時の体験がぶり返したりしています。エマオでは仮設住宅への訪問を続けていますが、自宅へ戻る見通しが立たない人たちも多く、高齢者、障害者の世帯が特に厳しいとのことです。佐藤先生が教会の皆様へぜひお願いしたいのは、@お祈りに覚え続ける A情報に耳を傾ける B被災地を訪問する C献金・支援物資・ボランティアを送る、ことです。スタッフのメンタルケアも大切です。行政はどうかといえば、行政や社会福祉協議会だけではきめ細かな支援は難しいので、民間ボランティアと協力して事に当たっています。エマオもその一員として携わっています。日本基督教団東北教区としては、このエマオの働きと、さらに教会(会堂・牧師館・関連施設)の再建の働き、そして放射能汚染問題への対応、の大きく3つの働きに取り組んでいます。希望をもって祈り続けます。(No.451)
2013年 2月 3日
一人の羊飼いに導かれる一つの群れ
本日の一般礼拝の聖書に、このようなイエスの言葉があります。「こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。」(ヨハネ10・16)
先月は、日本基督教団埼玉地区の行事がいくつかありました。14日の埼玉地区一区新年合同礼拝、22日の合同教師研修会(教師委員会)、26日のCS教師研修会(教育委員会)に出席しました。27日は、シャロンのばら教会と埼玉地区講壇交換礼拝を実施しました。2012年度は埼玉地区委員に選ばれ、地区教会全体修養会の担当となりました。地区ホームページ委員会の働きも引き続き担っています。埼玉県内にある59の日本基督教団の教会と共に、互いに励まし合い、祈り合う交わりに生かされています。
今週は、日本基督教団全国教会婦人会連合婦人教職問題研究委員会主催「婦人教職の集い」に参加します。テーマは「伝道の仕掛け〜あなたは神の国から遠くない〜」(青年伝道)。少人数でありますが、全国から女性教職が集まって、伝道に心を燃やし、交わりを持ち、被災地の声に耳を傾けて過ごします。この研修の後に、 日本基督教団大船渡教会(村谷正人牧師)をお訪ねすることにしました。村谷先生は、1994年度に、東京聖書学校から教会派遣ということで、西川口教会で奉仕してくださいました。こうして、他の地区・教区の教会で励んでいる先生方とお会いして、その声を聴けることを楽しみにしています。一関から大船渡までは車を借りて移動しますので、どうぞ無事をお祈りください。
教師も信徒も、各個教会で奮闘していますが、御言葉のとおり、唯一の大牧者主イエスに導かれる一つの群れに属していることを覚えます。
さて、今週の西川口教会の祈祷会は、渡辺善太師の説教CD(教団出版局の「CDで聴く日本の説教」シリーズ)から第2の説教を聴きます。現実の教会が問題に満ちていることを指摘しながら、福音の視点からとらえなおす、名説教です。こちらもどうぞ期待してお聴きください。(No.450)