週報短文
バックナンバー 2013年6月
2013年 6月30日
互いにパートナーとして
夏の諸集会も近づきました。今回は、わたしが責任を負っている大きな集会が2つあり(第41回埼玉地区教会全体修養会・第60回こころの友伝道全国大会)、祈らされています。神の恵みが待っておりますので、ご一緒に参りましょう。
今年8月末のこころの友伝道全国大会は、第60回なので節目の大会として、過去をふりかえり、現状と課題を考え、将来への展望を考えるときとしようと計画しています。先週の全国大会準備会では、過去の機関誌が配布されました。その中の、1997年2月号の山下萬里牧師の文章を紹介します。伝道とは何か、伝道とはどういうことなのか、まとめられています。
“…福音宣教は教会=共同体のわざです。教会=共同体の業としての福音宣教には、三つのポイントがあります。@聖書中心、Aキリスト中心、B教会中心。教会=共同体のわざですから、福音にふさわしい教会の現実が求められます。@霊的なものに満たされていること、A喜びが満ちていること、B一致があること。
さて、こうした共同体のわざとしての宣教(伝道)の担い手は誰か。今までは牧師とされていました。…私は「信徒と牧師が互いにパートナーとなり」と修正を申し入れています。エフェソ4・11〜18を読むと「牧師が信徒のパートナーとなり」の方が本当ではないかと思えるほどです。では牧師の役割は何か。福音宣教の基本を御言葉に照らして明確にすること、励まし祈ることです。
…伝道とはこころの友となることです。友となることは主イエスに発しています。ヨハネ15・14、15において、主は私たちを「友」と呼ばれます。友だちというより、同志というべき言葉です。主は私たちにすべてを知らせてくださり、語って心を分かち合ってくださるのです。…こころの友になるには聞くことが大切です。教会は教えたがるのですが、聞くことこそ最上の奉仕であることを心に止めましょう。”(No.471)
2013年 6月23日
第12回IT祭り
6月16日午後埼玉新生教会を会場に、第12回IT祭りを開催しました。
今回は、日本CGNTV契約スタッフの北上菜穂子氏をお呼びして、「メディア伝道の可能性を探る(パート3)―24時間365日衛星放送とインターネットテレビ―」の演題で講演会をしました。
日本CGNTVは、2006年に開局され、毎日24時間オンエアーしているクリスチャン放送です。衛星アンテナを設置すれば、無料で全ての番組が見られます。インターネットでも配信されています。この衛星アンテナの取り付け台数が約2500台とのことで、インターネットからの視聴者がアンテナ設置者を大きく上回っています。番組は、キリスト者のためにあり、キリスト者が慰め、励まされ、元気を与えられ、燃やされて伝道に向かうことができることを目指しています。
北上さんご自身は、幼いころから放送が好きで、興味があり、アメリカに留学され、放送を学ばれました。留学時代に救われて、帰国後は、太平洋放送協会で働き、ラジオ番組の制作を担当されました。2008年に日本CGNテレビで働き、映像番組の制作に携わるようになりました。
礼拝の中で映像を利用している事例が紹介されました。病と闘う教会の青年と、その青年を祈り励ます教会の姿が映った映像は、非常に訴えるものがありました。礼拝で本人の証しと映像が、伝道にために用いられました。現代はITも駆使して教会を紹介する時代ですが、これらはあくまでも道具であって、どのような形でも教会に来られた人を迎えて導くのは、教会に生きるわたしたちである、と最後に語られ、深く共感しました。
講演後、埼玉地区内教会のホームページの現状と題して、聖学院・浦和別所・越生教会・東所沢・越谷の各教会ホームページ担当者にお話しをして頂きました。教会の活動を丁寧に伝えて、少しでも教会の敷居を低くし、教会を知っていただきたいとの熱意を感じました。最後に、参加者全員の集合写真を撮って散会しました。(No.470)
2013年 6月16日
報告とお知らせ
先週は花の日で、子供も一緒の合同礼拝をささげました。子供たちとスタッフは、礼拝の前に川口警察書を訪問しました。警察の警官の方々も親切に応対してくださって、気持ちの良い訪問ができ何よりでした。子供たちにとって心に残る体験となりますようにと祈ります。
先週の月曜から木曜までは、盛岡説教者トレーニングセミナーに、今年も参加させていただきました。西川口教会の祈りと支えに守られて、豊かな学びができました。セミナーの講師は加藤常昭先生です。わたしが塾生になっている「説教塾」が目指す説教は、教会を建て上げ、伝道する説教です。「この説教で伝道できるか」と問われます。説教の再生、説教による教会の再生をひたすら求めています。使命を新たに確認し、説教黙想・説教作成に取り組みました。今年は参加者が8人と人数が少なかったために、全員が説教演習を行うことができました(参加者が多いときは、説教演習は全員できませんので、珍しいことです)。これは恵みでした。一人ひとり説教し、説教後に説教に対する批評と、改善提案をします。けれども適切な批評と改善提案がまだまだできません。感想を言うことや、改善すべき箇所の指摘はできるのですが、どう変えたらいいかと提案することは難しいのです。批評の言葉も学ばなければなりません。いろいろな課題も与えられつつ、一所懸命御言葉と説教に耳を傾けた4日間でした。
それから、週報短文の場を借りてお知らせですが、第2、第4日曜日午前9時半から、礼拝堂で「初心者会」をしています。今「使徒信条」の学びに入りました。どうぞいらしてください。プリントを用意していますが、初心者会に出られなくても、そのプリントを読みたい人は、どうぞ申し出てください。
また、牧師と個人的に話したい、話を聞いてもらいたいなど、面談を希望される方は、金曜日午後のティールームにいらしてください。その時間帯以外にもお話を伺うことができます。(No.469)
2013年 6月9日
聖霊による一致へ
週報の予告に書きましたが、先週の定例役員会で、今月の30日午後の教会全体懇談会の内容を決めました。一つめは、子供も一緒の礼拝についてです。7月からは毎主日、子供も大人も一つの礼拝をささげます。子供のケアについて、そして礼拝を整えていくことなどについて、懇談会を通してスタートラインに共に立てますように、祈ります。二つめは、会堂建築に関することです。主には検討会の報告になります。まことに遅々とした歩みですが、それでも約半年続けてきました。それらの報告をし、会堂に関しての可能性を提示し、意見をいただけたらと考えています。
記念会の準備のために20年前の西川口だよりを読み返していたところ、前任者・島 隆三牧師の巻頭言(1993年7月号)に励まされましたので、一部引用します。聖霊に導かれ、祈りつつ、主にある一致を信じ、進んでいきましょう。
“…神の栄光をあらわすために私たちは何をすべきか、教会は何を目指して進むべきか…まず思わせられることは、聖霊による一致ということである。何をするにしてもバラバラではどうすることもできない。我らの教会の今ひとつの特色は、「個性豊かな人が多い」ということであろう。…それがみごとに調和すれば、すばらしいオーケストラになる。そのためには、何としても主にある一致がなければならない。そのためにも、教会の中心は主日礼拝にあることを忘れてはならないと思う。まず週の初めに、すべてのことから離れて、マリヤのようにひたすら主のみ声に聴き、主を賛美する。そして、使徒行伝に見るように、共に祈ることである。共に祈ることなくして、真の一致は生まれないであろう。教会で祈り、家庭で祈る。そこに、神の祝福がある。こんなことは改めて言うまでもないことのようだが、この昔から言われ続けてきたことが教会の基礎であり、この上に立ってさまざまのチャレンジがなされて行くのである。…主日礼拝、祈祷会を大切にしつつ、諸集会に主の豊かな恵みが注がれることを祈ろう。”(No.468)
2013年 6月2日
墓前礼拝と関東教区総会報告
先週5月26日の午後は、西川口教会の教会墓地春日部墓苑にて、墓前礼拝が執り行われました。礼拝の中で、故熊谷雅晴兄と故矢野撰一兄の納骨を行いました。そのため例年よりご遺族の参列者が多くありました。愛する者を神のみもとに送られた方々に、主の慰めを祈ります。墓前礼拝では、ヨハネによる福音書第11章のラザロの復活の出来事から、わたしたちもキリストに呼び出されて必ず死の眠りから復活する希望を持っていること、死に打ち勝たれたキリストは、罪と死に縛られているわたしたちを、解き放ってくださるお方であると説教しました。ご遺族の方々も同じ希望に生かされますことを、祈っています。
5月28日・29日は大宮ソニックシティ小ホールにて、第63回関東教区総会が開催され、参加しました。第一日目の礼拝の前に、組織会と議事があります。特記すべきは教区内に二つの伝道所の開設に関する件が上程されたことです。守谷道所と国際愛伝道所(さいたま市北区、主任者 許 昌範牧師)。喜びをもって議案が可決され、伝道所の開設が承認されました。礼拝では准允式と按手礼式が執り行われ、聖餐を祝いました。その後議事に入りました。関東教区総会議長、副議長ほか選挙が、議事と平行して進められました。秋山徹先生(上尾合同教会)が教区総会議長に再選されました。熊江秀一先生(新潟・新津教会)が教区総会副議長に新しく選出されました。栗原清牧師(武蔵豊岡教会)が教区書記に再選されました。
今回特に時間をとって協議した議案が数件ありました。関東教区「日本基督教団罪責告白」に関する件、関東教区「東日本大震災」被災支援に関する件、憲法「改正」に反対する件、原子力発電に依存しない世界の実現のために、世界に向けて脱原発を呼びかける件(声明文の再検討を常置委員会に委ねるという条件つき)は、賛成多数で可決されました。議員提案として出されていた議案以外は可決されました。祈りのうちに教区総会が終わり、2013年度の歩みを踏み出しました。(No.467)トップページへ戻る>週報短文へ戻る