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週報短文

バックナンバー 2013年10月から12月


2013年 12月 29日

朝ごとに新たに

 クリスマスおめでとうございます。教会の暦は降誕節に入りました。降誕節の期間は、クリスマスの恵みを喜んで生きるときです。その恵みに生かされて新しい年を迎えます。人類の歴史にとって新しいこと、それは神が人となられたクリスマスの出来事です。その神の新しさを知っているのはキリストの教会です。すべては世界の主、歴史の主のご支配の中にあり、主の憐れみによってわたしたちは「今日」という新しい朝を迎えられ、新しい年を迎えられるのです。
 聖書は、主の慈しみと憐れみは朝ごとに新しいと語ります。
 哀歌3・22〜23 主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。それは朝ごとに新たになる。
 新年だから力を得るのではありません。主が力の源です。
 イザヤ書40・31  主に望みをおく人は新たな力を得 鷲のように翼を張って上る。
 主に望みを置くとは、主と主の言葉に信頼していくこと、主の御言葉に聴き従っていくことです。
 西川口教会では「聖書に親しみ常に祈る教会へ(祈祷会を大切に)」との目標を掲げています。年に一度、祈りによって祈りを学ぶアシュラム集会をしています。日々聖書を読み祈ることをお勧めしています。受洗準備会でも必ず勧めています。それぞれの親しんだ方法でよいのですが、新年をきっかけに聖書を読もうという方には、「信徒の友」の「日毎の糧」を使ってのディボーションをお勧めします。その助けあるいは参考のため、わたしは毎朝「日毎の糧」に従って聖書を読み祈り、その後、御言葉から受けたことをメールで分かち合っています(月曜日から金曜日まで週5日)。この分かち合いメールを始めたのは2005年の秋でしたが、つい最近2000回を超えました。希望者には送信します。とにかく朝ごとに、聖書の言葉をわたしへの神からの語りかけとして聴くことです。主の慈しみを受け取ることです。(No.496)

2013年 12月 22日

天使の歌声に声を合わせて

 本日はクリスマス礼拝をささげます。今週の24日にはクリスマスイブ・キャンドルサービスがあります。この二つの集会では聖歌隊の奉仕による賛美があります。アドベントの主日は特別賛美をささげてきました。皆さんが喜んで賛美してうれしく思います。キャンドルサービスもたくさんの賛美歌を歌います。共に主を賛美しましょう。
 アドベント・クリスマスには賛美が響きわたります。神をほめたたえずにはおれない。それほどの喜びをいただいたクリスマスの出来事です。
 ルカによる福音書を読めば、エリサベトを訪ねたマリアの賛歌に始まり、後に洗礼者ヨハネとなる男の子が生まれたとき、父ザカリアがささげた預言の歌があります。主イエスがお生まれになった時にも、救い主誕生の知らせが宣言された後、野原に天使の賛美が響き渡りました。
 すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」(ルカ2・13〜14)
 「讃美歌21」にもたくさんのアドベントとクリスマスの讃美歌がありますが、なかなか歌いきれなくて残念に思っています。
 世界で一番よく知られているクリスマスの賛美歌は「きよしこの夜」でしょう。賛美歌誕生の物語もよく知られているようです。1818年のクリスマス、ザルツブルク近郊のオーベルンドルフのカトリック教会のオルガンが故障しました。助祭のヨゼフ・モールは、ギター伴奏で歌えるようにと、この歌詞を作り、オルガニストのフランツ・クサーヴァー・グルーバーに作曲を依頼しました。こうして生まれた賛美歌がその日の礼拝で歌われました。日本では19世紀末から訳されて歌われ、やがて由木康訳「きよしこの夜 ほしはひかり」が定着しました。(「讃美歌21略解」より)。
 世界中の教会でクリスマスが祝われ、賛美が響き渡ります。天使の賛美に声を合わせます。「栄光は神に! 地には平和がありますように!」(No.495)


2013年 12月 15日

礼拝が伝道になる

 いよいよ来週22日はクリスマス礼拝。このたびは、洗礼を受けようとする方が与えられているので、喜びが増し加えられました。主イエスは救いのために生まれてくださったからです。
 「生きている間にしかできない教会の使命、キリスト者の使命は何ですか」、そう問われたことがありました。皆さん何と答えますか。「それは、伝道すること、罪を赦すことです」という答えを聞いて、なるほどと心に刻まれました。教会の使命は礼拝、交わり、教育(弟子訓練)、奉仕、伝道です。やがて来る神の国においては、神を礼拝し、神と隣人との交わりに生き、主の弟子であり、神と隣人に仕えます。神の国にはもはや罪もなく、贖われた者たちだけがいます。ですから伝道する必要がないのです。そういうわけで5つの使命のうち、この地上において教会が果たす使命は伝道なのです。罪の赦しの福音を告げ知らせることです。精一杯愛に生きることです。
 救いをなさるのは主ご自身です。人は人を救えません。わたしたちは神によく用いていただくように、自分自身を喜んで差し出すだけです。そのために祈りと御言葉によって生きることです。主の日の礼拝は、教会の活動の中心です。幼子から高齢者まで共に、目に見えない神をまことに信じ、賛美し、福音が語られ、聴かれる礼拝は、まだ救われていない人に神が生きておられることを証しする伝道の礼拝となります。教会の5つの使命は互いに深く結びついているのです。
 洗礼をこれから受ける人も、既にキリストに結ばれた人たちも、1回ごとの主日礼拝を大切にしましょう。特に心にかけていただきたいのは、大きな行事の後の礼拝も休まないで礼拝をささげましょうということです。今年なら12月29日の礼拝がさびしいことになりませんように、どうぞよろしくお願いいたします。日常をおろそかにしないことが大切です。いつも伝道の礼拝です。今日を、「今や、恵みの時、今こそ、救いの日」(コリント二6・2)として生きることです。(No.494)


2013年 12月 8日

クリスマスの夕べを終えて

 先週12月2日の「クリスマスの夕べ」には、数年ぶりに400人近い会衆が集まり、音楽ホールが喜びいっぱいになりました。ご参加とご奉仕とお祈りとをすべて感謝いたします。
 クリスマスの夕べは埼玉県南牧師会から奉仕者が出て、クリスマスの夕べ実行委員会が主催しています。地域の牧師会は十数年前に、クリスマスの伝道を一緒にしようとのことで、集まりました。現在の牧師会長である安田眞先生(川口神召キリスト教会牧師)のご挨拶によれば、クリスマスの夕べは今回で15回目です。15年間続けてきたわけです。わたしは初めのころの集会には参加できませんでしたが、ここまで続けてこられたことを改めて感謝しました。
 クリスマスの夕べのチラシ裏面や、当日のプログラムをご覧になって、「こんなに教会があるのですね」と声をかけてくださった方がありました。クリスマスの集会を始めてから今回までの間にも、新しく開拓された教会があります。ずっと昔から伝道している教会もあります。牧師が交代した教会もたくさんあります。事情により閉じられた休会もあります。定住牧師のいない教会もあります。ですから、牧師会にも出入りがあります。この集まりは強制ではないので、地域の牧師の全員が集まるのは難しいのですが、ここまで続けてこられました。先には、前任者の島隆三先生が事務局を引き受けて、一所懸命協力しておられました。及ばずながら、わたしは連絡係を引き受けています。共に福音宣教に励んでいきたいと願っています。皆様のお祈りをこれからもお願いします。
 キリスト者が少数のこの国にも、クリスマスは定着しています。クリスマスの夕べはリリア音楽ホールでしましたが、牧師たちや教会の願いは、さらに人々の心が動かされ、クリスマスには、教会の中に入り、礼拝を共に過ごしていただきたいことです。クリスマスの本当の意味を知っていただきたいと願っています。(No.493)


2013年 12月 1日

待降節に入り

 本日から待降節(アドベント)に入ります。待降節は、11月30日に最も近い日曜日から降誕日(12月25日、クリスマス)前日までの4つの日曜日(主日)を含む期間です。キリストの教会は、クリスマスのために少なくとも4週間を待つことを習慣にしたのでした。
 実は、キリストの教会の歴史の初めのころには、約300年にわたってクリスマスを祝うことはしませんでした。むしろ、イエス・キリストの死と復活と昇天の出来事に大きな関心があったからです。その後、主の誕生について関心が向き始めました。それをいつに定めるのか、様々な試みがなされ、4世紀半ばに、ミトラ教の冬至の祭りを降誕祭と位置づけたのでした。
 12月25日が日曜日になるのは数年に一度のことですので、クリスマス礼拝は25日の週の日曜日になります(今年は12月22日)。大半のクリスマス礼拝は待降節のただ中にあり、厳密に言えば、まだ「待つ」途上にあります。待降節はクリスマスを、祈りつつ備えて待つ期間であると共に、必ずお出でになり救いを完成させてくださる再臨のキリストを待ち望む期間です。
 アドベントに入り、すぐにクリスマスの集会があります。毎年恒例になりました「クリスマスの夕べ」が、明日12月2日夜7時から、川口リリア音楽ホールで開催されます。ご家族やお友だちをお誘いして、ぜひいらしてください。
 12月15日の夕拝は、ゴスペルクワイヤJOIN(ジョイン)の賛美があります。JOINは西川口教会の礼拝堂を練習会場にしているサークルです。メンバーの知り合いの方も来てくださる集いです。どうぞいらしてください。
 12月22日は午前10時半から、クリスマス礼拝、午後は祝会です。12月24日は夜7時30分から、キャンドルをともして礼拝します。開始時間を今までより遅くしました。お勤めの人も来ていただけるように願っています。イエス・キリストの御降誕の喜びを共にできますように。(No.492)

2013年 11月24日

新年の御言葉

 来週の12月1日からアドベント(待降節)に入ります。キリストの誕生をお祝いするクリスマスが近づいてまいりました。主の年2013年、いろいろなことがありましたが、ここまで守られてきたことを神に感謝いたします。新しい出会いがあり、しばしのお別れもありました。うれしいことも悲しいことも、神はご存じです。
 クリスマスの準備を進めながら、新しい年、新しい年度への歩みに思いをはせて祈っています。祈りの中で、西川口教会の新年(2014年)の御言葉を決めました。
 こういうわけで、兄弟たち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます。自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。(ローマの信徒への手紙第12章1節)
 本当は全部を書きたいところですが、簡潔にする必要がありますので、週報や月報、掛け軸などには、中心の御言葉、「自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。」 これを掲げていくことにしたいと考えています。
 教会の使命(目的)は、礼拝・交わり・教育(弟子訓練)・奉仕・伝道です。教会の主題はこの使命を覚えて決めています。2013度の教会の主題「主に選ばれ、互いに愛し合う主の弟子たち」は、主イエスの弟子の共同体である教会を念頭に置きました。主イエスは弟子を選び、弟子たちを友と呼び、「互いに愛し合え」と世に派遣されました。教会はひたすら主イエスに従う弟子の群れです。
 2014年度の主題は、4つめの使命である「奉仕」を思いつつ、祈りの内に思い巡らしているところです。今年度7月から子供も一緒の礼拝を創めましたが、この取組みを前向きに受けとめ、礼拝とは何か、礼拝をささげるとはどういうことか、改めて受け取りたいと願ってきました。そのことを覚えながら、まず、他の誰でもない、このわたしを主にお献げすることからである、と示されました。なお祈っていきます。(No.491)


2013年 11月17日

わたしと神との関係

  今日は、祈り待ち望んできた特別礼拝です。主なる神が西川口教会の礼拝のために安藤脩先生を遣わしてくださいました。安藤先生を通して語られる神の言葉を、わたしへの神の言葉として聴くことができますように。礼拝に続けて励む方が起こされますように、祈ります。
 教会の礼拝に続けてくるようになりますと、「罪」「罪人(つみびと)」という言葉を聞きます。そこでたいていの人は「自分は全く間違いのない人間だとまでは言わないけれど、良いことをしてきたし、まして、人さまから後ろ指を指されるような悪いことはしていない」と思います。ところで聖書が語る罪とは「わたしと神との関係が壊れている」ということです。聖書が関心を持っているのは徹底して「神との関係」なのです。
 わたしたちは死や病や老いていくことに対して恐れや不安や心配を持っています。人間関係に疲れ切ってしまい、心が頑なになっています。聖書は、このようにわたしたちに安らぎがないのは、神との間に平和がないからだ、と語ります。さらに、その壊れてしまった神とわたしとの関係に和解をもたらしてくださったのが、救い主イエス・キリストであると、語ってくれています。コリントの信徒への手紙二にこういう言葉があります。
 “つまり、神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです。ですから、神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。”(コリント二5・19〜21)
 「神の義」とは神との和解が成り立ったということです。神との間に平和を得て、わたしは平安をもって生きられるということです。(No.490)


2013年 11月10日

子どものように

 本日の一般礼拝にて、成長祝福式を行います。礼拝で子供の成長を祝うことができるのは、ご家族ばかりでなく、教会の大人たちにとっても大きな喜びです。幼子は、神の家族としての教会に与えられた尊い存在です。
 聖書の神は、人を祝福する神です。わたしたちを祝福の中に生かそうと、一所懸命に愛を注いてくださる神です。主イエスはわたしたちを祝福するために来てくださり、わたしたちを互いに祝福し合う祭司としてくださいました。主イエスが祝福の神であられることを示す一つの出来事が、マルコによる福音書に描かれています。
 “イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。”(マルコ10・13〜16)
 弟子たちに叱られて、親たちと子供たちは、がっかりしたことでしょう。けれども主イエスが弟子たちを叱ったときには、驚いたことでしょう。子供たちは抱き上げられ、手を置いて祝福されて、きっとうれしかったと思います。
 弟子たちからすれば、主イエスの思いをわきまえなかった自分たちの失敗の出来事が語り継がれているわけです。人間的に見れば恥ずかしいことかもしれません。しかし、もっと大切なことを伝えるために、弟子たちは自分の過ちを隠すことはしなかったのだと思います。これほどまでに主イエスは子供たちを愛し、迎えてくださるのです。
 わたしたちは、子供たちを主イエスのもとに来させているでしょうか。日本の教会は、主イエスの愛の叱責を真剣に聞かなければならないのではないかと思います。(No.489)

2013年 11月 3日

聖徒の日

 約2千年となる長い教会の歴史の中で、11月1日は「諸聖人の日」、すなわち「すべての聖人と地上の生を終えて今は神のもとにおられるすべての人を記念する日」とされてきました。先週の10月31日は木曜日で、昼間祈祷会のときに「今日は宗教改革記念日です」とお伝えしました。わたしたちの教会もプロテスタント教会の流れの中にありますが、約500年前の宗教改革の出来事により、ローマ・カトリック教会から分かれたプロテスタント教会では、基本的に聖人崇敬が廃止されたため、諸聖人の日が、召天者を記念する意味合いが強くなりました。
 日本基督教団の行事暦では、11月の第1主日を「聖徒の日」と定められています。
 西川口教会ではこの日、先に神のみもとに召された教会員とそのご家族・関係者を記念して、ご遺族の方々をお招きして、「召天者合同記念礼拝」をささげてきました。
 数年前までは、召された方のお名前を大きな紙に書き壁に貼っておりましたが、その欄も狭くなり、また皆様のお手元にお名前があった方がよいと思い、週報短文の裏に書くようにしました。今年は100人の方々のお名前を載せることになりました。召天者合同記念礼拝にお出でになれなくなったご遺族の方々もおられますので、この礼拝の週報と月報を報告として郵送しています。
 主イエスは言われました。「『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』とあるではないか。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ」(マタイ22・32)。今日の礼拝の聖書でも主イエスが父なる神に祈られた言葉が記されています。「永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです」(ヨハネ17・3)。ここに復活の希望が示されています。地上の生涯を終えた者のためにも、今生きている者のためにも、神は神となってくださり、永遠の命に生かしてくださることを信じます。(No.488)


2013年 10月 27日

恵みと祝福の礼拝に

 11月第1主日は日本基督教団の行事暦で「聖徒の日」と定められています。西川口教会では、毎年この「聖徒の日」に、神のみもとに召された教会員と関係者を覚え、ご遺族の方々を迎えて召天者記念合同礼拝をささげます。毎月第1主日は一般礼拝で聖餐式を行っていますが、来週も同じように聖餐式を行います。教会の礼拝で祝う聖餐は、すべての人のために死なれた主イエスの十字架の贖いの恵みを味わうものであり、永遠の命に生かされた者たちが与る神の国の食卓の前祝いでもあります。故人もまた信仰によって聖餐を祝った一人ひとりであり、「すべての人が救われてこの食卓についてほしい」との教会の祈りに「アーメン!」と心を合わせた一人ひとりです。来週は、その礼拝にご遺族を迎えるということをぜひ心に留めていただきたいのです。ご遺族の中にはキリスト者もおられますから、共に主の食卓の恵みにあずかれることは、幸いだと思います。
 こうして、礼拝において、特に説教と聖餐を通して、神の御言葉に生かされる恵みにあずかります。恵みを受けて、礼拝において、互いに祝福し合うことができます。実は、先週の朝ディボーションしているとき、ルツ記を読んでいましたら、「あ、ここにも平和の挨拶がある」と発見しました。ボアズがベツレヘムからやって来て、農夫たちに、「主があなたたちと共におられますように」と言うと、彼らも、「主があなたを祝福してくださいますように」と言った=i2章4節)。旧約聖書の昔から、このように挨拶が交わされていました。新約聖書ではこのような御言葉があります。「その家に入ったら、『平和があるように』と挨拶しなさい」(マタイ10・12)。「愛の口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。キリストと結ばれているあなたがた一同に、平和があるように」(ペトロ一 5・14)。口づけをするのは難しいので、礼拝において、互いに挨拶しながら握手して祝福し、平和を告げることができます。取り入れたいと思っています。(No.487)


2013年 10月 20日

沖縄への旅

 お祈りに支えられて、研修と休暇で、10月7日から15日まで、父を伴って、沖縄(本島)へ出かけてきました。
 7日から10日までは、沖縄説教セミナーに参加しました。会場は聖クララ教会(与那原カトリック教会)の祈りの家、講師は品川キリスト教会牧師の吉村和雄先生、出席者は19人(本土からは5人)で、沖縄の教会に生きる方々と出会えたことは、大きな恵みでした。
 10日から15日までは、A教会に滞在しました。牧師のT先生は、沖縄説教塾事務局を担当しておられます。教会は本島中部のうるま市にありますが、北から南まで、T先生が車で各地に連れて行ってくださいました。美しいエメラルドグリーンの海と白い砂の、浜比嘉島のビーチは目に焼き付いています。絶えず海風が吹いて、過ごしやすかったです。
 平和記念公園で「平和の礎(いしじ)」を見ました。国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ記念碑です。平和祈念資料館では資料映像から沖縄戦の悲惨なことを改めて知らされました。
 日曜日は、A教会で礼拝をささげました。「愛を実践する群れ」との主題を掲げて歩んでおられ、教会の皆様が、主にある愛でわたしたちを温かく歓迎してくださいました。
 月曜日は、米軍基地のうち、嘉手納基地、普天間基地を、それぞれ高台から見ました。現地に行ってみて改めて、この沖縄本島の中で、米軍基地がいかに広大な土地を占めているか実感できました。基地があるために人々の暮らしに多くの制約があり、環境が損なわれています。心痛みました。わたしには何ができるのか、問われました。
 移動中の語らいの中で、T先生から、琉球賛美歌や、民謡、舞踊など沖縄の文化、沖縄の教会について教えていただきました。滞在中は、美味しいものもたくさんいただきました。有意義な旅となり、主に感謝いたします。(No.486)


(2013年10月13日 の短文はありません)

(休暇のため、週報短文は年に一度のお休みをいただきました)


2013年 10月 6日

献身者を支えること

 日本基督教団の行事暦では、10月の第一主日を世界聖餐日・世界宣教の日と定めています。聖餐については、2011年度と今年度、研修会で学ぶことができました(礼拝と聖餐、洗礼と聖餐、説教と聖餐)。パンと杯を通してキリストの体にあずかるとき、世界各地にあるキリストの教会、歴史の中に生かされた代々の教会・聖徒たちと結ばれていることを覚えましょう。
 西川口教会の3代目牧師の島隆三・静江牧師は、西川口教会に赴任する前、香港JCFの宣教師でした。島先生の時代から、西川口教会では、日本基督教団の世界宣教委員会発行の小冊子「共に仕えるために」を毎年購入し、献金をささげるようになりました。今年夏のこころの友伝道全国大会はプロテスタント教会発祥の地である横浜で開催され、海を越えて福音を携えてきてくれた宣教師があって、日本に教会が生まれたことを覚えました。そこには送り出してくれた教会があったから、宣教師が遣わされました。そして日本の教会も宣教師を送り出す教会となりました。教団は違いますが、今年の7月に昼間祈祷会で、カンボジア宣教に励んでおられる今村裕三・ひとみ宣教師ご夫妻との交わりを持てたことは、得難い機会でした。
 もう一つ。日本基督教団の行事暦では、10月の第2主日を神学校日・伝道献身者奨励日と定めています。教団関係の神学校は6校あります。東京神学大学、関西学院大学神学部、東京聖書学校、同志社大学神学部、日本聖書神学校、農村伝道神学校です。他に、神学校に行かずに直接教団で受験して教師になる道もあります。
 献身しようとの志が与えられ、訓練され、牧師・宣教師となった人があって、その方が遣わされて、福音が届いたのです。ですから、恵みを受けたわたしたちは牧師を養成する働きを支えていく必要があります。西川口教会は長く関係の深い東京聖書学校(埼玉県吉川市。島隆三師は校長)に献金をささげています。献身者を支えることも献身です。みんなが献身者になりましょう。(No.485)


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