bQ  仏像のこんなことが知りたい
その3 仏像の視線はどこを見ているの?
如来の場合と 菩薩と 明王や天部の視線はそれぞれ見ているところがちがうようです

 如来の場合は 如来自身が瞑想に入っているときの目、つまり三昧に入っているときの目です。どういう目つきかというと、目はぱちっと開いて1.5mか2mくらい前方を見ているのですが 気持ちの上では右目で自身のうなじ(首筋)の右側を見、左目ではうなじの左側をみるように、目をぎゅっと引っ張っている。だから一見前を見ているようですが拝んでいる人のことは見ていないんです。如来様が瞑想に入っている無我の状態を、ひとつの教えとして見せているのだそうです。

菩薩の場合は みな~ 拝みにきている人を見ている。

明王や天部の厳しい目つきは 悪魔をにらんでいるのだそうです。

フーム〜〜
私は いつも視線を感じる場所まで 伸びをしたり しゃがんだりして 忙しなかったんですが 今後は 仏像を見てから その教えを頂きたいと思います。
その4 座像と立像の違いは?
 仏様は 基本的には「お釈迦様の姿」になるんですが、そのお釈迦様が「どのようにすれば人々を救うことできるか」ということを 座って一生懸命考えているとき、その前で私たちが 迷っていると 「ちょっと待て。そんなに うろうろせんと、いっぺん座って、よう〜考えてみろ」という。ところが呼び止めても 私たちが知らん顔してまだ 危ないことをしている。そんなとき仏さんは もう座っておられんと、組んでいた片足をおろして 半跏跌坐(ハンカフザ)になる。それでも知らん顔だったら「もうこれは立ち上がろう」と仏さんのほうから積極的に動いて立ち上がる。ところが私たちがまだ気が付かないと 今度は仏様が自分から追いかけようとして片足をぎゅっと出す。このときに蓮台の蓮華が割れるので これを「踏み割り蓮華」といいます。
 結跏跌坐(ケッカフザ)とは 右足を左股の上に乗せ、左足を右股の上に乗せるあぐらすわりのこと

半跏跌坐(ハンカフザ)とは 右足を左股の上に乗せるあぐらすわりのこと(片方の足だけ。)

 座禅には 上記のほかに正座がありますね。一度ためしてみては?