ベトナム・ハノイ・ホーチミン道中記
松本光弘（奈良県保健環境研究センター）
関西では、酸性雨関係者の色々な会合が盛んです。例えば、昨年の秋にプライベートな食事会があり、何とはなしに、大阪府立大学の前田先生と大阪市の藁科さんがJICAでベトナムのハノイへ長期専門家で行っているので、一度、顔を見に行きませんかとの話が持ち上がりました。その時は行けたら良いですねと消極的賛成で終わりました。また、しばらくして恒例の支部情報交換会が京都市で開催され、その時の2次会で再び、ベトナムどうですかの話題があがりました。その時に、吹田市の山本さんが、NGOでベトナムの支援をしていて、行きましょうかと一気に現実味が帯びてきました。早速、呼びかけをしましたが、時間調整が難しいため、大阪府の西川さん、石川県の藤沢さん、滋賀県の木下さん、吹田市の山本さん、池田氏の村田さんと私の6名が行きました。
2月28日から3月5日までの日程で、関空からまずはホーチミンへ飛びました。ホテルは市街中心部にある比較的小さいですが設備のある良いホテルで一同安心しました。早速、ホテルの横にある国営デパートに買い物に行きましたが、さすがに手工芸品が色々あり、値段が書いてないためアオザイの着た女性と早速値段交渉をしましたが、相場がわからなく殆ど言い値で買ったみたいで後悔しました。また、ベトナムコーヒーが美味しいとガイドブックに書いていたため、デパート内の綺麗な今風の喫茶店で飲みましたが、これがまた濃くてとても飲める代物ではなく、お湯をもらって薄めて飲みましたが、ベトナム滞在中は二度とコーヒは飲みたいとも思いませんでした。私はコーヒが好きですが、これはハッキリ言って不味いです。それに引き換え、ベトナムで飲んだマンゴージュースこれはハッキリ言って美味しいです。
2日目は山本さんのご尽力でホーチミンで建設中の下水処理場の見学を行いました。現在、下水処理場はなく、JICAの支援で市内に10箇所の下水処理場が計画され、その内の建設中の1箇所を見学させていただきました。確かに、市内中央部を流れる川の水は茶褐色で色々なものが浮いて流れていました。
3日目はホーチミンから飛行機で首都ハノイに着き、宿泊ホテルもハノイホテルと高級感がありました。着いた夜、藁科夫婦がホテルまで来られました。藁科さんは夫婦で来られているとのことで、久しぶりにワイワイがやがやと歓談しました。奥さんはベトナムの生活体験記をHP（http://www11.ocn.ne.jp/~oukadou/vietnam0603.htm）で公開しています。
翌日4日目、藁科さんの所属している研究所（IET：VietnamAcademy
Institute of Environment and Technology）へ行き、前田先生に久しぶりにご対面しました。先生や藁科さんはベトナムに合っているようで、元気はつらつでした。西川さんと私が講演をしました。このIETはベトナムの環境研究所の中核で、現在は予算的にきびしいためまず取り組まなければならない水問題を研究とのことです（写真はIETの玄関で撮りました）。この研究所では神戸のJICAの酸性雨研修に来ていた美人のDr. Fueさんに呼び止められ、玉置さん・平木さん・藍川さんに大変お世話になり宜しくお伝えくださいとのことです。研究所はJICAの長期専門家が数名おり、JICAの支援もあると思いますが、GC-MS、LC-MS、ICP-MSと最新の測定器が揃っていて、うまく使っているようです。この時は、北九州市からの短期専門家も1ヶ月滞在して、LC-MSでの農薬一斉分析の指導をしていました。夜は、小泉総理が訪れた有名なレストラン ナム・フーンで藁科夫婦と楽しく食事をしました（写真はナム・フーンではなく、研究所近くの韓国風焼肉レストラン。前田先生と藁科さんが写っています）。
5日目はハノイから車で2時間ほど離れた世界遺産のハロン港で優雅にクルージングを楽しみ（アランドロンの太陽がいっぱい的雰囲気、若い人にはわからないと思います）、美味しい魚を食べながら満足しました。夕方、ハノイへ着き、有名な足裏マッサージをしてもらいリフレッシュしました。1時間してもらいたったの1000円に驚きました。ハノイ最後の夜は、前田先生と藁科夫婦とこれまた有名なレストラン エンペラーでベトナム料理をいただき大満足しました。夜深夜にハノイを立ち早朝に関空に無事着きました。前田先生と藁科さんは今年の10月までいますので、参加者全員がもう一度行けたらいいなと思っています。前田先生、藁科さん、ご多忙の折に色々とありがとうございました。
写真は西川さんからの提供です。
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?un=57256&key=809465&m=0