世界エコ・サイエンスネットワーク会議報告

7月17日、東京 主催:NPO法人富士山測候所を活用する会、((株)電通)報告(谷尾)

 

 土器屋先生(江戸川大学)のご配慮により、会議の表舞台も裏舞台も見ることが出来ました。

 印象深かったのは、シンポジウムでのパネラーの一人である今井通子博士(登山家、医師)の、「環境対策においても一点豪華主義をとる日本という国」という言葉でした。ここでの「一点豪華主義」というのは、地球温暖化のことです。

最近、「選択と集中」という言葉がよく聞かれますが、逆に、「選択と集中」から外れた多くの重要な課題が忘れ去られているのではないかということを私も感じています。環境に関わる多くの課題は、それぞれに関連を持っているというのに・・・。

 また、講演者のラッセル・シュネル博士(米国海洋気象庁全球ネットワーク観測責任者、ハワイのマウナロア観測所もその測定地点のひとつ)は、非常に手際よく、分かり易く、更に、同時通訳者が困るほどユーモアたっぷりで、地球規模での大気化学の様々な課題を紹介してくださいました。特に導入部の「ビーチボールの地球儀」を使ったパフォーマンスが印象的で、私も、こんな地球儀の絵を描いたボールを捜して、自分でもやってみようかなと思いました。

 この会議は、(株)電通がスポンサーでもあり、電通さんによる会議運営の現場も見せていただきました。綿密な打ち合わせや確認の上で、多くの運営の専門家が役割を担っておられることがよく分かりました。

 富士山測候所は、気象観測の役割の見直しの中で、無人化され、閉鎖されていましたが、このほど気象庁から、NPO法人富士山測候所を活用する会が施設の一部を借受け、管理運営することとなりました。測候所には、今後様々な役割が期待されていますが、測候所をフィールドにした研究も期待されています。

 

(詳しいことはこちらをご覧下さい。http://npo.fuji3776.net/document/0614.pdf  )

 

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