看板

楽器編成
Flauto×2
Oboe×2
Clarinetto×2
Fagotto×2
Corno×4
Tromba×3
Trombone×3
Bass Tuba×1
Timpani
Percussioni
弦楽5部

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突然の来襲を思わせるような音からこの曲はスタートし、 この曲の1つの特徴でもある、バッソ・オスティナートとスネアドラムの単純なリズムが鳴り響く中、 金管楽器群が不協和音を伴った旋律を演奏します。 この旋律は1音上げられて繰り返され、音楽はより緊張を高めてきます。その緊張が極限まで高められ、第2の旋律へとなだれこんで行くのです。
第2の部分は、それまで緊張の土台を作ってきたバス群によって旋律が演奏されます。この部分で注目したいのは、 リズムの複雑さです。バス群が旋律を演奏している間、木管楽器群がアップダウンの激しい3連符、ホルンは8分音符、 ティンパニは2拍3連音符、ヴァイオリンは4分音符、そして打楽器群は8分音符を基本としながら、各楽器が違う動きをしているのです。 まとめて聴くと普通に聴こえますが、この各楽器の微妙なズレが、緊張感を更に演出していると言えるでしょう。
中間部は、最初のバッソ・オスティナートが前面に出てきます。4回ずつのまとまりで、1音ずつ音が減っていきますので、 打楽器群がだんだん迫ってくるように聴こえます。緊張感がだんだん迫り、ギリギリまで近づいたところで、音程が1音上がり、木管楽器による怪物の叫び声のようなフレーズと共に、今度は全く逆に音が1音ずつ増えていき、少しずつ緊張が解けていきます。元の状態まで戻ったところで、第1の主題に帰っていきます。
後半部は、再び第1・第2の旋律が登場いたしますが、若干前半より省略をしています。 最後は第2の旋律の打楽器群だけそのまま残り、そこに最初のバッソ・オスティナートも加わり、急速にこの曲を閉じています。
最後まで聴くとわかりますが、解説冒頭で説明したスネアドラムが、休むことなく同じリズムを鳴らしていることに気づいていただけましたでしょうか?

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