中国気功体験記♪
2000年8月頃、当時2年間習ってきた気功法の本拠地である『蓮花山』に行ってきました。
(日本では、気功と呼んだ方がわかりやすいので あえて気功と書きました)
以下の内容は、あくまでも僕の一個人の視点からの内容ですので、たくさぁ〜んの勉強不足や間違っている点があるかもしれませんが、ご了承ください。
体験記の前に、簡単に僕がやってきた気功の流れと、現地で知った中国の気功の現状などを解説しておきます。
僕が2年間やってきた気功は「元極功法」という「元極学」という学問の功法の部分です。
日本では、テレビで3回ぐらい放映されたことがあるようです。
僕は、このテレビ放映されたものをビデオで見たのですが、
元極学の伝人が数秒間気を入れる貫頂という技をすると、
今まで立てなかった人がたてるようになったり、
生まれたときから耳が聞こえなかった人が聞こえるようになったり、
西洋医学では死を待つだけ!と宣告された人が治ってしまったり、
奇跡と呼ばれるような事がどんどん起きていくのです。
この「元極学」と言うものは、もともと「元極道」(もとごくどう、じゃないよ!)というもので、
800年前に起こった太一道が始まりであり、
かつては一般的に公開されていなかった功法であるとのことです。
ところが、現在の伝人である「張 志祥」氏が
「これほど素晴らしいものを公開しないのはもったいない!
これを世間に広めてみんなが幸福になってもらいたい」
との思いで、代代の伝人に了解をもらい(霊的に?!)、
世間に公開することが許されたそうです。
そして、元極秘録と言われるものをまとめ
「元極道」から「元極学」へと変化させて学問として公開となったそうです。
僕がこの功法を面白いと感じたところは、
奥義となる訣(マントラのような音)を公開しており、
これを唱えることで、功法の上達が促進され、病気の回復も非常に早いという点です。
多くの気功家もある領域に達すると奥義となる音を悟る人が多いそうですが、
中国では「黄金で道を買う」というのが、もっともあたりまえで重要視される礼儀だそうで、
紹介者があって、さらに大金をつんで、そういった音を教えてもらうことが普通だそうです。
元極学は学問であるため、この音が一般公開されています。
また、呼吸法もおもしろくて、最初はまったくの自然呼吸をこころがけるのですが、
あるところから「胎息」と言って、毛穴の呼吸へと変化していってしまうのです。
この呼吸法は、瞑想の時などにもすごくよくって、呼吸をしている感覚がほとんどなくなるのです。
それでいて体全身は、ピリピリと細かい電流が走っているような不思議な感じで肉体の感覚がなくなる間隔になります。
気持ちいい事が好きな僕としては、この呼吸法は本当に大好きです。
また、ちょっとお堅いなぁ〜って部分は、やはり一子相伝で伝えられた道であるので、
理論がしっかりしているので、真剣に学ぶとホントに難しい学問です。
この2年間やってきて、最近知ったのですが(真剣にやっている人から見たら。遅い!と怒られます!)、
この「元極学」の目的は、「体を通して、宇宙の法則を悟る」と言う目的であることを知りました。ホント、面白い功法だなぁ〜って思いました。
そして、この「元極学」の本拠地の「蓮花山」という気功の街では、つい数ヶ月前までは、
年4回の10日間の大型の講座とお祭りがあったそうです。
また、中国全土で張志祥氏が講演や貫頂による病気治療を日々行ったことで、
中国で一番大きな団体となっていたようです。
「張 志祥」氏に貫頂と呼ばれるヒーリングを受けた人は、
1988年に公開されてから、5年間で100万人を超えてしまったというすごさで、
お弟子さんを含めると500万人以上に達するとのことです。
おそらく、現在までのそう人数は数千万人になっているのでしょう。
そして、多くの人々の寄付もあり「蓮花山」という
学校、病院、研究施設などがある巨大な気の場で出来た街を設立することが出来たそうです。
以上のような功法ですが、実は昨年の「法輪功 事件」以来、
中国政府による気功団体への厳しい取り締まりが始まってしまったのです。
「法輪功 事件」とは、「法輪功」と言う気功の団体が
中国政府に対して座り込みの抗議を行ったことで、
中国政府の怒りを買い、法輪功の幹部は逮捕されて、監獄ですでに十数人が死んでいるそうです。
法輪功のトップは座り込みの指示をしてすぐに海外へ逃亡したそうで、顕在だそうです。
そして法輪功は中国で活動禁止となったそうです。
それ以来、中国政府は気功団体への厳しい取り締まりが始まり、
中国政府が認めていた気功が11団体あったのですが、
中国政府が認めた気功は「元極」のみとなり、他の功法でも、大きな組織化された団体は、
基地となる場所は全て取り壊され、本は全て焼かれたそうです。
馬礼堂の六字訣養身法は、大きな組織や基地を持っていなかったため、
厳しい取り締まりを受けずにすんだようです。
よかったです!(指導の資格を持っているので)
しかし、唯一残った元極も、この6月に「元極」という言葉、
「元極図」のマークの使用を禁止され、講座も禁止となりました。
しかし、他の団体は、非常に厳しく取り締まられたのですが、
元極の団体は、なんとか、元極という名前がなくなったものの「蓮花山」を観光地と医療気功で唯一の専門の病院として中国政府に認定され、生き残ることが出来たそうです。
そして、貫頂は「点窮通経」、帯功は「音楽鑑賞」と名前を変えることと、
病院内のみ使用してよいという条件付きで使えることとなりました。
この先を読むために必要な用語説明として、
貫頂とは、頭にある百会ツボから大量の気で経絡を通し、
中丹田と命門から気を充電して、最後に天目を開く元光を入れる技です。
簡単に言うと、大量のエネルギーを一気に全身に流す技とも言えるでしょう。
この大量のエネルギーにより、受けた人の自己治癒力が急激に高まり、ヒーリングが起こるようです
帯功とは、気功家がエネルギーの場をつくった中に座って、
気功家が出す気のエネルギーを浴びて体内の陰陽のバランスを整えるもので、
元極音楽というものを聞いて行います。
本当に中国政府の圧力は、ものすごい厳しく徹底していたのですが、
「元極学」は、寛大な処置で済んだそうです。
※ 下の図が元極図と呼ばれるものです。
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