スペシャル1


JBRG! ってつまる所、どうなのよ?
演出、Baku-団マスクインタビュー!


特攻舞台Baku-団がついに神戸初進出!
演目は新作、「ジェットボーイロッキンガール!(JBRG!)」
我々は、演出Baku-団マスクにインタビューを試みた。



↑ インタビューに答えるBaku-団マスク氏。
「マイクがでか過ぎて、ビックリしましたよ。(マスク氏談)」

 今回は初の神戸公演になりますが。
マスク ええと、今回は神戸アートビレッジセンター主催の、チャレンジシアター03−04というものに参加させていただく事になって。
 若手劇団の登竜門的な企画ですよね。
マスク 光栄だね。いつも以上に気合いもね、うん。アレしますよ。
 ええと、今回の作品、ジェットボーイ・・・
マスク ああ、タイトル長いから、「JBRG!」と略してもらえれば、うん。


●成長がテーマ

 では、さっそく、今回の作品、「JBRG!」についてなんですが。
マスク チラシを見てもらえばわかるんだけど、今回は「コミュニティ」に関する話なんだ。
 「コミュニティ」ですか?
マスク ああ。墜落したロケットの周りに出来たスラム集落があって、そのコミュニティを「ロケニティ」って呼ぶんだ。そこでの話が中心。
 「ロケニティ」? 造語ですね?
マスク 「ロケット+コミュニティ」=「ロケニティ」という感じかな。お高くとまってた主人公が、その「ロケニティ」に触れてショックを受ける、そして成長する、そんな話になると思うよ。
 なるほど。成長がテーマですね。
マスク だからキャッチフレーズがほら、「飛び下りるな!、飛び上がれ!」
 チラシにも大きく書いてありますね。
マスク あんまり詳しくは話せないんですけど、上を向いて生きることの難しさ、大切さみたいなものを表現したいですね。そういった意味でやっぱり今までと同じ、リビドーテインメントなんだね。

※注 リビドーテイメント…リビドー(人間のあらゆる行動の根底にある欲求)を生きる欲求と捉え、それをエンターテイメントとして昇華することで、見ている人に「生きる」ということを見つめ直し、生命力を与えられるような演劇。Baku-団が常に志向しているもの。


●水本が顔を出すたびに稽古が止まるね

 そうしたあたりは、今までのBaku-団的なスタイルですね。
マスク うむ。ただ、いつもと違うのは水本と私が衝突している、ということかな。
 ええっ!? それはどういうことですか?
マスク 今回水本は、今までのコメディタッチな部分をある程度抑えて、よりドラマ性というか、真に迫る部分を充実させたかったみたいなんだ。
 で、あなたは?
マスク 今までと同じく「笑い」と「情熱」の融合が最優先。
 じゃあ稽古はどうなってるんですか?
マスク うーん、水本が顔を出すたびに稽古が止まるね。
 もう本番までそんなに日がありませんよ!
マスク 私はできる限り水本のストーリーを尊重しているのだが、それでも彼がいちいち訂正を入れてくるんだよ。
 尊重しているのに、ですか?
マスク ああ。今回はストーリーが真面目だから、私がそれを和らげようと、「下ネタ」をふんだんに盛り込んでいるだけなのだが。
 駄目じゃないですか! いっぱつで不真面目じゃないですか?
マスク 主人公が高校生だからね。ほら、高校の頃なんて、日頃、女体とガンダムとプロレスの事しか考えてなかったでしょ?
 それはあなただけでしょ! それでは水本氏も文句のひとつもいいたくなりますよ
マスク 女性の方が引かないかどうか、それだけが心配の種だね。


●ちょっと仲間はずれの気分だね

 もっと違うことも心配して下さい、稽古とか
マスク ん? 稽古は順調だよ。
 さっき水本氏が来るたびに止まると
マスク あ、そこは大丈夫だよ。二部練習にしたから。
 二部練習、ですか。
マスク 水本も忙しいからね。彼の来ない時間や稽古後の時間を使ってるよ。もちろん彼がいる時は台本通りの稽古だ。
 判明した時点で大変なことになりそうな気がするんですが
マスク はっはっは、大丈夫だよ。
 このインタビューで喋っても、ですか?
マスク 大丈夫!
 どこからそんな自信が・・・・
マスク 何事もケ・セラ・セラの姿勢を忘れてはいけない。
 なるようになる、悩むことはない、ということですか?
マスク そんなことはないよ。芝居作りの過程ではいつも悩みっぱなしだからね。そうそう、それに今回は役者の目がいつもより厳しいね。それが悩みのひとつだ。
 そりゃあ普段の二倍も稽古させられると・・・・
マスク 最近役者同士が団結しはじめて、ちょっと仲間はずれの気分だね。
 仲間はずれ、ですか
マスク 役者だけでよく酒を飲んだりしてるみたいなんだ。たまには私も混ぜて欲しいのだが、頑として拒否される。
 …そんな様子で本当に大丈夫なんですか?
マスク ああ(キッパリ)。役者たちが一緒に過ごす時間が増えるのはいい傾向だね。
 と言いますと?
マスク 役者同士がコミュニケーションを濃密にとることによって、よりナチュラルなコミュニティが作られるからね。これも意図的な演出方法のひとつだよ。
 ほ、本当ですか?

↑ 親交を深める役者陣。わー。とっても仲良しだね。

マスク もちろん。本番を見てもらえば、その成果がわかってもらえると確信している。
 ではその言葉を信じて、本番を期待しています
マスク ああ。
 最後に読者の皆様に一言お願いできますか?
マスク 今の時点で感じられることですが、前作までのBaku-団とはまったく違ったものをお見せできると思います。いわば新しいBaku-団の可能性です。それを目撃するため、ぜひ神戸まで足をお運び下さい。
 本日はありがとうございました


実に饒舌に我々のインタビューに答えてくれた、Baku-団マスク氏。
さらなる詳細、追加情報は、Baku-団公式ページで随時アップして行く予定なので、是非御覧下さい。



↑ インタビュー後はファンサービスに勤しむBaku-団マスク氏。
「いい子だ。今度会う時は、リングの上だぞ!(マスク氏談)」



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