Live my Place! を振り返って



『野外』で芝居をやろう。
しかも、『お寺』の境内で。

そこが、この芝居のはじまりでした。
我らが特攻舞台Baku-団は、御好意で、劇団いばらき童子との合同企画公演に参加する事になりました。
その一ヶ月後に、森ノ宮での公演を控えていたこともあり、
『おお! これってツアー公演できるじゃん!』
と浮かれモードになりました。

喜び勇んで、2つ返事でオーケーしてみたものの、、、、。


フタを開けてみたら、Baku-団初の野外公演!
しかも何ですって? 11月に? 山奥の? お寺の境内? お祭りの中で芝居?
え? 何の芝居やればいいねん! 
野外と、演劇ホール? ツアーはどうなる?



勇み足やった、、、、。
どうしたものか。



いやいや、何ごともポジティブシンキング。
よし、野外でも出来て、普通のホールででも出来る芝居を作ろうじゃないのさ!

ということで、作家としての僕の闘いが始まりました。
野外か、、、、、。お祭りか、、、、。お寺か、、、、、、、。
僕は開き直りました。
『お寺で、お祭りやってる場所で起こる事件の話にしよう』と。





そのままじゃん。


よし、お祭りだから、めっちゃ賑やかな話にしよう。
『登場人物は15人!』





安直やん!


いかんいかん。お寺という場所を考えるんだ。
場所だ。場所。
そんなことを考えているうちに、『居場所』がテーマになりました。

野外、地域の祭り、、、。お客さんは、きっと幅広く、気温は寒い。
とにかく、分かりやすくて、1分に1回以上笑いのあるような、パッと見て楽しい芝居にしないと。
よし、キャラクターは全員パフォーマーだ! 舞台上で実際にパフォーマンスしてもらう!

そんなこんなで完成したのが、このLive my Place! でした。
実際に追い詰められた状況下で執筆した為、、、、実質1週間程で完成させました。(その後、大分訂正しましたが。)


本番はもう大変! とにかく、野外は寒さとの闘いでした。
役者15人中、10人は風邪引いてました。コンディション、最悪。

その後、ツアー後半の森ノ宮ではマイナーチェンジされたバージョンで上演。
まあ、分かりやすくいうと、時間の都合などでカットされたシーンや、豪快な下ネタを盛り込みました。
そのカイあってか、本番は大盛り上がり、大爆笑。

この芝居の面白い所は、徹底して演技を固めず、その日の雰囲気、感じで立ち位置やタイミングを決定していく所でした。
その為、演劇をやっている人達からは『粗い』と酷評されたりも。
でも、それは狙った『粗さ』です。
僕達の個人演技レベルが低いのは反省ですが。
固定化されて、段取り重視された演技なんて、そりゃロボットのやる事ですよ。
舞台は稽古場の再生産装置ではありませんよ。なんてね。

まぁ、とにかく、楽しい舞台でした。
でも、15人、多いよ。

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