赤石岳

登山者用駐車場 東海フォレスト送迎バス
赤石小屋方面登山口 樹林の中のきつい登り
赤石小屋 小屋の2階から1階を眺める
朝食の模様 富士見平から赤石岳方向を見る
変化のある楽しい登山道 ハクサンイチゲ
トリカブトやハクサンフウロ、
ミヤマシシウドなど
沢の上部
赤石岳まであと1時間の地点 高山植物の咲く草原
イワカガミやチングルマ 謎の男SM氏
イブキジャコウソウ 分岐点から赤石岳までもうひと登り
残雪 赤石岳山頂

2006年8月5日土曜日〜7日月曜日

登山者用駐車場9:00-(送迎バス)9:50椹島-11:57林道跡-14:28赤石小屋
赤石小屋4:55-8:21赤石岳8:44-10:57荒川小屋11:19-13:47荒川東岳(悪沢岳)-15:44千枚小屋

土日月と3連休なのでどこに行こうか考えた結果、南アルプス方面に行くことにした。新穂高から高天原方面も考えていたんだが歩く距離がこちらの方が短いのだ。

甥っ子も一緒に行くというので、金曜の夜の10時過ぎ迎えに行き、東名高速を休憩入れながら走る。清水ICで下り静鉄のバス路線を走ればよかったのであるが、別の道を使ってしまいやや時間がかかってしまった。

人出が多い時は臨時の送迎バスが出ると言う情報を得ていたので6時前に登山者用駐車場に着きたかったのだが少し過ぎてしまった。しかし、私たちが着いて暫くすると臨時が出ると言うので早く並んでくれと言ったので準備して並んだ。

コンビニで買った食糧など詰めているのにやや時間がかかり27人乗りのバスのちょうど28番目に並んでしまい6時半の臨時には乗れなかった。しかも車に戻り仮眠している間に次の臨時バスもやり過ごし、8時のバスにも乗れず9時になってしまった。

バスに乗る前に3000円の利用券を購入。こんな手間のかかる作業をバスの運転手自身が行っている。係員をバス発着所に置いたりバスを増便したりと、もっと利用者の立場にたって今日のような多客期には臨機応変に対応できないものかと思う。

静鉄シャトルバスは9時過ぎの到着なので多分もう1台あるバスには乗り切れないだろう。そう思いながら私等の乗った送迎バスは椹島に向かって走り出した。

畑薙ダムの上を通り、この先は一般車両通行禁止であるゲートにさしかかる。ゲート手前には駐車スペースがあり何台か停まっていた。ただ、ここから光岳や聖岳へは最短ルートである他の登山口よりもかなり時間がかかりそうである。

で、ゲートの先はなんとダートの悪路で乗り心地は最悪である。しかも関係車両が突如カーブの向こうから現れたりするので、山登りの前に遭難するかもといった気分である。終盤に出てくる赤石ダムの先の水面が青かった。

椹島ロッジの手前で我々2人は降ろしてもらう。他の人たちはロッジまで行ってどうするのだろう。周回コースで、できれば千枚小屋方面から行きたいのであるが時間がかかりそうなので赤石小屋への東尾根(大倉尾根)から取り付くことにした。

ほんの少しだけ先ほどのダートの林道を戻る。鉄製の急な階段が登山口の入口である。この急な階段はほんの挨拶代わりでこの後、急斜面の登山道を延々と歩かなければならなかった。ただ、樹林帯で日光があたらないのが救いである。

林道跡に8時のバスに乗車していた親子連れが休憩していた。このペースだと小屋にたどり着くのは相当時間がかかりそうだ。林道跡ははっきり言って見過ごしてしまいそうな存在になっている。

林道跡からは、それほど急登でないので助かった。そういえば足が痙攣したおじいさんが途中いたがどうしたんだろうと思ったら次の日元気に歩いていた。

小屋にコースタイムより早く着いた。休憩入れながらだと16時過ぎるかと思ったが、14時30分に赤石小屋に到着。小屋前のベンチではビールを飲みながら年配の人などを中心に宴会状態である。

甥っ子に受付を頼んでいる間にレモンサワーを購入。今までで最高の飲み心地である。ついでにペットボトルのお茶を購入。体力消耗を避けるためドリンクも含め荷物は最低限しか持ってきていない。

水場は小屋から少し下ったところにある。空いたペットボトルに給水しに行くがかなり疲れた。小屋前に温度計がある。13℃を示している。標高2500mを越えた所に立っている小屋なので暑さが苦手な私には最高の場所だ。

部屋は2階である。寝袋と毛布が用意されている。下の階の人たちはすでに就寝中の人もいる。というかやることが寝る以外に無いというのもあるだろう。

夕食を食べ2階に戻ると隣の人がぶつぶつ言っている。自分達の荷物でない物まで置いてあるというのだ。あとで判ったことだが受付が間違えて同じスペースにもう一組入れてしまったのだ。その人たちはその後別の場所に移動していった。

朝食は4時半だがすでに出発した人大勢いたようで寝床はもぬけの殻状態である。飯は少なめによそってある。昨日はお代わりしなかったが今朝は2杯食べる。まあ、少な目の盛り方なので2杯で1杯ほどだが。

5時少し前に出発。かなり明るい。40分ほどで富士見平に着く。少し手前にも小高い地点があったのでそこが富士見平かと思ったがどうやら間違えだったようだ。ただ標識の類が無いので確定ではない。ここは見晴らしよく朝日に照らされた赤石岳が見える。荒川三山なども見えるがやや逆光だ。

前後に2組の登山者が歩いている。後ろから歩いてきた年配の女性2人組みはなんと千枚小屋でも同じ部屋だった。

ヨツバシオガマやウサギギクなど咲いている道を歩き続けると崖に渡り板が敷かれている地点に来る。変化があって面白いコースだ。もっとも鎖などしかなかったら相当難路だろう。

ラクダの背の南側山腹を進みやがて沢が前方に現れた。しかも残雪が残っている。沢は上部に向かっていくつかに分かれていてひとつは赤石岳山頂方向に伸びている。

沢をいくつか横切る。その沢の水をペットボトルに入れる。冷たくてうまい水だ。このあたりは森林限界で沢の周辺は草原になっている。ハクサンイチゲやシナノキンバイが群集している箇所があり白や黄色い花が綺麗だ。他にも沢山の高山植物が咲いている。

この頃になると下ってくる人も出始める。分岐に荷物を置いて赤石岳を往復することにした。頂上付近の斜面にも雪が僅かに残っている。8時21分赤石岳山頂に到着。少し進んだところにある避難小屋で小休止。

ドリンクなど購入する。2日目は中岳避難小屋に泊まり二軒小屋に下る予定だったが、壁に貼られてある案内によると二軒小屋ロッジに宿泊しないとそこからの送迎バスに乗車できないとなっている。そうすると3日目、中岳避難小屋から椹島にくだらないといけない。時間的にかなりきつい。

とりあえず、次の荒川小屋まで行ったところで再考しようと我々はまた歩き出した。(次につづく