開聞岳

開聞駅を出る西鹿児島行き8時22分発
次の上り列車は15時29分発である
枚聞神社
ふれあい公園から見る開聞岳 五合目付近からの長崎鼻方向の景色
七合目 東シナ海
枕崎方向 枚聞神社奥宮
開聞岳山頂924m 奥は池田湖 ブーゲンビリア
トカラ馬 菜の花
長崎鼻に向かう砂浜から開聞岳を見る 長崎鼻にある竜宮神社
長崎鼻灯台 日本最南端の有人駅であるJR山川駅
快速なのはな号 鹿児島空港 JAS582便

2004年1月9日金曜日

開聞駅8:21-8:35枚聞神社-9:11二合目-10:16五合目-11:02八合目-11:40開聞岳山頂11:49-12:57五合目-13:52開聞山麓自然公園-15:20長崎鼻15:28-15:45山川駅16:08-17:17西鹿児島17:40-18:20国分駅-タクシー-18:55鹿児島空港19:40-(JAS582便)-21:15羽田21:44-22:06浜松町22:10-22:16東京22:28-(ホームライナー千葉5号)-23:00千葉23:04-23:44成東 =歩き

交通費 JR線内 青春18きっぷ使用2300円(1回あたり) 長崎鼻-JR山川駅バス代300円 国分駅-鹿児島空港タクシー代2960円 航空券代30,000円 東京-千葉ライナー券500円 合計36,060円

ここまでは放浪の旅「指宿枕崎線」参照
開聞駅で降りたのは俺だけであった。ホームはひとつしかない無人駅である。今乗ってきた列車が発車していく。

ホームにある名所案内には開聞岳と池田湖の案内が書かれていた。「開聞岳は薩摩富士とも呼ばれ薩摩半島の最南端に位置し、海抜924m・・・」と書いてある。池田湖は九州一の大きさで深さもかなりあるそうだ。イッシーと言う謎の生物の伝説がある湖である。

無人駅ではあるが意外と駅前の通りは車の往来がそこそこある。ちょうど通勤時間帯であろう。

まず牧聞神社に参拝に行く。かつてはこの神社を参拝してから開聞岳に登るのが慣わしだったようなのである。ほどなく神社に着く。昨日の予報に反して小雨が降っていたので賽銭100円出して天候の回復を願う。

指宿枕崎線を挟んで反対にある開聞岳に向かう。踏み切り渡り軽い登りの坂道を歩くとかいもん山麓ふれあい公園に着く。草スキー場などの施設がある。平日なので誰もいない。多分、休日でも利用する人は少ないだろう無駄な施設である。

自然公園から見る開聞岳はお椀をふせた上にさらに小さなお椀を載せたような構造である。老人が乗ったバイクが通り過ぎていった。公園の管理人であろう。

舗装道終点が開聞岳の登山口でこの場所は二合目と書いてある。早速登る。さっき追い越したバイクが登山口の近くに止められていて老人が身支度を整えていた。

昨日、1日中乗り物に乗っていたせいもあって登山道の上りは体にこたえる。休みながら進むと、さっきの老人が追い越していった。よく見ると老人と言うほど老けてはいなかった。今日は、誰も登山する人には出会わないと思ったが平日にも関わらず物好きがいるものである。

賽銭100円出したご利益かどうか定かでないが小雨はやんだようである。樹林帯の登山道を歩くこと二合目から約1時間で登山道が開けた地点に出る。長崎鼻方向が良く見えた。五合目付近にはベンチがあり休憩した。

この登山道は頂上に向かって時計回りに回りこむように伸びている。7合目の先辺りに川尻歩道と言うサブルートがかつてあったようだが利用者がほとんど無く道の存在も判らなくなっていた。帰りにこの道を使おうと思っていたが諦めることにした。

この辺りから岩ゴロゴロの登山道を汗をかきながら登る。岩が朝方の雨で滑りやすくなっていてうっかり転んでしまった。手にもっていたデジカメは傷ついたが何とか大丈夫である。

仙人洞を過ぎると中高年の登山グループ7人が下山してきた。物好きは俺と先ほどのバイクで来た人だけではなかった。

9合目付近でコンビニで買ったパンを食べる。ちょうど単独の若者が下山していった。

9合目を過ぎると枕崎方面の海岸線が良く見える。

木製の階段を上がりそこから10分ほどでついに開聞岳頂上に登頂である。北にある池田湖方向は良く見えたが南方向は以外にも森が迫り出していて東シナ海を一望することは出来なかった。

山頂には皇太子殿下が昭和63年7月20日に登られたとかかれた碑があった。

今来た道を下山する。途中、外人2人組みや中高年8人組に出会った。1月の平日と言うのに登山者が結構いるものである。

三合目付近で分岐の開聞山麓自然公園方向に歩を進める。トカラ馬や南国の植物を見ながら長崎鼻に向かうためである。

分岐からすぐに舗装道になりだらだらしたくだりを下るとトカラ馬がいた。俺が近づくとけたたましい鳴き声を放った。おとなしいと聞いていたが、意外と五月蝿い馬である。

そこから、長崎鼻へと歩き続ける。かなり距離がありトカラ馬のいた所から急いで歩いても1時間以上かかった。

砂浜を歩き途中から舗装道路を歩く。どうやら明後日、指宿菜の花マラソンがあるようだ。看板やキロ標示が各所にある。

長崎鼻は浦島太郎の伝説の残る竜宮神社がある。それほど大きくない神社だ。少し歩いた所に長崎鼻灯台がある。その先は岩礁になっている。

バスの時間が迫っていたので戻りバスを待つ。すぐに来た。

JR山川駅で降り西鹿児島行きに乗る。学生がかなり多い。西鹿児島で時間があったので焼きそば食べる。

国分駅でバスに乗り換える予定であったが、鹿児島空港行きのバス停は少し離れた所にあり気が付いた時にはバスは行ってしまった。仕方なく、タクシー使った。

カウンターで搭乗券を受け取りロビーで少し待った。正面には、今から乗る約300人乗りの機体が見える。時間が着たので機内に乗り込む。定刻に離陸した。鹿児島空港周辺はくもり空で何も見えなかったが、暫くすると夜景が見えた。

羽田には1回で着陸できず(滑走路が混雑していたためであろう)、少し、遅れて着陸した。

モノレールに乗り浜松町でJRの電車に乗り換え。東京駅では、予定の列車に乗り遅れてしまい、ホームライナー(ライナー券500円)で帰る。定員制なのでのんびり座って帰ることが出来た。千葉からは少し立っていたがすぐに座席は空いた。

帰りに飛行機使ったので色々見る時間が出来て良かった。
 
あとがき 
婆さんの1周忌が土曜日にあると言うことを1週間前に母親に突然言われた。夜行列車の指定席取ってあったので、予定通り出発。帰りは奥の手で飛行機を使う。このため時間短縮に成功。航空券の手配をどこに行ってすればよいのかと考えた。とりあえず、インターネットで検索したら、ネットとコンビニで航空券が簡単に購入出来てしまった(但し、3万円した←定価3万5千円)。野宿しようと考えテントを購入約3万円。しかしネット割引の格安ビジネスホテルに泊まる。翌、開聞岳登山の日は晴れの予報が小雨でうんざりする。開聞岳麓にはいぶすきゴルフクラブ開聞コースがあり、インターナショナルツアーの3戦目として、海外からかつては有名外国選手が出場していた。歴代優勝者にはトレビノ(第1回、1981年)やスコット・ホーク(第2、6回)、ランガー(第3回)サンディ・ライル(第4回)ジャンボと競り合って優勝したラリー・マイズ(第8回)などがいる。