US RIFLE 7.62mm M14
M14ライフルはアメリカ軍が第二次世界大戦以降に歩兵用火器として注目されたアサルトライフルという概念を具現化した最初のライフルであった。アサルトライフルはそれまでのボルトアクションやセミオート式の歩兵用ライフルとは異なり近接戦での優れた掃射力を付与する事、即ちフルオート機能の追加がその根幹にあるが、マシンガンとは異なりバイポッド(二脚架)を使用することなく通常射撃体勢、突撃姿勢でフルオート射撃を行うには従来よりも小口径の弾丸を使用する必要性があった。アメリカ軍はこの新型ライフルの開発ベースにそれまで使用していたセミオートマチックライフルのM1ガーランドを選択。クリップ弾倉式のガーランドに対して20発装填のボックス型弾倉を採用。フルオート射撃に対応するためにマズルには大型のハイダーが装備されハンドガード上部はより放熱効率の良い樹脂製に変更された。使用弾丸はM1ガーランドで使用されていた7.62x63mm(30-06)から口径を維持したまま小型化された7.62x51mmが採用された。この弾丸は長距離での優れた命中精度、射程距離などを持つ一方でフルオート射撃を持つアサルトライフルの弾薬としては不適合であった。しかしアメリカ軍は長射程、高威力の弾丸に固執し結果的にM14をM1ガーランドの派生モデル程度の存在に留める結果となってしまった。幾度かのテストモデルを経て完成したM14は1957年にアメリカ軍に制式採用され、他にバイポッドとフォアードグリップ、ピストルグリップを追加した分隊支援火器モデルM14A1などが使用された。製造は国営工廠のスプリングフィールドアーモリーの他にウインチェスター社、ハーリントン&リチャードソン社で行われ1964年に生産終了。民間販売では商標権などを獲得したアメリカのスプリングフィールド社によって生産されこの他に幾つかのカスタムメーカーが存在する。
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東京マルイ製M14のファイバーストックQDタイプ。これを入手する前にG&G製のM14を弄りましたがストック以外は、結構手を加えないと駄目な品物でしたので迷わずマルイ製を購入。このM14、ABS樹脂と亜鉛&アルミ&スチールのパーツで構成されていて現段階では贅沢を言わなければ外装パーツの交換は一切必要なし!贅沢を言えばきりが有りませんが。
ファイバーストックODタイプの箱。なかなか、渋い箱です。でっかい文字で「M14」が描かれています。
説明書は迷彩模様の箱の中に入っていて、表紙はなんかアメリカ軍の銃器マニュアル風になっています(笑)。30ページ以上あり結構なボリューム!凝ったマニュアルです。
フロント周りは全てアルミと亜鉛製で作られていてしっかりと出来ています。アウターバレルがアルミ製でフラッシュハイダー、フロントサイト、ガスブロック等が亜鉛製。ガスブロックは一体整形なのに良い作りです。
フラッシュハイダーはM3の芋ネジを外してからフロントサイト下のロックを緩めながらハイダーを前方にずらして外すことが出来ます。ネジはいつもの逆ネジなので正ネジタイプのサブレッサーは付きません。フルオートトレーサーはM16V.N.ver、AK47用アダプターを使用します。
レシーバー周り。メカボックスと一体化したレシーバーでダミーのボルトがチャージングハンドルと連動して動きます。左側面にはボルトストッパーと専用マウントと取り付けるネジが切ってあります。
ダミーボルト。ボルトと言うよりボルトカバー状でチャージングハンドルに連動して後方に移動します。ボルトカバーがオープン状態になるとver.7のメカボックス本体が顔を出します。今までのメカボックスと違い黒色に塗装されていて目立たなくなっています。
ボルトカバー前方にはボルトのモールドが掘られていて雰囲気を出しています。チャージングハンドルはハンドガード中心までロッドが伸びていてストロークは長く重たいです。引いて勢いよく前進させると「ジャキーッン」と心地よい金属音が響きます。
ハンドガードはツヤ有り黒のプラ製。ホップ調整はマガジンの直ぐ前に隠れず有るので調整は楽に出来るようになっています。ホップ初のクリックが付いていて”カチカチ”と心地よく調整が出来ます。でも、クリック間隔が短く調整するのに結構回す感じでした。
セレクターは右側にあり「A」がフルオートで何も書いてない面がセミオートのポジションです。
リアサイト。左側は上下の調整で奥に回すと上、手前だと下に動きます。右側は左右の調整で奥だと左、手前だと右に動きます。刻印も綺麗に入っています。刻印は3種類ほどあるらしくマルイが再現したのは国営兵器厰スプリングフィールド製です。
ボルトストップ。デフォルトでは固定されていて可動しません。
ちょっとした改造で可動可能!!

詳しくは↑リンクへ!
トリガー前に有るセーフティ。後方位置がセーフティONで前方位置がセーフティOFF。クリック感がありカチカチときくがロックが軽いのでちょっとした力で動いてしまうのが難点です・・・。
ファイバーストックODタイプの特徴である滑り止め用チェッカリング。目が細かくしっくりと手になじんできます。
ストック後方とグリップ部分。構えたときのストックの長さはA2と、さほど変わらない感じです。グリップ下の小さな穴はモーター位置を調整する六角レンチを入れる調整穴。モーター位置の調整はこの穴とメカボックスを取り出してからも調整可能です。
ストック前方にはスリング用のスイベルとバイポット用の取り付け穴が有ります。ただ、バイポットは旧MGC製のハリスタイプのバイポットを取り付けようとしましたが穴が少々小さくまた、アタッチメントのネジ長が短く取り付け出来ませんでした。マガジンハウジング部分はメカボックスも兼ねているので亜鉛製でガッチリと出来ています。
M14用20連タイプマガジン。7.62×51を20発収納するマガジンはM16用の5.56×45のマガジンに比べて大きいです。ストレートタイプなのでスッキリとしたシルエットで、装弾数は70発。ゲームに使用する時はこの、ノーマルマガジンを5本携帯します。
スチール製のバットプレート部分。ショルダーレストは可動し保持力をUPさせています。クリックが甘いので構えて撃っているうちに元の位置に戻ることが有ります。
バッテリーの入れ方。バッテリーはイーグルフォースの「GP2000mAh4/5サイズNi-MH9.6Vラージコネクタータイプ」を使用。従来のラージバッテリーの4/5サイズで、しかもニッケル水素なので長持&追加充電が出来とても便利なバッテリーです。FETスイッチを入れているのでコードが若干伸びていますがヒューズボックスをきちんと収納できればなんなくストックに入ります。
スリングは色々と考えました。コットン製、レザー製、ナイロン製等、色々と有りますが一応、中距離スナイパーライフルを前提に使用するので「スナイパーライフルならレザー製だ!」とM1/M14用レプリカのM1907レザースリングを購入。金具は真鍮製のピカピカ。