US RIFLE M16A4
アメリカ軍正式ライフルM16A2の後継アサルトライフルとして開発され、1999年にA2に変わって主に海兵隊へ支給され始めた。A2との大幅な違いはがアッパーレシーバーが光学機器に対応したフラットタイプに変更されている。セレクタ−はA2からの継承でセミ/3点バーストを採用。また、KNIGHTS社のM5R.A.Sを装備することにより多種の光学機器、オプションを取り付けられるようなっている。制作はCOLTT以外ににライセンスを取得したFN社も関わり「COLT刻印」と「FN刻印」の2種類が存在している。
現在イラクでよく見かける最新ライフルM16A4。以前から制作したいと思ってフレームを探していたら、日本のアルミレームの老舗「ZEKE」から発売されているのが分かり制作することになりました。しかし、ZEKEのアルミフレームには幾つか気になる点が有ったので今回はそこを重点的に改良しながらの作業で今までにない長い制作時間の1丁になってしまいました。
ZEKEフレームは現在、絶版になっています。今、入手出来るフレームはG&P、GuardeのFN刻印で、両方とも試してみたいですが、G&Pは過去のフレームを組んだ時、組み込みが大変だった思いがある(現在は修正されているかも?)ので、機会が有ればGuarderのフレームを試してみたです。
購入したZEKE製アルミフレーム。ZEKE製は「COLT刻印」と「FN刻印」の2種類が販売されていて作りはマルイ純正と同じアッパーレシーバーがモナカタイプになっています。
今回制作したモデルはFN刻印タイプ。そう、FN社でもM16を制作しています。FNマニアとしてはFN刻印ヴァージョンを制作しました。また、FN刻印が妙にカッコイイ!セレクターはA4なのでフルオートではなくバースト刻印。しっかりと再現されています。
まずはロアレシーバーの加工。メタルチャンバーを取り付けるため、フレームの給弾口とその周りを全てカット。アルミフレームにした場合はチャンバーはメタル製に交換しないと弾詰まりを起こす事が結構あります。
グリップの後ろの部分はエッジがきつかったのでヤスリで削って丸みを出しました。あと、ボルトフォアードアシストノブはKM企画のスチール製に交換するので突起の部分を削り取り付けしやすいように加工します。
アッパーレシーバーの加工。アッパーレシーバーは純正と同じモナカ構造になっています。以前M4で使用していたとき、このモナカで挟んでいる部分がゆるんでしまってフロントがぐらついたことが有ったので、今回は相互リンクさせて頂いている「ガンジニア」さんのHPを参考にエポキシ接着剤にて強化する事にしました。接合部分にエポキシ接着剤がはみ出るくらいたっぷりと塗ってから挟み、完全に硬化するまでバイスで固定。硬化後、はみ出た接着剤はカッターで切り落とし整形。これにより、一体成形のフレームと同じくらい頑丈になります。
フレームはマットブラックに塗装されていましたがテカテカと光っていて、しかも塗装時のむら等もあり仕上げが良くなかったので、ペーパーを掛けをして修正した後ダークパーカーで再塗装。上の写真と色の違いが分かります?
G&PのM5RASに付属されているガスパイプの穴がフレームに無いので開けます。フレームの凸部分をヤスリで削りドリルを使用してフレームに深さ3mmほどの穴あけ加工。切り先は4.5mm。
今回の最大のカスタムはレイル前方のネジ部分と刻印。ZEKE製はレイル部分をマルイ純正品を流用するのでレイル前部に固定用のネジが見え、また刻印が一切入っていない状態です。リアルを追求するとこの部分が、かなりデフォルメされてしまうのでネジの頭をパテで埋めレイルにはレーザー刻印を施す事にしました。
左がレーザー刻印を施す前のレイルで右がレーザー刻印後のレイル。レーザー刻印は「レーザー刻印工房nagai」へ外注。価格は送料込みで1,100円程。しかし、ちらの手違いで本来ならもう少し値段が斯かるとの事でしたが今回は特別に値段をサービスして頂きました。こちらの、不手際なのに料金をサービスして頂き感謝します。(次回はこの値段では出来ないとの事)。
刻印は指定通りのフォントで色も白色と、とても綺麗で大変満足いく仕上がりです。
レーザー刻印を施した後、フレームにレイルを取り付けネジの頭の部分とレイル部分にヤスリがけをし、パテを盛りヤスリと耐水ペーパーで整形。整形後はサーフェイサーを塗ってからダークパーカーにて塗装。これで、実物のフレームと同じようになり見栄えが良くなりました。
KM企画のスチール製ボルトフォアードアシストノブ。ZEKEフレームは他社製フレームと違いこのパーツが付属されて無く、プラ製の純正かKM企画のスチール製を付けるかの選択になり、迷わずKM製品を購入しました。
フレームに取り付ける時は赤線部分をヤスリで表面を粗くし瞬間接着剤でフレームに取り付ける。
組み込み完了したM16A4。ZEKE製のアルミキャリングハンドルも装着。純正のダミーボルトはそのまま組み込むと少々キツイので上部を2mm程削り調整。ホップにはLayLaxのストライクチャンバーBig-OutのHホップに交換済みです。
ボルトフォアードアシストノブ。やはり、プラ製よりスチール製の方が質感が良いですね。
キャリングハンドルを取り外した状態。このフラットレシーバー上に光学サイトを載せます。
マルイ純正のフラットレシーバーのレイルは、実物より若干寸法が違うらしく、スローレバータイプのマウントが使用できない場合があります。ねじ込み式は特に問題は無いです。
G&PのM5RASセットのアウターバレルはアルミの1本物。アルミフレームとデルタリングの組み合わせでM16シリーズの弱点である首周りの弱さが克服されます。また、付属のガスチューブにより、リアル性が増しています。
フロント部分。A2と同じ5ポートのバードゲージタイプ。バレル上部の刻印もA2と同じ。今回、使用したフロントパーツはG&PのM5RASセットに付いていた物で、今までのフロントセットと違いアルマイト処理ではなくブラックアルマイト処理になっていて黒色が鮮やかになっています。
フラッシュハイダーは、なにも処理されていないスチールの地肌そのままだったので錆止めも含めブラックパーカーにて塗装。
グリップは毎度おなじみのG&Pの強化グリップ。純正より3mm薄くとても握りやすいです。ストックはSR-16のストックを流用。
M16A4 仕様
使用パーツ パーツメーカー
●本体
・M16A2 東京マルイ
●フレーム&グリップ部分  
・M16A4用アルミフレームFN刻印 ZEKE
・キャリングハンドル
・スチールボルトフォアードアシストノブ KM企画
・A2タイプ強化グリップ G&P
●メカボックス内部
・ピストンヘッドPOM LayLax
・ステンレスハードシリンダー
・エアロシリンダーヘッドVer.2
・シーリングノズル
・EGベアリングスプリングガイドVer.2
・スプリング90%
・ノーマルピストン 東京マルイ
・FETスイッチ 自作
●バレル&チャンバー部分
・EGバレル509mm LayLax
・ストライクチャンバー
・メタルチャンバー G&P
・H-HOP Big-Out
●フロント部分   
・アウターバレル G&P
・フロントサイト
・フラッシュハイダー
・デルタリング
・A2ハンドガ−ド COLT
●ストック部分  
・固定ストック 東京マルイ
・メタルストックリング LayLax
●参考
・M16系分解手引き モケイパドック