- 飲んだ日:2002年1月20日
- 使ったグラス:シャルドネリザーブ
- チャームポイント
実に表情豊かです。
低めの温度では、火打石の香りや、草の香り、スモークの香りが楽しめます。
少し温度が上がってくると、オーク樽で熟成させたシャルドネと見まがうような栗の香りや甘味が感じられます。
- 備考
販売店の案内では、使用品種はセミヨン50%、ソービニヨンブラン30%、ミュスカデル20%とのことなのですが、
ブラインドテースティングをしたら私にはシャルドネと答えそうです。
じゃあ何で火打石の香りなどと書くのかと問い詰められそうですが、
(「火打石の香り」はソービニヨンブランの特徴とされることが多いらしいのです)
これは私の語彙不足からくるものかもしれません。
語彙不足を補うために似たワインを紹介すると、
ブエナビスタ(カリフォルニア)のシャルドネがかなり似た雰囲気です。(チリのモンテスアルファなども似た線かも知れません)
私は、この手のものをグラマーでない「スッキリとしたシャルドネ」と分類しています。
ここまでの内容だと、「ワインの入り口」の掲載基準ではぎりぎり落選なのですが、
これに加えて、ブエナビスタやモンテスアルファでは感じる苦味(ブエナビスタでは極僅かですが)が無い点と、
火打石の香りや草の僅か香りが彩りを添えている、
もう少し高い温度になると、かなり濃厚に栗の香りや甘味が感じられる、
の3点セットで私の評価はさらに急上昇となりました。
いろいろ工夫しながら飲むと本当に楽しめると思います。
1本のワインに良くぞこれだけのニュアンスを閉じ込めたものだと感心しました。
もっともそれぞれの長所のアピール(濃度)が弱いところも有るので、
積極的に良さを感じ取りながら飲まないと面白みに気づき難いだろうと思い
「初めて飲むならコレ」では無く「感動のワイン達」での紹介と致しました。
- 参考にならないウンチク
販売店での紹介文では、ロバートパーカー氏はオーブリオンと並ぶとコメントしたとか。
ヒュージョンソンさんのポケット・ワイン・ブックでも非常に高評価で、
「ボルドーの白ワインに関しては最良の醸造家のひとり、ドゥニ・デュブルディユーが産する確かな代物。」と書かれていました。
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