岡田栄造+清水久和 トークショー記録 2010年2月6日 勝ちどき btf 

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 その03

  清水久和 カーバチャーデザイン

岡田:これはカメラ

清水:これはまだフィルムカメラですね エーリアス系ソフトをちょっと習わせてもらって

岡田:海外行ってましたよね一回ね
清水:そうです3ヶ月間第一人者。使い方が凄い早いですね自転車乗るみたいに覚えられるんです。エーリアスって凄い複雑なんだけど ショートカット全部使ってね。そういうのを早く作るっていうのを学んだ
岡田:エーリアスを使うっていうのは社内的に「使おう」っていう

清水:いやいやいや。全然

 

岡田:じゃないんですか

清水:方向性を幾つか模索してて、3Dの。でそういう。NECが当時、その師匠に。その話を聞いた部長かなんかが「うちもやってみろ」と。最初僕が行った

岡田:はい。そのあとも
清水:そうです
岡田:でどうでした
清水:う〜ん僕は元々曲面が得意かな〜と思っていたんですね。だけど、図面の表現ではなかなか伝わり難くって 凄く おおくって。だからキヤノンに入った頃なかなか・・あんまり代表作に関して。布を貼ったりする・・・で苦労してて。丁度自分に合うソフトが出てきたな〜ということで。良かったですね〜。

岡田:
曲面が自由に扱えると。
清水:そう、イメージで言うとフリーハンドで3Dするみたいな。あんがいここからここまでの寸法とか
岡田:指定するよううな作り方ではない

清水:ロクロを回しているような感じがあって。断面処理だったり。
岡田:でもまあ、エーリアスでデザインしてもそれをそのまま工場に行けるものでもないんじゃないかと思うんですけど

清水そうそこね凄いもめてたんですよ大丈夫だったというか。一個目は凄く大変だったです。これはあんまり問題無いんですよ。成型品だから。
岡田:それでいよいよイクシー・デジタルの・・イクシーってアナログの時からありましたね。デジタルになって清水さんになった。

清水:デジタルでまだ別の人がやっていた。その頃丁度・・・・その後ですね。で帰って来てこれが一個目のイクシーなんですけど、やっぱり エーリアスの評判 当時すごくよくなくって。データー成形って。エーリアスデーター成形っていうことではかなり曖昧なソフトなんです。曖昧なデータしか書けない評判だった。それは作り方が悪かった。そこを長く居たんで。まあ行けるだろうと思ったんだけど。

これでは、後ろのちょっとした面だけしか使ってない。エーリアスの。

岡田:ああ そうなんですか
清水:はい。だからまだフル・エーリアスじゃない。ほんの後ろの一部のカーブだけで使った。
岡田:でもこのぬめとした表情はとても豊で。光沢となにかイクシーってまあすごくこう、四角い形に丸いのがばーんと大き目にあるのが。そういうアイコン的な形じゃないですか。それを踏襲しながら。

清水:僕がやったのは。これまで、イクシーって構図とか。もっとハードだった。色は黒いし、・・この辺が少し軟らかい感じにイメージが・・していった。

岡田:でこれは
 

 

清水:
イクシーデジタル600っていうやつで。これフル・エーリアスでやった。全部。
岡田:フルエーリアスが認められるようになったんですかね急に
清水まだ認められてなかったですね。簡単に説明すると、円柱を。全体曲面を保ったまま変形させていく。

 

岡田:本当に こういうやつから いじっていくんですか
清水:本当にあれです、最初。
岡田:円柱で!
清水:そうそう。
岡田:のばすとか。
清水:ぎゅーっとこの端を、早く 15分ぐらいで

岡田:もとのは チューブじゃなくってもいいんですね。球とか。
清水:プリミティブって呼ばれている単純な形態だったら
岡田:幾つかあるんですか、でチューブを選んだ。なんでチューブなですか
清水:チューブってコントロールしやすいんですよ。閉じているものって凄く角の部分。円から起こすとこちらの、最後の部分が

岡田:これまあホームページで。でこれが出来るわけですね
清水:そうですね。ちょっと柔らかめな感じが。

岡田:これは
清水:これは本当 苦労しましたから。これやったとき。データ含めて。寸法が出ないって怒られて。色んな所から。・・とか工場とか。そういった意味では凄く一番苦労した

岡田:寸法でないと
清水:寸法が無いんで

かいじょう ははははがややがや

岡田:そのまま作っていいんだよ〜みたいな
清水:そう、気にしないから
岡田:少し違おうが 良いから作れと
清水:そうそう
岡田:図面、あじゃあその人達はエーリアスのデータを見ながらああでもないこうでもないって、その人達はアールを自分たちで

清水:あのね〜工場の人って出来上がってきた部品を計りたい(計測)んですよ。ちゃんと出来ているか。ほんとうにそこなが無いんで。そういう意味では、う〜んだからゲージを作れって言ったんですね。5oピッチぐらいのゲージを全部作って当てていくしかないよと
岡田:ああ、というのでじゃーやってみますとなった
清水:色々その辺が めんどくさくって。

岡田:そういうことを一つ一つやって作っていったと
清水:そうですね〜これは思い出深いですよ


 (将軍様と呼ばれる)

岡田:なるほど。でまあそういう過程の中で清水さんは将軍様
清水:そうですね
岡田:呼ばれ

かいじょう ははははがややがや

岡田:キヤノンの将軍様

かいじょうははははがややがや

岡田:将軍様と呼ばれるようになっていった
清水:そうですね〜悪いことしましたやりたいことがあって。廻りを引き寄せるって時間がないんですよ。将軍様になってやるしかないんだよ ぶっふふふふ
岡田:控えめな清水さんが
清水そうです

岡田:そこで変わったんですかね、もしかして。ここは自分がやりたいようにやるぞと。それで売れて、非常に沢山売れて
清水:そうですね
岡田:社内の評価を得、衝撃でしたね〜
清水:それまでは僕の評価も実績もまったく無かったんで。で、このカーバチャーデザインで言うんですけど、・・

岡田:カーバチャーデザインって誰が名付けたんですか
清水:僕です。カーバチャーって板の反りとかカーバチャーって言うんですね
岡田:ああそうなの!なんとなく張りがあるような面とか。でその頃は、まあ後で出て来るんですけど。サボスタジオの活動もずーっと


 サボスタジオの活動

清水:そうです。
岡田:やられているんですけど。これはよく聞かれると思うんですけど。サボスタジオで展覧会とかやって社内的には大丈夫なんですか?実績も無い、大した実績も無い時代に
清水:あんまりやっぱりいい顔はされなかったというか。そんな協力的じゃなかった
岡田:協力はしないでしょうふふふ

かいじょう ははははがややがや

清水:会社のプリンターとか使うとよく怒られてまし

かいじょう はははは

岡田:それは怒るでしょう
清水:2万枚出力とか

かいじょう だいばくしょう ががが ははははは

岡田:それは良いんじゃないかと思うわけ、そこで清水さんは
清水:だれも使ってないから良いんじゃないかと。だから本も会社のプリンターで

岡田:ははは。カラーコピーで出来ているんですけど、それを全部会社のプリンターで お金掛かってないんです
清水:外でやると、1頁1500円ぐらい取られたんですよ、当時
岡田:カラーでね。カラーの出力高いですから。なるほど。まあ構わずやると。やりたいことはやるよと。そういうスタンスで
清水:そうです

岡田:だんだんこうこんな人かなと。

清水:段々ね
岡田:キヤノンの中で、この人は好きにやるんだという感じで
清水:う〜ん、今でも嫌がっている人いると思うんですけどね〜

岡田:今でもカラーコピーは使うんですか
清水:最近は使わないですね、うん。あのやっぱり色々言われたくないんで
岡田:あはははははは
清水:ふふ 最近はやんなくなって来ましたね

岡田:でもそうやって、そうそう個人の活動キヤノンの活動とで個人の活動やっているから、キャノンの仕事もいいのってあるんですか
清水:キヤノンで
岡田:キヤノンの仕事にも活かされていると、ふふふ ないんですか?
清水:なに僕自身が?
岡田:はい

清水;それはあると思いますよ
岡田:カメラ デザインするのにも、どういう部分
清水:それは分からないな〜

 ビデオカメラ

岡田:うふふふふふまあいいですわ、それでこれはデジタルビデオカメラ
清水:これそう。ビデオカメラ
岡田:これもカーバチャー
清水:そうですね

岡田:これはドーナツ状のやつは後から付けてるですね〜
清水:この上だけは別

岡田
:何考えながらこれを変形しているんですか。なんか機構みたいなものって、頭に在るんですか
清水:え これ 考えていることはなるべくシンプル作っていこうと。このエーリアスのデータって。色々シームと言われるラインを、幾らでも複雑に出来るんだけど、それをもうぐーっと我慢して造形しないと綺麗な曲面にならない

岡田:これで言うと、まあ握る部分とあとレンズが入る部分は作りながら、シンプルにと考える。それとも元になるモデルがあって

清水:いや、これはもう作りながら、
岡田:なんであんなドーナツの形しているの
清水:あれ
岡田:え、ディスクなんですか
清水:そう!そうそう ふふふふふ

かいじょう  ははははがややがや

清水:DVDデスクだから
岡田:DVDディスクだからああいうの付いていると
清水:そうそう

岡田:なるほど。デスクが入るところと握るところと、レンズとというのを巧く破綻無く繋げるような、図面を作ると。言葉で言うのは簡単ですけど。ね〜大変ですね〜。あとあの〜清水さん楕円が好きじゃないですか、好きでしょう
清水:うん

岡田:イクシーデジタルもそうですけど。ああいうアナ、マイクの穴とか。ああいう細かい所楕円ですよね〜
清水:そうですね
岡田:あのDVDってやつも、どうして楕円?

清水:楕円て、連続曲面というか滑らかなカーブなんですよ、形で。円もそうなんですけど、楕円てその
岡田:無理がない
清水:そうそうそう、繋げていった曲線じゃない

岡田:段々時間がなくなってきましたね〜、まあそんな感じで飛ばしましょう

かいじょう ははははがややがや

岡田:これも綺麗ですよね〜名作ですね、こんなデジカメないですよ

清水:モデリング自体は適当なんですよ
岡田:そうなですか
清水吟味してない
岡田:こんなもんだろうと
清水:そう

岡田:仕事は早いわけですね清水さん、悩まない
清水最近
岡田:歴代のこれ全部清水さんがやってきた
清水:そうですね、これこれは凄いですね、机。

清水:ちょっとカーブだけじゃ
岡田:飽きた

かいじょうははははがややがや

岡田:
これ あったやつをもうちょっとカーブさせる
清水:うん 45:15

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