建築あそび記録 佐藤敏宏 作成

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八重樫直人さんの記録  3の2       


 



で、これは障子すべて開け広げて解放している空間ですけれども、これは和室もかな  り開いてる状態ですが、基本的にはこちらのラインとL字に曲がるラインで繋がった  中間領域ということを意識して、この辺の可変の扉を動かすことによって、こういっ  た領域が、さらに奥の方まで広がる。これで領域の互換性みたいなところを計画している。


これは逆からエントランス側を見た、こちら側にはこういった開け閉めができる。この辺が障子で納めることによって、わりと閉じることもできるんですけど、和室まで開けることによって、ボリュームが約2倍ぐらいの中間領域を作ることができます。




これは柱越しに向こうに、東側に見える大樹群とコチラの和室、キッチンも含めてんですが、言ってみれば、こっちからこっちがプライベートなゾーンで、コチラ側が住宅の機能から選びだしたワークスペースである、ダイニングリビングを含めた大きな24〜5帖の広間なんですけれど、こうした、ここに土間があるわけで、土間から入った、空間のこのこの先に切り取られた風景を用意しておく。


こういった空間を…向こうに、非常に抽象的な空間を用意しました。







逆からみてる、障子戸を閉めてる状態ですが、ここを閉じることによって完結した形にも一応は見える。





じゃもう一端前に戻ります。

山中 いまの床ってシナベニヤ。

八重樫 そう。シナベニヤ。

山中 サブロクの

八重樫 居間はシハチかな
で、次は先月末竣工した山形の住宅です。これはいま見た、土間といわれる部分、それからここにある白いところも、大扉を動かすことによって領域化されるわけですけれども、こちら、ここでかなり…境界の話しを、人間の力で0にするという境界を作ったわけですが、どうもそれではなかなか怪しい。
空間の領域を規定するのにはアクティブ過ぎて、曖昧さが無くて、0か100の境界しかなくて、勿論ガラス使う例たくさんあるんですけど、僕らもガラス使うとどうなるかということを、次の山形で実験。自分たちの意識を確認するために実験した住宅です。
 これはこのへんに和室が一つあって、エントランスホールがあって、ダイニング、リビングと分けることが出来るんですが、ここは両親の寝室を含めてインビトイーンして、十字形にしました。
 これはこのまま正方形で上下階なんで、この断面を見ると2階のホール、立体的なインビトイーンとしてもすこしデザイン出来ないかと思って、単純な図式として、形態化したとういうのが山形の家ですね。
ここでは五戸では平面的な中間領域でしたけれど、山形では立体的な中間領域を2階のホールを含めてデザインし、空間を仕切ったからどうなるかていうことを、再認識する。 ですからここにあるように、ダイニングリビングスペースと、畳の部屋と、エントランスホールと、ここにマスターベッドルームがある。
2階は部屋が二つ、両脇にあって、吹き抜けがあり…
 青森の場合はコスト言うと坪60万ぐらい、山形のやつは坪が40万。
これは正方形。9メーター四方の立ち上がり7メーター強。
 ここれがエントランスになるわけですが、南側に大きな開口を設けて、これはガラス、
これが遠景から見た。
 この時は、プランの話しもそうですけども、この辺が山形の、一寸今日スライド用意出来なかったんですけれど、元々風景が田圃の所を宅地化した所で、言ってみればこういったハウスメーカーの建物が将来建っていくわけですね。
 もともとこれが建ち始めたとき裏のこれしか無かったのものが、これが着工するとドンドン何処ぞのハウスメーカーの工務店が建て始める。
 それを考えたとき将来の予測が出来ない場所でもありましたので、どうしようかとみんな悩みつつデザインしましたが、ま、その僕らの方向性いろいろ考えて、全ての装飾を、勿論無くして、この建つ場所みたいなものを生かす、周囲とディファレンティエーションしていくような形で、こういうふうに置かざるを得なかった。












これはまた近づいたもの






この辺に十字形に対して、居間がこういうふうにある。ガラスは全てfixで開くところはメクラのサッシです。








これは夜景。まぁー、エントランス横のガラスと、ここに階段がある。階段ホールと2階の部屋。これ西側の面。








これで夜景を終わります。次にプラン。内部。







これが内部の空間ですけれども。さっきの十字形はこういう方向とこういう方向。四隅に階段室と納戸、手前にはキッチンとコチラがお風呂。そういった機能を四隅に追い込んで、9分割をした。で、ここが畳の部屋。でマスターベッドルームとリビングダイニングという環境があって、2階のホールと吹き抜けで繋がっている。でここには4枚の引き違扉と縦軸回転扉がある。これを閉めることによって、空間を区切る。先ほど言った可変性をここで出来る可能性を含めている。



これが玄関ホール側から見た畳の部屋






これ逆から、畳の方から、玄関側を見た、コチラ側がリビングでホール。畳の部屋。ここがふさがれて、ある区切られた空間がある。






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