大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日 home 福井一朗 さん ことば閲覧 2008年 5月17日夕方 MILBOOKSにて その01 その02 その03 その01 0分〜15分14秒 佐藤:大丈夫ですか 今しゃべっていて良いですか はじめまして 福井:ふくいと もうします 佐藤:ああ名刺ね 名刺 ださなくちゃ 福井一朗さんですか さとうですはじめまして 福井:文字起こし人 佐藤:ここで喋って聞いたことばを文字起こしして WEBに公開して歩いているんです 福井:ふへえへへ WEBも何度か拝見しました 佐藤:ああそうですか それはどうもどうも 誤字脱字だらけですけど 柳原:なにかいろいろ見てくれてて 佐藤:ああそうですか 柳原:案内したら いろいろ紹介してもらった 佐藤:来る前に知っていた 福井:うちの方がわりと ネットで本を売っているので 全国にお客さん居ているし 佐藤:ああそうなんですか 福井:大阪の情報だけでちゅうんじゃない 方がいいかな〜と思って いろいろ紹介さしてもらってます 佐藤:ああそうですか どうもありがとうございます それはいいことだ 柳原へへへえ 佐藤:今回は 大阪聞き取り調査に来て 福井:はい 佐藤:今日が最後で おまえ喋れって言われたんでしょうがないので 福井:ははは 佐藤:今夜 喋るんですけど 福井:いや〜建築の本ね〜 佐藤:建築じゃない本一杯あるじゃないですか 福井:ドンドン減って行く 建築の本が わらい 柳原:建築の本 じつは少ないんですよ 福井:なかなかね 佐藤:この中の写真を撮っていいですか 福井:ああどうぞ どうぞ 佐藤:ああ 本だけじゃなくって 絵も売ってらっしゃるんだ 福井:これはね 今回初めてなんですよ 佐藤:この3段ぐらいを貸していると 福井:完全にじゃー一緒にやろうか みたいな 感じで 佐藤:美術館みたいにもなっている 福井:逆にね今回の彼の企画というのは 3ヶ月間毎週新作入れ換え と言うか 佐藤:毎週入れ換え!! 福井:出来たら直ぐ見せろみたいな 佐藤:おれとおんなじだな いきなり来てお前は誰だと聞いてそのままアップする 毎週新作を展示するか 柳原:建築のパフォーマンス 福井:ふふふっふ 昨日もね コンテンツの時のお客さん で建築の ハウスメーカに勤めているんだけど 京都造形通信を受けて 建築に改めて興味をもった みたいな人が居る 佐藤:福井さんは建築出たってどこを出たんですか 福井:僕は関西大学です 佐藤:関西大学で 生まれは関西ですか 福井:岡山です 佐藤:福岡のどこあたりですか 福井;ちょうどど真ん中あたりです 佐藤:山陽新幹線沿いですか 福井:もっと北の方です 佐藤:とういうことは広島県っじゃなくって 島根県ですか県境は 鳥取県 福井:鳥取県があって 岡山は真四角ぐらいですから 丁度本当にど真ん中ぐらい 佐藤:浄土寺浄土堂は岡山ですよね 柳原:兵庫です 佐藤:兵庫か ああ県境か もっと向こうか それで関西大学で建築を学んで いつの間にか本屋さんに成った と言う 福井:はははは 佐藤:これは重要な事です 笑ってる場合じゃない 福井:本当に脱線 脱線で あれなんですよ 柳原:おもしろい経歴です カフェもやっていたり 佐藤:ああそうなんですか 福井:建築も歴史の方なんで 佐藤:ジャーインタビューしちゃおう これそのまま 福井:乗っちゃうんですか〜 佐藤:だめだったら 俺の話を聞きに来てもらえばいいけど 福井:はい 佐藤:ここに座らしてもらっていいですか 福井:僕あんまり自分の事をどこにも 書いたこと無いから 佐藤:ああ 書いたことない 俺が偶然インタビューして 柳原:僕ねインタビュー聞いているのがメチャ楽しいんですよ 福井:と言うのはね 個人というのはね 本屋だけど 個人で本屋さんというのは 柳原;一応 福井さんの歴史は気になるところですよ なぜここでやっているか 福井:ははあははは 佐藤:帽子は被ったままで ああそうですか メモしておかないと解らなくなる 高校とか中学は 岡山の学校ですか 福井:岡山ですね 佐藤:何年生まれですか 福井:僕は西暦だけど 1972年です 佐藤:1972年 36才 福井:はい 佐藤;高校まで岡山で地元の高校ですか 福井:地元です もう地元 じもとで 佐藤:関西大学の建築学科ですか 福井:工学部の建築学科です 佐藤:先生はだれなんでしょうか 福井:研究室はながい先生ですね ナガイノリオさんと言う 佐藤:知らない名前だな 福井:歴史の方です 佐藤:最初から建築の歴史を勉強しようと 決め打ちですか 高校の時から 福井:4年生で研究室 入るんですけど その時に一番 講義受けてて 割とシックリ来たと言うのが 佐藤;歴史はそりゃオモロイですよ 建築史はどのあたりですか 福井:ええと日本ですね 日本の禅宗寺院の 佐藤:え ぜん 福井:禅寺です 佐藤:じゃ鎌倉あたりですか 福井:京都ですね 五山 佐藤:何時代ですかね 室町 福井;そうですね もうちょっと後 佐藤:近世か中世かの境目あたりかな 福井:もう自分でも思い出さないとでない わらう 佐藤:もう忘れている そうですか 最初1,2年は歴史は別なのかな 福井:3年生までほとんど 関西大学の場合は あんまり関係なかったんですよ 佐藤:ああそうかそうか それで4年生になって 福井:卒業制作するか 研究論文書くか 佐藤:それで論文書かれたですか 福井;そのころまでは割と 設計の方も興味があったんで 佐藤:設計した 福井:わらいならが 描いたんですよ 佐藤:卒業設計しちゃっった 福井:ははあはははは しちゃったんですよ 佐藤:なんだ 論文ほしかったな〜 福井;その研究室入って大学院に 行ったんですね そのままあ 佐藤:デザインの大学院ですよね 福井:いやその先生の 逆の 本読んだり おもしろかったし 佐藤:それでは修士論文ください 福井;それがね 僕は無いんです 佐藤:な〜もったいないな〜 無いの どうしたの 福井;そっからが 酷いんで ふはあははは 何かね大学院の1年生の時は もう講義ばっかりで とにかく単位は 全部とっちゃって あと1年で修士書いて 終わりって感じだった その時にこう 何か就職するのに 1年のばしたら 2年のばした だけ みたいやな〜と 佐藤:はははは モラトリアムというやつだな 福井;そうですね 佐藤;先送っちゃった 福井;そう それが何となく こう 佐藤:うしろめたくって 福井:はあはははは 何を思ったか休学して 佐藤:休学した 福井:わらい バイトしながら 大学院の他の講義受けたり 佐藤:関西大学内では 越境できるわけだ 福井:出来るんですよ 学部の頃からチョコチョコ 佐藤:ちょろちょろ覗いていたのは何学部の授業ですか 福井:覗いていたのは社会学部と文学部の哲学科とか 佐藤:概念の方へ飛んだんだな 福井:まあ 哲学科の中にも宗教とか あるんで その建築史の方が 宗教建築じゃないですか ちょっとくっついて聞きかじりで 佐藤:建築の歴史からいえば王道ですね 王道じゃないですかね 福井:はあははは 何でかっというと おもしろい人が一杯いたんですね たまたま 佐藤:宗教を考えている哲学者がおもしろい人が多かった 福井;哲学科の 宗教人類学 とか 佐藤:宗教人類学とかいう学問があるのか 福井;人類学というのかな 宗教学の人類学というのかな 佐藤:おれ初耳 どんな学問なんですか 福井;わりとね そん時は バリのもともとの宗教 というか原始宗教というか フィールドワークやったりとかしてる人達が居たりして 佐藤:ああそうか 原始宗教とか アニミズムの世界というのは似ているんですかね 福井:まあ近いです ほんで まあバリは特に そういうので 研究盛んだった し。またそこで着いて行っちゃったんですよ わははあはあは 佐藤:いいね〜いいね 〜 ひろーいね〜 どのの島へ渡ったんですか 福井:それはもうバリ島ですよ インドネシアのバリ島へ行って 佐藤:あれは今はイスラム教ではないんですか 福井:ヒンドゥーです バリヒンドゥーですね インドネシアは一番古いのは仏教 入ってきたのが一番古いくって その前になにか アニミズムがあって その後イスラムが インドネシアのジャワ島の方は イスラムが入って来て 佐藤:じゃー島々で今の分かれいるんだ 福井:分かれてますね 島毎に分かれてますね 佐藤:島だらけだけど 無理矢理一つの国に仕立てたみたいだ 福井:戦後そうした だから標準語のインドネシア語って いうのはかなり英語に近い それで島々で ジャワ語 バリにはバリ語も喋れるし 英語も 勉強するし 佐藤:人類学だか社会学だか宗教学だかわからない島状態になってますね 境界が溶けていってしまう 福井:なにか日本 以外の国で いきなりそう言う所に行っちゃったんで わらい 楽しくって はははは 佐藤:それはそうだわね いきなり動物化 しちゃうわけだから 宗教の動物化だからさ 福井:フィールドワーク入った所は 電気も来てないような 村とか 佐藤:そうか凄いね 福井;そんなかで泊まって 佐藤:路上で寝るんじゃなくって 原生林に踏み込んで寝るかんじだね 福井;そうですね 佐藤;それでは 論文書いてる暇はないですね 楽しいもの 福井;なんか楽しい 楽しいで ともにおわらい お金貯めては海外に 行ったりと言う 感じで 佐藤:そうか大学院に行って宗教建築に出会って、段々に横ずれしていく わけだな 福井:そうですね 佐藤:哲学史して そしてタダの旅行者になってしまう 福井;ほどんどバイトして 図書館は けっこう大きかったんで学校の 図書館行っているか 海外行っているか 佐藤;海外って やっぱりバリ島なんでしょう 福井:バリは一番多かった 長かったし 佐藤;あとはアジアですか インドとか 福井;あとは韓国 その前の時に学部の時に イタリアは行っていたんですけど 佐藤:どっちかと言うとヨーロパよりはアジアが多いと 福井:僕はね完全に旅行感覚だったので アジアの方が楽しかった 佐藤:観察しに行くならアジアだぜ 福井;それこど当時 沢木耕太郎の深夜特急とか そのままでしたからね へへへへ 佐藤:沢木耕太郎に反応して 福井:それは全然知らなかったんですよ 佐藤:はあははあ 福井:バリから入ってインドネシアの ジャカルタ まで電車で なんとかして行かないと 帰れないと 佐藤:文章上手いだもの 福井:そんな事を 休学している間1年 経て 戻ってみたら あとは就職活動 するだけみたいな 論文書いて就職活動する だけみたな 佐藤:一応論文はかいたんですか 旅人で終わらなかった 福井;いやそこで終わっちゃったんですよ 僕は 佐藤;じゃー今も旅の途中だ 福井;そう 佐藤:いいじゃないですか これから書けば 福井:なにかね その時に かなり本は どっぷりだったんで どうしようかな〜と 佐藤:これはメインの仕事ではないわけだよね 福井:ほほほほへへへへ 佐藤:旅人としては とりあえず本屋に降り 寄宿しておいて 福井;そう言ってもらえると 楽しいかな〜と 佐藤:聞いててそう思うもの俺は 福井:そう言う感じですか うん なんかね 本はやっぱり好き で本だらけに成っていたので 佐藤;なんで 文字とか本に反応しちゃうでしょうかね 福井;なでしょうね〜 佐藤:不思議ですよね 福井;まあその研究室へ入って 建築の勉強 と言うよりも 文献アサリばっかり なてしまって 切っ掛けとしては大きかった かもしれないです 佐藤:おれは建築という 概念的な 言葉のなかにも 建築空間というか 言論空間が出来ていると思うし 物でも空間は作れるし どっちでも作れるんだけども 両方横断も出来る わけだよね 建築を考える人は 言葉で出来ている空間もおもしろいがれる 在る意味では本は建築みたいなものだからね 建築はメデアだから 本は紙の上に文字を載っけてているだけだけども この中に思想も時間の埋まってるじゃないですか 空間も 埋まっているじゃないですか 福井;そうなですよね やっぱり本のデータ みたに取るのはちょっと違う 変わっている人が沢山いるから そこで良い仕事をしてる人も 一杯いるわけで その時間を考える だけで 佐藤;建築物は世界を変えないけど 言葉は世界を変えると思うよね それでこいつのほうが長生きするからさ 福井;ふはあはははは 15分 14秒 次のページへ |