仙台 ことば悦覧 2008年12月02日 home 鈴木茜 さん ことば悦覧 01 02 03 01 佐藤:インタビューよろしくお願いいたします 鈴木:はい、よろしくお願いしま〜す 佐藤:名刺などありますか? 鈴木:ないです 佐藤:連絡先などを持参したノートに書いて頂けますか。僕のホームぺーじを見ていただけると分かると思うんですが 鈴木:はい何度もみました、もう。 佐藤:ケイタイとか住所とかを20年間追い続けますので、計5回インタビューしたいと思いますので よろしくねがいます 鈴木:凄いですよね〜 佐藤:連絡先が途絶えると困るので。オジサンはもうすでに57才だから 鈴木:20年! 佐藤:20年ってそんなに長くないですよ 鈴木:そうですか 佐藤:あっという間ですよ、それでは 鈴木さんはどこでお生まれになったですか? 鈴木:私は あの〜転勤族なんで、生まれは一応青森なんですけど。う〜その後はもう日本は10個ぐらい回りましたね。転々とね2年ごとぐらいに転勤して。中学校の時は北京に住んでました。 佐藤:転勤族 はぁはあはぁ。ということは古里は日本各地ということですね 鈴木:古里は無い!と 佐藤:はははははははは、あるじゃないですか日本各地 鈴木:まあ日本ということぐらいですね ふふぃふふぃふふ そうです 佐藤:小学校は転々と何回かわっったんですか? 鈴木:小学校3回です 佐藤:中学校は? 鈴木:中学校はずーっと一緒です。あ、中学校は2回かな。 佐藤:それで高校は青森なんですか? 鈴木:いや高校は山形です 佐藤:あれ山形!あ。そうなんだ。今日一番聞きたいのは、どうして東北大学の建築学科に入ったのかな〜?ということです。まずね。 鈴木:山形に居たからですよね、一番の理由はね。山形に居ると基本的には東北大に入るみたいなのが夢みたいな雰囲気が有って、東北地方はだいたいそうだと思いますよ。福島もそうじゃないですか。あ福島は東京に近いのかな〜 佐藤:ああああ 鈴木:山形とか秋田とか青森とかだと本当に、とりあえず東北大目指せ!みたいなとこが 佐藤:福島もそうだね 福島高校の最初の遠足が東北大学キャンパス見学 ふふふふふふたしか そういうのを子供達はやっていたような気がする 大学はここに入るんだみたいな遠足あった あるね 鈴木:うんうん 佐藤:東北大に入るのが夢で。建築を選んだのは? 鈴木:建築を選んだのは、そうですね〜 う〜ん。転勤族だったんで、色々な家に住んでるというか。そういうのがあったりして。あとは結構、まあ転勤族って言っても、好きこのんでやっている訳じゃなくって、一応家を買いたいな〜みたいな事を家族では言っていて、よくモデルルームとか見に行っていたんです 佐藤:うははははははは〜、ああそうか ハウスメーカーが集まっている 鈴木:そうです!そうです 佐藤:転勤族だと 家っていうものに対して、凄い願望が 鈴木:ああ ありますね〜たぶん 佐藤:も〜定住したい!みたいな 鈴木:うんうんうん ありますね。で一回、中国に行った のが中学生の時に 佐藤:中国はどですか? 鈴木:北京です 佐藤:首都だから 鈴木:北京に中学生の時に行ったんですけど、その直前ぐらいに一回家を買ったですよ。浦和に。 佐藤:はあはあはあ 鈴木:それで、私的にはそん時、すーごい嬉しかったですね。 佐藤:あ家だ〜!ってね 鈴木:そうです、自分の部屋とかちゃんと在ってみたいな。マイホームみたいな 佐藤:ほんまにマイホームね 鈴木:でも「お父さん中国に行く」って言うんで、お父さんにとっては初めての海外だったわけです。 佐藤:ふんふん 鈴木:そしたら「一人で行きたくない」みたいなことを うはああ 佐藤:ああ なるほどね 鈴木:はい 佐藤:それはそうだよね 家族は何なんだって思いますよばらバラ暮らしなら 鈴木:そうですね〜 佐藤:家族をつなぎ止めるはずの住宅というものから、建築に 鈴木:そうですね〜 佐藤:一番最初に転勤してあるいてる時 住んでいる所を意識したのは、やっぱりアパートとかマンションとか 色々あると思うんだけども、どういう場所でしたか? 鈴木:ずっと社宅みたいな所に住んで 佐藤:極一般的な 2LDK公団タイプみたいな、感じですか 鈴木:そうです。LDKというか DKみたいなんです。 佐藤:狭いんだ 鈴木:3DKとか、部屋はあるけどリビングは無いみたいな。 佐藤:ああ3DKね 鈴木:うん 佐藤:ああ そうか〜 そういう環境にみんなで住んでいて、家族みんなでマイホームをなんとかしたい!と 鈴木:そうです、そうです 佐藤:狭いから? 鈴木:狭いからというより定住するというか、ある場所に永く住み続けるっていうことの方にたぶん憧れたんだと思います。転勤 佐藤:ああそうか 鈴木:お父さんとしても単身赴任するにしても たぶんマイホームとかが在って 帰る場所が有った方が好いだろうと思ってたんだと思うんですけど。ふふふふふ 結局まあ その家は本当に2ヶ月しか住まなかったんですね 佐藤:たった2ヶ月!売っちゃったのそれを 鈴木:売ったんですよ 佐藤:あら あら あら 鈴木:かなり 佐藤:儚い夢だ、シャボン玉のように消えた! 鈴木:そうですよ もうだからも〜 けっこう家としても損したと思うんですけど 佐藤:それはいつ頃ですか、生年月日聞かなかったけど 鈴木:私、1985年 佐藤:1985年とすると10年後ぐらいかな 鈴木:2000年頃 佐藤:景気悪い時だったね 鈴木:私が生まれた時にはバブル弾けてたと、あんまり景気が悪いとか 佐藤:85年あたりから数年バブルの時だよ 鈴木:ああ記憶に 佐藤:覚えてないよね ふふふふうふ 中学生というとは 12〜3才ぐらいか、丁度金融ビックバンの大不況の当たりにお家を買い求めたけど、北京に行ってしまったと。 鈴木:うんうん。そうですね〜そうか、家に対する憧れみたいなのが、今思えばあったのかな〜 佐藤:家って何だろうって、住宅ってね。家族中で思っていた訳でしょう? 鈴木:そうかも ああ〜っていうか あんまりそこを考えたことが無かったけど、それが初めての原点なのかもしれない。 佐藤:普通なら巨大なビルディング見てね将来こういのドデカイの設計しよう〜と思う、憧れなんかもあるじゃん 鈴木:確かに 佐藤:駅なんか見て 色んな人が交通してる場をデザイしたいとかね、誰でも体験してるからさ〜 こういうの面白いな〜って思う人もいるだろうし。建築に入り方は色んな扉が在ると思うんですけども マイホーム。ニューファミリ型マイホームだよね。 鈴木:そうです 佐藤:お父さん50才に成ってないぐらいでしょう 鈴木:うんうん 佐藤:それで北京では何処に暮らしたんですか?四合院とか古い中国の住宅に暮らしたんですか? 鈴木:北京はもう本当に外国人が住むような、 佐藤:平屋とか、古い建物なの 鈴木:古くないです。最初二戸 一回越したんですけど、最初は普通のマンションみたいな所ですね。 佐藤:中国の人々と混じり合っているんじゃなくって、日本人だけが 鈴木:日本人とヨーロッパ人 佐藤:外国からやって来た人達が住むような区域になっているんだ 鈴木:そうですプールとか付いていたりして、プールとかテニスコートとか 佐藤:へーえ、金持ちが住んでいる 鈴木:そう、まるでニワカに金持ちに ふはあははああふふぃふぃふふふふ 佐藤:一元何円でしたか 鈴木:今よりはちょっと安かったと思いますけど、その頃は今みたいに都会じゃなかったです 佐藤:その頃だと換算すると2万円ぐらいの給料しか取ってない時代じゃないのかな? 鈴木:そうです、だた今もその上の方はそうかもしんないけど基本的には変わってないと思います。 佐藤:急に大金持ちの世界の住人に成ってしまったんだ 鈴木:本当です ふふふぃふぃふい 佐藤:財布だけが急に大きく膨らんだみたいな 鈴木:金銭感覚が麻痺ですよね 佐藤:おかしくなるよね、10倍、もうちょっとあるかな〜 鈴木:たぶん 10倍ぐらい、出掛ける時は必ずタクシーみたいな 佐藤:0一個増えた感覚だもんね 鈴木:そう 違いますね〜 佐藤:へーえ そこは何年居たんですか? 鈴木:3年 佐藤:結構居ましたね〜中学時代は全てだ 鈴木:そうです 佐藤:学校は日本人だけの学校ですか 鈴木:日本人学校です 佐藤:そうですか、それで高校は日本の高校に入学 鈴木:はい 佐藤:山形の高校に入って、お父さん転勤しているけど、もう自分は寮にとか入れるものね高校生だとね 鈴木:そうですね。山形は私妹いるんですけど、妹とお母さんと私と3人で棲んでいて、お父さんまた相変わらず転々としてるという。 佐藤:今も山形に住んでいるということですか? 鈴木:今は違います、今はまた複雑なんです 佐藤:はははははは 鈴木:ふふふふふ ふぃうふふ 佐藤:過剰流動というか、凄いね、当たり前なのかな今は 鈴木:いや〜どうなんですかね〜。実家っていう概念が無いですよ。 佐藤:ね 鈴木:家族が4人居て、2人以上住んでいるとそこが実家になるみたいな 佐藤:血縁関係が凄く気になりますか?一人暮らししようとは思わないんですか? 鈴木:早く結婚したいですね 佐藤:ふふふふふ寂しいですか? 鈴木:寂しい!です。 佐藤:ああそうか、やっぱり転々転々渡り歩いていると、色んなところを漂泊するような、流れて生きていると。 誰かと一緒に定住したいという 鈴木:うん、ありますね〜 佐藤:遊牧民だったらね、馬の背中に住み暮らし草原を漂うっていうこともあるけど、定住したい!と。それは鈴木茜さんの特徴かもしれないです 鈴木:定住したいのかな〜。その辺は微妙なバランスだと思います。仙台 がだから一番永いんです。今5年目とかなんで 佐藤:修士に入ったからね 鈴木:そうですね 佐藤:今は自炊してらっしゃるんですか? 鈴木:自炊してますね 佐藤:そうか、仙台に来て初めて5年間ズーット同じ所に居るという感じなんですか?やっぱりアパートを何件も移転している 鈴木:3戸目です 佐藤:ふははははははは 鈴木:何か引っ越し癖みたなのがあるんですよ、あと物に対する拘りがあんまり無いな〜と思っていて。 佐藤:物というのは 持ち物? 鈴木:引っ越すたびに持っていくよりは捨てた方が安いみたいな事があって 佐藤:レンタルしていると 鈴木:レンタルというかまあ〜、安い物買って捨てるか、もしくは高い重いものは買わないとか。子供の頃から持っている慣れ親しんだ物とかってほとんど無くって。 佐藤:そうか。一番永くもって歩かなきゃいけないものは何ですか?冷蔵庫は要らないとして。ケイタイ電話ですかやっぱり 鈴木:今ですか 佐藤:持って歩く物は、まさか炬燵とか言わないでしょうから、必ず持っていく物 鈴木:ああ、今たぶんずーっと持っている物はスヌーピーの縫いぐるみ 佐藤:はあははははは 鈴木:ふぃふふぃふふふ 佐藤:ケイタイ電話じゃないのか〜縫いぐるみね〜 鈴木:持ち歩いている物ですか? 佐藤:3回引っ越したんでしょうから、その間持っている物?大きなものは持たないように暮らしているけど何かは持ち歩いている? 鈴木:ああ鞄。と鞄に収まる物 佐藤:う、ふふふふ 鈴木:ふぃふふぃふふふふ 佐藤:意外だね、料理とかしないの 鈴木:料理はしますけど 五十嵐太郎:卒計の話はしたの 佐藤:いや これからです、鈴木さんは転々と世界を歩き暮らしていたのでそのことです 五十嵐:ああそうか 鈴木:歴史が長い 佐藤:なんで建築を始めたのか聞いたらね 鈴木:ながながとなってしまいました 佐藤:まだ10分ぐらいだから大丈夫ですよ。とりあえず定住しないで転々と歩いてるんだけど。鈴木さんの世代はケイタイは当たり前になった世代じゃないんですか?高校生ぐらいから使っていた 鈴木:そうですね 佐藤:ポケベルとかの世代ではないよね 鈴木:ポケベル世代では一寸ないですね 佐藤:中学生からケイタイ持っていた 鈴木:私たちは高校の入学祝いに買ってもらうっていう雰囲気です 佐藤:ああそうかそうか 鈴木:うん 佐藤;高校生になったらケイタイ持つ、今は小学生でも持っている 鈴木:持ってますね〜 佐藤:10年ぐらい前ですね 鈴木:そうか 佐藤:一斉にケイタイ持ち始めて行き渡った当たりかな、そうですか。東北大に無事入学して それでどうでしたか?勉強。建築は面白くなかったんじゃないの 鈴木:いや建築は私本当によかったな〜と思います。 佐藤:どういうふうに? 鈴木:何かその。結構 建築に入る人って、建築家になりたいと思って入って来ると思うですけど 佐藤:そうなの? 鈴木:違いますか?最初っから構造やりたいとか設備をやりたいとか 佐藤:分からない、だから聞いているんですけど。皆さんなんで?建築なんかを目指しているのか?分かりにくいじゃないですか。 鈴木:うん 佐藤:そのうえに色んな人と関わらないと出来ないじゃないですか 鈴木:う〜ん 佐藤:作るっていうことだけだど、デザイナ〜になり で家具作ったり什器をデザイしたり 鈴木:あ〜あ 佐藤:そちらのほうが法律も少ないだろうし 鈴木:いやた ぶんそこまで考えてないですよね、最初は 佐藤:ああそうか 鈴木:うん、最初は本当にものつくりとかの観点じゃないですか、図工は得意だったとか 佐藤:ああそういうことか、安藤さんのように隣近所が大工さんだったとかも 鈴木:うん 桜井一弥:ああ 今日わ〜 佐藤:ああどうもどうも 今日はインタビューさしてもらってます 3人に。来るかどうか分からないけど 鈴木:大丈夫じゃないですか 佐藤:それで、あまり明快な、例えば小さい時から住宅を移動してて ぱっちり私は建築家になろうと、一年生の時に思ったの! 嘘でしょう 鈴木:最初はどうだったかな〜さっきお話ししたような、自分のバックグランド的な話があると思うんですけど 佐藤:建築家なんて大方の高校生は知らないでしょう 鈴木:そうですね、むしろ理系に、もう理系クラスって高校2年ぐらいから 佐藤:ああ 分けられちゃうからね 15:41 02へ |