Part.3 食す・・・
大丸未経験者から先に、ってことで、まずはシミズ氏が店内へ。
一番入口に近い席に座したらしく、店外にアイコンタクトを送ってくる。
ほどなくして他の客に出されたモノを見て苦笑いを浮かべる姿が・・・。
そしてまたしばらくして、おもむろに席を立って奥へ動く。その先には冷蔵庫が・・・。
何やら取り出しオヤジに手渡す。なぜそんなことになっているのか??
そしてさらに二人退店し、いよいよごまたろ〜の出番!!
一人しか通れない扉を開けて店内に入る。
緊張の店内は・・・
なるほど・・・狭い。。。なんと6人しか入れないのであった。
そのせいで全然行列が進まないわけだ・・・。
そして、余りの狭さに冷蔵庫がオヤジから離れているため、一番最後に入った客は
オヤジのパシリとして冷蔵庫から物を取らされる運命にあるのである。
シミズ氏はオヤジのパシリとして冷蔵庫からうどんを取らされたのであった。
また、壁は全面鏡張りになっている。これはオヤジが鏡越しに客の丼の中身の減り具合を
チェックして、店外に並んでいる人の分を先に作り始めてしまう為だと言われている。
ちなみに緑の字で書いてあるハンガーはここ数年で追加されたニューアイテムだそうだ。
カウンターはいわゆる普通のカウンターなのだが、何故かソース・醤油・チューブ入りニンニクなど
多種多彩な調味料が用意されている。その理由はあとで知ることになるのだが・・・。
さらにオヤジについて。頭にタオルを巻き、口にはデッカいマスク。まったくその表情は窺い知れない。
しかしやけに「どうもスイマセンです、ハイ。」を連呼する。なんだか想像以上に腰の低いオヤジだ。
とまあ店内の紹介はこれくらいにして、ドカベソさんが一番奥、ごまたろ〜が奥から2番目に着席。
その際オヤジから、「嫌いなもんないね?野菜も肉もたくさんでいいね?」といきなり質問。
よくわからないので「ハイ、それでいいです。」と回答する。
そして待つこと5分、「ハイお客さん、こぼれるから立ってそこの布巾持ってね。そこ置くから」とオヤジ。
そしてカウンターの上に現れたもの、それは・・・
!!
これは決してモスラの卵ではない。しかし一見してラーメンにも見えない。
単なる野菜の山だ!何にしてもこのヴォリュームは何だ!!
もやし(2袋分くらい)、キャベツ、練り物3種(かまぼこ、ちくわ、なると)、そして怪しげな肉がチラホラ、
麺など全く垣間見えないのだ。
そして恐る恐るこいつを食す。
なんて美味いモヤシだ!
ととりあえず言っておかなくてはいけないらしい(たきやんの部屋。さんからのパクリ
)。
上の方のもやしやキャベツは見た目の通り湯通ししてあるだけで味がない。
こいつから食っていては味がしないので無理やり下の方から麺をほじくり出す。
ところが神秘に満ちた丼の中に存在していたのは
ラーメンとうどんのミックス。
そう、この店ではラーメン・うどん・そばの3種類の麺を扱っているのだ。
しかしラーメンはシミズ氏のところでちょうど切れたはずで、我々には食せるはずがなかったのだが、
どういうわけか確かにごまたろ〜&ドカベソさんの丼の中に存在している。
つまりその、シミズ氏はラーメンを頼んだにも関わらず、オヤジの独断でミックスにされてしまっていたのだ。
とにかくまずは麺を食してみる。ラーメンは・・・柔らかい・・・。うどんは・・・やっぱり柔らかい・・・。
そうなのだ、シミズ氏が先ほど冷蔵庫から取り出したうどん3袋がごまたろ〜&ドカベソさんが
入店する前から茹でられていたのであった。
とにかくこれ以上柔らかさを増してしまっては大問題だ。とりあえず急いで食す。しかし食えども食えども
全く減っていかない。ここでちょっと3行上を思い出して欲しい。うどん3袋が3人に分けられている。
しかし丼の中にはラーメンもいる。しかもラーメンとうどんはほとんど同じ割合で混ざっている。
ということは、だ。うどん3袋÷3+同じ割合のラーメン=2人前の麺が入っているってことだ。
したがって食えども食えども減らない上に、時間と共にますます麺は柔らかさを増していく。そして麺が減ると
上から容赦なく野菜の山が落ちてくる。その中にはたっぷり味の染みた、随分ジューシーな肉も混じっている。
正直言って苦しい・・・。量もさることながら、昆布だしのよく効いたラーメンのスープにつかった
うどんを食うのがこんなに苦しいとは・・・。そうだ、ここは味を追求する店じゃない、その凄さを体感する店なのだ!
と割り切り、とにかく完食を目指す。柔らかいラーメンとうどん・もやし・キャベツ・肉・練り物があとからあとから
押し寄せる。味のことなど忘れてひたすら食う。そして10〜15分したところでようやく完食。
スープなど口にする余裕もなく、とにかく麺と具だけを片付けた。
食している最中、後から入ってきた常連と思われる客が冷蔵庫から麺を選択し、あれやこれやとオヤジに
注文している。そう、今回は問答無用でラーメンとうどんのミックスになったが、一応注文は聞いてくれるらしい。
ドカベソさんによると、とにかく麺は固めで茹でてもらうのが鉄則とのこと。確かに後から来た人は
「麺は湯に通せばそれでいい」という注文をつけている。その重要性は食ってみないと気づかないのであった・・・。
お会計を済ます。するとここでも気前よくガムなどくれるオヤジ。しかも一人1枚ではない。一人1コである。
このヴォリュームに待ち時間の飴やガム、さらに食後のガム、これだけ大盤振る舞いをしておきながら
その値段はなんと550円。果たして元が取れているのか??
その答えは
スーパーで3袋100円とかで売っていそうな麺
を使っていることにあるのかもしれない・・・。
とにかく食うだけ食ったがまだまだ謎の多い大丸であった・・・。