円妙寺

 光徳山と称す日蓮宗のお寺です。

第6代桑名藩主松平定良が明暦3年に没した時に、菩提寺として建立されました。

 定良は明暦2年(1656)に病となり、有馬温泉で治療しましたが翌年桑名への帰路京都で客死しました。26歳の若さでした。

 定良は日蓮宗を信仰していたので、松平家の菩提寺である照源寺とは別にこのお寺が建てられました。宝暦年間(1751〜64)に火災を受け、越後高田そして奥州白河へ移りました。

 その後文政6年(1823)松平家再封の際に桑名に戻り、現在地に再興しました。江戸時代の山門の他は戦災で消失、現本堂は昭和47年に再建しました。



松平定良公霊廟(市指定史跡)
現在の円妙寺の北側の広い道路を挟んだ向かい側に東面しています。最近まで樹木に覆われ荒廃していましたが、きれいに整備されました。
 中央が松平定良公、その後ろは殉死者の墓。
創建時の円妙寺はこの廟の東麓にありました。
 この廟の右手に定良の養子であり第7代藩主となった松平定重公の母親養仙院の墓があります。

地図はこちらから((山辺北部 55KB))