第五章 君はヒョウを見たか
 一番最初にケニアで見た野生の四つ足動物はシマウマだった。ライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、アフリカンバッファローがBIG5と呼ばれ、サファリでの目玉商品。今は、カメラ(私はホームビデオ)で動物を撮るが、昔は銃で動物を獲っていた。その当時、獲るのが難しかったり、危険な動物をBIG5と呼んでいたらしい。チーターがなぜ入っていないのかは疑問だ。5種の内、3種が草食動物です。
 ライオンは数家族、ほとんどが寝ていたが、目の前で見ることが出来た。二頭のメスライオンが並んで歩いているのも見たが、残念ながら狩りのシーンには会えなかった。ハネムーンカップルのライオンもいましたが、疲れたのか寝ていました。
 象はたくさん、多くは遠くにだったが、二家族(計15頭ほど)目の前を横切る象さんを見た。迫力満点だった。
 バッファローも多く見かけた。頭突き合いをしているのも見た。ウシツツキという鳥を背中に乗せてポーズを撮る、観光慣れしたバッファローもいた。
 サイのうち白サイを5回ほど見た、色は灰色から黒。広口サイを間違って白サイとよんでしまったのが由来とか、ドイツ人がWITE(=WIDE)と呼んだのを英語のWHITEと聞き間違ってWHITEになってしまったらしい。白サイは草を食べるので、バリカン様の広い口、黒サイは木の葉を食べるので、ペンチ様の口。黒サイは木陰に隠れていて、滅多に見ることは出来ないそうだ。ちなみにケニアの白サイは南アフリカからの移入がほとんどだそう。
 ヒョウは残念ながら横顔と草むらを歩いている背中と尻尾だけだった。それでも一応はBIG5(BIG4.5?)を見たことになる。
 チーターには遂に会えませんでした。散歩中だったのか、さぁ〜んぽ歩いて、二歩下がる、、、キリンは思ったより少なかった。シマウマ、ヌー、インパラ、トムソンガゼル、トピ、エランド、ウォーターバックなど多くの草食動物、変わったところでは、以前はゾウと共通の祖先を持つと思われていたハイラックス(イワダヌキ・車ではありません)や小さなレイヨウ類のDIK DIK(ディクディク)も見た。そしてフラミンゴや桃色ペリカンや多くの色とりどりの鳥、鳥。なお、ご尊名漏れの方はお許し下さい。(笑)
 カバはほとんどが水の中にいて、背中を少しだけ見た。ワニは一頭だけ、そのかわり、ワニの肉を食べてきた。

第六章 サバンナに立つ、サバンナに暮らす
 朝食(サンドイッチバスケット)を持ってサファリに出かけ、トピが見守る中、サバンナの大草原で、車を降りて食事をした。とても素晴らしい体験で、感激した。また、途中、車が悪路(黒綿土と云う、ぬかりやすい道)でスタックして周囲を気にしながらサバンナに降り立つという経験もした。
 ロッジは、客扱いの悪いロッジもあったが、食事はいずれも美味しかった。もともとはヨーロッパから貴族が避暑に遊びに来ていた所なので、食事にも気を使っているのだと思う。ナイロビで既に標高1600m、さらに奥のサバンナはもっと標高がある(と思う)。サバンナ地帯は一日に四季があると言われ、朝はとても寒く、日中日が照ると暑くなり、夕方は涼しくなる。マサイマラで宿泊したムパタサファリクラブでは、夜に湯たんぽのサービスがある。昔風のゴムの水枕にお湯を入れたものを運んで来る。とても助かりました。
他のロッジでは湯たんぽのサービスはなかったが、持っていったホッカカイロ(化学反応利用携帯式懐炉)がとても役立った。
 あるロッジで、ネイチャーウォークと云って、ロッジの周辺を歩いて、草木や花を観察する2時間ほどの散歩に参加した。そのときに、家族で参加していたお一人が大きなゴミ袋を持って歩きながら落ちているゴミを拾い集めていた(誰が落としたゴミなのか疑問であったが、結構落ちていた)。お顔に見覚えがありました、地雷撤去運動やエコロジー問題にも取り組んでいる、米国で活躍中の著名日本人アーティストであった。その姿に接し、感銘を受けた。
 マサイさんのお家にも行って来た。われわれと違う生活様式ではあるが、違う豊かさの中で生活していた。独自の文化と伝統を持っている。「文明」とは果たしてなんであるのか、常々思っていたことであるが、改めて考えさせられる。
 飛行機に乗っている時間だけでも片道18時間程度、それに待ち時間を入れると25時間掛けてやっとナイロビに着く。マサイマラへは、さらにプロペラ機で45分、遠かった。
 アフリカケニアに行ってきてこう思った アフリカケニアへ また 行ってみた い。
書きたいことはまだまだあるが、宿六日記だけに 六章で終わりと致します。 m(_ _)m


蛇足:ワタル、ゼガ、ケートの三人はどうやって地底の恐竜王国から地上に戻ることが出来たのか? 答:大蛇ダーナが地上から流砂に身を投げて(笑)地底へ助けに来てくれた。ダーナがその背中に三人を乗せ、天井の岩場を伝って天井高くのぼり、中央の穴から地上へと抜け出した。肉食恐竜ティラノザウルスが尻尾につかまって追ってきたが天井高く上がったところでダーナが尻尾を振って落としてしまった。
                                                                                                                                             
ナクル湖畔で、木の上のヒョウです。デジタル8ミリビデオから 写真にしました。元々望遠手ぶれの画像ですので、ピンぼけはご容赦
(終)