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背
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名 前
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試合
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防御率
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勝敗-S
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点
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寸 評
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11
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川上 憲伸 |
29
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2.51
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17-7
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97
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本人のコメント通り、数字的には自己最高のシーズン。
しかし貢献度では、優勝を賭けたゲームでほぼ全て勝った、04年の方が個人的には印象は強いですわ。
昨季と違い、夏場の失速は体力的なガス欠が原因(下半身が弱って左足が早く落ちていた)であり、後半の正念場で打たれたのはマイナス要因。
とは言え、交流戦まで続けた神懸り的な投球は、奴の技術が円熟しつつある証拠であり、低下しつつあるストレートの威力を補い、今後ともエースとして君臨できることを示したと思いますわ。
過去最高の215回+日本シリーズを投げた疲労が気になりますが、決め球のカットボール他、多彩な球種、優れた制球、引き出し豊富な投球術は、セ・リーグのエースに相応しく、来季もドラのエースには今季と同レベルの活躍が期待できそうやね。 |
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12
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岡本 真也 |
56
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3.40
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5-1-1S
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70
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ジキルとハイドとも言うべき、投げてみなければ調子が分からない不安定さは、最後まで修正されまへんでした。
三者連続三振か、はたまた逆転被弾か。
終盤に続けて食らった手痛い一発は、明らかに防げるものであり、これだけでもセットアッパーとしては失格でしょうな。
個人的には、左の評点は50点以下としたかったんやけどね… |
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13
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岩瀬 仁紀 |
56
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1.30
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2-2-40S
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95
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今季も岩瀬は岩瀬でした。
50試合以上もの登板を続け、これだけ安定した結果を残すとは、さすが鉄腕。
開幕当初だけフラつきましたが、その後の安定感はさすがの一言ですわ。
欲を言えば、今季は大ピンチを凌いだというイメージがあまりなかったような気がしますが、それでもケチのつけようのない成績でしょうな。
気になるのはストレートの球威が落ちてきたこと。
投球パターンは多彩とは言えんだけに、そろそろ新しい球種が欲しいところやね。 |
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14
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朝倉 健太 |
25
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2.79
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13-6
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90
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3年間の不振を経て、ようやく復活の13勝。
シュートという決め球を得たのは勿論大きかったけど、何より投球フォームのバランスが改善されて、リリースポイントが安定、まともな投手になれたことが全てやろね。
終盤以降は凄みすら感じさせる投球で、特に日本シリーズでは初回3失点以降は完璧やったと思いますわ。
来季の本人の目標は「連続二桁目標」みたいやけど、タイトルを狙って欲しいね。 |
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16
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佐藤 充 |
19
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2.65
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9-4
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80
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角度のあるストレートとスライダーで、彗星のように現われた新戦力。
勝ち始めてから自信もついて、球威も増したようでした。
しかし後半は完全にガス欠になり、ヒジが下がってボールを押し出すようなフォームになってましたな。
まずはフルシーズン投げ抜けるよう、スタミナの強化を図りたいところ。 |
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18
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中里 篤史 |
13
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3.60
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1-0
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10
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昨年の復活劇から大きな飛躍が期待された今季やけど、正直なところペナントレースでは戦力になったとは言い難かったですな。
上体が突っ込んでリリースが早くなる悪癖が抜けず、すっぽ抜けが多かった。
しかしリーグ優勝後に、ようやく投球フォームのバランスが改善され、日本シリース゛ではT藤川にも劣らぬストレートを投げていたと思います。
来季はセットアッパーでの起用が有力やけど、まだまだフルシーズン投げ抜くだけのスタミナや、変化球には難があるので、春季キャンプでの鍛錬に期待します。 |
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19
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吉見 一起 |
4
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2.70
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1-0
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15
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ペナントレース終盤の、チームが一番苦しいところで挙げたプロ初勝利は価値あり。
低目への制球力が武器やけど、決め球に欠けるのが難。
来季は球威と変化球のキレに、一段の向上を求めたいところやね。 |
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20
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中田 賢一 |
20
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3.91
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7-4-1S
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70
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昨季の後半の方が印象は良かったなぁ。
左足を下ろす際に軸足がブレ、制球が定まらないケースが目立ちました。
制球を乱しては、ストライクを取りに行って打たれるという悪循環。
下半身が弱いとは思えんだけに、フォームのバランスの問題やろか。
球威は超一級品だけに、一段の飛躍を期待したいところやね。 |
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23
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鈴木 義広 |
46
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1.70
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1-0-1S
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80
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2年続けて50試合近い登板となり、新たな鉄腕として飛躍の年になりましたな。
久本とともにゲームの中盤を支える、重要な役割を果たしたと思いますわ。
サイドから繰り出すストレートは球威十分、かつスライダーのキレも鋭い。
難を言えば、奴はフィジカルの状態が結果に出やすく、不調期が長くなったり、欠場期間があったりするので、さらに身体を強くして欲しいですな。 |
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30
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石井 裕也 |
11
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4.01
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2-1
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15
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絶好調時には凄い投球をするのに、残念ながらそれが安定しない。
昨季より球威も増してきただけに、飛躍まであと一歩やと思うけどな。 |
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34
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山本 昌 |
27
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3.32
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11-7-1S
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90
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41才でのノーヒットノーランは見事としか言いようがありまへん。
vs阪神4勝1敗、特に9月のノーノー直後、憲伸で落とした後の甲子園での勝利は、今季で最も意義あるものやったかも知れまへん。
難を言えば、やはり不調期が長いことやろか。
序盤KOでゲームを作れないことも少なくなかっただけに、好不調の波を小さくして欲しいところ。 …昌には毎年言うてるような?(苦笑) |
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36
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平井 正史 |
57
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2.29
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5-3
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80
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中盤までは十分なパフォーマンスやったけど、終盤に息切れしました。
悪癖のシュート回転が出たわけでもなく、ストレートの威力が落ちてしもうた。
来季は先発転向という噂やけど、スタミナを考慮してのことかも知れまへんな。
ただし先発させても完投が望めん以上、奴はセットアッパーに固定した上で、リリーフの枚数を増やして対応すべきやと思うんやけどな。 |
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43
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小笠原 孝 |
9
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3.72
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2-2
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25
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先発の足らない時期に挙げた2勝の価値はデカい。
毎年、期待してないところで勝ってくれるけど、期待しだすと負けるというパターンが続いてますな。
コレというボールがないのが難やけど、他所なら欲しがるチームも多いやろな… |
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46
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デニー友利 |
31
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3.10
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0-1
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25
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単純に「戦力」にはなっとらんでしょう。
契約更改の場で自らコメントしたように、落合英に代わるベンチの「兄貴分」が奴の役割やったんでしょうな。
シーズン当初は落合がもっとやれると思うてたんやけど、実際には引退するような状態やったわけで、今になっては奴の存在については一応肯定しとります。 |
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61
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久本 祐一 |
27
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1.76
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2-2-1S
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65
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奴もなかなかフルシーズン投げられんなぁ。
後半に関しては、威力十分なストレートを軸に、ロングリリーフとしてチームに不可欠な存在となってくれましたが。
課題なのは相変わらず左打者に打たれていること(右.233/左.288)なんやけど、腕の振りが垂直に近く横の角度がないだけに、仕方ないかも知れまへん。 |
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67
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高橋 聡文 |
26
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10.29
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1-3
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20
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投球回14で四死球10では話になりまへん。
暴力的なほど威力のあるストレートも、ストライクを取るという投手の基本がなければ、正に宝の持ち腐れですわ。 |
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69
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小林 正人 |
23
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5.25
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1-0
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45
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クセのあるスライダーは、左打者に対してぶつかるような軌道から、大きくストライクゾーンに曲がっていく独特の変化を見せるため、初対戦の場合には全くスイングをさせまへんでした。
ただし奴も投球回12に対して四死球8が示すように、最低限の制球力に欠けてます。
アバウトでもええから、ストライクを取れる程度の制球力があれば、左殺しとして大成するかも知れまへん。 |