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08年開幕〜5月

5/31 ○ 埼玉西武ライオンズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
中日 0 0 0 0 0 2 2 0 0 4 7 1 ○川上(3-3)、吉見、S岩瀬(1-1-16S)
西武 0 1 1 1 0 0 0 0 0 3 7 0 岸、星野、●大沼(1-2-1S)、正津
[本] ウッズ 13号2ラン
3回あたりには、序盤でゲームが壊れる気配がプンプンしてましたが、憲伸が立ち直った後、ウッズの一発で元気づいた打線が久しぶりに終盤粘って、見事な逆転勝利。
最近は打線に元気がなく、交流戦8試合でのチーム打率が二割未満という最悪の状況でしたが、この日はホンマに久しぶりに効果的な得点で、溜飲の下がる思いでしたわ。
こういうゲームが安定してできれば、貯金も増えていくはずなんやけどな…。

追撃の7回、いきなりのデラロサの長打が、この回の流れを決定付けましたな。
奴は最初の打席から、岸のストレートにまったくついて行けず、ストレートを意識して変化球も打てないという、打てる気配のまったくない打席を二つ続けてました。
しかし、この打席では二軍の選手でも打てそうなど真ん中にキレのないスライダーを投げるという、投手としてのタプーを岸が犯してくれたおかげで、いきなり無死二塁という絶好のチャンスを迎え、立浪の犠飛できっちり同点にすることができましたわ。

これでこの回は終わりかと思うたら、荒木が粘って四球で出塁。
この日の奴は、4打数3安打1四球の4出塁と大活躍、昨季の日本シリーズでも感じたように、元気な時の奴はこれ以上なく怖い存在になります。
次打者・井端に左中間安打が出ましたが、西武中堅・ボカチカがスライディングキャッチしている間に、一塁走者の荒木が本塁を陥れる好走塁。
04年の日本シリーズ、同じく西武ドームで見せた好走塁を髣髴とさせるプレーで、奴が勝ち越し点をもぎ取ってくれました。
最近の奴の打撃に対して、不満が膨らんでたところやったんですが、この日は格好のガス抜きになりましたわ。
ホンマ、こういうのを見ると、やっぱり奴にはたくさん出塁機会が欲しい。
打撃が赤星並みなら、球史に残るプレイヤーなんやけどなぁ…。

そしてウッズの一発が、攻撃側では間違いなく反撃のきっかけになりましたな。
一、二打席目とも、打てるボールをミスショットして凡退してましたが、全くタイミングの合ってない和田やデラロサとは違い、タイミング自体は悪くなかったので打つチャンスはあると思ってました。
初球の甘いボールをいきなり仕留めてくれたのは見事、そして塁上にはこの時も荒木が。
これが3点ビハインドという絶望的な雰囲気を、一気に打開する一打になったと思いますわ。

最後に憲伸。
この日の投球は、全てを評価することはできまへんが、結果的には奴が立ち直って7回を130球3失点でまとめたことが、勝利の要因の一つになりましたな。
立ち上がりから3回までは、被安打6、与四球3と、いつゲームが壊れてもおかしくない状態でした。
指にかかったボールには威力があったものの、強力打線を相手にして慎重になりすぎたのか、体重移動ができず、上体が左足に十分乗っていかない状態で、引っ掛け気味に投げることが多かったため、制球が定まらないボールが多くなりました。
これで、よく2失点で済んだと思える内容でしたわ。
しかし2点目を失い、さらに二死満塁となった時点で開き直ったんでしょうな。
ここから奴のボールは蘇りました。
栗山には配球を読まれて上手く打たれましたが、その後は降板までパーフェクト。
結果的には、最低限の義務は果たせたのと違うかな。
前回の登板から、奴は以前のようなパワーピッチングにスタイルを戻してきましたが、この日も終盤は相手を圧倒する投球を見せてくれましたわ。
しばらくは奴もエース復権の投球を見せてくれるはずやけど、問題はシーズンを通したスタミナ。
それだけが心配ですわ。


追記
先日から打順をいじって、荒木-井端-ウッズ-和田と並べてきましたが、今はこれがベストなんやろね。
誰を3番に入れてもロクに機能しないわけやから、走者を置いてウッズに回す場面を作れない。
ベストなのは、荒木、井端が出塁した時に、奴らが動くまで待って、かつチャンスを広げられる打者…例えば福留のような(苦笑)。
今のドラなら、個人的には森野が適任やと思うてますが、奴がおらん今なら…ノリ?
しかし奴らも3番やと機能しないとなると、ウッズを繰り上げて、荒木、井端と直接繋げるしかありまへんわな。
あんまりスマートやとは思わんのやけど。

5/25 ○ 福岡ソフトバンクホークス
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
福岡 0 0 2 0 0 0 1 1 0 4 10 0 新垣、柳瀬、竹岡、ニコースキー、●ホールトン(1-3-6S)
中日 1 0 0 1 2 0 0 1 X 5 13 0 中田、チェン、○吉見(6-0)、S岩瀬(1-1-14S)
[本]
内容的には終始優勢に進めたはずなんやけど、終盤に同点にされるなど、やはりモタモタした印象のゲームになってしまったように思います。
割と簡単に失点した一方で、相手を潰せる時に潰し切れなかった。
展開的に負ける気はしなかったんですが、実は負ける可能性はかなりあったというゲームでしたな。

中田は試合を作ると言う意味では、仕事はしてますわな。
しかし奴本来の投球にはほど遠い。
奴本来の投球とは、相手がストレートを待っていても、そのストレートで空振りを取るというものです。
しかし最近は、ストレートでの空振りが激減してますわ。
本来なら、この日のチェンのように空振りを取りまくるはずやのに、今は奴のストレートから、打者に向かって浮き上がっていく感覚が失われてる状態やと思います。
キャンプで奴が試みてきたことは、結局は制球力の向上もなく球威を失うだけに終わった状態やけど、長いシーズン、何とか自分の投球を取り戻して欲しいもんです。

監督によると「李の体調不良」と「ベテランの経験が必要」とのことで、カタメンに名を連ねたのは井上。
5回表無死二塁から、松中のヒットでホークス逆転!という場面で、ホームで走者を刺して見せたのは、レギュラーの李にはできないことであり、さすがベテラン!なんやけど…。
初回二死二塁、ほとんどのボールを引っ掛けて投げてしまい、全く制球の定まらない新垣に対して、明らかなボールに手を出して三振。
そして5回裏一死一三塁、ここでもボールばかりをスイングして三振。
状況判断とか、そういうのを考えもしていないような凡退は、「ベテランらしからぬ」やね。
英智がセンターから右へゴロを打とうとしていたのとは、大違いやったと思いますわ。

チェンは良かったですなぁ。
ストレート、ストレート、ストレートで空振りをバシバシ取りまくる圧巻の投球。
松中に対してはストレートで押すも、松中はヘッドを遅らせてファールで粘る。
ここで甘いスライダーなんか投げると、間違いなく一発食らう場面で、きっちり低めにスライダー。
お見事!
奴を7回だけで降ろしたのは、正直、継投ミスやと思うたくらいですわ。
ただし奴も、連投させると内容が落ちますんで、きっちりインターバルを与えて長いイニングを放らす方が適役やないかな。
ポスト岡本探しに苦しんでるのは分かりますが、奴はリリーフ向きやないと思います。

7回裏、二死一二塁のチャンスでは、打者・小田に代打を送りまへんでしたな。
ただの代役やと思うてたら、実は谷繁は重症やったんやね。
う〜ん、打率一割もない打者に代打を送れんとなると、かなり厳しくなるわなぁ。
あんだけ開いてたら、甘めの変化球しか打てそうにないもんな…。

故障者続出で、いよいよ最初の正念場みたいやけど、メンバーをフルに使って凌いで欲しいもんです。
頑張れ、ドラゴンズ。

5/17 ● 横浜ベイスターズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
横浜 1 0 0 0 0 2 0 2 5 10 15 0 小山田、川村、佐藤、ヒューズ、横山(1-0)、寺原(2-4-6)
中日 0 1 0 0 2 3 0 1 0 7 16 0 川井、朝倉、チェン、岩瀬(0-1-12S)
[本] 井端 3号2ラン、李炳圭 8号ソロ、ウッズ 9号ソロ
最近は、中田が炎上し、朝倉も打たれ、憲伸もボコボコに。
奴らの間で吉見や昌といった、本来は主力と考えられていない投手が頑張るものの、この日は朝倉がリリーフでチェンに尻拭いを頼み、そして最後は頼みの岩瀬が大炎上しての大逆転負け。
首位の阪神は、着実に貯金を増やしてますが、これも各自が求められる仕事をこなしている結果であり、主力の調子が上がらないドラと差が出てくるのは当然の結果でしょうな。
暴論やけど、なんぼ給料の安い連中が頑張ったところで、高給取りが揃いも揃って討ち死に状態では絶対に勝てまへんから。

まず触れるべきは、やっぱり岩瀬なんやろね。
まぁ、どんな投手でもシーズンに何度かは考えられん打たれ方をするもんで、その回数を最小限に抑えられるのが好投手なんやけどね。
スライダーは曲がらない、制球定まらないでは、この日の谷繁もリードが大変やったでしょうな。
とりあえず奴に対しては、いろいろ思うところもありますが、あれこれ言うのはしばらく様子を見てからにしますわ。
この日の調子が一過性のものであることを、祈ってます。

次に朝倉。
もともと、そんなに精緻な制球力のある投手やないけど、この日は勝負球がことごとく甘くなってしもた。
ボール自体に勢いはあるのに、それで制球ミスをごまかし切れない。
内外角の揺さぶりで勝負する投手なんやから、高低はええとしても、内外角の制球だけは間違えたらあかんわな。
先発に戻りたければ、そういう投球を見せるべし。

もう一つ、なんぼ打っても、ああいう凡プレーをするなら不要だわ。
外野をやってた者として、前方に高く上がったフライを追うと、視界が揺れるため難しいというのは分かる。
しかし、だったら腰の位置で捕るのではなく、スライディングキャッチで顔の前で捕るなど、対応の仕方はあったはずや。
ホームランは要らんから、ああいうプレーだけは勘弁してくれや、李。


一つ、大きな好材料を。
この日、四安打したウッズやけど、これは復調気配と言えそうですわ。
四本のヒットのうち、センターから右方向に三本。
背筋が立った状態で、きっちり右へ押し込めているから、好結果が出ているわけです。
四番が打てば、周囲の打者へのマークが薄れて、打線全体が活性化します。
これで得点力は向上すると思いまっせ。

下位チームの力不足で大型連敗は免れていますが、投壊でチーム状態も悪化してますな。
最初に触れたように、この苦境から立ち直るためには高給取りの活躍が必要やと思いますんで、連中には頑張って欲しいですな。
長いシーズンを勝ち抜くには、不可欠な人材達やからね。

特に憲伸、次はええとこ見せてや!

 4/30  ○ (ウエスタンリーグ)広島東洋カープ 6-4
 5/1  △ (ウエスタンリーグ)広島東洋カープ 1-1

【野手編】

それにしても、GWの合間とは言え、ウィークディでも開門前に100〜200人も行列ができるんやね。
正直言うてびっくりしましたわ。
まぁ、入場券は一律1000円、ファンクラブ会員は無料なんやから、手軽な野球観戦の手段としては最適ではあるんやけど。
若いお姉ちゃんも結構いたのが、若手中心の二軍戦らしいと言えばそうなのかも知れまへん。

[広島登板順]
 4/30 今井−小島−マルテ−広池
 5/1 篠田-上野

 4/30  5/1 さて続いて野手編です。
こちらは謹慎中の森岡と、不調の堂上直以外、見たいメンツをほぼ全てチェックすることができました。
飛躍を期待されたながら伸び悩んでいる選手がいる一方、二年前のウエスタン観戦よりはっきりと成長が見られる選手もいて、それを確認できただけでもうれしくなれましたわ。

さて選手別の寸評に入る前に、対戦した広島投手陣のメンツと、ドラのスタメンを紹介しておきます。
詳細は後述しますが、私の目から悩んでるなと感じたのは、西川と堂上剛の二人。
そして評価したいのは、澤井、柳田、良太の三人。
中でも個人的にMVPと推したいのは、攻守に目を見張る活躍をした澤井です。
5 西川 4 澤井
4 澤井 6
6 柳田 5 柳田
3 新井 3 新井
9 堂上剛 9 堂上剛
7 中村公 8 平田
8 平田 7 中村一
2 田中 2 田中
1 清水昭 1 長峰


■澤井 [2試合計:7打数2安打0打点1四球1三振]
ABCDEF
1234
                         567
まず評価したいのは守備面やね。
二遊間への反応が抜群で、まるで荒木のようなバックハンド処理からの一塁送球で、走者を刺したのが二回ほどありました。
ルーキー時代に見た奴は、打球へのチャージが甘く、捕球するために一つ多くボールをバウンドさせることが多かったんですが、今回見た奴は一歩目が早く、明らかに他の選手より守備範囲が広かった。
相当、努力したんやろね。
今回の名古屋遠征では、これが一番印象的でしたわ。
打つ方は、7打数2安打と結果だけ見れば普通なんやけど、簡単にはアウトにならず、殆どの打席で投手に球数を放らせていたため、フルカウントになるケースが非常に多かった。
また広島の剛球投手、マルテが150km級のボールを投げ込んできても、高めにつられず、三遊間にライナーで運んで見せるなど、力強さも見せてくれましたわ。
個人的には、五輪期間の内野補充選手として、奴が一番手やと確信したくらいなんやけど、一つ苦言を呈するなら、右打席での内容が落ちることやろね。
初日は左打席で3打数2安打、二日目は右打席で4打数0安打でバント失敗もありました。
まぁ、結果の方は相手投手(篠田)が良かったのも原因やから、別の日にはええところを見せてるとは思うんやけど、フォーム的にも腰がやや引けてるのが気になるかな。
後は、好調を維持すること。
二軍では最低でも打率.333を維持するよう頑張って欲しいもんです。


■西川 [初日:4打数0安打0打点0四球2三振]
ABCD
   EFGH
私が学生時代に現役だった頃、奴と同じようにバットを寝かせて構えていたため、個人的には応援してる選手なんやけど、開幕一軍をゲットしたものの、代打で8打数1安打の成績が響き、先日二軍落ち。
このため気になる選手の一人として、初日にスタメンで出てきたのをじっくりチェックさせてもらいました。

しかし、どうしたんやろ。
広島先発の今井は、長身から時おり威力のあるボールを放ってはいたものの、全体的には攻略に苦労する投手には見えなかったものが、奴は殆どのボールに差し込まれてました。
三塁側へのファールを連発、詰まって凡飛、或いは三振と、散々な内容でしたわ。
一軍のボールを見てきただけに、このレベルの投手ならガンガン打ってくれると期待してたんやけどね。
ひょっとしたら、一軍の変化球を最後まで見極めようと、ミートポイントを身体に近いところに置こうとしているのかも知れまへんが、短期間での一軍復帰が難しそうなのは確かでしょうな。


■柳田 [2試合計:7打数2安打0打点0四球1三振/1二塁打]
ABCDEF
二年前に見た奴は、守備でのモタモタからセンスのなさが目立ったんやけど、昨季の一軍経験もあってか、やっぱり今回見た奴は進歩してましたわ。
前回は、ボールを捕る、投げるの動きがバラバラでしたが、今回は捕るから投げるがスムーズな一連の動作になっていました。
奴がかなり練習したであろうことは、一目で理解できました。

また打撃の方も、スイングはかなりシャープになり、ジャストミートした打球は糸を引くようなライナーで外野を越えていきました。
またヒット性のライナーを、ファインプレーでアウトにされた打球もあり、二日間での内容は悪くなかったのと違うかな。
ただし二軍レベルでは十分以上であっても、一軍に定着するには、まだまだ力強さも精度も向上が必要やと考えます(二軍でダントツの存在にならん限り、一軍定着は無理やと思いますんで)。

そのポイントになるのは、上の写真でCやろか。
トップを作った際に、既に下半身が回転を始めており、身体の開きの原因になってますな。
下半身で軸回転をリードするのはええけど、ちとタイミング的に早いと思います。
さらに飛躍するためには、この辺を上手く修正して欲しいと思うんやけどね。


■堂上剛 [2試合計:7打数2安打0打点0四球1三振]
ABCD
                        EFG
ヒットは二本出ましたが、内容的には良くなかったね。
ポイントが身体に近すぎて、無理矢理バットでボールを押し出すようなスイングになっており、三塁側へのファールやどん詰まりの打球を連発してました。

奴の課題は明確です。
上半身でリードするスイングのため、鋭く身体が回転できず、内角に差し込まれる。
このため今季は、この修正を図っている最中のはずなんやけど…。
通常、軸回転をするためには、軸足のヒザを強く内側に叩き込む必要がありますが、上の写真のC〜Dを見ても、軸足に重心が乗った力強さを感じることはできまへん。
こうして見る限り、まだ奴には鋭い軸回転は難しいようです。
私の見た限り、どうも奴はここを修正せずに、ヘッドの角度を調整することで、差し込まれたボールに対応しようとしているように感じますわ。
あるいは差し込まれるのを前提に、差し込まれた場合は左にヒットすることを意図しているのか?
いずれにせよ、打撃改造中なのは間違いないと思いますんで、その成果が近いうちに表れ、一軍に顔を出すことを祈ってます。

■中村公 [初日:3打数1安打1打点1四球0三振]
ABCDEF
初日のゲームにスタメン起用され、タイムリー一本に併殺一本。
結果としては悪くなかったのと違うかな。

左は昨季の写真やけど、同じトップの画像でも上のCとはかなり異なります。
昨季は左肩が捕手側に入り込んで、バットが出にくかったんやけど、今季はこの辺を修正したようで、力の抜けた自然な形になっていると思いますわ。
ただし気になるのは、Dで胸と腹が投手に正対していることやね。
左肩は開かず頑張ってますが、これは明らかに身体の開きの原因になりますんで、要修正やと考えます。


■平田 [2試合計:7打数1安打1打点0四球2三振/1二塁打]
ABCD
                          EFG
うーん、キャンプからオープン戦にかけての奴の好調さは、一体どこに行ったんやろね?
現在は、二軍での打率が二割にも達しない低空飛行が続いており、開幕一軍を夢見させてくれた頃の面影はありまへんな。
今回は、今井から右越二塁打を放ったほか、ヒット性の当たりもありましたけど、奴のポテンシャルを考えると、もっと高いレベルの結果を求めてしまうんやけどね。

フォーム的には、やはりCで右ヒジを思い切り背面に引き、ヘッドを投手に向けているトップの姿勢が、どうにも気になりますわ。
これだとバットは絶対に上から出てきまへん。
内角のストレートはどうしても差し込まれるし、タイミング的に打球は(右に打っているのではなく)右中心にしか飛ばんのです。
この欠点は、立浪から散々指摘されたはずなんやけど、修正するとスムーズに振れんということか?
しかし結果は出てないわけで、いろいろ考えて欲しいと思うんやけどね。

外野守備は安定してます。
肩は普通やけど、打球勘、身体の捌きなどは、二軍では目立つレベルやと思いますわ。
それだけに打撃が惜しい、惜しいなぁ〜。
とにかく一軍で待っとるでぇ〜


■田中 [2試合計:6打数1安打0打点1四球0三振]
ABCD
                     EFG
打率チームトップ、そしてウエスタン・リーグで数名しかいない三割打者の一人。
今回は二試合でヒット一本のみやったけど、そのシュアな打撃は数字を裏付けるものを感じました。
フォームに感じるのは、極力オーバーアクションを廃したうえで、ワキをしっかり閉じて身体の開きを抑えつつ軸回転していること。
Cでのトップの姿勢は、非常にええですな。
力みのないコンパクトなスイングだけに、ミートの精度は高いと思いますわ。

守備の方は、二試合で許した盗塁が二つ。
これらは、立ち上がりのピンチでの二盗と左投手での三盗であり、個人的には投手の注意不足が原因やと思ってますが、奴自身も決して強肩の部類に入るわけではなさそうです。
しかしボール回しなどを見る限り、他の捕手の小山や前田より丁寧に、野手の胸元に投げてましたんで、二塁送球時の制球も奴が一番正確やないのかな。
全体的にプレーがキビキビしていて、気持ちのええ選手ですわ。


■谷 [二日目:4打数1安打0打点0四球1三振]
ABCDE
先発出場はこの日が二度目の社会人ルーキー。
ドラフト時には全く無名で、足と守備が買われたとの寸評やったけど、幸運にも目の前でプレーぶりをチェックすることができましたわ。

打撃の方は、思ったよりパンチ力があり、糸を引くような外野へのライナーを二本放ちました。
うち右中間への一本目は、広島中堅・鞘師のビッグプレーに好捕されたものの、二本目は左翼へのヒット。
しかし、よっぽど足に自信があるんでしょうが、完全に間に合わない(荒木や英智でも無理やね)二塁を欲張ってアウトになってしもた。
この辺の状況判断は、場数を踏んで身に付けていくべき…なのかな(苦笑)?
守備の方も、ちょっと慌てるとジャッグルしてましたから、やはり場慣れの問題は大きいんでしょうな。

いろいろと書きましたが、同じ素材型の柳田のルーキー時代と比べると、技量は圧倒的に奴の方が上やと感じました。
それだけに、後は練習量と試合での慣れが重要になりますんで、まずは岩崎から二軍のレギュラーポジションを奪うよう頑張って欲しいもんです。


■中村一 [二日目:3打数1安打0打点0四球0三振]
ABCD
                EFGH
過去三年間の二軍成績は、189試合で打率.196、本塁打4、打点38。
また昨年は打率.188で本塁打1、打点12、そして今季も現在のところ打率.200。
守備でも肩はそこそこやけど、他に秀でているところも感じまへんし、そろそろ飛躍して光るところを見せんとホンマにヤバいで。

とにかく奴に言いたいのは、打撃が小さすぎる。
上の写真は内角を打ちに行ったもので、少々窮屈になるのは仕方ないけど、全体に力感を感じないのが非常に残念ですわ。
特にHでのフィニッシュで、身体が捻じ切れるくらいのスイングを見たいのに、もう力が失われてる感じやからね…。
ミートの精度を上げようとして小さく振っても結果が出んのやから、もっとステップを大きくして、ブリッと思い切り振って見ろと思うんやけどなぁ。



■福田 [一日目:1打数0安打0打点0四球1三振]
ABC
ルーキー時代から、落合監督が打撃を評価していたという逸材。
今季から捕手を諦め、一塁にコンバートされて打撃に専念することになった様子。
しかし今は、二軍レギュラーには四番打者の良太がいるため、出場は代打のみで6打席。
出場機会を増やすためには、例え代打でも毎回光るものを見せる必要があると思いますわ。
DEF
奴のフォームで気になるのは二点。
一つは平田と同じくヘッドを投手に向け、右ヒジを背面に引いているため、バットがスムーズに出てこないこと。
もう一つは、Dでバットを振り下ろした際に、既に腰から腹まで投手側に正対しているため、身体が開き気味になっていることですわ。
もう少しクセのないスイングかと思うてたんですが、これでは結果は出にくいのと違うかな。
守備の方はノックで見た程度やけど、まだぎこちなさは残っており、基本動作を習得している最中やね。
また私の見ている限り、打球を殆どミットの土手で捕球していたなど(良太も同じくやけど)、もっとノックを受ける必要があると思いますわ。
まだまだ原石の状態に近いと思いますんで、これから精進して欲しいもんです。



■前田 [二日目:1打数0安打0打点0四球0三振]
ABC
                      DEF
この数日後に一軍昇格を果たしましたが、奴ももう今年で25才になるんやね。
田中というエリートが入団してきただけに、そろそろ一軍定着を果たさんと。
奴を見ると、身体の頑健さは十分に感じられます。
また打つ方も、今のところ打数は少ないものの、打率が四割を超えているなど、状態は悪くはないようです。
(しかし奴も開き気味でスイングしとるなぁ…)

あとは捕手としてどうかやけど、今回はマスクを被らんかったためコメントはしづらいところ。
しかし、キャッチボールなんかで肩の強さは感じますが、ボールが相手の胸元からブレるケースが散見されたのが気になりますわ。
個人的には、この辺で田中の方が繊細さを感じて好ましいんやけどね。


■良太 [2試合計:6打数2安打3打点0四球0三振/2二塁打]
ABCD
  EFGH
             IJKL
入団三年目を迎え、飛躍が期待される二軍の主砲。
開幕を二軍で迎えた直後は絶好調やったけど、その後は調子を落として打率.250前後をウロウロ。
私ゃ奴の姿を、一刻も早く一軍で見たいもんで、数字の上下やネット上の情報を見ながらじれったい思いをしてました。
実は個人的には、奴の状態をチェックするのが、今回の一番楽しみやったんですわ。
結果から言うと、ええ意味でも悪い意味でも、収穫いっぱいの遠征になり、満足して帰途につけました。
あー、早く奴を一軍で見たいもんだわ。

しかし奴は人気あるねぇ。
ひょっとしたら、地元出身の堂上兄弟より人気あるのと違うかな?
試合終了後、全員で外野にアップに行く際、スタンドからは「良太ぁ〜」という黄色い声多数。
マスクもええし、これで実力が伴えば、スターの要素は十分なんやけどね。

さて、では守備の方から。
初日、樋口が投げている時に、ヒット性の打球にダイビングしたものの、ミットに当てながら捕り切れずヒットにした打球が二本ありました。
確かに、絶対に捕れるという打球やなかったかも知れまへんが、奴の打球への反応自体が鈍かったのも事実。
ノックなんか見ていても、どうも動きが鈍重というか反応が悪いというか、ダイビングキャッチを試みても打球に差し込まれているケースが多かったように思います。
また福田の項で指摘しましたが、ボールをミットの土手で捕るケースが散見されたのも気になりますわ。
プロ入り後、二年間みっちりノックを受けてきたわけやけど、この辺の目的意識があったのかどうか。 漫然と練習しても決して上手くなりまへん。
打撃同様、守備の方も「こうなりたい」というイメージの元、目的意識を持って頑張って欲しいですわ。
06年
今季
さて守備でマイナス面を散々述べた後、問題の打撃の方に触れたいと思います。
二試合で二塁打が二本、犠飛が二本で3打点。
チャンスできっちり四番の働きをしたのは、評価すべきやないかな。
しかしそれ以上に私が心躍ったのは、篠田相手に四打席全てでバットの芯を食い、ライナーを放ったことやね。
特に最終打席では、あと1mでサヨナラホームランという当たり。
この試合以降のベースボール杯や、ウエスタンのゲームでも結果を出し続けており、いよいよ大器覚醒を予感させる状態になってきたのと違うかな。

奴の成長を示しているのが、上に掲示した06年と今季の比較写真ですわ。
これまで二軍の若手連中をずっと眺めてきましたが、ほぼ共通して欠点となっていたのは、トップから振り出しの時点で、既に腰や腹が投手に正対している選手が多いということやね。
要するに身体の開きが早く、一軍投手のタイミング変化にはついていけんということです。
入団時から奴も身体の開きを指摘されており、今キャンプではこの修正を徹底的に仕込まれてました。
ここで比較写真(各々右の写真)を見ると、胸の背番号の位置を見れば分かるように、06年では番号が投手側に正対しているものが、今季はほぼ同じタイミングでも番号がホームベース側を向いてますな。
練習の成果が表れ、今の好調さに繋がっているわけです。

先日、落合監督は「下には目ぼしい奴はいない」とコメントしたようです。
しかし、これに私は反論したい。
「打つだけ」なら良太がいると!

目の前で見た奴の打撃は、二軍レベルを超越しつつありました。
打撃には波があるだけに、今の好調さが失せてしまうまでに、一軍で試して欲しいんやけどな…。
あとは交流戦でDHの座を狙うか。
ようやく芽吹いてきた大砲候補を、何とか上手く導いて欲しいもんですわ。

 4/30  ○ (ウエスタンリーグ)広島東洋カープ 6-4
 5/1  △ (ウエスタンリーグ)広島東洋カープ 1-1

【投手編】
続いて、主目的であったウエスタンリーグの観戦記です。 
初日はとにかく暑い日で、日差しで日焼けは当然のこと、熱射病になりかけるくらいハードな気候で、選手の方も大変やったと思いますわ。
試合の方は、初日が前半の得点を何とか守りきって勝利、そして二日目は両軍の先発投手が好投して、最少得点の引き分けでした。
とりあえず1勝1分は悪い結果やないですが、ここで紹介するなら、ウエスタンでは勝敗より個々の選手の状態の方が重要やと思いますんで、選手の活躍ぶりに絞って書いて見たいと思います。
ゲームに出場した選手の延べ人数が多いので、投手編と野手編に分けて掲載します。
それにしても投手陣に故障者が多いため、ウエスタンに出す投手が足らない状況にあり、高校生ルーキーの赤阪や樋口すら普通に戦力として登板しなければならないチーム事情。
そろそろ石井あたりが復帰するようですが、二軍のメンバーを無理使いしなくて済むよう、他の投手の早期復帰も祈ってます。

それでは投手編から選手への寸評をスタートしますが、その前に相手の広島側のオーダー。
 4/30  5/1 梵?森笠?末永?廣瀬?
一軍で十分なキャリアのある連中が、こんなところで一体何やってんの?と。
開門時間には広島が打撃練習してたんですが、梵やら廣瀬の打球は、やっぱり勢いもスピードも違っており、レベルの違いは素人目にも明らかでした。
それだけに、逆にキャリアの少ないドラ投手陣にとっては、格好のスパーリング・パートナーであり、奴らに対峙した連中にとっては、得るものが多かったはずですわ。

ちなみに二日目に投げた広島先発の篠田。
奴はこの後、一軍昇格を果たすんやけど、ストレートは常時140kmオーバーかつ抜け球や逆球が少なく、制球の非常にええ投手でした。
ボールに当てるのに苦労するタイプやないけど、もし一軍で対戦することになれば要注意やと思いまっせ。
 6  6
 5 松本  4 松本
 3 山本芳  5 廣瀬
 9 森笠  7 森笠
 7 末永  9 山本芳
 2 上村  8 鞘師 
 4 中谷  3 大須賀
 8 鞘師   2 上村
 1 今井   1 篠田 

[登板順]
 4/30  清水昭−樋口−菊地−斉藤−久本
 5/1  長峰−菊地


■清水昭 [5回4安打4三振4四球1失点]
(A)(B)(C)(D)(E)
                    (F)(G)(H)(I)
この日は、カーブやスライダーが殆ど決まらず、配球に苦労していた様子。
これらの変化球は、引っ掛けて右打者の外角に外れてしまうため、どうしてもカウントを悪くしてしまい、5イニングを投げきるのに100球以上を要することになってしまいましたわ。
武器はmax143kmのストレートで、球質は重くドーンとくる感じ。
綺麗にバシッと弾き返された打球は、それほどなかったように思います。
課題は、このような変化球を中心とした制球と、今季から先発転向したことによるスタミナ不足やろか。
今のストレートも、一軍で武器になるかどうか微妙やと思いますんで、さらに磨きをかけて欲しいですわ。


■樋口 [1回4安打0三振0四球2失点]
(A)(B)(C)(D)
                         (E)(F)(G)(H)
キャンプでは評論家諸氏に絶賛されたという高校生ルーキー。
上の写真のようにスリークォーター気味で投げる本格派ですな。
しかし、この日は強い当たりを何本か打たれ、さらに新井の微妙な守備もあって4失点と、結果を残すことはできまへんでした。
評価されたというストレートは、この日のmaxは140kmで、大半は130km台後半。
キレはあると思いますが、まだ打者を威圧するようなボールやないです。
変化球を交えて、何とかタイミングをズラしてアウトを稼いでる段階であり、将来性を論じるのは早過ぎると思いますわ。

フォーム的にはボールを隠しつつ、身体の開きを抑えようとしており、そのために球持ちも良く、キレのあるボールを投げることが可能です。
今後、身体が強化されれば球持ちもさらに良くなるでしょうし、その時には今のキレの良いボールがさらに威力を増すでしょうから、来季以降は楽しみです。


■菊地 [4/30:2回0安打3三振0四球0失点] [5/1:1回1安打1三振0四球0失点]
(A)(B)(C)(D)
         (E)(F)(G)(H)
昨季、一軍で7試合の登板を果たした左腕。
今季はキャンプから好調を伝えられていたものの、オープン戦で結果を出せず開幕は二軍で迎えることになり、現在は虎視眈々と昇格を狙う立場ですな。
今回、私が観戦した二試合とも登板した唯一の投手で、そして最も目立った投手でもありました。

初日は7回から登板し、森笠、末永、上村を、いきなり三者連続三振で斬って取り、8回も三人で抑える完璧な投球を見せてくれました。
また二日目は、1回を被安打1ながらも無失点。
球速はmax140kmながらも、ストレートにはキレがあり、殆どの打者が差し込まれていました。
この調子を持続できれば、一軍は十分狙えると思いますわ。
頑張れ!


■斉藤 [2/3回3安打0三振0四球1失点]
(A)(B)(C)(D)
                              (E)(F)(G)
きっちり捉えられた打球はなかったのに、奴自身が捕り損なったり、外野が目測を誤ったり、打球がイレギュラーしたりで被安打3の失点1。
ピンチを残して降板することになってしまいましたが、梵の腰を引かせるようなスライダーを投げるなど、見所がなかったわけではありまへん。
まぁ、今のところ下でも結果が出ていないということは、足らんところが多いということでしょうが、サイドから投げるスライダーには威力を感じただけに、長所を伸ばして欲しいもんです。
テークバックをもう少し大きくして、ストレートに威力を増せば…と思ったりするんやけど、本人的にはどんなもんやろね?


■久本 [1/3回0安打1三振1四球0失点]
(A)(B)(C)(D)(E)
                      (F)(G)(H)
奴はまたフルシーズン投げられんのね。
こんなところで投げてたら困る投手なんやけどなぁ…。

斉藤の作ったピンチに登板したものの、代打・廣瀬に対しては変化球が抜けて、全くストライクが取れず四球。
ピンチを広げた後、上村に対してはmax139kmのストレートで2-2まで追い込み、最後はスライダーで三振を奪ってやっとゲームセット。
やっぱりストレートの球速が140km台中盤まで戻ってこないと、上では使えまへんわな。
上の写真を見る限り、大きな腕の振りには恐怖心を感じまへんので、故障は完全に癒えたものと思いますが、本来のボールを投げられるようになるには、まだ時間がかかりそうです。


■長峰 [8回6安打1三振1四球1失点]
(A)(B)(C)(D)
       (E)(F)(G)(H)
序盤は、広島の打者が自分のタイミングでスイングしていたため、攻略されるかなと思ったものが、中盤以降は奴も腕が振れてきて8回1失点と結果を出しました。
前半はストレートが130km台後半だったものが、後半は130km台前半に落ちてきたんやけど、8回にこの日最速の141kmをマークしただけに、スタミナ的な不安は少ないのかも知れまへん。
この日の好投は、スライダーが低めに集められたことが要因でしょうな。
それに加えて、手元でキュッと伸びるストレートで打者を詰まらせるというのが、配球の基本パターンやったように思います。

フォーム的には、今中氏やチェンのような、上体の高い立ち投げですな。
キレ重視ならこの方がええでしょうが、それならもう少しヒジを効かせてボールにスピンをかけて欲しい。
個人的には、でかい身体をもう少し大きく使って欲しいと思うんやけどな。

奴はこの数日後、ご存知の通り一軍に昇格を果たし、二度のリリーフ登板を済ませてます。
先発投手のうち、誰かが欠けることもあるはずであり、それまで何とか一軍にしがみ付いて欲しいですな。

4/30 ● 横浜ベイスターズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
横浜 2 0 0 0 0 0 1 1 0 4 12 1 ウッド,マットホワイト,木塚,○川村(1-0-1S),横山,S寺原(1-3-2S)
中日 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 5 0 川井、●平井(0-1)、高橋、金剛
[本]


2年ぶりに名古屋遠征してきました。
4/30からウエスタン⇒一軍ナイター⇒翌日ウエスタンの強行軍。
しかも30日は今年初めて夏日になるという炎天下で、かなりハードな遠征になったうえ、ナイターは落合監督が「なんもなし」と評したお寒いゲームとなり、心身ともにキツい遠征になってしまいました。
とは言え、実は主目的はウエスタンの視察であり、その意味では収穫も多い二日間やったけどね。

さてまずは一軍のゲーム。
せっかく名古屋まで来たというのに、相手はいつも見慣れた横浜と新鮮味には欠けてたんですが、珍しく一塁側で観戦できるのが嬉しかった。
内容的にはウッドに散々スカされて、やっと掴まえて同点にしたと思ったら、頼みのリリーバーが打たれたうえ、打線はその後チャンスらしいチャンスもなく敗れたという、寂しい内容でしたなぁ。
まぁ、ナゴヤドームの雰囲気を味わったということで、とりあえず満足するかな、と。
(ドアラも見たしね)

ウッドは前回、打ち込んだのが信じられんような投球でしたな。
モーションが早くタイミングが取りづらいうえ、特にチェンジアップが厄介で、5回にようやくウッズの初安打からチャンスを作るまでは、得点の気配すらない状況でした。
(この回、ウッズが次打者の和田の中飛でタッチアップできなかったのは、後々に響いたと思います)
6回は、打者・李の時点でベイが投手をスイッチしましたけど、ウッドのチェンジアップに最も合っていなかったのが李であり、観戦しながら「これは失敗や」と思うていたら、案の定、同点タイムリーとなりました。

後は、平井と高橋が打たれて負けたわけやけど、決勝打の村田も、追加点のホームランの吉村も、ヤクルトとドラ以外に対しては打率一割台なんですわ。
昨年も痛い目に遭ってるわけやから、スコアラーさん、きっちり対策してくださいませ。
頼んます。

では個別の寸評を書いていきます。


■川井
(A)(B)(C)(D)(E)(F)                (G)(H)(I)
ここまで4試合で1勝1敗、防御率2.14。
ルーキー時代に一軍で投げた時は、素直なフォームに特徴のないボールで、このままでは一軍で生きていくのは厳しいと感じてたんですが、ストレートのキレが増したことと、チェンジアップを覚えて投球の幅を拡げたことが今季は結果に表れている様子。
(一軍初登板では、私ゃその威力を見くびってました。見る目ありまへん(苦笑))
昌の衰えで左投手の人材難が表面化していただけに、奴の活躍は嬉しい誤算ですな。

フォーム的に気になるのは(F)。
右腕が遊んでいること、そして右足が着地する前に身体の回転が始まっていることです。
どちらも強い身体の回転を生むには、障害になる要素やと思います。
この辺が改善されたら、腕の振りが強くなり、ストレートも変化球も威力を増すはずですわ。
さらに飛躍が可能であり、期待したいところです。


■金剛
(A)(B)(C)(D)
                (E)(F)(G)
以前は150km近いボールで二軍の打者をねじ伏せ、好成績で昇格しては一軍では滅多打ちを食らうパターンを繰り返してました。
(F)で球離れが早く、そして(G)ではボールに体重が乗り切っていないことが分かりますが、このために奴のボールは棒球系のため球速ほどの威力がないわけです。

今季の奴は球速を抑え気味にして、得意のフォークを低めに集めることを重視しているように見えますわ。
これが奏功して。今のところは安定したところを見せているだけに、このまま必死に一軍にしがみついて欲しいですな。


■荒木
(A)(B)(C)(D)
昨季の日本シリーズのように、奴の爆発力が発揮された時の威力は物凄いものがあるんですが、その期間があまりにも短期なのが泣き所。
今季も今のところ出塁率.312と、ライバルの赤星から一割以上引き離されており、これがドラ打線に勢いがない一つの要因になっていると思われます。

上の写真は奴の悪いところが如実に出ているのですが、内角を強く振れないために差し込まれることが多く、その結果、(C)〜(D)にかけて上体が浮き上がったようなスイングになっています。
もっと太いバットを使い、ボールにぶつけるようなスイングにした方が、絶対に打率は上がると思うんやけどなぁ…。

一方で守備の方は、開幕以来ずっと奴らしい凄みのあるプレーを見せてくれています。
これがあるだけに、打力があれば完全無欠のトップバッターとして評価されるはずなんやけどなぁ。
うーん、惜しい。


■井端
(A)(B)(C)(D)
                           (E)(F)(G)
何かすっきりせんというか、まだ「らしくない」というか。
出塁率.351は及第点やと思うけど、得点圏打率.111の打点6は奴にしては低すぎる。
ここで気になるのが、まだ盗塁0ということ。
指摘したいのはその数字より、走れるフィジカルの状態やないのと違うかと。
打ち方自体、それほど悪いとは思えないが、打撃も守備も、奴らしいキレがないのは、奴の身体が十分な状態にないからでは?
今季は荒木が無死から出塁すると、殆ど犠打が選択されており、エンドランを含めた強打でチャンスを広げる場面が少ないと感じます。
ドラは今や奴のチームやと思うてますんで、早く「らしさ」を取り戻して欲しいですな。


■ウッズ
(A)(B)(C)(D)(E)
奴の方も「らしくない」。
一部マスコミでは背筋痛との記事もありましたが、そのためかヘッドの出が早く、ミートポイントが身体からやや離れているため、打球が上がらない。
これが背筋痛のため、トップの姿勢を維持できないためとすれば、辻褄は合うんやけど。
奴の爆発力が戻らんと、どうしても得点力は上がりまへんので、フィジカルの早期の復調を祈ります。


■和田
(A)(B)(C)(D)
                      (E)(F)(G)
李の同点打の後、さらに無死二塁の逆転のチャンスが続いたところを、リリーフの木塚に対して四番・ウッズが三振、そして一死で和田を迎えました。
基本的には奴は開いて打つ打者であり、サイドスローの木塚に対しては分が悪いかと思うたんですが、案の定、差し込まれてセカンドゴロに終わりました。
一通りセの投手と対戦が終わり、球筋と配球がインプットされてから、奴は本格的に対策を講じることになると思いますんで、ホンマの勝負はそれからでしょうな。


■森野
(A)(B)(C)
                      (D)(E)(F)
前回チェックしたように、軸足への重心の乗りが良くなったことから、技術的には非常に高いところまで上り詰めたと思われます。
問題はキャンプでの鍛錬が十分やないこと。
現在の打撃の調子の低下は、単なる調子の波やと思いますが、夏場以降に調子の維持ができるかどうかが一番の問題ですわ。
長いシーズン、どこまで頑張れるかどうか、心配しながら注目したいと思います。


■小田
(A)(B)(C)
                       (D)(E)(F)
先発マスクの試合は1勝2敗やけど、内容的にはそれほど悪くないと思います。
まぁ、二番手の捕手は、レギュラーと毛色の違うリードをするだけで特色を出せる側面がありますんで、奴の真価は谷繁が長期欠場でもしない限り、評価しにくいところはあるんですが。

打つ方は、(D)でバットを振り下ろす際に、既に胸が投手に正対しており、思い切り開きながらスイングしているのが分かりますな。
今季もこちらは、あまり期待できそうにありまへんな。


■谷繁
(A)(B)(C)
                      (D)(E)(F)
今季はミートポイントを身体に近づけたような気がします。
昨季までは内角を巻き込んで、思い切り引っ張る打撃が見られたんですが、今季はセンターから右へおっつける打撃が目立ちます。
昨季終盤から、技術的に何やらトライしてきたらしいですが、もしかするとそういう変化のことかも知れまへんな。
もともと投手に球数を放らせ、四球を獲るのが上手い選手だけに、これで少しでも打率が上がれば文句なしなんやけどな。


■藤井
(A)(B)(C)(D)
                  (E)(F)(G)
最後の最後で代打出場、これが今季の初打席でした。
う〜ん、(F)から(G)を見る限り、どうもオーバースイングのような気がしてならんなぁ。
身体能力はピカイチだけに、もう少しコンパクトに振っても、そこそこ打球は飛ぶと思うけどな。
もう少しミートの精度を上げて、打率.250以上を打てるようになれば、レギュラーはぐっと近づくはず。
もう少し精進して欲しいわ。


■デラロサ
(A)(B)(C)
                         (D)(E)(F)
五輪期間にレギュラー起用するため、今は技能を作っている最中の選手。
オープン戦で見た頃は、左足を軸にして回転する打撃で、変化球への対応に不安を抱かせたんやけど、この日に見た奴は、軸足に重心を乗せてスイングする日本式の打法にモデルチェンジしてました。
余計なボディアクションを極力廃したスイングは、小さなウッズという感じやね。
まだ慣れていないためか窮屈な印象やけど、新しい打撃が早く馴むことを期待してます。


■立浪
(A)(B)(C)
                    (D)(E)(F)
5月になってもヒットが出ないというのは、さすがのミスタードラゴンズにも初めての経験やろね。
いくら平静を装っても、絶対に心中穏やかやないはずですわ。
上の写真のように背面から見る限り、特に問題はなさそうなんやけどなぁ。
奴に当たりが出ていないため、ドラの代打成績は、ヒットが2本きりしかありまへん。
(止めたバットに当たった西川、そして勝敗に関係ないデラロサの二本)
戦力的に不可欠な人材だけに、早めの復調を祈ってます。


この横浜三連戦の後、満員の本拠地で迎えた阪神戦は、二つの無様な敗戦で負け越し。
長いシーズン、どうしても大敗することもありますが、やはり営業的に内容を問われるゲームというのはあると思います(監督はないと言うでしょうが)。
もう少し絞まったゲームを、観客に見せて欲しかったと残念な気分ですわ。

4/27 ○ 東京ヤクルトスワローズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
中日 0 2 0 0 0 1 0 0 1 4 13 0 ○吉見(4-0)、S岩瀬(0-0-8S)
ヤクルト 0 0 0 1 0 0 1 0 0 2 3 1 ●増渕(1-3)、萩原、花田、押本
[本] 森野 7号2ラン、荒木 2号ソロ
この日の吉見は2失点ではあったけど、一番安心して見られたのと違うかな。
8投球回で被安打3、与四球1の9奪三振。
これまでは走者を許しながら最終失点に抑える投球やったけど、今回の投球には凄みが出てきたような気がしましたわ。
味方が拙攻を繰り返す中で、1〜2点の最少得点差を守り切るのは、エース級の投手でも辛い状況なんやけど、力で相手を抑え込んで見せた奴の姿には、逞しさという新しい魅力を見たように思います。

打線の方もドタバタしたものの、ゲーム展開上、必要なタイミングで追加点を取ったのは、さすがドラ打線と思いました。
吉見のスクイズは見事やったなぁ。

さて、いよいよGW後半には阪神との直接対決が待ってます。
負けたらアカンという時期やないけど、奴らに「手ごわい」という印象を残す必要はありますな。
きっちり勝って欲しいもんです。

さて、今回はもう一つ。
まずはコチラの4/26付のブログを読んでいただきたいんですが。
どうやら二軍のゲームで次のような事件があったようです。

@ 堂上剛が無死満塁で三振  (事実)
A 高柳コーチが堂上剛を「死ね!」などと叱責  (事実)
B これを聞いたベンチの森岡が「ボクらだって必死にやっている!」と強く抗議  (抗議の口調や態度は不明)
C 良太らが間に入って、何とか事なきを得る   (事実)
D これに対して辻二軍監督は、「社会人として暴言を吐くのはあってはならないこと」と、森岡に一週間の謹慎を命じる。   (事実)

森岡の抗議がどんなものであったのか、掴みかかったりしていないのかが分かりまへんが、とにかく辻二軍監督が「規律」を重んじて、森岡に罰則を課したことだけは間違いない様子。
組織である以上、個人的にこれはやむを得ないような気がします(一週間の謹慎は、見方によっては軽いとも言えますし)。
ただし一方で、ここで一番問題になるのは、二軍のコーチと選手の間に信頼関係がないことが露呈したことやないやろか?
たった一度の暴言なら、森岡がキレることはなかったと推察します。
よっぽど高柳コーチに対する鬱憤が溜まっていたからこそ、公衆の面前で、しかも他の選手に対する叱責でキレたと考えるのが妥当やないかな。
つまり高柳コーチと(少なくとも一部の)選手との間には、心を通わせて成長しよう、させようという関係がないのが明らかであり、だからこそここ数年の若手野手の停滞がある…と考えるのは、うがち過ぎなんやろか?

そして。
ルーキー時代に見た森岡は輝いていた。
どこをどう間違えたのか、その輝きは今はくすんでしまったけど、私はそれでも奴の才能をまだ信じてます。
だからこそ、負けるな。
頑張れよ、森岡。

4/20 ○ 横浜ベイスターズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
中日 0 1 0 0 0 1 1 0 0 3 6 0 ○吉見(3-0)、小笠原、岩瀬
横浜 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 10 1 ●三浦(1-2)、横山、木塚、マットホワイト
[本] 森野 6号ソロ、井端 2号ソロ
ベイの先発がエース・三浦、一方のドラが若手の吉見と聞けば、劣勢を思い浮かべてしまうのは私だけやなかったはずやけど、それでも勝ってくれました。
ピンチの連続ながら辛抱する吉見、そしてチャンスは少ないながらも一発を絡めて加点する打線。
ゲームの流れを見る集中力、配球を読む野球IQなど、この日のドラは成熟した大人のチームを感じさてくれたように思います。
「普通に強い」とね。

7回一死一二塁で、打者・谷繁。
前の打席では、外角でカウントを整えられ、内角の見せ球の後で外角カットボールを見逃して三振。
この打席は相手投手が三浦から横山に代わりましたが、この回も相川のリードは外角フォークでカウントを整え、内角に見せ球の後、外角にスライダー。
外角で勝負というワンパターンのベイ・バッテリーが悪いのか、投手や球種が変っても配球を読んだ谷繁が偉いのか、ここで奴の打ったタイムリーで勝敗は決したと言うべきでしょうな。
まぁ、相川も次の対戦では攻め方を変えてくるでしょうが。

さてこの日は生観戦でしたので、選手個々に対する印象を書いて見たいと思います。
何と言うても、開幕前から期待していた吉見が見られたのはラッキーでした。
そして個人的に打撃フォームに大いに興味があった和田も、じっくりチェックしてみましたが、ホンマに変ったスイングですな。


■吉見
(A)(B)(C)(D)
    (E)(F)(G)(H)
そこそこボールにキレがあり、四球で崩れない程度の制球力があるのに、昨季までは何故か打者にボコボコにされてたものが、今季はこれで三連勝。
ボールそれぞれは少しづつ威力が増した気はしますが、これほどの結果を出すほどの理由には足りないと感じます。
一体、何が変ったんやろね?

結局は打者に対峙する姿勢なんやと思います。
昨季までは自信のなさから、打者から逃げ回った結果、カウントを悪くして甘いボールを痛打されるパターンやったと思います。
ところが今季は、同じコーナーを狙うにしても逃げていないため、狙ったコースにボールが大体決まってますわ。
そしてそのボールも、ストライクを欲しがって置きに行っていないため、球威が十分ある。
気持ち次第で成績が変った、典型的な例やないかな。

調子がイマイチで、先頭打者の出塁を多許してましたが、それでもピンチで動じず、最小失点で頑張れたのも好印象でした。
仁志にタイムリーを打たれましたが、それも悪いボールではなかったように、強い気持ちが制球を狂わせなかったと言えるのと違うかな。

フォーム的には、(F)での球持ちあたりに見るべきものかあると感じます。
キレるボールを制球良く投げられるフォームでしょうな。
今後は、長いシーズンで疲労が蓄積した時、体調が悪いなりに投げられるかが課題になるはず。
最後まで期待して見て生きたいと思いますわ。



■李
(A)(B)(C)(D)
 【07年3月】
(1)(2)
数字的には目立ちまへんが、打球に力強さが増した印象があります。
またヒザ元の変化球を上手くすくい上げるなど、打撃技術の向上が目に付きますな。

昨季の写真と比較((D)と(2)あたり)すると、今季の方がステップが広くなって安定感が増したと感じます。
また(C)と昨季(1)を比較すると、今季の方が軸足に重心が乗っているように思います。
これならタイミングの変化への対応が改善され、軸足にパワーがあるため打球も鋭くなりますわ。

昨季一年間、奴に勉強期間をやった形になっているだけに、今季はええところを見せて欲しい。
期待しとります。


■和田
(A)(B)(C)(D)
04年の日本シリーズで、ものの見事に憲伸の必殺シュートをレフトポール際に打ち込んだミラクル打法には、ずっと興味を抱いてきました。
あの打球は絶対にファールになるはずやったのに、真っ直ぐ飛んでホームランになった。
この高等技術のナゾ解きをするのが楽しみで、奴の打席をチェックしてきました。

この写真で特徴的なのは、まず構えたグリップが高い位置にあり、(C)でトップを作っても殆どグリップが動いていないことやね。
タイミングを外された時、グリップが既に始動していたら、ボールを待つことが出来ずに崩れたスイングをすることになりますが、これだけ懐が広いと少々タイミングが外されても強いスイングができるはずですわ。
また、もう一つの特徴を言えば、(C)ではステップする左足が大きく投手に向かって伸びてますが、重心はまだ軸足に乗ったままになってます。
これもタイミングの変化に強い要因になっているんですが、それ以外に、実はこれが最大の奴の打撃の特徴に不可欠な要素になっているわけです。

奴の打撃の最大の特徴は、ステップする左足の向きによって、身体の向き自体を変えるということ。
通常はバットのヘッドの向きをコントロールして、打球方向を変えるわけですが、奴の場合は基本的に同じスイングをしながら、左足のステップの向きに合わせて、軸足を回転軸として身体全体の向きを変える。
(野球盤の打者人形が、右へ左へ向きを変えるイメージです)
内角は大きく三塁側へ右足をステップしてレフトへ、外角は一塁側(厳密にはセンター方向)へステップしてライトへ、タイミング変化への許容範囲の広さを背景とした、物凄い高等技術やと感じました。
そりゃレフトポールに身体を向けて、真っ直ぐ打ち込んだら、完璧なシュートでもホームランになるわ。

まだ十分な数字は挙がってまへんが、こんな凄い打撃フォームを持った打者だけに、きっと相応しい結果を残してくれると期待してます。
応援してまっせ!


■森野
(A)(B)(C)(D)
 【07年8月】
いつの間にやら、大した打者になったもんや。
第二打席の先制ホームランは、内角の難しいコースへのカットボールを打ったものやけど、あれをホームランされたら投手はたまらんと思いますわ。
また第四打席には、狙い球と違ったせいでフォークに全くタイミングが合わず、カウント不利になったところからフォーク狙いに変更、一度ファールしてアジャストしていき、そして甘くなったフォークを最後に仕留めて三遊間へヒット。
相手の攻め手を封じていくことができるのが中軸打者の証とするなら、既に奴にはその資格があると見るべきなんやろね。

もう一つ目に付いたのは、身体の割れが良くなって、重心が軸足に多く乗るようになったことやろか。
(C)と昨季の写真を比べて見れば、今季の方が軸足への重心の乗りが改善されていることが分かりますわ。
(昨季は重心が両足の真ん中にある)
タイミングの変化に強く、さらに強い打球を打てるようになっているはずであり、現在の好成績も頷けるところです。
今季はタイトル争いに顔を出すかも知れまへんな。


■立浪
【当日】     【07年】
 
まだ開幕以来ノーヒットのミスタードラゴンズ。
まぁ、代打で4/23現在10打席しか立ってないわけで、あんまり気にすることはないと思うんやけどね。
日数的にはもうすぐ一ヶ月になるだけに、どうしても焦ってくる頃かも知れまへんが。
昨季との比較では、ユニフォームの白いラインを見れば一目瞭然なんやけど、左肩が上がっているため、グリップが身体から離れているように見えます。
理由は不明やけど、これではバットが素直に出てこない。
ヒットが出ない原因には、こんなところにあるのかも知れまへんな。

技術は確かな選手だけに、ちょっとした修正で打ち出すと期待してはいるんですが。 

全体的には、まだまだ余力のある、大人の野球を見たという印象です。
いずれ巨人も浮上するでしょうし、同じく余力を残して勝っている阪神も気になりますが、まずは勝敗より自チームの戦力整備を進めること。
そういう意味では、現在のドラは十分、合格点をつけられると思います。
これからも楽しみですな。

4/12 ● 広島東洋カープ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
中日 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 6 0 ●小笠原(2-1)、川井、中里
広島 0 0 0 3 0 0 0 0 x 3 9 0 ○高橋(1-1)、梅津、横山、コズロースキー
[本] 森野 3号ソロ
ヤクルト戦までは元気だった打線が、阪神の強力投手陣に捻られてから火が消えたようになり、その後はこの日まで安打数が7、2、7、6。
効果的に一発が出た、前日の広島戦だけは勝利したものの、一発のない、或いは単発に終わった試合では敗戦と、危惧していたように、ここまで今季は一発頼みの得点が多くなってますな。
理詰めでなかなか点が取れない。
言いたくないけど、3番という打順で出塁し、高い機動力で得点しまくっていた福留の存在は、ドラの野球にとってやっぱり大きなものだったんでしょうな。
荒木、井端、福留で一三塁の形を作って攻める。
とにかく少ないアウトで、本塁に近くまで走者を進めて攻めるのがドラの野球やけど、今季はこれまでそういう形がなかなか作れていないように思いますわ。

最大のチャンスは、4回の無死一二塁で四番・ウッズを迎えた場面。
ここで奴が外角スライダーを引っ掛けて、注文通りの併殺打に倒れたわけやけど…。
高橋健が丁寧に投げてたのは事実やけど、あそこでマトモに勝負してくるわけがないんやけどなぁ。
外角ギリギリの変化球で勝負して、何とか引っ掛けさせようとするのがミエミエなのに、あんなに強振せんでもええのに。
奴にはそれができたと思うんやけどね。

小笠原は高めで勝負する投手だけに、こういう狭い球場では難しいわな。
ボールそのものはそんなに悪くなかったと思うんやけど、何球かの失投を仕留められてしまった。
まぁ、この調子なら次は勝ってくれるやろ。

今季初登板の川井。
結果としては、打者六人から全てアウトを取りましたけど、危ない当たりも何本かあっただけに、額面通りには評価できんかなぁ。
二年前に一軍で投げた頃よりストレートは速くなったし、ブレーキ鋭いスライダーにも威力を感じます。
しかし何と言うても、球種が概ねこの二種類しかないというのは辛い。
どちらかの球種にとてつもない威力があれば別やけど、長いイニングを投げるには球種を絞らせない工夫が必要なだけに、あと二つくらい球種が欲しいところ。
ただし個人的には、先発ではなく、久本が就いていた役割で使うなら、結構使えるかと思うてます。
さて次回の登板は、どんな起用法になるやろか。

中里は、そのストレートは一軍水準を超えてるとは思います。
しかし奴本来のボールには、ほど遠いですなぁ。
空振りを殆ど取れないのが、その証拠ですわ。
本来なら、ストレート一本でも空振りが取れるはずやのに、それが殆どありまへん。
凡飛が多いのは、まだボールのキレが勝っているからやと思いますが、ホンマに負荷がかかった時に、相手の中心打者が同じような凡退をするやろか?
もっとバランスを気にしながら、腕を振って欲しいですわ。


さて来週には再び巨人戦がありますが、今度も楽しませてもらいたいですな。

4/12 憲伸 登録抹消

今朝、携帯WEBの中スポ情報で「川上、中11日」との記事を見て、わざわざ広島戦をスキップする必要なんてないのに…なんて、暢気なことを考えてたんやけど。
夕方の出張帰りにもう一度携帯をチェックしたら、「川上、登録抹消」やもんなぁ。
正直、衝撃的でした。
憲伸が登録を抹消されるということが何を示すのか、私の悪い予感が当たらんかったらええけど…。

投手の肩は消耗品です。
無理強いすればするほど、ガタが来る。
しかし憲伸は身体に少々痛みがあっても、無理して投げる投手です。
(奴自身も、他の投手なら投げられないような状態でも、自分は投げられてしまうとコメントしてました)
過去にも、05年の後半は肩痛でもローテーションを守り、そして07年前半は調整不足で全く「らしいボール」を投げられない中、それでもローテーションを守った。
また、本来ならエース級の投手は、ローテーションを何度か飛ばしてミニキャンプをこなし、調整万全にしてから復帰するケースが多いと感じます(昨季の上原、06年の井川等)。
これは早めに本来の投球を取り戻した方が得策であるとともに、打たれる姿を晒すことのないよう、エースのプライドを優先させるための判断やと思われます
それなのに奴がローテーションを守り切ってきたのは、エースは身体を張ってチームの推進役となるべきという、奴の美学によるものに他ならないと断言しますわ。
(だからこそ奴は、エースであることに高いプライドを持ち、それに見合う対価を毎年請求するわけです)

そんな奴の登録が抹消された。
少々の体調不良なら投げられるはずやのに抹消手続きが取られたということは、その体調不良が「少々」やないということでは…?

落合体制になって既に四年になりますが、その間の各球団のエースの投球回数を比較すると、一番投球回数を稼いでいるのは三浦になります。
ところが、ポストシーズンまで含むと憲伸の投球回数は806.3回となり、三浦を大きく上回ってきます。
これら安定して投球回数を稼いでくれる投手が、チームにとって何より重宝するのは間違いのない事実やけど、それだけに負担は大きい。
特に投球回数が200を越えた06年の後、憲伸が07年に不調であったのは間違いなく06年の疲労の影響であるわけで、同じように過去4年間の蓄積疲労が今になって爆発したとしても、何の不思議もないわけです。
  D 川上 G 上原 BS三浦 C 黒田 H 斉藤
2004 192.7 163.0 144.0 147.0 138.0
2005 180.3 187.3 214.7 212.7 157.0
2006 215.0 168.3 216.7 189.3 201.0
2007 167.3 62.0 185.3 179.7 72.3
755.3 580.6 760.7 728.7 568.3

個人的には、今回の抹消は憲伸の「軽くはない」故障を意味してるような気がしてなりまへん。
そうでないことを心から祈るとともに、エースの心意気を学んだはずの中田、朝倉を中心に、この苦境を乗り切って欲しいですな。

4/6 ○ 東京ヤクルトスワローズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
ヤクルト 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 ●リオス(0-1)、鎌田、吉川
中日 1 1 1 1 1 1 0 0 X 6 12 0 ○吉見(1-0)
[本] 中村紀3号ソロ、 4号ソロ
この日は先発ローテーション5番手、6番手を争う、ボーダーラインの投手達にとっては重要なゲーム。
既に一軍では、巨人戦で見事な初勝利を挙げたチェン、200勝を目指す昌、そしてオープン戦から無失点を続ける吉見がそのイスを争い、そして二軍でも復帰間近の山井に、復調気配の佐藤充、好結果を残し続ける川井と、多士済々が脱落者の降格を待っています。
もし、この日の先発投手が無様にKOされたなら、直ちに二軍降格もあり得る状況である一方、好投すれば先発ローテーション入りを果せるという、天国か地獄かの過酷な登板となりました。

そして、先発したのは吉見でしたな。
もともと奴には、びっくりするような威力のボールはないものの、そこそこの球威、キレ、そして悪くない制球力があることから、私は一軍ローテーションで投げる資質はあると思うてました。
ところが、ええものを持っているのに、実績のなさが自信のなさに繋がり、ビビッて逃げ腰で投げてたのが昨季までの奴の印象でした。
しかし攻撃的かつ丁寧に投げる姿勢が見られる今季は、オープン戦から無失点(vs一軍)を続けるという好結果を出し続け、いよいよこの日の初先発を迎えたわけです。

腕の振りが鋭くなったため、ストレート、スライダー、シュートがよく切れ、内外角の揺さぶりをベースとした配球が効果的やったと思います。
こうして内外角の攻めでカウントを整えて、時にフォークをタテに落とす。
実に丁寧にコースを狙っていたため球数が増えてしまいましたが、この日は決して逃げ腰ではなかったと感じました。
好調のヤクルト打線に攻め込んで、自力で掴み取った完封勝利でした。
個人的に私も、今季一押しの選手の一人やっただけに、この勝利には格別の喜びがありますわ。
ホンマにおめでとう、吉見!


ノリが二連発。
しかも二本とも、ナゴヤドームではあまり見せられなかった右方向へのホームラン。
ボールを思い切りひきつけて、手首をテコに強引にボールを運ぶ打撃から、ポイントを少し前に置いて手首への負荷を減らすよう、奴は昨季からスイングを改造してきたように見ています。
それが完成の域に近づいたということやろか?
過去のホームラン王が、その輝きを取り戻しつつあるなら嬉しいことですな。


さて今週はいよいよ、甲子園にて絶好調の阪神戦。
相手は投打ともうまく回ってるようやけど、ビシッと抑えて勝って欲しいもんです。

4/3 ● 読売ジャイアンツ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
中日 0 1 1 0 3 0 0 0 0 5 8 0 ●川上(0-1)、小林、中里
巨人 0 0 0 1 0 0 5 0 X 6 10 0 金刃、○西村健(1-1)、豊田、クルーン
[本] 和田1号3ラン
どんだけ連勝を続けたとしても、長いペナントレースだけにいつかは負けるものやけど、それにしても最低最悪な初黒星になったもんですな(苦笑)。
それを演出したのが我らがエースというのも、何だか…、ねぇ?
まぁ、これがシーズン終盤やなかったのを感謝しつつ、風呂でさっぱりして来たら、腹立ちも幾分落ち着きましたんで、少しだけこの日のゲームについて触れてみたいと思います。

5回に和田の3ランが出たところまでは、完璧なゲーム運びやったと思います。
そこからは憲伸もスイスイと投げ、全く危なげなかっただけに、こういう結末を想像するのはさすがに難しかった。
ただし個人的には、憲伸への若干の不安を抱えながらのゲームではありましたが…。

勝負を分けた7回ウラ、高橋由の3ランは谷繁のリードミスやと思うてます。
無死二三塁となった後、脇谷、木村拓に対しては徹底して外角で勝負して退けましたが、その後の高橋由に対しても攻め方は同じでした。
これだけ外角を続けたら、相手打者もその外角を狙ってきますし、打席での球数が増えるごとに目も慣れてきます。
そして憲伸としては、TVでも触れられていたように、同じコースをミスなく続けることは難しい。
私は高低よりも内外角の制球がええことが、好投手の条件やと思うてますが、どうしてもブレることはあるものです(ちなみにストライクゾーンを9分割してコースを狙うゲームがありますが、どんなに制球のええ投手でも、狙って投げられるのは4分割と聞いたことがあります)。
そのブレたボールを打たれないために、見せ球を使って打者の視線を逸らすわけですが、谷繁は決め球付近で球種を変える努力はしていましたが、打者の視線を大きく逸らすような、内角への見せ球は全く使わなかったわけです。
高橋由には、直前に空振りを取ったスレートがやや甘く入ったところを狙われましたが、そこに至るまでの経緯を見る限り、打たれるのは必然やなかったかと思います。

亀井に打たれたのは、これは憲伸の完全な不注意であり、やってはいけないことでした。
高橋由に打たれたといっても致命傷やなかったし、亀井でこの回を切れば大したことはなかった。
ところが憲伸が頭の切り替えができず、また二線級の亀井を舐めてしまったため、ど真ん中に投げ込んで今度こそ致命傷の被弾。
ベテランらしからぬ、これは凡ミスやったと指摘せざるを得まへんわ。

小笠原の一発は、亀井の一発でグロッキーになった憲伸が、頭に血が上って棒球を投げた結果でしょうな。
あんなインハイのボール球をライト席まで運ばれるなんて、何とボールに力がなかったのかと。
この二者の一発は防げましたし、それができなかった憲伸に、非難が集中するのも仕方ないやろね。


監督もコメントしてたように、ドラの方も上原を沈めていたわけで、この日は逆の目が出ただけやと。
長いペナントレースにはこういうこともあると、切り替えるべきですわ。
ただし憲伸については、先に不安を抱えていたと書いたように、昨季から一気に崩れるケースが目立っており、この傾向の修正は絶対条件やと考えます。
誰が何と言おうとドラのエースは奴しかおらんわけですから、強い気持ちで投げてもらいたい。

次は好調ヤクルト戦。
上手く勝ち越して欲しいもんです。

3/29 ○ 広島東洋カープ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
広島 0 0 0 0 1 2 0 0 0 3 9 0 ●ルイス(0-1)、青木高、梅津、林、広池
中日 0 0 3 1 0 0 1 0 X 5 12 1 ○朝倉(1-0)、鈴木、S岩瀬(1S)
[本] 森野 1号ソロ、ウッズ1号ソロ
相手が「どうぞどうぞ」と点をくれるのに、あっちゅー間にそれを吐き出すんやから、何とも不細工なゲームになってしまいましたなぁ。
さすがにこの展開では、「嬉しさも半ばなりけり」ってなところですわ。
シーズン序盤でモタモタするのは仕方ありまへんが、勝利の喜びを半分にしてしまうようなゲームは、あまりして欲しくありまへんな。

相手チームやけど、ルイスは結構ええボールを投げてたのと違う?
頭に血が上ってボークを連発したり、せっかくええボールでカウントを整えたのに勝負球が甘くなったりして打たれましたが、ボールそのものには球威を感じました。
昨季は開幕でグライシンガーに脅威を感じましたが、ひょっとしたら奴も調子を上げてくるかも…?
それと栗原は、昨季に残した数字が真の実力なのか、それとも相手のマークが集中した新井に打たせてもらったものかが問われるでしょうな。

さてドラゴンズ。
初回からややボールがバラついていた朝倉やけど、5回に甘いボールで連打を食らったところから1点を失いましたが、そこは残ったピンチを踏ん張ったからええとして。
ウッズのエラーに足を引っ張られたとは言え、次打者の前田に対して、前打席にクリーンヒットを痛打されたコースと、全く同じ甘いところに投じて一発を食らったのはいただけまへん。
しかもその後は、指にかかったボールがほとんど投げられなくなるなど、ゲーム中の修正能力にも課題を残し、結局は先発投手としての(ドラでの)責任回数7回を投げ切れなかった。
昨季も春先から調子が上がらない時期がありましたが、「エース」を目指すならフルシーズン安定した投球ができるように調整すべき。
4月にどれだけ勝てるか、注目してまっせ。

和田はヒットが出てまへんな。
それでも、これまで力んでるところを外角にかわされてたものが、ようやくボール捉えつつあります。
不思議打法が炸裂するのは、間もなくやと思います。
しかし守備の方は、予想通りお粗末やった…。
打球に対して回り込んで捕ろうとするため、俊足でもないシーボルにシングルヒットをツーベースにされてしまいましたわ。
あれは回り込むんじゃなく、打球に対して真っ直ぐチャージしないと間に合わない。
ワンヒットで走者に二つの塁を与える回数も増えそうやなぁ。
これについては、かなり心配です。

この日のヒーローは、文句なしで鈴木でしたな。
入団4年目で初めて開幕メンバーに名を連ね、そしてこの日は外角へのスライダーの制球が素晴らしく、朝倉が残した無死二三塁のピンチで、打者5人を奪三振2のパーフェクトに抑える完璧なリリーフ。
これならポスト・岡本候補の一番手として期待できそうですわ。

そしてもう一人は荒木。
前日はホームゲッツーで絶好のチャンスを潰した男が、二死二三塁のピンチで、センター前に抜けようかという打球に追いつき、セカンドゴロに仕留める。
打つ方でも三安打と気を吐き、前日の汚名を返上する大活躍やったと思います。


いよいよ始まった野球シーズン。
これからは勝ったり負けたりが続きますが、梅雨を過ぎるまでは過敏に一喜一憂せずに見守りたいと思うてます。
ホンマの勝負はオールスター以降。
楽しみにしてまっせ。

3/28 開幕直前

マスコミのセ・リーグ優勝予想は、何だかドラと巨人に二分されてますな。
殆どの評論家諸氏が、一位・二位をドラと巨人で構成させるという、予想としては非常に分かりやすい内容になっているようです。
で、三位・阪神の後、Bクラスが横浜、広島、ヤクルトで固定。
まぁ、昨季の内容と補強を見ていれば、そう考えたくなるのは分からんでもないし、ドラが高く評価されてることは気分の悪いはずもないんやけどね。
額面通り報道を受け取れないのは、単に私が悲観主義者だからやろか?
今回はそれを検証するため、今季のドラと巨人を中心に予想してみたいと思います。
結論から言うと、今季のドラはかなりキツい。
それはまだ直接比較されていない他球団との比較ではなく、昨季との比較においての話やけど、現時点では戦力はダウンしていると思うてます。
そしてこの考察を前提にすれば、戦力補強や故障者の復帰で上がり目のある他球団に対しては、始まってみないと分からんけど、相対的にはキツい立場になってるような気がするんですわ。

■ドラ
投手陣で可能性の高い上がり目としては、憲伸の復調でしょうな。
奴はかなりの確率で、今季のタイトルを争うと思うてます。
後は、吉見をはじめとした若手の台頭が考えられますが、これを評価するには不確定要素が大きく、また多かれ少なかれどのチームにもあることやから、戦力増として計算するのは難しいかなと。
一方で一番のマイナスとしては、ポスト岡本の不在。
フルシーズンを球威の落ちた平井一人で戦うのは困難であり、中里ほかの若手の台頭は不可欠です。
そして個人的に心配なのは中田。
昨季後半の大活躍から飛躍を期待されてますが、どうも今季はストレートに凄みを感じまへん。
時期的な問題ならええけど、昨季の今頃には既に相当の球威があったことを考えると、どうしても不安が拭えんのですわ。
奴は投手陣三本柱の一人だけに、杞憂に終わればええけどね…。

野手に目を移すと、大きなマイナスは福留の退団。
打力は和田のFA獲得で埋め合わせて辻褄を合わせたようですが、ドラの一番のボタンの掛け違えがここにあるような気がしてなりまへん。

 ・福留→和田のスイッチによって、打線での左打者は森野と李の二人だけ。
 ・単純な福留と和田の守備力の差、そしてこれによるセンター・森野という歪な守備編成。
  森野は左翼を守らせるなら並みの守備力やけど、センターとしては守備範囲、肩ともに水準以下。
 ・二塁からワンヒットで生還できる走力を持つのは、荒木、井端だけ。
  昨季はワンヒットでの二塁からの生還率がリーグトップで、ドラの強さを示す指標の一つやったけど、こ
  れは大幅に下がるはず。

どうせ打力では巨人に勝てんのやから、守備力と走力で勝負すべきやったのと違うかな。
センターは英智を中心に、代打を絡めて藤井や平田で回す。
打力に乏しくても、ドラならこれで勝つ野球ができると思うんやけどね。


■巨人
例年なら、どんなに補強しても「見掛け倒し」やと安心できたんやけど、今季はええ補強したね。
下位チームで実績を積んだ外国人を中心に獲得しただけに、優勝争いでの消耗もなく、五輪で取られることもありまへん。
何もなければ、巨人の一番のアキレス腱は、昨季の優勝争い疲れになるはずやった。
昨季は、野手では小笠原と二岡が手術に追い込まれ、投手でも西村あたりの酷使が目だっただけに、昨季終盤でチームが無理をした反動が大きく表れると予想してたんやけどね。
(ドラは逆に全くムチを入れなかったため、リーグ優勝を逃した)
今回の奴らの補強は、昨季消耗して磨り減ったところに、うまくハマる絶妙なものやないかな。
見逃せないのはセットアッパーの藤田。
オープン戦を見る限り、個人的には奴が相当働きそうな気がしてます。

奴らの各駅停車野球と守備軽視は相変わらずであり、ここにつけ込むスキは大いにあるとは思いますが、ドラの戦力低下と巨人の効果的な補強で、相当戦力差は拡大したのと違うやろか。
これを覆して勝てば、さすが落合監督なんやけど。


今季は若手の戦力化が不可欠になりますんで、そちらの面は楽しめそうですし、これでリーグ優勝できれば文句なし。
状況は厳しいけど、それでも目指すは完全優勝。
明日からは熱い戦いが始まります。
皆さん、今季もよろしゅうに!

3/15 [OP戦] ●北海道日本ハム 3-4
      ● 川上 1-2  / [本] デラロサ 1号

行ってきました、東京ドーム。
この日はオープン戦やというのに意外に客入りは良く、外野席は立ち見状態のようでした。
週末に行われるドラのオープン戦がこの日しかなかったため、キャンプを成果を見る絶好の機会として、このゲームを楽しみに待っていたんやけど…、それにしても打てんかったなぁ(苦笑)。
もともと打力のあるチームやないけど、今季は貧打にますます磨きがかかったような気がしますわ。
一方でハムは開幕まで一週間を切って、調整は万全のようですな。
投打ともに実戦的なところを見せており、やはりドラよりも調整が進んでいるのが分かりましたわ。
監督が変って野球も変るかと思いましたが、守備力を柱に戦う姿勢は相変わらずであり、今季も優勝を争うのと違うやろか。


さて我がドラゴンズやけど、スタメンは井上のところを和田に置き換えれば、そのままほぼ開幕メンバーになりますが、走者が少ないだけに実戦的な作戦を試す機会が少ない。
西川が犠打を見せたくらいやったなぁ。
まぁ、守備での動きは悪くない(≠上手い)と思いましたから、その辺では安心してますが。

それでは各選手に対する寸評を書いてみたいと思います。

■憲伸
(A)(B)(C)(D)(E)
                     (F)(G)(H)
(1)(2)(3)(4)
                           (5)(6)(7)
【07年5月】 今季で奴を見るのも最後やと思うと、気合入れて写真を撮りまくってしまいましたわ。
まぁ、今季はFAシーズンだけに、状態がええことが確認できたことは収穫でした。
ボール自体は常にハムの打者を押し込んでおり、昨季の今頃と比べると、球威は段違いの出来やと思いますわ。
内外角の制球の精度も高く、挑戦中のフォークが威力を発揮すれば、今季はエースの称号に恥じない活躍を見せてくれるでしょうな。
一方で、このゲームで課題やと感じたのは、走者を出してピンチになった際に、やや制球が甘くなったところですわ。 
4回のピンチでは小谷野にヒット性の当たり、そして6回には森本ヒット⇒犠打での一死二塁から、稲葉に一発でタイムリーを浴びました。
昨季もそうやったけど、最近の奴にはピンチでの粘りに欠けるところが目につきますんで、その辺は注意は必要やと思います。

さてフォームについてやけど、今季の奴はテークバックを小さくして、打者からボールを見にくくするよう修正したとのことですが、上の07年5月の写真と(D)を比べてみると、今季は右ヒジが伸びておらず、腕を縮ませて身体にボールを隠そうという意図は感じられますな。
ただし個人的には、右腕を振り上げるまでボールがうまく隠れているかと問われると、その効果は少々疑問に思うところなんやけど…(苦笑)。

まぁ、この日も7回2失点と安定したところを見せたように、今季は相当の活躍が確信できるほど、調子はええと感じました。
ラストイヤーだけに、ええところを見せて欲しいですな。


■岩瀬
(A)(B)(C)(D)(E)
      (F)(G)(H)(I)
こうして見ると、体重移動、上下のバランス、右手・左手の使い方など、教科書にすべき素晴らしいフォームやと思いますわ。
特に(E)でトップを作った際の、身体の割れ方、左腕の隠れ方、右腕の引きなど、申し分ありまへん。
正しい投げ方をすれば、長く安定した活躍が出来るという生きたサンプルですな。

この日はボールにキレがなく、スライダーの動きが悪かったことから、打ち込まれてしまいました。
最近の奴は、5月くらいまで不安定な投球が続く傾向にあり、そういう意味では少なくとも今季も最初はハラハラしないといけないのかなと。
この日の不調の原因は、本人が理解していると言うことやから、それを信用したいと思いますが…。


■荒木
今季は持ち味である初球攻撃を控え、じっくりとボールを選んでいくスタイルに変えようとしているように見えるんやけど、どうやろか?
シーズンに入ればどうなるか分からんけど、井端のようなファール打ちも目立ち、今は意図的に2-2、2-3といったカウントになるよう、いろいろ試しているように感じますわ。
恐らく出塁率を上げるための変化やと思いますんで、この試みが成功するよう祈ってます。


■李
(A)(B)(C)(D)
今季は昨年のような「緩んだプレー」を見ることがなくなりました。
顔を歪ませ、必死にボールを追いかけ、チャージする姿を見られるようになり、奴に対しては非常に頼もしい印象を持っています。
打つ方では、タイミングの変化に脆さを見せた昨季の反省から、重心を軸足に残すように意識しているとの記事を見ましたが、そういう変化は奴の打席の中で見ることはできますわ。
外角に流れる変化球をことごとくカットしたり、外角のボールを強打して左中間に持って行ったり、何より打球が速くなったと感じます。
軸足のパワーを上手く使えているからやないかな。
まだ右ヒザの固さは抜けておらず、どうしても変化球への対応に脆さは残ると思いますが、昨季よりは対応可能な幅は広がっていると思いますんで、ニュー・ビョンギュに期待したいところですわ。


■中村ノリ
(A)(B)(C)(D)
オープン戦での感触はええみたいやね。
特に強振せず、カチンと合わせる打撃で、右に左に打ち分けてます。
既に奴の手首には、飛距離を稼げるパワーはないと思いますんで、こういう外野の間を抜くような打撃が奴には適合していると思うんやけどね。
腰に爆弾を抱えた奴の身体が、フルシーズン耐えられるかどうかもリスクのあるところで、常にスペアを準備しておく必要はあると思うてます。
まぁ、昨季の熱い想いを忘れず、身体を張ったプレーをしてくれたら、個人的には満足ですわ。


■平田
(A)(B)(C)(D)(E)
ちとメッキが剥がれてきたかな。
昨季に比べたら、左足のステップでのタイミングの取り方は進歩があると思います。
昨秋の昇格時には、二段ステップで左足に重心が移ってしまったのが、今季は両足の中心くらいに重心が残っているように感じますわ。
これがもう少し軸足側に重心が残れば、タイミングの取り方としては改善されるでしょうな。

それより今の一番の課題は、(C)のトップを作った時点で、右ヒジを後ろに引き過ぎてバットが投手側を向いてることやね。
これだと上から綺麗にバットを出せず、下から出やすくなりますんで、内角の捌きは悪くなるし、強いボールには差し込まれます。
トップではバットを背中側に倒すよう、キャンプで立浪コーチが熱心に教えていたようやけど、どうにも身に付かんかったみたいですわ。
これが修正されん限り、一軍で奴のバットが爆発することはありまへんので、早く奴自身がそれに気付き、自ら修正する気になって欲しいんやけどな。

守備の方は安定してますわ。
前後、左右への判断、打球勘、そして送球の正確性。
肩の強さはそれほどやないけど、総合的にはセンターのレギュラーとしては十分な守備力があります。
恐らく開幕スタメンは間違いないと思いますんで、先に指摘した欠点を早く改善して、レギュラーを一気に奪取して欲しいですな。


■デラロサ
(A)(B)(C)
キャンプ当初は、スイングの際に左足が軸になっていたと記憶してます。
外国人にはよくあるスタイルなんやけど、これはタイミングの変化には脆く、日本向けではありまへん。
しかし、この日のスイングを見る限り、かなり右足を軸足として、重心を残せるようになったようですわ。
少々、バットの出が悪く、全体的に差し込まれ気味やと感じますが、日本に適合しようという意欲は見えますので、うまく戦力になってくれたら嬉しいね。
守備の方は、身体のキレや柔らかいグラブ捌きに長けてますが、ややヒザに固さを感じるため、守備範囲や地を這うような足元のゴロには、ヘタではないものの少々不安を感じてます。
杞憂に終わればええけどね。


■西川
(A)(B)(C)(D)(E)
TVを見る限り、バットが出にくいフォームに見えてたんですが、この目で直接チェックした限り、非常にシャープなスイングをする選手やということが分かりました。
バットを寝かせて構える選手は、レベルにスイングすること、そして何よりバットをスムーズに出したいと考えていることが多いものですが、この場合、テークバックが小さくなり気味で上体が突っ込みやすいという危険性も兼ね備えてます。
実は私も現役時代はこういう構えをしていたんですが、このフォームの場合、キーポイントはこのテークバックでワンクッションを作れるかであり、奴の場合はバットのヘッドを下げて構え、トップを作る際にヘッドを跳ね上げるという上下のアクションを入れることで、上体が前に突っ込むことを防止しているようですわ。
実際にはシャープかつスムーズにスイングしており、これまでのゲーム記事をチェックする限り、ケースバッティングもそこそこできる様子。
この日は一球失敗したものの、次のボールで犠打を確実に決めたんですが、そのボールの殺し方、ファーストに捕らせるコントロールとも結構上手いと感じました。
キャンプでの映像を見ると、守備では岩崎に一日の長があると感じましたが、こうした実戦的な打撃を見ると、奴が内野の控えの一番手なのも分かる気がしますわ。
(森岡あたりには、奴の野球への姿勢を見習って欲しいところなんやけどね)


さて、いよいよオープン戦も終盤に入りました。
今季は昌や井上といったベテランも、一軍のキップは与えられておらず、競争が激しくなってますな。
この中で誰が最後まで残るのか、あと二週間、なかなか楽しめそうですわ。

3/10 [OP戦] △福岡ソフトバンクホークス 3-3
        / [本]

パのチームは20日の開幕を前に、調整も終盤になってきているだけに、ホークスはバントなどの実戦的な戦術も採り、本番モードであることを見せてきました。
投手の仕上がりも早く、大隣なんかは評判通りのボールを投げてきましたな。
ホークスは間違いなく強いチームであり、調整の進んだそういうチームと引き分けたというのは、それほど悪い結果ではないように思います。

さて、それでは選手別の印象を書いてみたいと思います。
 昌 昨年よりはマシやないかと思うけど、 一発病というかポカというか、ああいうところは相変わらずやなぁ。
既に甘いボールをごまかすほどの球威はないため、先発起用には勇気が必要かも知れまへんな。
 菊地 先日よりはマシですが、それでも要所でボールが高い。
球威で抑えるタイプやないだけに、ボールを低めに集めることは必須やと思うて欲しい。
 鈴木 ポスト・岡本の一番手やろか。
セットアッパー候補の中では、最も安定してますな。 
 小林 この日は内外角の制球が安定していたため、結果も良かった。
この投球を安定して見せられるようになれば、飛躍の年になるはずやけどな。
 デラロサ この日は守備を中心に、ええところを見せてくれました。
柔らかいグラブ捌きと、ムリな体勢からでも見せるスナップスロー。
しかし私の目には下半身が硬く見えるため、ヒザ元のゴロなど、安定感はイマイチやないかと危惧しております。
杞憂であればええけどね。 
 李 右ヒザが硬いのは相変わらずやけど、重心が軸足に十分乗っているため、トップの状態が維持しやすく、タイミングの落差への対応が向上してますな。
このためスイングも力強くなっており、鋭い打球を飛ばしています。
今季は少々楽しめるかも知れまへん。 
 和田 今季、一番興味を惹かれる打者が奴です。
04年日本シリーズでは、憲伸の完璧なシュートを見事にレフトポール際に叩き込みましたが、普通ならあれは絶対にファールになるボールでした。
それをボールを切れさせず、真っ直ぐに飛ばした技術がどこにあるのか、注目していきたいと思うてます。
今のところ感心するのは、その懐の深さ。
左足をステップして身体が回転し始めても、バットのヘッドがトップの位置で最後まで残ってますわ。
奴にはストライクゾーンのどこに対してもバットが出てくるイメージがあるんですが、納得できるフォームやと思います。 
 平田 一時期の不振を脱して、再び上昇気流に乗ったようですな。
外角を捌くのは上手く、右に強烈な打球を飛ばしてますわ。
ただし何度も言うように、奴をレギュラー扱いするためには、内角を引っ張れるところを見せてもらいたいところ。 
 森岡 「バットを短く持って小さくシャープにスイング」というのが、奴の今季の目標やったはずですが、できているのはバットを短く持つことだけですな。
タイミングがズレると、途端に上体が崩されて右手だけで振り回すように当てに行くのは相変わらず。
これほど内容のない打席を三つ続けてしまっては、これ以上は上でのチャンスは貰えないのと違うかな。
反動を使って強く振ろうとするから、重心が投手側にブレてしまう。
バットを短く持っても、スイングそのものが変っていないため、結局雑な打撃も変えることができないんやね。
個人的には、別にバットは短く持たんでもええと思うてます。
ショートの頭上にライナーを打つような、小さなテークバックと軸足でそのまま回転するようなスイングこそ、奴に必要なものやないのかな。
 柳田 一・二打席目はアウトにはなりましたが、内容はあったと思います。
森岡と違って上からシャープにスイングしてますな。
一年目は身体能力だけという印象やったけど、それから着実に技術を蓄え、今や一軍ボーダーラインの実力を身に付けたようです。
正直なところ、まだ攻守に少しづつ力不足を感じますが、成長が見える選手として、今後も注目していきたいと思いますわ。 

どうやら、森野の開幕は微妙とのことであり、開幕センター・平田が現実味を帯びてきたようです。
守備力では森野以上(藤井には負けるか)やと思いますんで、その資格はあるでしょうな。
しかし堂上剛や中村公も下でキバを研いでおり、このまますんなり決まって欲しくはないところ。
可能性がある選手達は、それぞれ頑張って欲しいもんですわ。

3/2 [OP戦] ●北海道日本ハム 3-4
      ● ネルソン 0-1  / [本]

さて、ようやく08年のオープン戦が開幕しました。
映像に飢えていた身としては、実戦でキャンプの成果を見られる機会がようやく来たわけで、楽しみに見させてもらいましたわ。
この時期のゲームの勝敗は全く気にせず、選手個々、特に若手連中の成長度合いに注目してたんですが、嬉しくなったりがっかりしたり、なかなか面白いゲームやったと思います。
序盤の数試合は、この日のように若手メインのゲームになると思いますんで、そこでの振り落としで、できるだけ多くの若手に残って欲しいところですな。
それでは簡単に、このゲームでの各選手の印象を述べてみたいと思います。

 山井 奴の場合、この時期は投げられただけでOKやろ。
 小笠原 ストレートの威力が足らん気がしたので、今後の調整課題かな。
 朝倉 文句なし。 
 中田 制球力向上を目指して、テークバックで手首をコックさせていたのを止めたみたいやけど、投げるボール、そして肝心の制球については2四球に加え3ボールの場面も多く、あんまり変ってなかったような(苦笑)。
トライ・アンド・エラーの最中でしょうが、課題の制球力についてはさらに改善を試みて欲しいですわ。 
 ネルソン 上体のボディアクションが大き過ぎて、リリースがバラバラ。
ブランクもあることから、体力作り、フォーム調整からじっくりするべきやろね。
 小林 内角を狙うとあわや死球、外角を狙うと真ん中に入って痛打。
課題の制球力には進歩は見えまへんでした。 
 デラロサ 打撃も守備も、ボールへの執着心が希薄で、個人的に評価は大幅ダウン。 
 森岡 バットを短く持ってシャープに振るスタイルへ、大幅なスタイル変更を実施。
まだ内角ストレートには差し込まれ気味で、あわや三振という場面もありましたけど、二打席ともそれなりの結果は出しました。
しかし、もっとバットが上から出て欲しいし、下半身の粘りも欲しい。
変化球に泳いで片手でスイングしているようでは、一軍レベルはまだまだやと思います。 
 柳田 個人的には、バネを感じる好感度の高い選手。
手を出せるコースは昨年より格段に広くなったように感じましたわ。
しかし一軍レベルには、もう一歩かな。 
 堂上剛 課題の内角を中心に攻められてましたな。
下半身での始動を心がけているのは分かるけど、まだまだぎこちない。
内角変化球に対して、片手でハラ切りスイングになるのは昨年と同様であり、課題の克服には至っていないようです。
 中村一 何であんなに小さなスイングなんやろ?
テークバックもフォロースルーも小さく、それで確実性があるかと言えばそうでもない。
小さいテークバックが、逆に合わせられるタイミングの幅を狭めてるように見えるんやけどね…。
そろそろ後もないし、もっと思い切り振るようなスイングに変えたらどうなんやろ? 
また日ハムの決勝点は…、ホームで中田翔を刺さんとなぁ…。

■平田
シート打撃、紅白戦、練習試合と、結果を出し続けて期待が膨らむ奴ですが、その結果は信用してもええものなのかどうか。
今年初めて見る実戦の奴で、それを占ってみたいと思います。
奴の課題は、大きく次の二つ。
 @ステップの際に重心が左足に流れてしまう。
 Aバットが立った状態でスイングを開始してしまう。

これらのうち、@についてはキャンプ中にかなり改善が進み、軸足に重心を乗せてスイングできるようになりつつあると感じます。
ところがAについては、左の写真のようにスイング開始時にバットは立っており、バットが出にくく、下から出やすい状態になっております。
案の定、この日は二塁打が一本出たものの、後の打席はストレートに差し込まれることが多く、その結果、変化球にも泳ぐことになって2三振。
このままでは、まだ一軍でブレークというわけにはいかんでしょうな。
振り出し時のバットについては、キャンプ中に立浪コーチが熱心に指導してたんやけど、この日を見る限りは身に付いたとは言えん状態ですな。
どうも指導に対して「オレには合わない」という意識が強く、あまりフォームをいじることに乗り気ではないのかも知れまへん。
しかし、一段高いレベルの打撃をするためには必須のポイントやと思いますんで、周囲のアドバイスにはよく耳を傾けて欲しいところですわ。


まぁ、ここで素人があれこれ言うても、今の時期は結果を出した者が勝ち。
少ないチャンスを、上手く掴んで欲しいもんです。

2/23 春季キャンプ観察

08年の春季キャンプも後半に差し掛かりましたが、ドラの北谷・読谷キャンプは天候に悩まされつつも、相変わらずの猛練習が繰り広げられているようです。
ベテラン連中が計算通り仕上げてくれるのか、そして若手達が苦しさの中からどれだけ力を伸ばしてくれるのか、地味ながらも楽しみな日々になっておりますな。
特に、一軍ボーダーラインの若手連中の成長ぶりをチェックするのが、今は一番関心のあるところです。
今季は、一体誰が飛び出してくるやろか。

その中で、森野が左手首の骨折で出遅れたのは、非常に大きな誤算でしたな。
奴は練習量で自分を作ってきた選手だけに、間に合わせの調整で復帰しても、マトモに働けるやろか?
まぁ、故障と上手く付き合うのも野球選手の資質の一つであり、そういう意味では奴にとって良い試練かも知れまへんな。
今や、奴はチームにとって不可欠な存在だけに、上手く調整して欲しいもんです。


さてキャンプ情報やけど、私がマスコミやネットから集めた中には、次のようなものがありました。
私の感想とともに書いてみたいと思います。
@新人・樋口が良い そのキレのあるボールには、他球団007から「ヤクルトの佐藤由より良い」の声があがったとか。
一方、大社ドラフト1位の山内の評価は、当日の調子がイマイチだったためか微妙であったが、臨時コーチの杉下氏はカーブが非凡とコメント。
私ゃマスコミ情報しか知りまへんので、早く見てみたいところです。
A先発投手六番手 マスコミでは吉見やチェンの名前が挙がるとともに、昌、久本、新戦力・ネルソンの名前も候補に。
吉見は昨年のキャンプでも、非常に評判は良かったんやけどね。
額面通り受け取れないのが複雑やけど、奴には私も期待してますんで、今季こそ結果を出して欲しいですな。 
B中里は良くない トーチュウあたりは強くプッシュしてますが、シート打撃で結果を出せずコーチから叱責を受けるなど、決して順調ではない様子。
思い切って投げると上体が突っ込んで抜け球となり、カウント球には球威がなく痛打を食らうという、キャンプ前から心配してた症状が出ている様子。 
とにかく06年の日本シリーズで披露した以外は、ここ二年間、奴は自分本来のボールを投げられずにいるんですわ。
杉下氏が精力的に指導してるみたいやけど、以前の朝倉も同じ症状に苦しんでたように、すぐに直るものやないからね…。
開幕から使えるかどうかは、微妙も知れまへん。
C第二捕手争い 小田、前田、田中のうち、開幕に残るのは一人とのこと。
シゴキにも近い基礎練習をしている姿も、ネット上で見ることができました。
三人とも、執念を持って練習しているようであり、このデッドヒートは開幕というゴールまで楽しめそうですな。
Dデラロサは掘り出し物 守備での動きはシャープで、これだけで獲得した意味はあったかな。
打つ方は、右打ちで左足を軸に回転する外国人特有のスイングながら、左肩のカベが崩れることは少ないように見えます。
今のところ「スペア」としてなら十分、使い方によっては化けるかも…? 
Eポスト・アライバ デラロサに加え、今のところ若手の西川−岩崎コンビが重点的に鍛えられている模様。
私が見た限り、守備では岩崎は西川より上手いのに安定感がありまへん。
一方、打つ方は岩崎、西川とも実戦的なところは評価できますわ。
監督に言わせると、二人とも「まだ使えない」とのことやけど、必死に頑張って欲しいですな。 
F良太は読谷行き キャンプ序盤から、首脳陣の大きな期待を示すように、コーチ陣による付きっ切りの指導を受けていたのが、練習試合で防具を付けずに死球を受け退場(監督は防具を必ず付けるように指導してる)。
そして次の試合で、大量点のきっかけとなる失策を犯し、直ちに二軍降格となってしまいました。 
守備がヘタなのはしゃあないとしても、防具付けずにゲームに出るのは、野球への姿勢を問われても仕方ないやろ。
そんなことはないと思いたいけど、もし集まる期待に舞い上がっていたなら、この降格もええ薬なのかも知れまへん。
必死に練習して、早く這い上がって来い!
G堂上剛はまずまず 練習試合でホームランを打っても、「ヒットが欲しい」とコメント。
下半身での始動を心がけているように見えており、昨季よりはバットの出がスムーズになってますわ。
シート打撃等では強肩も披露しており、昨季からの成長ぶりを、早く見てみたいもんです。
H平田は北谷へ 練習試合が始まってから、連日ヒットを放って結果を出してます。
右中間を中心に打ち返すなど、奴らしいは評価できますな。
打撃フォームを見ると、今季の奴は昨季終盤に見せたような、左足を上げてタイミングを計るのを止め、再び元の摺り足に近い二段ステップに戻したようです。
昨季はこの二段ステップの際、重心まで左足にかかってしまい、一本調子でしか打てず、タイミングの変化には全くついていけまへんでした。
しかし今季は、何とか軸足に重心を残そうという姿勢が見えますわ。
身体のブレを抑えつつ、軸足で回転しようとしており、今のところはその狙いが成功しているようです。
森野が出遅れているだけに、奴や堂上剛、そして藤井には、最後まで切磋琢磨して頑張って欲しいもんですな。
I森岡のスタイル変更 私はキャンプ前に奴に対し、ロングヒットを捨てろと指摘しましたが、奴は既にそれを理解していたようですわ。
キャンプ初日に掲載されたトーチュウの奴のコメントは、「コンパクトなスイングを身に付けたい」というもので、そして練習でもそれを実践してます。
バットを一握り余し、振り幅の小さなスイングをしているのを見て、その変りようにびっくりしてほどですわ。
今の奴は二軍やけど、今の路線を極めて行けば、今季の奴はチャンスを掴むような気がしてなりまへん。

どこの球団でも、長いキャンプでは急激に伸びる選手がいる一方、トラブルで出遅れる選手も出ます。
巨人でも内海や木佐貫が故障で出遅れているようであり、ドラも森野の故障は乗り越えるべき試練やと言えますわ。
この災いを福にできるかどうかは、当たり前やけど周囲の選手にかかってますんで、必死でこのチャンスを掴んで欲しいですな。
そして、森野は無理して調整するのではなく、体調、技術とも万全で復帰するべき。
ペナントレースは、5月からでも十分勝負できますからね。


1/28 若手選手への期待・評価

いよいよ自主トレもスタートし、春季キャンプも間近となってきましたな。
08年シーズンを前に、キャンプを経てオープン戦までが、新しいチーム構成、新しい戦力を夢想できる、ひょっとしたら一年間で最も楽しい期間かも知れまへん。
落合監督が、ある意味で一軍の春季キャンプを斬り捨ててまで、二軍戦力の底上げを図った結果、昨季終盤にはその果実が実りつつある手応えが感じられたような気がします。
それだけに楽しみなこのキャンプですが、その中でも特に注目したい選手について、期待や課題も交えて述べてみたいと思います。

■中村公 (07年:16試合 打率.138 0本 1打点)
(A)(B)(C)(D)
落合ドラフト一回生。
昨季は主軸の故障離脱もあって、それなりにチャンスを貰いながら、結局モノにすることはできまへんでした。
そろそろ結果を出さんと、首筋が寒くなってくる頃なんやけど…。

奴に目立ったのは、ストライクの見逃しなんやけど、上の写真を見ていると理由が分かる気がしますな。
下の良太の写真(C)と比較すれば一目瞭然やけど、(C)でトップを作った際に、左肩が捕手側に入り過ぎてますわ。
大きく振ろうとしているのかも知れまへんが、これだと全てのボールに差し込まれ気味になって、特に強いボールに対してはバットが出せないはずです。
もっと自然体でスイングするべきでしょうな。


■良太 (07年:29試合 打率.280 0本 2打点)
(A)(B)(C)(D)(E)
07年は殆ど代打専門やったけど、それでも所々で光る活躍を見せてくれたと思います。
期待される若手野手の中では、技術的に一番秀でており、内角ストレート、外角変化球を問わず、常にフルスイングできるところは評価できますわ。
フォームで気になるところは、やや力が入ってるところやろか。
もう少しリラックスしてスイングすれば、タイミングの変化への対応も容易になると思うんやけどね。

まぁ、奴の課題が打撃より守備なのは、衆目の一致するところでしょうな。
アジアシリーズで見せた「芸術的な」守備には、私も目が回ってしまいましたから(苦笑)。
08年は一三塁と外野に挑戦するとのことやけど、文字通り人の三倍は練習せんといかんやろね。

とりあえず、個人的には一番期待してるんで、頑張ってや〜。


■平田 (07年:3試合 打率.333 0本 3打点)
その立ち居振る舞いからは、若手野手の中で最も「スター」の煌きを感じさせますな。
特にレギュラーシーズン最終戦、横浜スタジアムで見せた猛打賞は、その結果、内容とも出色のものやったと思いますわ。
そして日本シリーズでも、ダルビッシュから決勝打となる犠飛を打つなど、「何かを持ってる」選手やね。

一軍昇格時にはトップが作れず、全く一軍のボールに対応できなかったものが、左足を上げて軸足に重心をじっくり乗せる打法に変えた途端、そのバットが輝き始めました。
しかし所詮は付け焼刃、好調時のフォームはすぐに崩れ、クライマックスシリーズでは左足を上げるという形だけを残し、目的である軸足に重心を乗せることができなくなってましたわ。
上げた左足をすぐに降ろすのではなく、ゆっくり降ろして、その間に軸足に力を溜めないと…。
もう一つは左肩を捕手側に入れ過ぎていたため、スムーズに振れずに差し込まれることになってました。

あの横浜でのフォームを固めることができれば、奴はレギュラーさえ手が届くはずです。
周囲が上手く導いてやって欲しいですわ。


■森岡 (07年:11試合 打率.111 1本 1打点)
入団時から抜群の打撃センスを嘱望され、レギュラー定着を待ち続けられて既に5年が経過。
06年、07年と荒木の離脱があり、チャンスは十分にあったはずやのに、結局は二軍でシーズンを終えてしまいましたな。
二軍での打撃成績は十分、守備・走塁も一軍水準はあると思われるだけに、奴の現状には誰もがじれったい気持ちを抱いているのと違うやろか。

「森岡良介はロングヒッターではない」
奴にはこの言葉を贈りたい。

奴のルーキー時代、初めて奴の打撃を見た時には、割れない右ヒザ、小さいテークバックに大きなフォロースルーで、いろんな球種・コースに対応するのを見て、私は近い将来の主軸を夢見たもんでした。
しかし今はどうなんやろ。
07年はプロ初本塁打を打ったものの、ストレートに振り負け、変化球には崩されて空振りという場面を、何度となく見ました。
極めつけが、走者一塁の進塁打を求められる場面で、真ん中の変化球をフルスイングしてショートゴロ、走者は二塁封殺としてしまったことやね。
ヘッドを早く出して右方向へ打つという強い意識があれば、あれは絶対にない打球やったはずです。
中軸でもない選手があんな粗い打撃をしているようでは、上での出番はないと思いますわ。

奴本来の打撃なら、あんなに右ヒザは崩れないし、ボールにコンタクトする精度も高いはず。
要するに、今の奴は長打を狙ってスイングが大きくなり、打撃が雑になっているように感じるんやけどね。
素材は間違いないと思います。
あとは初心に帰って、精度の高いプレーを極めることが、一番大事なことやないかな。


■堂上直 (07年二軍:62試合 打率.217 4本 29打点)
08年から福留が保持していた背番号「1」を背負う、地元期待の大器。
二軍のゲームを二、三試合見た範囲やけど、その印象を言えば、ガタイは超高校級、しかし技術は追いつかず、というところやろか。

一番期待される打撃を評価するなら、金属バットの弊害であるドアスイングが修正されてまへん。
ヘッドの出が早いため、打球に勢いがないのが非常に気になりましたわ。
この辺は同期のライバル、阪神・野原、巨人・坂本の方が、プロに早く対応していると思います。
一軍の戦力として云々するのは、きちんとバットのヘッドが遅れてくるようになってからの話であり、それにはまだ時間がかかりそうな気がしますわ。


■吉見 (07年:5試合 防御率7.36 0勝1敗)
期待のドラフト一位も、二年間泣かず飛ばず。
07年も被打率.397と、打者に好き放題に打たれてしまいましたな。
07年春季キャンプでは一番飛ばしてたとの情報もあり、シーズン前はかなり期待してたんやけどね…。

実力的には、そこそこの球威に、そこそこの制球力もあり、ローテーションの六番手なら十分務まると私は見てるんやけど、あれだけ打たれるのは解せんなぁ。
少なくとも、球速がもう少し速くなり、そしてチェンジアップ系のボールを習得できれば、かなり働けるはずなんやけど。
奴も、もう少しでカベを破れると思いますんで、注目していきたいと思いますわ。


■中里 (07年二軍:15試合 防御率3.84 3勝3敗)
分かっていても打てないという点で、そのストレートは藤川級とファンから評される投手。
(投手としての総合力は、まだまだ及ぶべくもないけどね)
致命的と思われた故障から復活し、06年日本シリーズでの快投から、07年の飛躍が期待されていたのに、くだらない故障で棒に振ってしまったのは残念やった。
今季は絶対に結果を出さんといかんシーズンやけど、さてどうなることやら。

ツーシームやらカットボールやら、いろいろ球種を増やす練習をしているみたいやけど、私に言わせりゃあんまり意味がないように思うんやけどね。
奴に一番必要なことは、じっくりフォーム固めをすること。
これに尽きますわ。
どうも腕を強く振ろうとして、身体が開く悪癖がつきつつあるようで、ええ時のボールがなかなか投げられんみたいです。
06年も一軍昇格時には抜け球が多く、ようやくボールが走り始めたのは、レギュラーシーズン最終戦やった。
情報を総合すると、07年もええボールが投げられんまま二軍で開幕を迎え、そのまま終わってしまったようで、奴らしい浮き上がるボールがなかなか見られんようですわ。
新しい球種を練習する時間があったら、自分らしいボールを投げるべくフォームを固めるために、時間を使って欲しいで。
小手先の技術に走るのはまだ早い。
力で勝負することを、まずは考えて欲しいもんです。