タイトルイメージ :
戯言

TVや球場での観戦記など

10/28 ホンマの戯言

今季はドラのゲームに興味がなくなるほど、プロ野球にトキメキを感じまへんでした。
その理由は、単純に打って投げるだけのドラの野球自体が、非常につまらなかったのが要素の一つではありましたが、大量に抱えていたFA選手の動向が気になったということも、大きな要素でした。
今、自分が応援している選手達は、来年もドラでプレーする選手なのか、ひょっとしたら敵になる選手やないのか…?
そんなことを考えると、集中してゲームを追うことが難しくなったわけです。

そう、私にとって憲伸のFAは、ドラの優勝より重要な、今季最大の関心事でした。

07年12月30日の戯言を見てると、今年も同じ思い、いやそれ以上に暗澹たる気分になっていると感じざるを得まへんな。
何かもー、選手も球団も、ファンなんて関係ないって態度やもんな。
「プロだから」と、ライバルチームと契約すれば、元のチームを敵にすることも厭わない。
プロ野球の選手と球団にとって、そんなことはどうでもええことなのかも知れんけど、ファンにとっては一大事なんやけどなぁ…。
あーあ。



選手の事情も、球団の事情も、もうどうでもええよ。
私ゃ見たいもんが見たい。
憲伸が、ドラゴンズのエースとして投げ続けるのを見たいんよ。



中日ドラゴンズは、歴史ある球団という入れ物に、魅力的な選手達が存在し、それを取り巻くファンの全てが揃って初めて完全体やと思います。
そして入れ物の中身である魅力ある選手というのは、ファンとともに球団の歴史を作る存在。
だからその選手達は、勝手気ままに出入りしてもらっては困るんや。
(そう、もちろんこれは私個人のワガママやけどね…)

憲伸も引く手あまたやね。
レッドソックスとか巨人とか、FAで手を上げれば、ドラより確実に好条件の契約ができそうやないの。
その実力であれば、それが当たり前なんやろ。


でも、私はただただ悲しい。
そろそろドラゴンズは、プロ野球は、もうええわ…。

10/25 vs 読売ジャイアンツ (クライマックス・シリーズ第二ステージ 第四戦)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
中日 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 7 0 チェン、清水昭、●高橋(0-1)、長峰、小林
巨人 0 0 0 2 0 0 0 4 X 6 11 1 高橋尚、山口、越智、○クルーン(1-0)
[本] ウッズ 3号ソロ

長いようで短かった、2008年のドラゴンズの戦いが終わりました。
レギュラーシーズンでは惨敗でしたが、幸か不幸かクライマックス・シリーズという機会を与えられ、そして負けはしたものの、良い野球を見せることはできたと思います。
決して強さはなく、無様でヘタくそな野球を見せられることが多かったことから、ここやBBSで文句言うことも多かったけど、それもこの日で終わりです。
正直なところ、巨人には12ゲームも離されていただけに、心のどこかで「勝たなくてもいい」という感情があるのは否定できまへんでした。
日本シリーズへの出場資格の有無から、ドラの勝ち抜けに逡巡してしまったんですが、そんな私の心情とは別に、選手達は間違いなく必死に戦い、力を出し尽くしました。
そういう選手達を見て、その試合、その場面を応援してきたことは、間違いではなかったと思うてます。


ゲーム内容については、もう振り返らんでもええかな。
阿部や鈴木が抜けても、きっちり代役が活躍した巨人に対して、ベストメンバーを揃えながらも勝てなかったドラを比べれば、選手層の点で圧倒的な差があったことを認めざるを得まへん。
もちろん巨人の勝利は、これまで無駄が多かった補強が、今回は五輪で抜ける日本人ではなく外国人であったこと、そしてウィークポイントをしっかり埋めるものであったことが、一番の要因であることは間違いありまへん。
それでも育成選手も含めて、全体のレベルアップを果たした首脳陣の手腕も、間違いなく評価されるべきやと考えます。
精一杯戦って、それでも乗り越えられない壁があったこと。
その壁が、首脳陣、選手、そして球団の全てに対して存在していたことは、否定できない事実やったと思います。
今回のCSではドラは健闘しましたが、それは数試合限定でしか出せない力を出し切ったからであって、両チームの力量差は歴然やったということです。

シリーズの流れでは、第二戦までは計算通りやった。
ただしこれは、第三戦を憲伸で勝つというのが絶対条件であり、ここで勝てなかった時点で、全ての歯車が狂ったというべきなんでしょう。
やっぱりドラはエースが勝ってきたから強かったのであり、奴が勝てなければ普通に勝てんのやな。


負けたのは残念やけど、平田や吉見、浅尾、高橋、清水昭、長峰、チェン、齊藤といった若手連中が、こうした修羅場を経験できたことは、来季の飛躍のための大きな糧になったことと思いますわ。
特に清水昭の終盤の急成長は、浜スタで見たときからポテンシャルを評価してきただけに、見るのが楽しみでした。

今季のドラは奴らを筆頭に、主力の故障続出のため、特に投手を中心に若手が一軍を経験することが多くなりましたが、一定の結果を残した選手は割と多かった。
上述の連中以外にも、今季初めて一軍を経験した選手は多く、飛躍の準備が進んでいる選手は少なくないかも知れまへん。
一方で来季は故障組も復活してくることになります。
朝倉を筆頭に、山井、鈴木、久本といった、07年までの主力連中が復帰してきますな。
こうなると当然、今季の活躍組との競争が熾烈になると予想されるわけで、今季の活躍組は十分休息して体調を整え、万全な状態でキャンプインしなければ、せっかく掴んだ地位もあっさり失うことになるでしょう。
特に来季の一軍投手枠の争いは、恐らく12球団一、高水準かつ激しくなるでしょうから、今から非常に楽しみですわ。


上述ですが、私の心の片隅には「負けてもええ」という気持ちもありました。
それは大舞台に立つ資格に欠けるのでは?という思いと、そしてこの疲弊したシーズンで、さらにアジアシリーズまでのポストシーズンを戦い抜き、二年続けての消耗戦を経験するのは厳し過ぎるという思いがあったからなんですわ。
今季ボロボロになったほか、主力の退団も予想されて、来季はチームを一から再構築しなければならない中、選手達が来春のキャンプにベストな体調で集まれない事態だけは避けたい。
その資格を疑いながら二年続けてポストシーズンを戦い、選手をこれ以上ボロボロにすることだけは避けたいと思うてたんです。
こんな事情から、少々複雑ですが今回の敗戦は、割と素直に受け入れることができましたわ。
これから始まる秋季キャンプで、来季のドラの姿を、一端でも見ることができれば嬉しいんですが。


最後に。
「本物のエース」は、今や滅多に得られない存在です。
朝倉や中田、そして吉見やチェンが、いくら勝ったとしても、勝つだけの能力ではエース足り得ない。
チームを俯瞰し、ポイントとなるゲームに投げ、勝ち、若手に助言し、全体の士気向上にも努めなければならない。
それができる投手は、12球団でも片手ほどもおらんでしょう。
ドラにはそういう投手がいます。
しかし、みすみすその投手を失おうとしている。

悲しいことです。
球団の、球界の宝を、もっと大切にできんものか。


ドラゴンズファンとしての熱意が、急速に萎えていくようです…。

10/20 vs 阪神タイガース (クライマックス・シリーズ第一ステージ 第三戦)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 4 3 ○吉見(1-0)、S岩瀬(2S)
阪神 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 2 岩田、●藤川(0-1)
[本] ウッズ 2号2ラン
首位から12ゲーム、そして二位から10ゲーム離された、貯金3でのクライマックス・シリーズに気持ちはあんまり盛り上がらず、さらに前日の捨てゲームでますますシラけた気分になってたんやけどね。
「気合の入ったいいゲーム」を見ると、やっぱり野球好き、ドラゴンズファンとしての血が燃え上がってくるのは仕方のないところやね(苦笑)。
吉見と岩田、若い二人の譲らぬ熱投は、ドラファン、阪神ファン以外の野球ファンのハートまで燃えさせるのに十分な、ホンマに見応えのあるものやったと思いますわ。


阪神打線は、中核の新井と金本のバットが湿ってただけに、ええ投手がしっかり投げれば大怪我はないと思うてましたが、それにしても吉見の8回無失点は完全に期待以上の内容でした。
実は私、先発は昌やと勝手に決めてかかってたんです。
ポストシーズンは憲伸、チェン、昌が三本柱で、残り二つの先発ポストに吉見は入るとは思うてましたが、疲労で中盤から失速した右腕への期待度はそれほど高くはなかったんやけどね。
投手コーチが「吉見が絶好調」やと、監督に進言したらしいですが、それが見事に当たったようですな。
第二ステージでの登板が、俄然楽しみになってきましたわ。


9回の攻撃では、まずは先頭の代打・立浪が藤川からヒット。
思い切って狙い球をフォークに絞ってきた、ベテランらしい読みが光った打席でしたな。
そして代走・英智が三進した後、四番・ウッズが決勝弾をドカン!
カウント0-3と絶対有利になりながら、走者が三塁でも藤川は森野にフォークを投げていたため、ウッズは狙い球を絞れず中途半端なスイングで2-3。
一塁が空いているため、藤川はボールゾーンで勝負することが出来るうえ、狙い球を絞れてない状態で追い込まれた打者の打つ確率は低いため、この時点で私は勝負あったと思うてたんですが。
ここからウッズがストレート狙い一本に絞れてしまうところが、並やない打者の証明ですな。
球界ナンバーワンのクローザーを、一発で沈めることのできる四番打者は、やっぱり得難い存在やね。
こういうのを見ると、来季も期待ししてしまうんやけどな。


しかし…、ドラの勝ちゲームとしては至高の内容やったけど、たった3試合での2勝1敗が、長いレギュラーシーズンの10ゲーム差をなかったことにしてしまうというのは、やっぱり、やっぱりおかしいわなぁ…。
試合する限り、ドラに「負けろ」とは言えんし、日本シリーズまで行って勝って欲しいんやけどな。

10/14 08年レギュラーシーズン終了

前回の更新から、ずいぶん間が空いてしまった(苦笑)。
ここをご覧になっている方が、どの程度いらっしゃるかは分かりまへんが、え〜、サボッてしまって申し訳ありまへんでした。
大体は週に一度の更新を目標にしてたんやけど、7月に5回更新した後、8月は2回、9月は1回。
01年にサイトを開設してから、勝てないシーズンはこれまでにもありましたが、(勝ちに慣れて目が肥えたのか)ここまでドラのゲームの選評をすることにエネルギーが必要な、それどころかゲームそのものへの関心を失ったシーズンはなかったんやけど…。
同じメンバーが同じように失敗し、同じようにゲームに負ける。
局面を打開する選手起用も、戦術もなく、同じ負け方を繰り返す今季のチームについては、正直言って見続けるのが苦行やったんです。
そういう意味では、今季はホンマに辛いシーズンでしたわ。
今季の敗因は割とはっきりしてますな。

@ 昨季のポストシーズン、アジアシリーズ、そして五輪予選というフルコースを戦い抜き、疲労が取れないままシーズンに突入したことから、故障者が続出する結果となった。
また五輪で憲伸が故障するなど、軸を欠いた戦いが続いた。
A 選手の補強・編成方針の誤りから、打つだけの選手が選手が揃い、戦術バリエーションも強攻とバント程度しかない野球になってしまった。
無死や一死三塁の場面をなかなか作れず、さらにその場面での得点率も低かったほか、強みであった二塁からのワンヒット生還率も大幅に下落した。
B チーム全体に蔓延した「勝ち慣れ」「慢心」。
監督が選手達を「もうオレが手を貸さなくても大丈夫」と評し、キャンプでも動かず見ることに徹していたが、やはり鬼のような迫力でチームを牽引するべきであった。
C スタメンの固定がチームの硬直化を招き、最後はベテラン勢のガス欠という結果に終わった。
巨人は故障者が続出したのが序盤であったという幸運はあったが、育成選手まで上手く戦力化に成功しており、ドラとは後半での戦いぶりに大きな差となって表れた。
D 守備力の低下。
福留という外野の大ゴマを失ったほか、井端・荒木の二遊間も今ひとつ例年の安定度がなく、守備のスペシャリスト・英智にも衰えが見えた。

大きなものとしては、上の四つが挙げられると思います。
特に@とAが最大のネックになりましたな。
五輪予選と本選での疲労が残ることは、戦前に監督から計算済みとのコメントがありましたが、その割に予備戦力とするべき若手の育成、起用に成功したとは言えまへんでした。
「メイク・レジェンド(笑)」を完成させた巨人・原監督が、坂本を筆頭に、亀井、寺内、隠善などを戦力として起用し、主力の故障を乗り切ることに成功したことが、その後の後半戦のロケット・ダッシュに繋がったのは言うまでもありまへん。
今季のドラが、何とか戦力化した若手野手が平田しかいなかったこと、そして元々の戦力差をを考えると、選手層の差は明らかでしたわ。

そして何ぼ走者が出ても得点にならない、ヘタクソでブサイクな野球。
ただでも打てない野手陣やのに、李を筆頭に、和田、井上、デラロサらが打線に並ぶと、出た走者が全く進むことなく攻撃が終了することもザラで、偶然性のあるヒットがなければ点にならない。
狙った方向に打つ意識、あるいは打てるスキルがない選手が並ぶため、進塁打が打てないほか、エンドランが使えない。
また走力のある選手が荒木のみのため、盗塁の策は当然なく、走者を確実に進めるにはバントするしかないという、バリエーションの乏しい戦術になってしまいましたな。
昨季までの「何をしかけてくるか分からない」という、相手チームの困惑は、今季は全くなくなってしまったと言えますわ。

最大の懸案である若手については、上述のように、今季もうまくいったとは言えまへんな。
平田だけは何とか成功事例に数えられるでしょうが、昨季ブレークの兆しを見せた堂上剛や、二軍の四番である良太、英智を追い越して欲しかった藤井など、期待の星達は最後までそれに応えてはくれまへんでした。
奴ら自身の技術そのものに問題があったり、調子のええ頃に昇格されなかったりと、いろいろ理由はありましたが、唯一、一軍定着した平田にしても昇格時には使い物にならなかったものを、一軍での指導により終盤ようやくかたちにしたという感じ。
ま、奴の場合は守備力という武器があったとは言え、100を越える打席を貰って、ようやくあそこまで到達したというのが真相であり、やはり若手が一定レベルに到達するには「機会を与える」ことが一番やと感じましたわ。
幸い、夏場から二軍の打撃成績は急上昇し、ようやく一軍で試せる選手が増えてきたと思いますんで、この課題について来季を楽しみにしたいと思いますわ。

さて週末に迫ったクライマックス・シリーズ。
ドラの真剣勝負なら、こっちも力が入るかと思ってたんやけど、今のところまだまだやなぁ。
昨季は力が入ってきたのが第二ステージからやったけど、それは勝手が分からなかったという事情もあったわけで、正直なところ今季はどこまで熱を入れて観戦できるかは微妙なところですわ。

ちなみに相手の巨人や阪神としては、短期決戦でのドラはやりにくいと思ってるでしょうな。
巨人に対しては戦力差についての恐れはなく、左右エースのうち一本の内海は打ち込んでます。
戦うことになれば、一方的に負けるとは考えにくいところですわ。
一方で阪神に対しては、とんでもないプレーの連続で無様に負けてきたわけやけど、これは見方を変えれば、精度の高い野球さえできれば互角に戦えるということ「かも」知れまへん。

ま、最後の意地というやつを、見せてくれることを期待しましょうか。

9/12 vs 横浜ベイスターズ

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
中日 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 10 0 ●清水昭(2-1)、小林、斉藤、平井、長峰
横浜 0 2 0 0 2 1 2 0 X 7 12 0 ○ウッド(3-11)、牛田、横山、小山田
[本]

直前の対巨人三連戦の内容が良かっただけに、少しばかり期待して浜スタに行ってきたんやけど、はっきり言うて大失敗でしたわ(苦笑)。
いつものようにスタジアムのゲートからスタンドに入ると、目に入ったのは上の写真のような、ホンマに久しぶりに見る閑散とした観客席。
そしてゲームが始まったら、前戦が信じられんくらいお寒い内容。
決して安くない入場料を払って見せられたのがこんなゲームだったもんで、その辺の座席を引きちぎってひっくり返したくなりましたわ。
しかも今季は生観戦での勝率.000なんやけど、これって私に観るなということやの??

初回、森野の巧打に続く荒木の連打、李の内野ゴロが珍しく進塁打となった後、ウッズが四球であっと言う間に満塁のビッグチャンス。
ここでウッドを潰しておけば局面は変わったでしょうが、ここで和田が最悪のショートゴロ併殺打で、瞬時にこのチャンスは潰えてしまいました。
高めを狙って外野フライを打とうとしたのはええとして、強振したためにヘッドの出が早かった。
このためにバットが折られてゴロを打たされたわけですな。
和田は続く第二打席でも無死二塁でファールフライに倒れるなど、最悪のアウトを続けて、結果的にゲームの流れを横浜に渡してしまいました。

■清水昭
ABCDE
   FGHI
調子そのものは悪くなかったのと違うかな。
ストレートで何度も空振りを奪うなど、決めに行ったときの球威には目を見張るものがあったと思います。
GW頃に二軍戦で見た奴は、ストレートの球速もmax.143km程度で、まだまだ決定的な球威は感じなかったんやけど、この日はmax.150kmを計時。
浜スタのスピードガンだけに147kmくらいに割り引くのが妥当やと思いますが、それでもストレートを決め球にできる投手ですな。
この日は、カウントを整えようとしたボールが甘く入り、痛打を食らってしまいましたが、スケールの大きさは感じられましたんで将来が楽しみですわ。

フォーム的には、F、Gでの力強さが球威を生んでいるものと思いますが、Hで腰が落ちてるのが少々気になるかな。
それがなければ、もっと球威が出るような気がします。
いずれにせよ、数少ないストレートを武器に出来る投手ですから、今後は要注目やと思いまっせ。

■小林
ABCDE
   FGHI
登板して、いきなり鈴木尚にズドンとスタンドまで運ばれてしまいました。
奴は大きく曲がるスライダーが武器やけど、実はその生命線は左打者の内角への制球力です。
内角を厳しく突くから、外角へのスライダーが生きる。
昨季までは内角を狙うと死球を与えるなど、ここの制球力がイマイチだったために結果を出せず、またこの日も、内角を狙ったボールが甘く入って、痛い一発を食らってしまいました。
とは言え、今季はその制球力もかなり向上し、結果を残してきただけに、最後まで頑張って欲しいもんです。

■齋藤
ABCDE
      FGHI
いつも負けん気を前面に出す、投げっぷりのいい投手ですな。
二軍では大した成績は残していないものの、シーズン中盤に一軍昇格した途端、絶体絶命のチャンスで快投して一軍定着に成功しましたが、不運なケガでしばらく姿を消してました。
奴もGW頃に二軍戦で見ましたが、清水昭と同様、それほど目立った存在やなかったものが、前回の一軍昇格時には140km台後半のストレートを投げるなど、かなり目立った活躍をしていたと思います。
ケガを癒して一軍に最近復帰してきましたが、正直なところ、以前ほどのインパクトはありまへん。
腕の振りが鈍ったのか、ストレートの球威も、スライダーのキレも100%ではないように感じるんやけど、本人的にはどうなんやろね?

フォームはバランスの悪さが目立ちます。
Dまではサイドスロー、ところがEで上体を起こし始め、F以降は完全にオーバースローの腕の振りになってますな(実際はサイドなんやけど)。
しかもH以降では尻が引けたようになっており、体重が十分ボールに乗ってないと思われますわ。
輝きが減退したのは、こうしたアンバランスが原因やないのかな?


■平井
ABCDE
                      FGH
登板して、いきなり村田・吉村にアベックアーチを食らってしまいました。
いやぁ、よく飛んだわ。
もともと高低の制球力のない投手で、高めにボールが集まる傾向があったんやけど、球威が十分あった頃は打者を押し込んで討ち取れてたんやね。
ところが昨季あたりから球威の衰えが顕著になり、その高目が痛打されるようになりました。
奴がもう一度成績を上げてくるには、もう高低の制球力をつけるしかないんやけど、上のGで分かるようにアーム式の腕の振りで、球離れが早いタイプだけに、それも難しそうな気がしますわ。

■森野
ABCDE
                   FGHI
いきなりブレークするのではなく、年々少しづつ成績を上げてきて、ついに日本代表選手ですか。
ようやく誰もが認める選手になったところで、FA権を取得するっちゅーのも…う〜ん。
今季はキャンプでの故障による出遅れを、短期間の練習で取り戻そうとしたため、十分な調整ができなかったことが影響して結局シーズン中に戦列を離脱してしまいました。
焦らず、じっくり調整してから復帰していたら、もっとチームも違う成績になっていたかも知れまへん。
出場している間の打撃成績については、ロングヒットも増えて、非の付けどころのないものやね。
ただし外野守備の方は、判断力も肩も、センターを守るには不満があります。
奴はやっぱりサードが似合うと思いますわ。

■李
ABCDEF
相も変わらず、イ・ビョンギュ。
打撃も守備も、パッとしないまま、シーズンも終盤まできてしまいました。
上の写真は、7回表1−5で4点差を追って、二死一二塁のチャンスを迎えた場面。
横浜が、牛田から横山に投手をスイッチしてくるという、一見、右投手から右投手という意味のない交代をしてきたんですが、私ゃ観戦しながら「李の苦手な落ちるボールで勝負」なのかと分かりました。
で、結局その通りに三振したシーンなわけです。

DからEにかけて、落ちるボールを打とうというのに、右足が棒のようになってますな。
落ちるボールを待っていたなら、この打ち方でも打てるでしょうが、普通はタイミングを外されたなら、バットの出を抑えるために右ヒザをクッションにして、上体を投手側に泳がせる必要があります。
右足が伸びていては、それはできないんですわ。
この奴の技術的な欠陥は、もう修正はできんでしょう。
中日球団は打率.250も打てん外国人を、来季も抱えるつもりなんでしょうかね??

■中村ノリ
ABCDEF
6/28
C
打率がとうとう.268まで下がってきました。
原因は疲労であり、それは左の比較写真でも明白です。
6/28の方が深くグリップを引いてますが、今は腰を捻ったり伸ばしたりが辛いんでしょう。
トップでグリップを深く引けないと、バットの出が早くなるため、スイングは鈍く、泳がされやすくなります。
奴の打率が下がり続けてるのも、仕方のないことやと思います。
奴のバットに元の切れ味を取り戻すには、一度登録を抹消するくらいの休養が必要やと思いますが、この時期にそれをするとシーズンが終わってしまいますからね。
さて、どうすることやら。 


■デラロサ
ABCDEF
徐々に打率も上昇し、日本の野球に適応してきつつあります。
ストレート系のボールには強く、そこそこパンチ力もありますので、「控えとしては」ええ選手かも知れまへん(それが外国人である必要性には大いに疑問を感じますが)。
変化球への対応に難がありますが、それは写真CからDにかけての左足の使い方が原因ですな。
ステップで左足つま先が投手側を向いており、このためにスイングを開始したときには、既に左ヒザが割れた状態になってます。
要するに開きが早くなっているため、変化球へは対応が難しいわけです。
こうした下半身の使い方次第で、奴が化けることがあれば、獲得した意味も大きくなるんやけどね。

■田中
ABCD
                          EFG
打撃については、ミートはそこそこ上手いし意図を感じますが、とにかくスイングが弱い。
もっと振り込んで欲しいわ。

問題は捕手として最も大事なリードやね。
奴のリードは、「勝負どころではかわす」、「同じ球種を続ける」、そして「勝負を急ぐ」という傾向があると感じます(傾向ですので絶対ではありまへんが)。
村田、吉村に対しては、ストレートが武器の清水昭に変化球を続けさせ、第一打席は効果を発揮しましたが、第二打席からは連中は変化球を狙ってきました。
第二打席は村田は打ち損じ、吉村はきっちり捉えましたが外野手の正面でライナー。
しかし第三打席は、ついに村田は打ち損じてはくれまへんでした。
翌々日には山内をリードして、同じ横浜打線を相手にしましたが、ストレート系(カットボール含め)を内角に続けて村田にドカン。
一軍の打者は同じコース、同じ球種を続けては抑えられまへん。
同じ球種でもスピードやキレを変える、そして上手く見せ球も使うなど、もう少し繊細かつ慎重な配球をすべきやと思うんやけどね。
ま、これも勉強ですわ。
捕手は経験が成長の大きな要素であり、その機会をもらってるわけやから、決して無駄にはしないよう精進して欲しいところです。

8/29 vs 広島東洋カープ

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
広島 0 0 0 0 0 2 0 1 0 3 11 2 篠田、シュルツ、●ブラウワー(0-2)
中日 0 2 0 0 0 0 1 1 x 4 6 0 川井、浅尾、平井、○高橋(1-1-1S)、S岩瀬(3-3-29S)
[本] ウッズ 26号ソロ
クライマックス・シリーズっちゅーのは、チームによっては薬になるけど、ドラには毒やね。
優勝を狙ってたチームが三位争いになると、身体を張ったプレーは影を潜め、「とりあえず三位でいいや」というプレーが目に付くようになりますな。
これで熱のこもったゲームが見られるわけもなく、今季は淡々と試合を消化する、退屈なシーズンになってしまったわけです。
そんな中でも眼下の敵、四位チームである広島との対戦は、今の我々が見られる唯一のガチンコ勝負なのかも知れまへん。
もし、これで広島に負けて追い越されたとき、もう一度引っくり返す底力がドラにあるかどうかやけど、個人的にはいきなりペースアップできるような材料もありまへんので、ジリ貧に陥るだけやと思うてます。
何より必死に戦っているチームこそがクライマックス・チームに進出すべきやないですかね?
問題は今季のドラに、その資格があるのかどうかやけど(苦笑)?

川井はずっと好投してるのに、中盤にいきなり連打される悪癖は何とかせんとなぁ。
学習効果もなく、同じパターンで打たれる繰り返しだと、とても先発では使えん。
ピンチで四番への初球にど真ん中ストレートなんて、さすがにあり得んで…。
ま、ええボールは投げてるんやから、ボール球を有効に使うとか、もう少し余裕のあるところを見せたらええと思うんやけどな。
また捕手の田中も、一呼吸おくような気配りがほしかったところやね。

浅尾と高橋のコンビはセットアッパーとして認知されたこともあり、勝ち目のあるゲームにはどちらか、あるいは今日のように両者とも登板するという厳しい起用となっています。
両者ともまだ不調を誤魔化すような投球はできず、またフルシーズンを投げきったことがないだけにスタミナ面での心配もあるだけに、疲労の極であろう今の二人が非常に気がかりですわ。
甲子園での投球を見る限り、中里にメドが立ちつつあると思いますんで、首脳陣には二人の負担を減らすような起用をお願いしたいもんです。

攻撃面では、序盤の無死一二塁でノリが犠打を失敗したのが痛かったですな。
監督のコメントにもあったようですが、奴が犠打を失敗したのを初めて見ましたわ。
また監督はノリに対して、「移動日なしで六連戦はキツい」とコメントしたそうですが、やっぱり腰痛がキツいんやろね。
一三塁のリザーブが必要になるのであれば、外野から森野を回すのか、それとも二軍から良太あたりを呼ぶのか。
また井端が重症やと言う衝撃的なニュースも飛び込んできただけに、野手の運用をどうするのか、首脳陣の手綱捌きを注目したいところですな。

8/16 vs 東京ヤクルトスワローズ

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
ヤクルト 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 6 1 ダグラス,○押本(5-3-1S),松岡,五十嵐,S林昌勇(1-4-28S)
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 ●佐藤充(1-2)、浅尾、高橋
[本]
三試合連続完封負け。
投手が頑張っていても、点を取れる気配すら全くないんやから、試合前からこんなに絶望的なゲームはありまへんわな。
既にチーム打率は.249、得点も369と、いずれもリーグ最低になっており、特に6月あたりからの得点力の低下は目を覆うばかりですわ。
確かにレギュラーが五輪で二人落ちになってるのは確かやけど、それだけでこんなに貧打になるとも思えんのやけどね…。
とにかく得点のノウハウが失われてる以上、このチームが浮上していくイメージが掴めまへん。
ま、最近はポストシーズンゲームが多くて疲れるばっかりやったから、今季は休ませてもらう方がええのかも知れまへんな(…しばらく出られなくなるかも知れまへんが:苦笑)。

ドラゴンズの崩壊は、既に昨年から始まってました。
今季の敗因の一つは、間違いなく昨季のポストシーズン+五輪予選を戦ったことによる疲労にあり、そのためにチームが壊れるスピードが加速したと言えますが、それがなくても二、三年のうちに同じ状況に陥ったことは明白ですわ。
チームを壊した最大の要因は、編成面での補強方針の誤り。
球界最高の5ツールプレイヤーを手放したうえ、札束を背負った韓国人や、右偏重の打線に右打ち外野手を補強する。
安物の外国人投手ばかりを獲得するが、選手枠を残しているのにシーズン中の補強は一切なし。
これだけを見ても、いかに球団の編成部がマヌケかわかりそうなもんやけど、実のところ本質的な失敗は、「少ないヒットで点を取る」という原理原則を守れる選手が減ったことやと思うてます。

言いたくありまへんでしたが、福留という大ゴマが抜けたのは大きかった。
その打力は勿論のこと、状況に応じた打撃に、二塁からワンヒットで帰ることのできる走力。
打力以外のこうした要素は、訓練も補強もされないまま、ドラゴンズから失われたままです。

試しに7/21以降の進塁打の状況をチェックしてみました。
無死または一死の走者を置いた場面で、四球やバントを除いて(ヒットは含む)走者を進塁させた割合は、井端が6割弱、ノリも5割以上、ところが和田は3割程度(誤差あり)しかありまへんでした。
残した数字にもかかわらず和田の印象が良くないのは、正しく打つだけの選手だからやね。
そして言うまでもなく、和田よりずっと打力のない李はもっと進塁打を打てない選手で、進塁打が欲しい場面でも平気で左方向へフライを打ってくれます。
福留が消えて、これらの打つだけの選手が加わったわけで、そりゃ「足を使って最小安打で勝利する」なんて戦い方はできなくなりますわな(苦笑)。

そして最悪なことに、「大金はたいて買った選手は使わなければならない」。
本来なら、奴らはチームから除外して、小技が効いて走力のある選手を揃える必要があるのに、それがままならんのですわ。
(ウッズが抜ける来季なら和田の存在意義はあると思いますが)
打てないときは、走力で勝負しなければなりまへん。
英智、藤井、岩崎、西川、谷あたりを、上手く使う必要があるのと違うかな。
今更、Aクラスなんて期待しまへんけど、打てないなら打てないなりの野球、来季に見せるべき試合の布石くらいは見たいもんです。

7/26 vs 阪神タイガース

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 8 1 ●中田(6-6)、高橋
阪神 0 0 0 2 0 0 0 0 X 2 4 0 ○下柳(9-2)、久保田、ウィリアムス、S藤川(3-1-32S)
[本]
もはや、リーグ優勝とか順位とかに興味はなく、いかに「良い野球」を見せてくれるかだけが楽しみなんやけど、そういうささやかな楽しみすら得られないとはねぇ。
あまりにも不細工な野球を見せられ、最初はTV見ながら、私の顔には冷笑が浮かんでたと思います。
しかし最後には、小さな怒りとともに、ドラゴンズの野球が完全に破壊されたことに対する、深い悲しみが私の胸にありました。
もう黄金の日々は、戻って来ないんやね。

直接失点に結びついた小池と和田の交錯は、確かにどちらでも捕れそうな難しい打球やった。
球際のプレーだけに「オーライ」と声を出しにくく、どちらも必死に捕りに行った結果がああいうことになってしまったわけやけど、気持ちが空回りしてドツボにはまってしまう典型でしたな。
そしてあのプレーが、あの場面で出てしまうのが、チーム状態というやつなんでしょう。
しかし、あのプレーが一番の敗因ではないと思いますけどね。

森野のエラー?
間に合わせの練習しかしてないのに、まともに守れるわけありまへんて(苦笑)。

初回の無死一三塁、二回の無死満塁と、立て続けに絶好のチャンスを迎えながら、無得点に終わった攻撃こそ最大の敗因なのは間違いないところでしょうな。
打たれ強い下柳が相手とは言え、これで無得点に終わるほうが難しいやろ?

特に初回の森野の三振が流れをおかしくしましたわ。
相手は内野ゴロを打たせたいわけやから(併殺狙い)、基本は変化球なんや。
それが初球のストライクの変化球を見逃すんやもんなぁ。
勢いに乗ってガンガン振っていくのが、あそこでは相手へのプレッシャーも大きくなったと思うんやけど、球種を絞って大事に打ちに行ったんやろか…。

今季は巨人のように、打線の破壊力で相手を粉砕する野球をするためにメンバーを揃えたはずやのに、一試合当たりの得点がリーグ5位という時点でその目論見は崩壊してるわけです。
この日のような守備の破綻は、ガンガン打ちまくってカバーするはずやったのが今のメンバーであり、それができない以上、負けるのも必然ということでしょう。
これからのドラに必要なのは、足と守備力を備えた選手を揃えること。
まずは藤井をレギュラーに置きたいところやけど、あの雑な打撃に我慢せんといかんね。
まずは04年に原点回帰することやと思いますわ。

7/19 vs 阪神タイガース

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
阪神 0 0 3 0 0 2 0 2 0 7 8 0 ○安藤(8-5)、渡辺、江草
中日 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 6 0 ●小笠原(7-7)、長峰、ネルソン
[本]
もはや負けても、「あ、そう」程度の感想しか浮かんでこないのが寂しいですな。
一生懸命取った点が、直後にあっさり奪い返され、そして簡単に引っくり返されてジ・エンドというゲームが、今まで何度あったやろうか。
しかも引っくり返されたものを再び逆転するような反発力は、今季は殆ど見ることができんもんなぁ。
この日もT高橋光に一発食らった6回以降、打線は走者を一人しか出せまへんでしたからね。
ま、ポロポロ失点する投手陣の方が、この日については元凶っちゃ元凶なんやけどね…。

小笠原はアカンね。
この日については、全く擁護しようのない投球でしたわ。
調子そのものは悪くなかったのに、ポカで簡単に二発食らってゲームを壊してしまったんやから、話になりまへんで。
鳥谷の3ランについては、見せ球として内角のボールゾーンを狙ったのに、甘く入って痛打されたもの。
また高橋光の2ランは二死一塁で一発だけは避けないといけない場面であり、いずれも十分防げたはずやった。
しかも、いずれのホームランにも四球が絡んでいるなど、失点の内容としては最悪の部類やったと思いますわ。
奴も最近は精細を欠いてるけど、初めてフルシーズンを戦うからやろか?
投手不足が深刻なだけに、奴には復調してもらわんと困るんやけどな。

平田は軽〜く捻られましたな。
初回・満塁の場面なんかは相手が必死に投げてくるだけに、成長度合いを測る一番ええ機会やったけど、内角シュートと外角スライダーを交互に投げるだけの単純な配球でやられてしまった。
今の奴が打てるのは外角甘めの変化球であり、内角の速球系のボールには対応できないんですが、阪神バッテリーはこの打席では、苦手な内角シュートでカウントを整えつつコースを散らし、最後は外角変化球で討ち取る配球でしたな。
二打席目は、好きな外角変化球をボールゾーンに配して打ち気を誘い、ここでも三振。
ストライクゾーンには殆どボールは来なかったのに、ボールに手を出してたケースが目立ちましたわ。
やっぱり投手側から見て、背番号の「8」がはっきり見えてるうちはアカンかな。
二死無走者の場面なんかでは厳しい配球もありまへんから、そういうところでヒットは出るかも知れまへんが、本格的にチームに貢献できる打撃を期待するにはまだまだでしょうな。

今季のチームの不振は深刻やけど、原因は割とはっきりしてると思いますわ。
レギュラーシーズンからCS、日本シリーズ、アジアシリーズと最後まで修羅場のゲームが続き、そして日本代表組は12月まで五輪予選。
井端のコメントでは休養を取ると、キャンプまでにトップコンディションに持って行くことができないため、結局は休みは取らなかったとのこと。
他球団の代表組も、ダルビッシュや村田、西岡あたりの一部を除けば、不振や故障のオンパレードであり、中でももっとも多い試合数をこなしたドラの代表組に一番しわ寄せがくるのは、当然のことやと思います。
今季がBクラスなら疲労も取れるでしょうし、そういう意味では来季は楽しみですわ。
ま、五輪とは関係なくウッズの衰えは明らかなだけに、来季は四番作りからスタートする必要があるけどな…。

それにしても、少しくらい阪神に勝ってくれや…。
プロとして、それくらいは頼むで。

7/13 vs 東京ヤクルトスワローズ

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
ヤクルト 0 8 0 0 0 0 2 0 0 10 16 0 増渕、○萩原(1-0)、吉川、五十嵐、松岡、丸山
中日 3 1 0 0 0 0 0 0 0 4 9 0 ●吉見(8-3)、佐藤充、佐藤亮、長峰、清水昭、小林、高橋
[本]
先日、広島に7点差を追いつかれたながら、ようやく延長でうっちゃり勝ちしましたが、あのゲームの相手先発は防御率7.06の長谷川であり、ある程度打てることが約束されたゲームでした。
それでもそのゲームで勝つのは「やっとこさ」やっただけに、今は何をどうやっても難しいゲームになるというのは分かってたことやけどね…。
まぁ、7点差を追いつかれるわけやから、3点先取しても引っくり返されるのは当たり前か(苦笑)。
もう勝ち方も忘れてしまったわなぁ。

今の吉見をなんぼ使っても、結果を出せるはずもないのは、衆目の一致するところやと思います。
奴の投球の生命線は低めへの制球力やけど、それが今は失われてますわ。
リリースが早くなってボールが高く浮くのは、下半身の疲労の症状として典型的なものであり、今の奴は正にこの状態にあります。
変化球は、低めに投げようとして手首で押さえ込むような投げ方になっており、このため思い切った腕の振りにならないため、ボールの変化にキレがありまへん。
ボールを見られてしまうため、ストライクは打たれ、ボールは見逃されます。
これでは相手が打ち損じない限り、抑えることは難しいはずです。
今の奴には休養が必要やと思います。
折角、春から掴んできた自信が、ここに来て手のひらから砂がこぼれるように失われてないか。
個人的には、投げさせ続けることが怖いと感じてるんですが…。

平田の数字が上がって来ましたな。
開幕から一軍、二軍を行ったり来たりしつつ、打率は一割台の低空飛行が続いてたんやけど、最近になってようやく打率.250のラインを越えてきました。
これは軸足への重心の乗りが良くなって、タイミングの取り方が改善してきたからですわ。
バットがやや出やすくなり、右方向にしか飛ばんかった打球が左にも飛ぶようになってきましたな。
ただしまだ左肩が捕手側へ入り過ぎる傾向があり、幾分良くなったとは言え、まだまだバットは最短距離では出て来ない。
今日の打席は、第一打席・犠飛、第二打席・強烈な三ゴロ、第三打席・三遊間ヒットと、内容のある結果を残しましたが、打ったのはいずれも外角寄りの変化球でした。
第四打席で、相手投手の五十嵐が150km級のストレートで攻めてくると、同じような外角寄りのストレートばかりなのに、全くタイミングは合わず対応できまへんでした。
こういう配球で、あっさり仕留められている間はまだまだやと思います。
結果が徐々に出始めているのは、間違いなくええ傾向ですんで、早くこういう配球にも対応できるようになって欲しいもんです。

さて、立ち直りが期待できないほどのチームやけど、さてこれからどうするかね?
落合監督はあくまで今のメンバーに拘るつもりみたいやけど。
(Vメンバー達への四年間の褒章?とのコメントもあったようですな…。 それもアリかな)
しかし同じメンバーが、同じ野球をし、そして同じように失敗するというのは、見せられる側にとっては大いにストレスの溜まるもので。
落合ドラゴンズが、内向きの野球に終始するというなら、それもええでしょう。
それくらい、私は四年もの期間、素晴らしいものを見せてもらったと思えますんで。

08年の残りのシーズン、そして首脳陣、選手構成とも、どうなるか全く分からない09年シーズン。
今までとは違う、苦行の期間の始まりとしても耐えて見せよう。
それがドラゴンズへの、私の忠義や。

7/5 ウエスタンリーグ vs 阪神タイガース

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
中日 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 4 1 赤坂、菊地
阪神 1 0 0 0 0 1 0 1 X 3 6 0 石川、玉置、能美
[本]

行って来ました、改築中の甲子園球場へ。
もう何年ぶりになるやろ?
ガキの頃は高校野球中心に、自分の庭のように何度も行ってたんやけど、就職して、さらに関東に引っ越してからは全く行かなくなったからなぁ。
もう20年ぶりくらいかも知れまへんわ。
その懐かしいスタジアムに、若ドラ達のプレーを見に足を運んだんやけど、ゲーム自体、そしてチーム全体的には殆ど見るべきもんがありまへんでした。
(CSで中継されたようですので、ご覧になった方も多いでしょうな)
しかしたった一人の超新星を確認できただけで、この日の観戦が意味あるものになりました。
…しかしなぁ、何で投手なんかやってるんだか…。
■谷(3打数0安打)
ABCD
                            EFG
この日はええことなかったね。
変化球に合わせただけのショートゴロ、変化球で併殺打、最後は見逃し三振。
挙句の果てに正面のサードゴロを、大きく横へ弾いてタイムリーエラー。
翌日もきっちりスタメンで出てたけど、以降の出場機会を召し上げてもええくらい、内容のないプレーの連続でしたわ(そういう日もあるでしょうが)。

ただしGWに初めて見た頃から、打撃に関しては期待以上のものを感じてます。
足も速い部類であり、あとは守備力をいかに磨くかでしょうな。
今の奴は、二遊間を守れる連中の中で、一番下手やと思いますんで。
もっと練習することやね。

■森岡(3打数1安打)
ABCD
                       EFG
昨季は身体の反動を目一杯使い、長打狙いのアッパーかつオーバーなスイング。
しかし二軍のボールは打てましたが、これで一軍のボールに対応できるはずもなく、ケースバッティングもできない不安定な打撃では一軍定着できないまま、殆どを二軍で過ごすことになってしまいました。
このため今季キャンプ前、私は奴にはコンパクトなスイングが必要やと指摘し、奴も当時のコメントでそのように語ってましたんで、個人的に注目してましたんですわ。
GWの名古屋遠征では、奴が例の騒ぎのため欠場しており、その成果を確認できまへんでしたが、ようやく直接そのプレーを見る機会に恵まれました。

結論から言うと、去年よりマシ。
しかし一軍定着には、もう少しかな。
今季開幕当初は、バットを短く持った随分小さなスイングをしてたらしいですが、それで結果が出なかったことから、元のスイングに近いところまで戻したのと違うかな。
以前はテークバックで、グリップを大きく捕手側に引いて反動をつけ、強くスイングしようとしてましたが、ヘッドが投手側に向くほど大きなテークバックであったことから、バットの出が悪くなりタイミング的に差し込まれ、さらにスイング時にヘッドが下がることが多かった。
上のCを見る限り、テークバックでのグリップの位置やヘッドの向きは修正されていると思います。
これによってバットの出はかなり良くなったはずですわ。

ただし気になるのは、フォロースルーがやたら大きく、さらにヘッドを跳ね上げてることかな。
これはまだスイングが大きくて、軸ブレの恐れを抱えてるということです。
奴にとっては、立浪あたりが非常に良い手本になるはずであり、その身体の使い方をよく勉強すれば、得るものも大きいはずなんやけどね。

■堂上直(3打数0安打)
ABCD
                        EFG
まだ生のプレーを一度も見たことがなく、今回の大阪遠征で最も注目していた選手の一人。
数少ないTVでの露出である程度の印象はありましたが、実際にこの目で見て評価したいと思うてましたんで、やっと念願叶ったなと。
ドラのプリンスのプレーがどんなものやったか、書いてみたいと思います(苦笑)。

結論から言うと、現段階では一軍は遥か彼方というのが、正直なところですわ。
同期のG坂本はオールスター出場を決め、E田中も確固たる地位を築きつつある中、ドラフト時にはスター候補生と言われた奴の出遅れが目立ちます。
一年目で見られた欠点が未だに修正されてないなど、その成長度合いにも不満が大きいんやけどね。
守備は二軍の中ではまあまあのレベルかな。
めちゃくちゃ上手いとも思いまへんが、若い割にはグラブ捌きも柔らかく、また特別に強肩ではないものの送球は正確です。
したがって打力次第では一軍昇格の目もあるはずなんやけど、その肝心の打撃が…ねぇ。

昨季から思うてたんですが、バットのヘッドが出てくるのが早い。
上のEなんかが典型的やけど、要するにドアスイングなんですわ。
インタビュー記事を見る限り自覚はあるようですが、金属バットの弊害が抜け切らんようです。
その一因は、Aで構えた際に両ヒザがガニ股になっており、左ヒザが外側を向いたままスイングしているため、Dでの振り出しで既に左ヒザが割れ、ミート前のEでも既に腰が投手と正対してますな。
これでは一軍はおろか、二軍の投手のタイミング変化にもついて行けまへん。
構えの段階から、身体の内側に身体を絞る意識を持ち、左ヒザ・左肩の開きに注意しながら右中間に向かってスイングすれば、自然とヘッドは残るもんです。

自分の課題を意識して、自分でもいろいろトライしているようですが、傍目には昨季から全く進歩が見られないのは残念ですわ。
そんなことはないでしょうが、もし、万一、ドラフト一位という過去の名誉に溺れているなら、将来はないと心得るべき。
背番号が示すように球団の期待は大きいわけやから、早く打撃の悪癖を解消するよう、それこそ必死に努力して欲しいね。

■堂上剛(3打数0安打)
ABCD
              EFGH
上下がバラバラのスイングは相変わらずやったなぁ。
これは昨季から指摘されている奴の欠点であり、この修正を図っていたはずやのに何も変わらず、むしろ以前よりも状態は悪くなっているようですわ。
下半身で上半身をリードした回転ができないために、始動がどうしても遅れ気味になり、差し込まれて左方向への打球しか飛ばない。
打球の方向がグラウンドから45°左にズレて、センターから三塁側スタンドに向いてるわけやから、正直なところ今は話にならん状態やね(苦笑)。
現状がよく分かるのが、上のDで下半身は右足がステップして回転を始めてるのに、胸の下の番号はまだ捕手側を向いてますが、本来なら森岡のようにその番号は三塁ベンチ方向を向いて、バットが振り出してなければならない。
このためにEでの、物凄く窮屈な振り出しになっとるわけです。
上半身に力をいれず、下半身だけでバットを投手に放り投げる感覚で、スイングする練習をすれば良くなると思うんやけどなぁ…。
昨季ええところを見せてくれただけに、今季のこの現状は非常に残念ですな。
早く、再び一軍の打席を見られることを祈ってますわ。


■赤坂(6回5安打1三振5四球2失点/2打数2安打)
ABCDEF
          GHIJ
ここで33回1/3を投げて、2勝3敗の防御率3.48は、高卒ルーキーとしては十分合格点。
しかも投げる度に内容は良くなっており、将来を嘱望される存在なのは間違いないと思います。
ストレートは平均140km前後、ズドンと来るような球威で押し込むタイプであり、空振りが取れるボールではありまへんが、二軍クラスの打者に力負けすることはあまりないかな。
外野の後ろに飛ばされた打球は殆どなかったように思います。
(田中から三振を奪った145kmはなかなか見事やった)

一方で、四死球が計20、この日も6回で5四球を与えており、制球力が課題になってますな。
上の写真を見ると、上げた左足を下ろしていくDからEにかけて、上体が前に倒れてます。
この倒れた軸を、腕を振り上げる際に起こしていくわけやけど、ここで軸ブレして頭の位置が動いていることが制球の乱れの原因やと思いますわ。
このように投手としての奴は、素材としてはドラフト一位らしいところを見せていると思いますが、戦力にするにはもう少し時間がかかると思います。

…で、ここからが本題かつ、今回の報告のメイン。

【打者:赤坂】(2打数2安打1二塁打)
1234
       5678
確かに奴は投手でも悪くないし、それほど遠くない将来に一軍で活躍すると思いますわ。
エースになれるほどの器の大きさは感じまへんが、オールスターくらいには出られる選手になれるかも知れまへん。
しかしねぇ…、打者としてはモノが違うと思うわ。
奴はこの日出たドラの打者の中で、最も光ったところを見せました。
技術、パワーともに傑出しており、早期の一軍定着の可能性を強く感じさせてくれました。

そう、奴は四番になる器です。

まずスイングが強い。
その力感は、今の二軍で最も重厚なスイングをする堂上剛にヒケを取りまへん。
そして技術も確か。
ヒット2本とも、2ストライクから粘って打ったもの。
特に二本目なんかは、ストレートで2ストライクと追い込まれた後、変化球を二本ファールし、その次に決めにきたストレートをはじき返したもの。
2ストライク後の難しい場面で、タイミング変化にきちんとついていき、最後にヒットにするなどは、他の二軍打者では見られなかった技術であり、非常に感心しました。

上の写真では3でのトップ姿勢なんか、力が体の外側に漏れず評価できますな。
テークバックは小さく、フォロースルーは大きく、体の開きは少なく、一年目としては出色のものです。
ホンマ、逸材やと感じましたわ。

時間がもったいないから、今すぐにでも打者に転向させるべきです。
そうすれば、来季から使えるかも知れまへん。
エース「級」の投手は年に一人くらいは獲得するャンスがありますが、四番は何年かに一回しかチャンスはありまへん。
長距離打者の素材は、非常に貴重なんですわ。
赤坂よ、打者の方が儲かるし、スターになれるで!
投手は早めに諦めてくれ〜

6/28 vs 横浜ベイスターズ

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
中日 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 7 0 ●小笠原(7-5)、浅尾、チェン、平井、高橋
横浜 2 0 1 0 0 0 0 0 X 3 8 0 ○那須野(5-8)、吉原、S寺原(3-5-9S)
[本] 中村紀 14号ソロ

行ってきたんです、横浜スタジアム。
翌日が降雨の予報のため、予定を繰り上げてこの日の出撃としたんですが…、失敗やったかなぁ。
これで横浜には3つめの黒星(対戦成績は7勝3敗)なんやけど、何と私はそのうち二つも生観戦したことになりました。
しかも二つとも、殆ど見せ場もなく負けたゲームやったからなぁ。
結構、バカにならん出費やのに、これはかなり不本意ですわ…。

ゲームの方は、初回の先制機を逃した直後、ゴン、ゴーンと連発を食らったところで、かなりヤバい匂いがしてましたが、3回に二死走者なしから四球⇒盗塁⇒二塁打で簡単に失点したのを見て、殆ど勝敗が決したような気がしました。
唯一、逆襲のチャンスだったは、ノリのホームラン後の無死一二塁やったけど、井上に強攻させた結果が凡打で、ジ・エンドでした。
あそこは代打を出してでも、バントさせるべきやったなぁ。
監督らしくない采配やったと思いますわ。


■小笠原
ABCDEF
 GHIJ
悪かったなぁ。
元々、球速で勝負するタイプやないとは言え、スピードガンの甘い浜スタで、球速表示のMAXは141km。
他の球場なら、平均130km台半ばくらいの感覚であり、さすがに球威がなさ過ぎますわ。
3回の仁志に対する四球も、自分のボールに自信がないことから、勝負を避けたがったように感じたくらいです。

まぁ、奴はデーゲームが得意なタイプやないようで、今季はこれで1勝3敗なんやけど、今や奴は投手陣の軸だけに、そういう得手不得手はできるだけなくして欲しいですな。
(しかし週末に登板したということは、次回以降もデーゲームの可能性が高いわけか…)

■浅尾
ABCDEF
GHIJ
07年
08年
この日の球速のMAXは浜スタのスピードガンで150km。
他球場なら145〜147km程度やろか。
もともと空振りを取れる球質やないけど、打者を押し込む球威自体はそれなりにあったのと違うかな。
その球威を生かして、奴がセットアッパーに使えれば、吉見かチェンを先発に回せるんやけどね。
昨季、故障の原因となったのが、地肩の強さに頼った投球フォームやけど、上の写真を見る限り今季は修正の跡が窺えますな。
昨季は左腕の動きに力感がなく、使われずに遊んでる状態でした。
今季のポイントはこの左腕の使い方で、体重移動を開始する頃には、手のひらを捕手側に向けて身体の開きを抑えてます。
そして右腕を引き上げる頃には左ヒジが高く上がり、左ヒジを後ろへ引くことで、身体の回転に勢いをつけようとしていることが分かりますな。
これで故障が減り、連投が効くスタミナがつけば、セットアッパーの有力候補なだけに、頑張って欲しいもんやね。

■チェン
ABCDEF
     GHIJ
05年
08年
二年間のブランクを経て、今季ようやく復活、今やチームに不可欠なセットアッパーに定着した若き左腕。
往年の大エース・今中を髣髴させる、高い重心からヒジのしなりを効かせた腕の振りで、キレのあるストレートを投げてきます。
個人的には左ヒジの位置をもう少し上げた方が、球威が増してええと思うんやけど、奴は制球を意識してるんやろね。
故障前の05年と比較してみると、奴も浅尾と同様、左腕の使い方が変ったようですな。
全体的にグラブの位置が、高くなっていることが分かります。
左腕を振る際の、グラブの内側への引き付けも強くなり、強く左腕を振るための上手い体の使い方も覚えてきたようです。
これなら故障も避けられるかも知れまへんな。
個人的には、奴は先発向きやと思うてますんで、鈴木の復帰、高橋の成長があれば、吉見とともに奴も先発に戻して欲しいですわ。

■荒木
ABCD
             EFGH
このゲーム終了時の成績が、打率.263、出塁率.307。
はっきり言うて、物足りまへん。
阪神・赤星の出塁率は.403と、奴とはほぼ一割の差があり、これがチーム得点力の差に直結していると言っても、過言やないでしょう。
奴の守備力がチームにとって不可欠なのは間違いないだけに、この打力だけは何とか改善して欲しいと、願い続けてもう数年になりますが、全く数字が改善される兆しはありまへん。
そもそも打撃フォームが理に適ってないんやから、その考え方も含めて、根本的に変えていく必要があると思うんやけどな。

奴が気をつけているのは、小さなスイングで軸をブラさず、レベルにスイングすることやないかな。
Fで分かるように両ヒジをきつく締めていること、そして小さなステップが、それを証明してると思います。
それが一番打者として、最も確率の高い打撃ができると考えてるんでしょうな。
しかし個人的には、それが裏目に出ていると思えてならんのです。

軸ブレを防ぐための小さなステップやけど、このためにHで両ヒザが揃ってますな。
ステップは大き過ぎても身体の回転は鈍くなりますが、逆に小さ過ぎても力強いスイングはできまへん。
内角にバットが出にくいのはこのためでしょうし、手打ちの傾向があるのも身体の回転力が足らんからやと思いますわ。
もっとステップを大きく、バットを太くして、バットを叩きつけるような打撃に変えた方が、結果は出ると思うんやけどな。
年齢的にモデルチェンジはまだ間に合いますし、一度トライして欲しいね。

■小池
ABCD
                    EFG
まだ加入して数試合しか見てまへんが、巧みな犠打技術、そして勘の良い守備力は、ドラの野球には確実に適合してますわ。
打力を語るには、もう少し見てみたいと思いますが、ええトレードであったことは間違いありまへんな。

打撃フォームを見る限り、バットを内側から出そうという意識が強く見られますが、DからEにかけて腰が投手に正対するのが、若干早いような気がします。
またミートポイントが身体に近すぎるため、ボールに差し込まれるケースが多いのと違うやろか。
個人的には、まだ快打連発とはいかないと予想しますが、一度は年間20本塁打を記録した男だけに、そのポテンシャルには期待したいところです。

■中村ノリ
ABCDE
                     FGH
こうやって連続写真の枚数を増やすとよく分かりますが、奴の頭の位置は全く変わってまへんな。
重心も軸足に残しており、軸ブレの少ないスイングであることが分かります。
また、以前はボールを手首でガキッと受け止めて、手首をテコにして豪快にはじき返すスイングでしたが、手首を傷めたことから、現在はミートポイントを身体からやや離し、バットでボールを掃うようにスイングしてます。
長打力、安定性とも、高い水準の結果を出せる打撃フォームやと思います。

強打だけではなく、バントや右打ちといったテクニックもあるほか、練習不足でイージーミスを連発した昨季と違い、練習量が十分な今季は、その柔らかなグラブ捌きにより安定した守備力を見せてますな。
今や奴はドラに不可欠な戦力ですわ。 
気になるのは、酷く痛めているという腰の状態やけど、本格的にダメになる前に休んで、騙し騙し、何とかそのフィジカルをフルシーズン維持して欲しいもんです。

■ウッズ
ABCD
                         EFG
GW頃まではバットのヘッドが早めに出てしまい、外角についていけない打席が続いてましたが、それが修正されて打撃の内容も向上し、ホームランペースも上がってきました。
しかし、テークバックや体重移動といった予備動作も殆どなしに、これだけバットが振れるというのは、やはり日本人にはできない芸当ですな。
かのバリー・ボンズなんかもこんな打撃やけど、これなら軸ブレもなく、ボールを極限まで引き付けて打てるわけやね。
難を言えば得点圏打率.200と、19本のホームランの割に打点37と伸びないこと。
不動の4番打者として、打点を増やすことは義務やと思いますんで、そろそろ調子も全開でお願いしたいもんです。
頼むで。

■和田
ABCD
                     EFG
これだけ身体を大きく使いながら、軸ブレもなく、自分のミートポイントで打てるというのは、ウッズとは反対の思想のフォームながら、これも一つの理想というべきスイングやないかな。
バットを振り出すまで、大きくテークバックしたグリップの位置が固定されるため、これによってタイミングの変化に対しても強いスイングができるわけです。
また奴の場合、軸足の真上に腰を置いて回転しており、軸ブレも起きにくい。
これだけフルスイングしながら、安定した数字を残せる理由はこれであり、若手連中には是非参考にして欲しいフォームやと言えます。

ウッズが直前で歩かされるためか、この時点でチームの打点数ナンバーワンとなっています。
今後とも、打率と長打を兼ね備えた打撃に期待してます。

■デラロサ
ABCD
            EFGH
来日当時は左足を軸にして回転するフォーム(昔、南海にいたバナザードのような)でしたが、現在は軸足に重心を置いて回転するオーソドックスなものに変わりました。
またウッズの教えか、奴もウッズのように、予備動作を行わずにスイングしてますな。
大きくフォームを変えたために、最初はぎこちなくて結果が出なかったものが、徐々に慣れてきて数字も上がってきたようです。
まぁ、まだ「間違ったら長打がある」くらいの期待感やけど、このまま慣れていけば、ある程度の数字は残せるかも知れまへん。

守備面では柔らかなグラブ捌きや、崩れた体勢からもスローイングが可能なところを見せてくれましたが、井端に比べると、球際の強さでは及ばない印象です。
もう半歩分、捕球範囲が広がると評価できるんやけどな。

■藤井
ABCDE
                            FGH
6月30日、故障明けの李と入れ替わって登録抹消。
まぁ、結果が出てないし、しゃあないかな…。

打撃フォームで言うとDなんかは悪くないと思うんやけど、Fで軸足が折れて腰が落ちてしまうため、軸回転力にロスが生じてますわ。
また一番気になるのは、CからFにかけて軸の角度を見れば分かるように、上体が投手側へ突っ込み気味のところやね。
このためにタイミングが遅れ気味になり、これに対応しようとしてボールの見切りが早くなってます。
ボールゾーンに手を出しやすいのも、このためやないかな。

また奴の売りの守備の方も、前方のゴロに対してチャージ⇒バックホームで、捕球時にファンブルするケースが目立ちますわ。
これは奴の入団時からの欠点であり、私は二軍でのゲーム、キャンプでのノック(他サイトの動画)、ゲーム前でのノックなど、結構な頻度でこれを見てます。
これが上手くならんと、その強肩も宝の持ち腐れやからね。

その身体能力は英智を上回りつつあり、際立つものがありますが、まだまだ技術がついてこない状態ですな。
(技術的には英智の方が圧倒してます)
それでも早期のレギュラー定着に期待の大きい選手だけに、二軍で目一杯練習して技術を身に付け、また一軍に戻ってきて欲しいわ。
頑張れ。

■平田
ABCD
               EFGHIJ
08年5月1日
123
写真では上のCと左の1、上のDと左の2が対応してますが、軸足に重心を残すようにフォームを修正したようですな。
左の3なんかを見ると、上体が前傾して突っ込んでいるのがよく分かりますが、上のDからGを見ると、これが修正されていることが分かります。
これならボールの見極めや、タイミングの取りやすさは、格段に向上するはずやと思います。

問題はDでの左肩が、捕手側に入りすぎやということやね。
こんなに大きなテークバックをしていると、バットはなかなか出てきまへん。
グリップは背中側に上体を捻って引くのではなく、自然に真っ直ぐ捕手側へ引くべきや。
この悪癖は、昨季終盤の好調時には影を潜めてたのに、何を勘違いしたのか、また元に戻しよった。
何か違和感でもあったのかも知れんけど、好調時に「なぜ打てたのか」を技術的に検証しておくのは、自分のフォームチェックのためにも必要なことですわ。
 
中心選手になれるポテンシャルは間違いなくあるのに、このままではいつまで経ってもそれを開花させることができん。
打っていたこともあるわけやから、その時の記憶や感触を大事にして、今に生かして欲しい。
頑張りや。

■立浪
ABCDE
               FGHI
05年
123
開幕からまだ僅か3安打。
信じられない不調に喘いでますが、一体何が悪いんやろ?

左は05年のフォームなんやけど、足を上げたときのグリップの位置に違いがありますな。
おそらくパワーが落ちたことで、グリップを引くアクションを入れて反動をつけようとしてるんでしょうが、これが直接不振の原因とは思えまへん。
身体の開きも抑えられてますし、軸ブレもなく、状態が悪いフォームやないなぁ。
前日のゲームでホームランを打ったように、今は復調気味なのかも知れまへん。
まだまだ奴のプレーを見ていたいので、これから復調してガンガン打ってくれることを切望しています。
頼むで!

■良太
ABCD
                     EFG
08年5月1日
1234
5月には二軍で大爆発し、打撃三冠を独占して再昇格したんやけど、その後はイマイチ冴えまへんな。
特に、私が名古屋遠征したGW頃は、甘いボールを一発で仕留める迫力があったんやけど、今はボールを選別している間にカウントを不利にするケースが目立ちますわ。

上の写真のように、5月時点と現在の比較をすると、原因は一目瞭然ですな。
現在のCと5月の1を比較すると、現在はトップを作った際に軸が捕手側に倒れてます。
軸が倒れたままスイングしているので、タイミングは差し込まれ気味になってバットを出しにくくなり、さらにスイングしてもバットは下から出ることになります。
ええところを見せようと、一発を狙ってスイングを大きくしたんやろか?

一方で、5月は軸が直立してスムーズにバットが出ていたため、好調やったということやね。
この好調時の打撃を取り戻せば、上でも十分打てるはず。
早く奴が爆発する姿を見てみたいわ。
フォームをよくチェックして、プロ第一号を早く見せてくれ。



■岩崎
ABCDEF
出場してまへんが、奴のノックでのプレーを撮ってみました。
キャンプなどの画像を見て、上手そうやと思うてましたが、やっぱりかなり上手い選手やね。
球際が試されるような打球はありまへんでしたが、普通に打球にチャージして投げる滑らかさは、控え組では際立つものがあったと思いますわ。
一方で二軍での記録では、結構、失策が多いのを見るとムラっ気があるのかも知れまへんが、足もあるし、打つ方が何とかなれば、かなり楽しみな選手やと思います。

6/21 ○ 千葉ロッテマリーンズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 10 0 ●小野(3-3)、伊藤、小宮山、高木、シコースキー、川崎、松本
中日 2 0 1 1 0 2 0 0 X 6 11 0 ○川上(5-3)、吉見、平井、チェン
[本]
これで四連勝、ようやくチーム状態も上向いてきたやろか?
四連勝中で、一発が出たのはノリが二発打った西武戦のみであり、ようやく繋いで点を取る野球ができるようになってきました。
開幕レギュラーの強打頼みだったものが、三人、四人とレギュラーが抜けたところで、ようやく少ない走者を生かそうとする野球になってきたものと思います。
荒木と藤井、英智を塁上に置けば動かすこともありますが、それ以外なら中心打者以外はひたすらバント、バント、バント。
この野球をする以上、もう少し走力のある打者を増やしたいところやけど、無いものねだりしてもしゃあない。
とにかく最少得点を最小失点で凌ぐゲームを続け、地道に貯金を伸ばしていくしかありまへんな。

ここ二試合の憲伸は、自分のイメージ通りの投球をしてまへんな。
球速表示ほどボールにキレはなく、ファールが非常に多かった。
球威で打者を押し込みながら、最後で打者を振り切れない場面が多かったため、球数が非常に多くなってしまいましたわ。
しかしこうなってみると、横の変化が使えないのは厳しいですな。
奴はパワーピッチングを取り戻すよう、投球のスタイルを変えてきました。
このため調子が普通なら、完全に打者を力で捻じ伏せてしまうんやけど、これで腕の振りが変わったことから、カットボールのキレを失い、またシュートの動きも悪くなったため、横の変化での攻め手を失った状態ですわ。
このため、この日のように調子が落ちると、相手打者も球種を絞りやすくなり、ボールに合わせることが容易になるわけです。
(それでも打たれんのが大したもんなんやけど)
こんな状態だけに、何とかカットボールの威力を、取り戻して欲しいところなんやけどね。

07年

08年

素材的な確かさから、どうしてもモノになって欲しいという、ドラファンの期待が最も大きいと思われるのが平田良介。
しかし今季の成績では、早晩、二軍降格は時間の問題やと思われます。
私もこれまでいろいろと指摘してきましたが、何が悪いのかを検証すべく、もう一度昨季のフォームとの比較を行ってみました。
(07年は三安打した浜スタのゲーム)

一番の問題は軸足への重心の乗りですな。
軸を動かさないように?奴は今季、右足を上げるのを止めましたが、これは完全に裏目に出たと思いますわ。
もう一つ深刻なのは、今季は左肩が捕手側に入りすぎ、テークバックが大き過ぎてることやね。
背番号8の見え方が、今季と昨季では全く違いますな。
このためにバットの出が悪くなり、全てのボールに差し込まれる結果となってますな。
重心が軸足に残らないため、身体は投手側に突っ込み、そしてオーバーなテークバックのため、バットが出てこない。

これを修正するには、体重移動を使わずに軸足だけで回転することを意識すること、そしてフォロースルーを大きくすること。
本人的には、結果を出せた昨季のフォームは、どうしてもギクシャクしたものだったんでしょうな。
しかしギクシャクが気にならないほど、そのフォームで振り込んで、自分のものにするのが絶対に大事なことのはずですわ。
くだらん自分の拘りを捨てて、早く好調時のフォームを取り戻して欲しいんやけどね…。 

さて日曜日の先発は中田。
前回の勝利を良薬に、続けて勝ってくれるやろか。
今のドラは、とにかく投手が頑張らんと勝てんだけに、好調のロッテ打線を何とか抑え込んで欲しいね。
頑張れ。

6/14 ○ オリックスバファローズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
中日 0 0 0 0 0 4 0 0 0 4 8 0 ○中田(5-5)、S岩瀬(1-2-20S)
オリックス 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 9 1 ●近藤(5-6)、菊地原、川越、小松
[本]
久々に「ザ・ドラゴンズ・ゲーム」を見ました。
派手な一発はなかったけど、守備からゲームの流れを引き寄せて、脚で相手にプレッシャーをかけ、そして中心打者の連打で得点する。
個々の選手に力がないチームは、こうやって勝つしかない。
個人的には、開幕からずっと見たかった野球を、やっと見ることができましたわ。


5回ウラ無死一塁、後藤のバスターからの打球は完全に一二塁間を割って、無死一三塁になったと思わせましたが、この打球に荒木が追いつき難しい体勢から一塁送球、打者走者アウト!
しかもヒットを確信した一塁走者・濱中が、二塁をオーバーランしたのをノリが見逃さず、二塁に送球してこれを刺し、変形ダブルプレー。
このビッグ・プレーこそが、このゲームのターニング・ポイントになりましたな。

そして直後の6回表、ファインプレーの先頭打者・荒木が出塁して、さらにゲームの流れを掴み、次打者はスタメン3試合目の藤井。
その打席で荒木が盗塁し、無死二塁となったところで藤井はバント。
これを捕球したカブレラが三塁を牽制してから一塁送球、このボールが逸れて無死一三塁のチャンス!
もし打者走者が藤井やなかったら、カブレラの送球は逸れなかったでしょうし、逸れてもファーストがベースを踏むのが間に合ってアウトやったと思いますわ。
これは脚で作ったビッグ・チャンスであり、打順の構成の勝利でしょうな。

その後のクリーンアップ三連打は、ある意味、オマケでしょうな。
脚でこれだけ揺さぶって作った決定的チャンスだけに、その過程で、若い投手を動揺させるには十分だったはずやからね。
相手先発の近藤は悪くなかったと思いまっせ。
球離れのええ腕の振りで、なかなかドラ打線はそのキレのええボールに対応できまへんでした。
正直、これだけの投手が背番号65なんや?と思うたくらいです。
だからこそ、奴を揺さぶることができた6回だけが、唯一の得点チャンスだったわけですわ。
やはり一発攻勢だけの打線ではなく、攻撃パターンの多彩さの方が重要なのは明白やね。
今後、故障者が戻ってきたとしても、打線の構成についてはよく考えて欲しいですな。


最後に良太に一本出て、嬉しかったなぁ。
代打で凡退して、ベンチへ直帰かと思うたんですが、井端の故障?で打線に残してもらえました。
それにしても井端は大丈夫やろか?
もし奴が欠場したら、ショートはデラロサ?
うーん、ますます打力が落ちてしまうなぁ…。

6/14 ● オリックスバファローズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E 投手リレー
中日 0 0 1 0 0 2 0 0 0 3 8 0 川上、チェン、吉見、●岩瀬(1-2-19S)
オリックス 0 0 1 1 0 0 0 0 2X 4 8 1 山本、小松、○本柳(2-3)
[本] 藤井2号ソロ、ウッズ18号ソロ、和田8号ソロ
エースが投げて、四番が打つ。
こうしてリードしてきたゲームを、クローザーが炎上して落とすんやから、参りましたな。
こんなチーム状況だけに、憲伸が投げるゲームだけは勝っておく必要があったんやけど、それが叶わなかったからには、連敗が伸びていく可能性もあるでしょうな。
落合体制5年目、選手の力が落ちてきたとき、故障者が続出したときのリスクマネージメントが懸念されてましたが、現段階では何もできないことを露呈してますわ。

落合監督の選手起用は、どこまでも実力主義。
期待の若手がいたとしても、レギュラーの力を追い越したと証明するまでは、その若手は代打や守備固めをチャンスとして、その力を細々と見せ続ける必要があります。
これは、年齢という実力に関係のない要素でベテランを切る事が、ベテラン側としては納得できず、こうした不満がチームに充満することにより、選手が力を出し切れなくなるからです。
プロの世界は実力主義やから、それに従って起用するのが最も軋轢がない。
それは間違いのないことやと思います。

しかし…、現実に固定されたレギュラー陣の力が落ちてきたとき、それにとって代わる選手を用意できるのかどうか?
若手が二軍で向上できる実力には限りがあります。
一軍で活躍するには、一軍のプレー環境に慣れ、それに対応するための自分の課題を知り、そしていろんなアプローチでその克服を試みる。
これはいずれも、二軍では十分にできんことやと考えます。
そして、出場機会がなければ、伸び盛りの旬の時期も逃してしまう。
こうして考える限り、レギュラーを固定している限り、若手の実力向上には限度があると思いますわ。

他チームでは、レギュラーの故障、不調、休養を口実として、できるだけ若手を試してます。
そこには不平・不満もあるでしょう。
巨人・二岡が、坂本を「ポスト二岡」と呼ばれただけで不満を言ってましたが、それがプロの世界の普通の反応なんやろね。
★野のような、不平・不満を力づくで抑え付ける指導者なら別やけど、若手起用はバランス感覚は必要やということでしょうな。

使わずに力のある若手、サブは作れまへん。
チーム状態が悪い時には、思い切ったカンフル剤が必要なこともあります。
しかし、今、このチームにはそういう力を持った選手はおりまへん。
藤井がわずかに頭角を表しつつありますが、期待の平田にも良太にも、当然田中や小川にも爆発力はありまへん。
これまでの四年間の蓄積がここに殆どないことに、正直、愕然とする思いですわ。
(もう一つ言えばデラロサを一生懸命作ってますが、ちゃんと戦力化できるのやら…?)
この泥沼、どうやって抜け出すんやろ??


最後に、カブレラへの岩瀬の配球。
インハイへのスライダーを二球続けて、カブレラのタイミングは全く合わずカウント2-0。
そして見せ球に内角へストレートで2-1。
これは次に決め球として、タイミングの合ってなかったインハイのスライダーを持ってくるのが、ミエミエの組み立てですわ。
カウントに余裕があるんやから、もう一つ内側に見せ球を配するべきやなかったか?
あんな初歩的な配球なら、相手も中心打者なんやから、大ヤマを張ってきて当然ですわ。
もっと考えるべきやったな、小田。

6/6 ○ 北海道日本ハムファイターズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
日ハム 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 6 1 ●スウィーニー(5-2)、星野、宮本
中日 0 0 0 0 0 2 0 2 X 4 8 0 ○川上(4-3)、チェン、S岩瀬(1-1-18S)
[本] ウッズ 17号ソロ、和田 7号ソロ、中村紀 11号2ラン
やっとのことで逆転した直後、7回に迎えた一死三塁の絶体絶命のピンチ。
マウンドの憲伸は、昨季から終盤でのピンチでは踏ん張れないケースが多かったため、ここでの踏ん張りが効くかどうか心配されましたが…。
結果は二者連続三振!
この日は「チームに勝たせてもらう投手」のイメージを払拭し、「チームを勝たせるエース」が帰ってきたことを確信させるゲームやったと思いますわ。

初回で大量失点したゲームの後、フォームを昔に戻しましたが、ワインドアップを復活させたこと以上に、一番大きかったはヒジの位置を上げたことでした。
このため横振りになっていた腕の振りがタテに力強くなり、ストレートの威力が復活してます。
その換わり、カットボールのキレが悪くなったようで、打者を討ち取るのにファールが多くなって、球数を要することになってしまいましたが、打者を圧倒する「エースの輝き」は確実に戻ってきましたわ。
しかしここで懸念されるのは、フルシーズンその右肩の状態を維持できるかどうか。
それを気にして、楽に腕を振るためにヒジの位置を下げたはずやから、それを考えればフィジカルの維持が厳しくなるのは明らかやと思います。
憲伸はそうしたバクチに出たわけで、今は痛快やけど、シーズン終盤での登板が心配されますわ。

打つ方は今日も三発のみ。
打線が5番までしか機能しないため、1・2番の出塁がない限り、連打での得点は難しい。
この日の荒木なんかは、それが分かってるようで、いろいろと考えてプレーしてたみたいやけどね。
このように得点力がガタ落ちなだけに、今のドラはこの日のように、投手がギリギリのところで頑張らんと勝てまへん。
憲伸と小笠原以外の投手で、これができる投手は見当たらんのが厳しいですな。
昌のローテーションを一回飛ばして、休養させたら再び勝てそうな気もしますが、今はそんな余裕もありまへんから…。

齋藤の抹消はありまへんでしたな。
故障は大したことなかったんやろか?
何にせよ、また近いうちに奴の投球を見られるなら、これほど嬉しいことはないんやけど。

6/6 ● 北海道日本ハムファイターズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
日ハム 0 0 0 0 3 0 4 0 0 7 17 0 多田野、○坂元(3-1)、建山、宮西、武田久、MICHEAL
中日 1 0 0 1 0 0 0 1 0 3 4 0 ●佐藤充(0-1)、小林、平井、斉藤、高橋、長峰
[本] ウッズ 15号ソロ, 16号ソロ、英智 1号ソロ
酷いわ。
完全にBクラスチームのゲームになってますな。
常勝と言われたチームにしては、随分あっさりと落ちぶれたもんやね。
ホンマに救いようのない状態ですわ。

この日も加え、開幕から一発頼みの得点パターンは変らず。
相手投手のランクが落ちると、いきなり元気になって一発攻勢をかけるものの、相手投手が一流、あるいは打線の調子が落ちると、もう手も足も出ないお手上げ状態やもんな。
一時の巨人と同じ野球(しかも力はあちらの方が上やった)をやってたら、そりゃ勝てるわけありまへんわ。
交流戦12試合でチーム打率.215、得点29はいずれもダントツの最下位です。
(ちなみにチーム打率11位は.258、得点11位は41)
ホンマに酷いもんや(苦笑)。

ドラの野球は、決定的な打力がなくても、アウトを有効に使いつつ、機動力を絡めて少ないチャンスで点を取るものであったはず。
それが補強の方針を間違ったこと、実力不足の選手を切れないことで、今やこの惨状です。
落合体制になってから、チーム状態が悪くなると、選手各々の状態が改善するまで、ひたすら待つのが監督のスタイルですな。
それは監督がいろいろと動くことで、逆に選手達が動揺することを恐れるからですわ。
この監督の対応は、これまでの四年間で結果を出してきてるわけやから、間違いやないのかも知れまへんが、同じ手で五年間とも上手くいくもんやろか??

二軍の野手も力量不足。
落合体制の五年目で、ここまで若手が伸びてないのは異常やないのか?
FA補強で散々、揶揄されてる巨人ですら、主力の相次ぐ故障を逆に生かして、亀井、坂本を筆頭に、隠善、寺内、円谷、加治前と、新鋭を続々と起用してますわ。
そして奴らが結果を出すことにより、開幕当初を除けばドラとほぼ同じ勝敗ペースを実現しています。
ドラの若手は、使わないから伸びないのか、それとも伸びないから使われないのか。
もし後者だとしたら、投手と比べて全然伸びてこない、二軍の野手のコーチは一体何をしているのか。
少なくとも今は、スタメンに二人の欠員があるというのに、使われるのは海のものと山のものとも分からない外国人や、ピークを完全に過ぎたベテランなど。
これだとシーズン終盤に向けて、戦力の上積みは全くないんやけどな。

この日のような敗戦を、何の収穫もなく続けていくのか。

無駄にシーズンが進んでいくのが怖い。


佐藤充は、下での好調が伝えられてましたが、やられてしまいましたな。
ボールそのものは悪くないと思いましたが、緊張からか、5回には身体の開きが早くなって制球ミスが続いてしまいましたな。
個人的には、もう一度見てみたいと思うんやけど…。

そして斎藤。
非常に残念。
好事魔多しと言うけど、こんな形で悪魔が奴に襲い掛かるとは…。
久しぶりにハートで投げる投手を見て、今後の活躍を楽しみにしてたんやけどなぁ。
お前のことは忘れんから、早く身体を治してカムバックしてくれ。
待ってるで!

6/1 ● 埼玉西武ライオンズ
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E バッテリー
中日 0 0 0 0 0 1 1 1 0 3 10 1 ●中田(4-4)、川井、斎藤、赤坂
西武 0 0 0 5 5 0 0 0 X 10 10 2 ○帆足(6-0)、許、岡本篤
[本]
朝倉に続いて、中田も炎上ですか。
こりゃ大変やなぁ…。
今季のドラは、吉見がブレークし、山井が開幕に間に合い、昌に川井、佐藤充などが残りの先発のイスを争うという構図やったはずなのに、今ローテーションに残っているのは憲伸、中田、昌、小笠原のみ。
今回は中田の降格はありまへんでしたが、先発ローテーションには欠員を生じてます。
開幕の頃は、こんなことになるとは想像してなかったんやけどなぁ。

中田は真っ直ぐの威力が戻らんと、安定して勝つことはできまへんな。
今は球速表示だけはそれなりやけど、キレが全然足りん。
本来なら、奴のボールを滅多に見ないパの打者に、初見でコンコン当てられるボールやないはずなんやけどね…。
甘かったとは言え、細川に食らった3ランもストレートやもんね。
あの辺の打者に、あんな風に完璧に打たれたりすると、何だか悲しくなってきますなぁ。
以前はもっとテークバックで手首に力を入れて、できるだけ手の甲を立てていたと思うんやけど、制球力を上げるためにリラックスしようとしたんやろね。
このためにスナップが効かなくなり、ボールにスピンがかからなくなったのと違うかな。
今は元々の奴から、制球力の向上のないまま、球威だけが失われた状態だけに、ちょっとボールが続くとカウントを整えにいって打たれる繰り返しになるやろね。
今のまま投げ続けても、結果は良くならんように思えてならんのですが、さて、首脳陣の判断は?

今季初スタメンの小川は…、正直言うて散々やったね。
まず目立ったのが、クロスプレーで返球を抑えきれず、走者へのタッチができなかったこと。
一瞬のプレーができるのがプロの捕手やと思いますんで、あれは大減点ですわ。
また中田が炎上した4回、無死一二塁でブラゼルを迎えた場面で、外国人のパワーヒッターに対して初球からストライクを取りに行き打たれる。
その後の中軸に対しても、いずれも初球から変化球でストライクを取りに行ってましたが、中田の制球力を心配してか、随分窮屈なリードになっていたと思いますわ。
走者二三塁になった途端に、初球にボールを投げさせていたのは、走者が詰まるとボール球を投げさせるのが怖かったという証拠やないのかな。
投手に余裕がない時こそ、捕手はウソでも余裕のあるところを見せんとな。
経験やと思って頑張れ。

斎藤は3試合投げたけど、完璧な内容やね。
私は先日の名古屋遠征で、ウエスタンで登板した奴を見たんやけど、実はそれほど強い印象は持たなかったんですわ。
一つだけ覚えてるのが、梵の腰を引かせながらストライクゾーンに収まったスライダー。
これは上でも武器になっているようです。
そして何より、下では見せなかった漲る気迫。
今季初登板やというのに、絶体絶命のピンチでマウンドに放り出されても、「オレはこれでメシを食っている!」という叫びが聞こえてくるような投球やね。
そろそろクロスゲームでも起用されるでしょうが、どこまで頑張れるか注目したいもんです。

田中は相変わらず、見ていて癒されますなぁ。
丁寧、そしてキビキビしたプレーには爽快感がありますわ。
そしてミットを極力動かさないキャッチングも、投手にとっては安心感があるはずです。
奴をいっぺんスタメンで見てみたいんやけど、どんなもんやろか。
打つ方も、今の三人の中なら、一番マシやと思うけどな。

最後に川井。
疲れかなぁ。
一番の武器たるスライダーは、以前はもっと曲がりが遅くてキレがあったと思うんやけどね。
初見のパの打者にあれだけ打たれるんやから、元の球威はないと考えるのが自然やないかな。
この翌日に登録抹消されてましたが、もう一度本来のボールの威力を取り戻して、再び一軍のマウンドに帰ってきて欲しいもんです。


しかし、しんどいなぁ。
投手も打者も、故障者ばっかりやもんな。
少なくとも、交流戦は五割をキープして欲しいところやけど、阪神のペースが落ちんのがなぁ…。
しんどいなぁ。


7/19 ○ vs ベイスターズ 6-3