太平洋岸ハイウェイ(ハイウェイ1号線)
訪問日 1994年6月
ハイウェイ1号線はカリフォルニア州道路で通称太平洋岸ハイウェイと呼ばれています。ロスアンゼルス南方のニューポート海岸から、ロスアンゼルス、モンテレイ、サンフランシスコを通って、ユーレカ南でカリフォルニア州道101号線に合流する全長約700マイルの道路です。米国では南北道路は奇数で表示し、番号順は西海岸から付けていきます。ちなみに東西道路は偶数で表示しメキシコ湾から順番に付けられています。従ってハイウェイ1号線は米国で最西端の南北道路で、海岸線に沿って走っています。
海岸リゾートのニューポート海岸、ロングビーチ、サンタモニカを通り過ぎますと人気の少ない海岸が続いて、取り立てては何も無いのです。西海岸の海には寒流が流れていて、海水浴を楽しむには少し水温が低いので、ウェットスーツを着てのスポーツが中心となります。それでも、ハイウェイ1号線に沿ったサンタクルツ近郊の丘陵地帯では、ハングライダーのメッカがあったりして、ゆっくりと過ごすには最適な環境かも知れません。
観光客の多いサンタモニカを抜けると、低い砂地の丘陵と小さな町が続く環境となります。
砂地の地盤は弱いので、雨期には地崩れが起きてリゾート家屋が危険に晒されることもあるようです。海は寒流が流れて水温も低いので、特にこの辺ではリゾート施設も多くありません。見通しが利きにくい場所には、プライベートなヌーディスト海浜もあるそうですが確かめてことはありません。
道路沿いの小さな町で町名は失念して覚えていません。Malibu海岸の一角の一つの町かも知れません。防波堤も防風林も無い家並みですが、西海岸は台風もハリケーンの来襲も無く、それで済むのでしょう。
売店の一軒もなく、何も無い所が返って良いのかも知れませんので、是非ゆっくりとドライブを楽しんで下さい。
海岸にアクセスの良い場所では、駐車場が完備されています。その海は寒流で冷たく、多分ジャイアント・ケルプの繁茂する一帯だと思われますが、ウェットスーツ着用でサーフィンが楽しめるのでしょう。
又、ゆっくりと海浜にて海を眺めて時間を過ごすには、混雑もなく自分なりの楽しみ方が出来ます。
崖を切り通した一角は景色をゆっくりと眺められる様に、駐車スペースが確保してあります。
勿論ベンチ、案内板などはありませんので、自分の感覚でただただ紺碧の海と水平線を眺めるだけです。
どこまでも荒涼たる砂地の丘陵と紺碧の海です。完全な無人地帯となりましたが、砂地で地盤が弱く別荘を整備するにも適当な地域では無いのでしょう。
平凡な海岸線を単調な運転を続けことになります。
オックスナード市に入りますと、切り立った砂地の崖・丘陵は無くなって砂浜が広がる海浜となります。
海浜に整備された釣り桟橋ですが、平日の昼間だったせいか人の姿は殆どありませんでした。
オックスナード市が整備した海浜公園ですが、椰子の木が林立する面白いレイアウトになっています。海風で少し肌寒いのですが、気温は高くて椰子の木の生育には適当な環境なのでしょう。
オックスナード市の海港の防波堤ですが、港そのものは隣町のポート・ワイネメ市(Port Hueneme)に属している筈です。
防波堤では釣りを楽しんでいる人達がいました。港内の海は青く透明で、ゆっくりと時間を過ごすには絶好の場所です。此処はリゾート地域となっていて数多くのリゾートホテル・レストラン・売店などがあるので、数日間滞在して見る価値はあります。
此処で紹介した場所はハイウェイ1号線のほんの一部分に過ぎません。海岸線に沿った美しい交通量の多くない道路をドライブして、自分なりの楽しみ方を見つけて下さい。ハイウェイ1号線の所々にはリゾート地がありますので、そこで宿泊してドライブを続け全長約700マイルの道路を走破して見ては如何でしょう。お仕着せの観光旅行に無い、充実感が得られるものと思います。