流送設計の実例:第1期及び第2期計画

第1期流送設計を実施するに際し、北海道陸上導管は第2期計画迄使用出来る様、即ち最大流量3,400t/hrを流送出来る管サイズ x 内圧(1,422mmOD x 7.5MPa)を設定した。
東北・関東、並びに京浜地区への導管は沿岸200m海底に敷設することから、将来の増設が困難を伴う予測されるので第3期及び第4期に亘って定格流量4,800t/hrを流送出来る管サイズ x 内圧(1,321mmOD x 12.0MPa)を設定した。
京浜地区に向かって千葉県にて、沿岸輸送から再度陸上輸送するに際しては従来の許容ガス流送圧力7.0MPaを満足する様に導管サイズ(1,422mmOD x 7.0MPa)を決めた。



各地区での天然ガス需要は次の通り
・北海道地区 300t/hr
太平洋ルートでのガス流送量は 1,700t/hr
・東北地区  500t/hr
・関東地区  400t/hr
・京浜地区  700t/hr
・東海地区  100t/hr

第1期計画では導管定格容量の約半分の天然ガス流送量であり余裕があるので、圧送ステーション数は極小で流送設計が成立した。
即ち、サハリン島からの受入ステーションの稚内、北海道ハブステーションの苫小牧、貯蔵所のある相馬の3ヶ所のみで良いこと、又、沿岸導管の最大圧力も定格の70%、即ち8.5MPaで済むことが結論つけられた。









各地区での天然ガス需要は次の通り
・北海道地区 300t/hr
太平洋ルートでのガス流送量は 3,100t/hr
・東北地区  700t/hr
・関東地区  700t/hr
・京浜地区 1,400t/hr
・東海地区  300t/hr

第2期計画では北海道幹線では導管定格容量に達しているので、予め定めた圧送ステーション数5ヶ所が必要となるが、太平洋沿岸では導管定格容量に達していないので第1期の相馬以外に追加2ヶ所の圧送ステーション数で、流送設計が成立した。
即ち、北海道幹線では美深、美瑛、占冠の3ヶ所が必要であるが、太平洋ルートでは久慈、常陸那珂の2ヶ所のみの追加で良いことが結論となった。













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