航空試験設備・その他の事例



岐阜県多治見市にある超高温材料センターに納入されたエロージョン試験機は流速マッハ数3以上、温度2,300C以上で供試体5cm角の耐熱試験が行える装置である。加熱はヒュールス型アーク加熱20kWにて行い試験室内を試験前0.0001kPaに設定し、試験中は最大0.1kPaを保持出来る様にして、且つ気流併給圧力を250kPaにすることで実現した。
主契約社:IHI
機器供給:IHI

参考文献:AIAA92-3888、超高温材料シンポジウム'92




兵庫県相生市のIHI宇宙試験センターに隣接した場所にブローダウン式超音速風洞が設置された。流速マッハ数1.5〜4、持続時間20秒以上を実現するもので、低乱を得るためイスラー調圧弁を用いており、計測には銅蒸気パルスレーザを光源とする高精度な可視化装置を装備している。貯気容量は3MPaで25m3、内部に温度変化を最少にする蓄熱缶が内蔵されている。
主契約社:日本カノマックス
機器供給:日本カノマックス

参考文献:AIAA94-3257、石川島播磨技報平成8年1月




Floating Production Storage Off-loadingは、海底の小規模ガス田を開発するための解決策と言われメジャー各社が研究・検討・試設計段階に入っている。本検討はあるメジャーからの試設計依頼に応じたものでプロセスはAPCI社のPropane MR方式に基づいて試設計を日揮・IHI共同で実施した。2.5MMTPAの冗長性のあるLNG液化プラントが300mLx50mWの船体に搭載出来ることが確認された。
試設計契約社:IHI/JGC
参考文献:LNG国際学会 (LNG 12) 5.7




NEDO/省エネセンターからのニューサンシャイン国家プロジェクト”エコエネ都市”での受託研究で水素吸蔵合金を用いてLNG冷熱と発電所排水を熱源として昇圧システムを構築する、パイプラインを経由した遠く離れた商業地域では膨張システムを構築して電力・超低温冷熱を供給することが出来る。平成5年から平成11年度迄の研究で作動確認は出来たが、パイロットプラント建設には移行しなかった。
主契約社:IHI
機器提供:IHI

参考文献:水素吸蔵合金Sympo.(MH96) A3-03


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