ミラノ四重奏曲第5曲(K. 159)
Milan Quartet No. 5 (K. 159)



1773年モーツアルト17才、初の6曲セット弦楽四重奏曲、イタリア旅行中にミラノで作曲されたことから、一般に「ミラノ四重奏曲」とも呼ばれています。

第5曲は緩・急・急(ロンド)と言う楽章構成はディヴェルティメント的ですが、充実したソナタ形式による緊張感のある作品に仕上げられています。
第1楽章はアンダンテ指定、先ず第2バイオリンが第1主題を奏し、第1バイオリンが呼応しつつ転調して行き、官能的な響きの第2主題を二つのバイオリンで奏する。展開部は第2主題と結尾部によっており、呈示部の優美さを保っている魅力ある作品です。





Hagen Quartet
March 1990 in Munich



ザルツブルク出身のハーゲン弦楽四重奏団は、1980年4人のハーゲン兄弟(ルーカス、アンゲリカ、ヴェロニカ、クレメンス)たちによって結成されました。

結成当時よりオーストリア・スタイルの編成を貫き、高い芸術性とアンサンブルの精神を保ち、高い評価を得ています。
途中第2バイオリンのアンゲリカからライナー・シュミットにメンバーが変更になるが、合奏団の一貫した精神はそのまま保たれています。



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