キューケンホフ公園



訪問日 1997年4月29日 

キューケンホフ公園はアムステルダム近郊のハーレム市(Haarlem)とライデン市(Leiden)の間の林中に人工的に作られた公園で春のチューリップの植栽で名高い。列車に乗って窓から見ると途中の畑にはチューリップの花畑が多数あり、天候が良ければ散歩して楽しめる。散歩して土地の人との交流が旅の醍醐味だが、異国の地では難しいと思う。





前日午後到着した時は天気も良く暖かい感じであったが、この日は一転朝から冷たい雨で4月下旬とはとても思えない。キュウ−ケンホ−フ公園にはバス乗り継ぎで行くが、中継停留所で30分以上の間隔があり近くで暖かいコーヒーを飲もうと思ったが店らしきものが全然無く、冷たい風を受けブラブラして近くの教会の外側を見たりして時間を潰さざるを得なかったのは辛かった。









兎に角公園に到着、相変わらず冷たい雨が降り続いていたので入園料を払い、風の来ない室内展示場に入った。チューリップの他アマリリス等各種の花々は満開であった。











キューケンホフ公園の面積は思ったより狭く、東京の神代植物園の方が余程広い。オランダは国土が狭いこともあってか各種公園のスペースは広く無い。但し、キューケンホフ公園は樹木と花の配置バランスが見事でまた手入れも行き届いており、何回訪れても飽きないだろう。










冷たい雨であることが、返って緑を輝かせる効果を生じて赤、桃、白、青、黄色等花の色とのコントラストが見事になっている。












中心に池を配置し、周りを歩いて花を鑑賞する様になっている。やはり観光客が多い割りにはスペースが狭いので拡張される計画となっている。










園内にいる内に雨が止んで来たが、風が冷たく曇り空、池の周りの道路に沿って園内各所を歩いてみた。色とりどりのチューリップの他、ヒヤシンス、ムスカリと言った青紫系の花が綺麗に植栽培されていた。













花の一群の前には、寄贈したと思われる企業名が表示されていた。花の世話も寄贈した企業などが定期的に実施するようだ。












チューリップに青、紫系統の花は無いので配色上ヒヤシンス、ムスカリなどを寄せ植えして違和感無く調和が取れている。












日本で4月上旬によく花冷えと言った天候があるが、丁度それに当たるような気候。やはりヨーロッパは北に位置しており日本に比べ気候が1ヶ月程遅れるのだろう。北ヨーロッパにも桜の木が思った以上にあるが、八重桜が殆どで染井吉野と言った一重の桜は無い。花の寿命の短いものは日本程評価されないのでしょう。











赤、黄、白はチューリップ、紫はヒヤシンス、青はムスカリを愛で園内をほぼ一周した。 途中カフェテリアでコーヒーを飲んだが約2時間で見物は終了となった。









午後はAmsterdamに行く計画で、バスでHaarlemでなくLeidenに出ることにした。 Leiden行きは途中の乗り継ぎが無いが、所要時間はやはり1時間程。



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