ヘンデル ラルゴ
「安らぎの木陰」(Ombra mai fu)



ヘンデルは、バッハと同年(1685年)に生まれたドイツ・バロック音楽の巨峰で、1706年(21歳)から3年ほどイタリアに滞在し、バロック音楽の大家コレルリとスカルラッティから、大きな影響を受けました。
ヘンデルの活動の場は国際的で、後半生はイギリスに帰化し、オペラやオラトリオの作曲に情熱を傾け、其処に没しました。

名前のスペリングは幾度か変わりますが、最終的にはイギリス帰化後 George Frideric Handel となりました。


MP3のファイル容量が0.8MBあり、読み込みに約3分程掛かる見込みですので、暫くの間お待ち下さい!




演奏 イタリア合奏団


「安らぎの木陰」(Ombra mai fu)

木陰よ
緑の木陰よ
輝く陽に
きらめく木の葉よ

風よ雨よ
この平安乱すな
楡の樹の
平安を

この木陰で憩う
慰め
喜び
安らぎよ


"Ombra mai fu"


Ombra mai fu,
Di vegetabile,
Cara ed amabile,
Soave piu?

Ombra mai fu,
Di vegetabile,
Cara ed amabile,
Soave piu?
Cara ed amabile,

Ombra mai fu,
Di vegetabile,
Cara ed amabile,
Soave piu?
Soave piu?


ヘンデル53才に作曲された歌劇「クセルクセス」の冒頭に歌われるアリアですが、元々はボノンチーニと言うライバル作曲家の作品です。
ペルシア王クセルクセスが一本の木に対して大真面目に木に向かっての愛を高らかに歌っている内容です。

このアリアがオーケストラ用に編曲され、ヘンデルのラルゴとして良く知られています。



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