ラウダテ・ドミヌム K. 339
Laudate Dominum



盛儀晩祷(ヴェスペレ:ハ長調 K. 339)は、正式には「Vesperae solennes et confessore」(信仰告白者の為の祝日荘厳晩祷)と堅苦しい名称となっています。
モーツァルトがザルツブルク時代最後の年(1780年)にザルツブルクの教会のために書いた曲で、 翌年はコロレド大司教と決別してザルツブルクを去りウィーンに出て行ってしまいます。
「ヴェスペレ」は夕べの祈りの6曲からなる教会音楽で、「ラウダテ・ドミヌム」とは「主を崇めよ」と言う意味でその5番目の曲です。
ソプラノ独唱の類い稀な響きの魔力と一切教会的なものに無頓着な表現と詩情溢れる曲で、その後シューベルト迄は比すべき曲が無いと言われています。

小さい頃から旅の生活に明け暮れたことにより、モーツアルトには小さな社会には束縛されない自由な精神が培われたのでしょう! 僅か20才半ばで独立心と向上心が旺盛で、小さな地域社会にはとけ込めなかった様です。


MP3のファイル容量が1.1MBあり、読み込みに約4分程掛かる見込みですので、暫くの間お待ち下さい!



カラヤンが若い頃泊まったこともある旧市街のホテルから見たホーエン・ザルツブルク城

ソプラノ キリ・テ・カナワ コーリン・デービス指揮 ロンドン交響楽団・歌劇団
1971年 4月 イギリス ロンドンで録音



Laudate dominum

Laudate Dominum omnes gentes,
laudate eum omnes populi:
Quoniam confirmata est supernos misericordia ejus.
et veritas, veritas Dominum manet, manet in aeternum.

Gloria patri et filio et spiritui sancto,
sicut erat in principio
et nunc et semper et in saecula saeculorum.
Amen.


ラウダテ・ドミヌム/詩編117

全ての国よ、主を崇めよ。
全ての民よ、主を褒め讃えよ。
主の慈しみと真は
永久に私達を超えて力強い。

父と子と聖霊に栄光がありますように。
始まりがそうであったように、
そして今もそうであるように、
そして世代を超えていつもそうであるように。
アーメン!





次のページへ