メヌエット ヘ長調
K. 4 (1762)
神童モーツアルトの誕生を記録する記念の作品である。K. 4の譜面は父レオポルドの筆で書かれ、1762年5月11日(6才)と記入されている。前三作品と較べると三連音の使用をしてリズムが複雑になって来ている。やはり、父レオポルドの関与も考えられる作品である。
モーツアルト一家の演奏風景 レオポルド、ヴォルフガング、ナンネル
演奏者 イングリッド・へブラー 録音1977年8月 アムステルダムにて
イングリッド・ヘブラー女史はウィーン生まれで、ウィーンの伝統的なスタイルを継いでモーツアルトを弾く、閨秀ピアニスト。訪日も度々しており、日本での知名度も高くファンも多いことで知られている。
だが意外にも彼女の受けた教育はインターナショナルで、10才まではポーランドで、その後ザルツブルクのモーツアルテウム音楽院に学び、卒業後に初めてウィーンに学び、更にパリに行ってマルグリット・ロン女史の薫陶を受けているのである。
現在は母校モーツアルテウム音楽院のピアノ科の主任教授であり、モーツアルトのピアノ曲の全集を録音を行っている。