ショパン ノクターン 2番
Nocturne No. 2 Op. 9-2



ノクターン(夜想曲)と言えばショパンと言われる程、ショパンが充実させ完成させた曲形式です。
全部で21曲あるノクターン、初期は伴奏の上に夢見るような旋律が歌われ、中期になると洗練され内容も凝ったものとなります。後期は内容が深刻なものとなる様です。

特に第2番は映画「愛情物語」の主題音楽として用いられ、世界的な名曲となりました。
甘い旋律が装飾音を伴って歌われて行き、ショパンの才能が明るく発揮された名曲中の名曲です。


MP3のファイル容量が1.0MBあり、読み込みに約3分程掛かる見込みですので、暫くの間お待ち下さい!




演奏 フジ子・ヘミング

1999年 6月 東京 ビクタースタジオで録音


フジ子・ヘミング女史は17才でコンサート・デビューを果たし、父母の国際結婚に原因して無国籍となった彼女は避難民として30才でドイツ留学を果たしました。
ベルリン国立音楽学校を優秀な成績で卒業してからはヨーロッパに在住し、演奏家としてのキャリアを積み“リストとショパンを弾くために生まれてきたピアニスト”と称され、順調な演奏家人生を送っていたのです。
しかし、風邪が原因で両耳が全く聞こえなくなり、その後の演奏会はすべてキャンセルを余儀なくされ、次第に音楽界から忘れ去られました。
1995年母親の死去を機に30年余りの外国生活に終止符を打ち帰国、全く聞こえなかった耳の左耳だけが40%回復したことを機会に、1998年再起演奏を母校の芸大の旧ホールで行いましたが、その経緯がNHKドキュメント「フジ子〜あるピアニストの軌跡〜」として放映され大反響を巻き起こしました。

これを機にコンサート活動を再開しましたが、技術至上主義でなく作品の詩情を訴える演奏は幅広い支持を得ています。





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