クラーク トランペット・ボランタリー
Trumpet Voluntary



このトランペット・ボランタリーは西暦1700年頃の作品で、宮廷の礼拝式前後に高らかに奏されるものとして作曲されました。 ボランタリーと言う曲種は元々教会の礼拝に伴うオルガン演奏だった様です。

この曲は長い間、イギリスの誇る大作曲家のヘンリー・パーセルの作品とされて来ましたが、近年の研究によって、そうでは無くロンドンの作曲家・オルガニストであったジェレマイア・クラークの作品であることが判明致しました。
ジェレマイア・クラークは1674年生まれ、1707年に33才の若さで亡くなったのですが、1704年にセントポール大聖堂のオルガニストとなって活躍した作曲家でした。


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演奏 ヴェルテンベルク室内オーケストラ
イヨルク・フェルバー指揮 トランペット奏者:モーリス・アンドレ

1980年 4月 ドイツ ハイルブロン教会で録音


トランペット演奏は名手モーリス・アンドレです。1933年にフランス南部の鉱山の町アレーズに生まれた彼は、14才から19才まで炭鉱夫として働き、父親と共にアマチュアの楽団でトランペットを吹いて一日の疲れを癒していた様です。偶然に同郷のパリ音楽院のトランペット奏者に見いだされてから運命は一変しました。パリ音楽院に入学、僅か1年にて一等賞で卒業、1955年ジュネーブ国際音楽コンクールで優勝、1963年ミュンヘン国際コンクールで優勝して、全世界の檜舞台で活躍することとなりました。

「天の声」を奏でると言われました彼も現在既に70才を越えていますが、この演奏は40才代半ばで油が乗り切っています。
管楽器奏者、特にトランペット奏者は大きな肺活量が要求されるのですが、未だ演奏しているのでしょうか?





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