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下りの場合、郡山に12分間(急行「ざおう」との分割の為。)、会津若松に15分間(反対からの

列車交換待ち合わせ。)の為に停車する。

ちなみに私の場合、郡山では薄皮饅頭とジュースを買い、余った時間で2列車の切り離し作業を

見ていた。(急行「ざおう」が先の発車の為、じっくり見ることが出来た。)

会津若松では、ジュースを買った後、売店の品定めをする余裕があった。

・主要駅の停車時間が長い為、ホームに降りて土産物や駅弁を買う余裕がある。

そもそも 「いいで」 という愛称名は、磐越西線で新潟県内(駅でいうと豊実−新津間)に

入ると(所々ではあるが)車窓から見られる飯豊山(標高2105m)に由来している。

上野から全線通しで様々な景色を堪能できるのがこの列車の魅力でもあったが、

現在磐越西線を全線走破する列車は1本も無い。 つまり、会津磐梯山と阿賀野川ラインを

その日のうちに見たい人は必ず会津若松 or 喜多方で乗り換えなくてはならない。

・上野から乗り換え無しで磐越西線を全線走破出来る。

そんな列車の特徴とは?

下りの列車は、上野を毎日9時過ぎに(私が利用していた頃は9:10 or 9:06 で

地平ホーム15番線(晩年は16番線)から)出発し、

終点の新潟には夕方4時半近く(16:24)に到着する。

上りの列車は、新潟を毎日12時ちょい(12:01)に出発し、上野には夜7時ちょい(19:06)に

到着する。  その所要時間下り7時間14分or18分、上り7時間5分。 今の時代からすると

ちょ〜ヒマ人と言われそうなぐらいの速度(平均時速約60km弱)で走っていた列車なのである。

急行「いいで」 とは?

現在ならば、上野−新潟間を列車で行くなら大半の人が上越新幹線を選択するだろう。

それでは上越新幹線が開業する前はどの列車を選択していたのかというと、やはり上越線経由の

特急「とき」・急行「佐渡」・「越路」を利用していた人がほとんどであった。

しかし、上越線を経由しないルートで新潟まで走る「いいで」には、その存在すら知らない人が多い。

それでもこの列車を毎年夏に利用していた者の1人としてあえて紹介する。

〔1974年〜79年 …… 管理人が小学生の頃の記憶から〕

急行「いいで」  乗車記