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東北本線(現在一部は宇都宮線の愛称でよばれている)は、途中の黒磯駅を境に南側が直流使用区間、

北側が交流使用区間となり、それをまたがって走行する 「ばんだい」 には交流と直流の両方が利用

出来る車輌が使用されていた。

( 急行「東海」 に使用された153系及び165系は直流専用車輌の為、自力で交流使用区間は走行出来ない。)

車輌の塗り分けは、中央部(窓枠部分を左右に)のみアイボリーで、他は(私の見た感じだと)ダークローズに

まとめられていた。

車内は大部分クロスシートであるが、デッキ近くのみ片側2席ずつの配置となっていた。

そして私の乗った席の車輌は6号車で、車輌番号は クモハ457−1 ・・・・・ そう! トップナンバーである。

「ラッキー! こりゃいいことありそうだ。」

私の思いをよそに、列車は上野駅を出発した。

457系交直両用列車

上野駅地平ホーム15番線・・・・・。 そう! 急行「いいで」を利用していた時と偶然にも同じである。

上野駅の13番線から15番線は常磐線ホームのちょうど真下に位置する為、新幹線ホームを除くと

1日中薄暗い。(現在でもこれは変わらない。)

特急・急行列車の発着番線は、ちょくちょく変更されるが、このホームに入線してくる列車はなぜか

廃止間近の昼行特急や急行及び夜行列車が多い。

そんな日の光を浴びないホームに12両編成の急行がすべり込んで来た。

上野発 11:54発 急行「まつしま」・「ばんだい」

喜多方と言えば、ご存じ喜多方ラーメンの発祥地で福島県の会津地方に位置し、蔵が多い所と

しても有名である。

1980年代前半までは、上野から喜多方に乗換無しで行ける列車があった。

1つは、当HPでも取り上げている 急行「いいで」 で、もう1つは、上野−喜多方(一部会津若松)間を

走行する 急行「ばんだい」 である。

現在は郡山発着の快速列車となっているが、かつては急行「まつしま」・「いわて」・「あづま」・「ざおう」などの

列車と郡山で分割・併合して東北本線へ直通運転していた。

ここでは、その列車に乗車した時のことを紹介する。

〔1983年 …… 管理人が高校生の頃の記憶から〕

急行「ばんだい」  乗車記