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急行「ばんだい」が 「いいで」と違う点は、本来の役割をきっちりと果たし、なおかつ時代の流れによりエアコン設置や

列車のスピードアップ化、さらに郡山−会津若松間だけでも1日数往復の設定など乗客を呼び込む策を講じてきたことである。

しかし、特急で無い為かトイレの汚物処理装置が設置されていなかった(正確には遅れていた)という点も見逃せない事実である。

このため、せっかく講じてきた策も台無しになり、 急行 = 汚い というイメージから抜け出せずに乗客が敬遠する一因と

なってしまう。

いくらサービスの違いとはいえ、何とかならないのかと感じた。 私にとって急行列車とは人情味を提供してくれる空間なのだから。

最後に、かつて急行として活躍した車輌が今でも快速や普通列車として地域の足となっていることについては拍手を送りたい。

そう、彼らの足下に付いている大きいタンクも含めて・・・・・・・・・・・・。

急行ってお粗末・・・・?

やっとの思いで用をたし、左右に広がる田園風景を眺めているうちに列車は終点の喜多方に到着した。

ここから 急行「あがの」 に乗車する為、約1時間少し待つ。

乗車してきた 急行「ばんだい」は折り返して郡山行きとなるが、出発まで時間があるので1両ずつホームから眺めることにした。

まずは、グリーン車である4号車をチェック!

座席数を数えると、たった48席しかない。 おまけにシートカバーもぐちゃぐちゃ、しかしゴミというゴミはそんなに無く

特別車輌ゆえの上品さは漂っているように感じた。

次に残りの普通車をチェック!

こちらの散らかりようはもう最悪! 駅弁の食べ残し・こぼれたビールやジュースの残り汁、おまけに窓下の灰皿には

タバコの吸い殻が入りきれずに散乱状態! 何故か通路のあちこちに新聞の切れ端まで落ちていた。

これだけでも車輌の混雑ぶりを物語っているが、私が仰天したのはその後のことであった。

「臭い!!」  窓は全て閉まっていたので、車内からのにおいでないことは明らかである。

そのにおいがする方向に向かってたどり着いた所は、なんと私が乗車していた6号車(あのクモハ457−1の車輌)の

出入口付近であった。 そして車体をよく見ると・・・・・あのダークローズの色が黄色に変色しているではないか!

もうお分かりでしょう。 この列車のトイレは垂れ流し式で、そこから排出された異物が飛び散り、約5時間のうちに

このような色に変えてしまっていたのだ。(お食事中の方ごめんなさい。)

「今日は全然ラッキーじゃ無かったなあー。 急行ってそんなに粗末に扱われているのかー。」

私はそう感じながら、折り返して郡山へ向かう列車を見送った。

旅の果てに見たものは・・・・