少年サッカークラブ
ありがとう少年サッカークラブ
クラブの門をたたいて約1年半、なにもかもが新鮮で学校では得ることが出来なかった体験もあり、
時にはつらく、時には楽しく活動してきた中で得たものは大きかった。
第一目標としていた丈夫な体を手にいれただけでなく、いままで仲間の和にとけ込めなかったものが
自ら進んで入り、和気あいあいと過ごすことが出来るようになれるとは誰が予想したであろう。
これは私自信もアンビリーバブルな気持ちであった。
レギュラーこそなれなかったが、この2つの成果が見えただけでも十分である。
「仲間のほとんどは、私が行く予定の中学校では無いけれど、同じ市内でしかも同区内だから
会おうと思えばいつでもあえるさ。」 そうおもっていたのだが・・・・・・・・・。
運命のいたずらか、数日後に私が親から告げられた言葉は ”転勤” の2文字であった。
しかも長年住み慣れた横浜を去らなくてはならないと言われたのである。
私はショックのあまり、その夜1人っきりの部屋でしくしく泣いた。
その次の週にサッカークラブの仲間に話そうと思い、グラウンドまで行くのだが、いざ仲間の前に
立つと気持ちが沈んでしまい、なかなか言い出せずに練習だけをこなす時が続き、転勤のことを
言い出せたのは、引っ越す1ヶ月前ぐらいの頃であった。
仲間:「えっ!引っ越すの? それでどこに行くの。」
私 :「東京の八王子ってとこみたいだけど。」
仲間:「うわー遠いねー。 高尾山があるとこだよね。」
私 :「そうらしいけど。」
仲間:「向こうでも頑張ってね。電話番号決まったら教えてね。」
その会話が気になったせいか別の仲間が数人来て同じようなことを聞いてきたので事情を話すと
その仲間達から励ましの言葉をもらった。
「この仲間達から遠く離れた所にいくのがつらい。 でも励まされたんだから頑張らなくちゃ!」
この決意は、今でもわたしの心のなかに生き続いている。
しかもその仲間数人とは、引っ越してからもしばらくは電話・手紙などでやりとりしていたので
この後に続く中学時代の苦労も耐えられることが出来たのである。
少年サッカークラブと、そこの仲間達に感謝!!
(中学編に続く)