サッカー、新たな一歩へ

小学校卒業後、私は親の転勤の関係でまたしても慣れ親しんだ横浜を離れ、東京の八王子に

移った。(ちなみに現在も八王子在住である。)

少年サッカークラブで鍛えたおかげで喘息からは完全に縁を断ち切れたのだが、転居したことにより

人付き合いのほうは一からやり直しである。

とはいえ、入学式から出席出来るので他の生徒とスタートラインは変わらない。

「このまま学校のみんなと仲良くやってゆきたい。 今までのハンデを取り戻すぞ!」

かくして私の中学生活がスタートした。

数週間後、学級担任からクラブについての説明があり、生徒一人一人に入部希望書が

配られた。

いまさら言うまでもないが、中学・高校には授業時間割に組込まれている ”正課クラブ” と

放課後に活動する ”課外クラブ” の2種類が存在し、このうち課外クラブについては

本人の希望により入退部自由ということになっている。

正課クラブは毎週1日1時間のみであるが、課外クラブなら毎日数時間活動している為、

課外クラブの方を慎重に考えた。

正課クラブは、サッカーにすんなり決まったが、課外クラブは候補がいくつかあった為に

かなり悩んだ。

体育系クラブは、野球部・卓球部そしてサッカー部、文化系クラブはブラスバンド部・美術部

これらの中から消去法で絞る。

   ブラバン・・・・イベント等で演奏行進出来る所が魅力・・・でも楽器がない、演奏自体未経験。

   美術部 ・・・・絵を描くのがヘタなので上手になりたい・・・でも地味なところがいまいち。

 と言うことで文化系クラブは候補からはずれた。

   野球部・・・・小学生の頃からのあこがれ・・・・でも入部希望者多数(同学年で15人以上も!)

   卓球部・・・・友達が入部希望していて私自身も意欲満々・・・・しかし親(特に父)が猛反対!!

 結局最後に残ったクラブは・・・・・そう、サッカー部である。

 「そういえばチームでレギュラーメンバーとして公式試合に出たことなかったなあ。 決めた!

 サッカーにしよう!!」

そう意気込んでクラブの門をたたいたが、まさかこれが新たな苦しみの始まりとなろうとは

知る由もなかったのである。
    

中学校のサッカー部

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