決意と反省
強制引退まで後わずかにも関わらず退部届を出した直接の理由は、勉強との両立が不可能と親から判断されたことにある。
私の部活動があまりにもふがいない上に学業成績も総合的に下がっていた為、私に部を辞める様に説得してきたのである。
最初私は反対した。 みんなから見下されたままで終わりたくなかったからで、その理由も親に正直に話したが、
それに対し、 「2年間で取り返せなかった信頼が数ヶ月で取りかえせるのか? 勉強も中途半端ならば部活は辞めろ!」
父のその一言に私は返す言葉が無かった。
くやしいが、この課題は高校時代に持ち越しとなってしまった。
私は中学時代の部活を振り返った。 そしていくつかの結論にたどりついた。
・何事も最初が肝心、一度レギュラーメンバーからはずれると、よほどのことが無い限り復帰は困難である。
・いくら練習熱心でも、いくらテクニックが良くても仲間から信頼されないとレギュラーの座は確保出来ない。
・困難なことを乗り越えるだけでなく、自らの能力高める為の要領・工夫が必要である。
「よし! まずは高校に受かるとこからスタートだ! これだけはしくじらないように頑張らないと・・・・。」
運が良かったのか、私は受かると思っていなかった公立の学校に無事合格した。
入りたい部はもちろん決めている。
「少なくても中学の時と同じことを繰り返したくない!」
決意を新たにし、私は部室の門をたたいたのであった。
(高校編に続く)
中学校のサッカー部