琥茶が、1歳のある日の夕方のお散歩で事件は起こった。
この頃から、琥茶は公園に行っても急に臭いばかりクンクン嗅いで、
私達の「come」「おいで〜」「来い」のどの言葉でもすぐに戻ってこなくなってきた。
でも、めげずにいつも私達は声をからして、呼びつづけていた。
この間まで、呼べばすぐに戻ってきてたのに・・・。
自信がついてきたり、男になってきたりしてるせいも大だと思うが・・・。
でも、諦めたらここで終わってしまうと思い、めげずに声を発していたころだった。

いつものように河川敷にお散歩へ行こうと思って歩いていた。
琥茶は、家を出て100Mも行かないくらいで、とりあえず、うんちを1回必ずする。
この日も、いつものようにいつもの場所で便をして、「お座りして、ちょっと待ってて!」と、言いながら
私はしゃがんで横着をして、琥茶のリードを片足で踏んづけてうんちを拾おうとした時に、
私達の真横を中学生くらいの男の子3人が歌いながら自転車で通過していった。
・・・・と、その時、琥茶もつられてすごい力でリードをつけたまま走っていってしまった。
なんと、その道は1本道で突き当たりは、町道になっていてかなり車が往来してる通りだ。
私はビックリして、後から考えるとすごく長い時間の様にも思えたが、慌てて
「琥茶ぁぁぁあ〜〜Come!!」「おいで〜〜〜」
と、これ以上声が出ないって言う位の声を出して呼んだ。
でも、琥茶は止まりもせずに走っていく。
この時の私の頭の中は・・・車よ来ないで〜〜。
ゆっきィ〜〜の顔・・・と、ほんの数秒なのにいろんなことが駆け巡った。

あ〜〜〜〜〜もう町道だぁって思った瞬間に、
「STOP」と大声で!!!

その瞬間!町道の手前でピタッっと琥茶が止まった。
そして、クルッっと私の方を振り帰った。
私はまたもや金きり声で震えながら
「琥茶ぁあああ〜Come!!!」と叫んだ。
琥茶はすごい勢いで走って私の胸に飛び込んできた。
私はその場に座りこんで、ずっと琥茶を抱きしめた。
本当に嬉しくて嬉しくて、立てないほど私は力が抜けていた。
イザと言う時に、ちゃんと聞いてくれたんだネ。
人目も気にせずに、しばらく私も琥茶もその場にしゃがみこんでいた。
それ以来・・・・必ずうんちを取るときに、リードを足で踏むという横着行為は止めた。
それから、いう事を聞かなくても、諦めずにこれからも言おうと思った。

「琥茶ぁあ〜〜come!!「STOP」って。
だって、イザと言う時に、覚えてくれてるもの。ねっ!琥茶りん。



1歳になる前に、公園で遊んでてそろそろ帰ろうかなって思ったときに、
琥茶が後ろ右足をビッコ引いているのが分かった。
かなりひきずって歩いてたので、そのまま慌てて病院に直行した。
病院についたらすでに足のビッコは治っててホッ。
フリスビーをやってて、着地の時に足をくじいたみたい。
でも、レトリーバーは股関節形成不全といった病気があるため、
琥茶もきちんとレントゲン検査を受けるつもりです。
先生いわく・・・・その可能性があるかもしれないと、この時に言われました。

琥茶りんはちょっとスットコな面があるので、何もないところでこけたりね。(苦笑)
これ以来、ディスクはやってません。


ゆみぴょん作☆



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